ふだんの週末や夏休みなどの長いお休みの日、「どこかに行きたいけど、どこがいいかな?」と、おうちの人と話すことはありませんか?
そんなときは、楽しく学べる「防災おでかけ」に行ってみましょう。
防災おでかけって何だろう?
防災おでかけとは、防災に関係のあるところや施設に行って、防災について学んだり体験したりすることです。
みなさんは社会科見学や校外学習に行ったことはありますか?
防災おでかけは、「防災」をテーマにした社会科見学といってもいいでしょう。
どんなところへおでかけするの?
防災に関係がある場所には、さまざまなところがあります。
たとえば、次のような場所です。
防災の基本を学ぼう! 防災学習(教育)センター
名前のとおり、防災の基本を学んだり、体験することができる施設のことです。
地域によって「防災センター」や「防災館」など、よび方は変わりますが、どこも住んでいる地域が運営しています。
どんなことができるの?
- 地震のゆれや暴風を体験する
- けむりの中を安全に移動してみる
- 消火器の使い方を学ぶ
- 心臓マッサージやAEDの使い方を知る
災害とはどういうものか、災害が起きたらどうすればいいのかを学ぶことで、いざというときにあわてずに行動できますね。
科学館・博物館で興味のあることを調べてみよう
博物館の中には、防災に関係のある天気や消防など専門の科学館・博物館があります。
「天気について知りたい」「消防車を調べたい」というように、防災の中でも特定のテーマに興味があるなら、専門の科学館や博物館がないか調べてみましょう。
水害からまちを守る! 放水路・ダム
大雨が降ったとき、川を流れる水があふれて洪水や水害が起こらないように小さな川の水を取り込んで、大きい川や海に流す施設のことを放水路といいます。
また、ダムも同じように、川を流れる水の量を調節したり、雨が降らないときのために水をためておく役割があります。
大きな放水路やダムは、とても迫力があります。
内部を見学できるところもあるので、おうちの人と一緒に出かけてみてくださいね。
ダムってなんだろう?
ダムについて、くわしく知りたい人は、関西電力のキッズページも読んでみましょう。
自然災害の記憶を残すもの
災害が起きた場所をそのまま残し、そこから学べることを伝えるものもあります。
大きな地震の原因となった断層をそのまま残している記念館や、その地域で発生した地震や津波、洪水などを伝える自然災害伝承碑です。
以前にその場所でどのような災害があったのかを目で見て、知ることができますね。
自然災害伝承碑は、大きな石に文字を彫ってあることが多いです。
また、社会科で習う地図記号でも表されます。家のまわりにもあるかどうか、地図で探してみましょう。
防災公園・防災イベントへ行ってみよう
ふつうの公園のように見えるけれど、災害が起きた時には炊き出しのできるかまどや非常用の水などが備えてある公園を、防災公園といいます。
いつものように遊びながら、どんな防災の備えがあるのか探してみましょう。
また、大きな公園や消防署などで防災イベントが行われることもあります。
学校や地域からもお知らせのプリントが配られたりするので、チェックしてみてくださいね。
自分の住むまちの近くを調べてみよう
防災おでかけに行く前に、自分の住むまちの近くにはどんな防災の施設があるか、調べてみましょう。
▼防災まなべるマップはこちらをクリック▼
保護者の方へ
ママ向け防災メディア「いつもしも」では、保護者の方へ防災おでかけの記事を公開しています。
記事で紹介している各施設は、いつもしものスタッフ達が実際に親子で出かけてみて、ママの目線で見てわかったことや子どもの視点での感想、その後の興味の広がりについても触れています。
防災というと堅苦しくて面倒なイメージがあるかもしれませんが、どこも親子で楽しめて、子どもにとっては調べ学習のきっかけになったりと、想像以上に充実したおでかけになります。
休みの日や長期休暇、子どもと遊びに行く場所を検討している方には、ぜひ一度「防災おでかけ」に行ってみることをおすすめします。