【防災収納特集】もしものとき、本当に使える置き場所と整理のしかた

防災リュックとカラーボックスの収納
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防災グッズを揃えようと思うと、どうしてもつきまとってくる収納の問題。

おしゃれに収納したいのに、子どものものが多くてなかなかスペースが作れない!とお悩みのママも多いのではないでしょうか。

でも、「いつも」の暮らしで使うものも、「もしも」のときに家族を守ってくれるものも、簡単に切り捨てることはできません。

この記事では、防災をがんばっているママたちのリアルな意見を聞きながら、「いつも」と「もしも」を両立できる防災収納のアイデアをまとめています。

防災グッズや備蓄の収納場所で悩んでいる方より安心できる収納を作りたい方の参考になりましたら幸いです!

ママのリアルな悩み、防災備蓄収納2級プランナーにぶつけてみました!

そもそも防災グッズの収納って、なぜこんなに難しく感じるのでしょうか…。

当時なかなか備えが進んでいなかったママスタッフ達と座談会を開き、収納の悩みを聞いてみました。

えるふ
えるふ
そもそも何がどれくらい必要かわからない
トコ
トコ
すぐ手に取れるようにしたいけど、いつも目に入るのはイヤ
ノマリ
ノマリ
まずふだん使うものすら片付いてない…
編集部
編集部
とにかくいろいろめんどくさい!!!

特に大きな問題は、防災グッズに馴染みがないので、適切な置き方もわからないということ。

そして、場所がないということでした。

防災グッズの収納場所は「分散」が基本

玄関とキッチンと子供部屋「置き方がわからない」「場所がない」どちらのお悩みにも、まず防災グッズは一箇所にまとめなくてもOK、ということをお伝えしたいと思います。

防災グッズ=玄関や押入れにひとまとめ、というイメージがあるかもしれません。

ですが、実はグッズによって使う状況や頻度は幅広く、無理にまとめると逆に不便になってしまうことも。

上手に分けて収納すれば、スペースを有効に使えるだけではなく、扉の故障や浸水で取り出せなくなるリスクも分散できます。

たとえば、こんな分け方が考えられます。

  • 持ち出し用の防災リュックは玄関
  • 在宅避難用のレトルト食品やカセットコンロはキッチン周り
  • 閉じ込めに備えて、子ども部屋にも少しの食料

避難の動線やおうちの収納スペースも考慮しつつ、ベストな置き場所を探ってみてください。

モノを減らすことも防災。「いつも」の整理収納のコツ

ランドセルや引き出しの収納いくら分散収納するといっても、そのスペースすら足りない場合もありますよね。

そんなときは、思い切っていつもの整理整頓から見直すタイミングなのかもしれません。

ふだんから部屋がスッキリしていると、こんなメリットも。

  • 防災グッズを入れるスペースが作れる
  • 地震でケガをするリスクが減る
  • 万一ママが動けなくなったときも、家族が必要なものをすぐ見つけられる

なかなか腰の重い作業ではありますが、ぜひチャレンジしてみてください。

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特にママを悩ませる大量の学用品の整理収納については「どんどん増える学用品の整理&収納アイデアが知りたい!」にて、実例写真多めで特集しています!

スタッフの実例見せます!防災備蓄食品の収納術

パントリーのストック収納いつも食べているものを多めに備える「ローリングストック」なら、防災用の場所を用意しなくても大丈夫!

…と思いきや、いつの間にか賞味期限が切れていたり、家族が食べて足りなくなっていたりと、別の問題も。

ふだんから使うものなので、管理しやすい工夫をしつつ収納しましょう。

  • 本当に必要なものに絞る
  • 定位置を細かく決める
  • 中身や賞味期限をラベリングし、家族と共有
  • 点検日を作る

などの工夫をしておくと、いつもの出し入れもスムーズになりますよ!

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実際にスタッフが自宅のストック収納を改善した、「ローリングストックは続かない!? 我が家の収納・管理実践例」も必見です!

地震で崩れたら大変!収納そのものにも防災を

耐震グッズせっかく揃えた防災グッズも、取り出せなくなったり、壊れたりしてしまったら意味がありません。

ふだんから使っているものも含め、地震で床に散乱するとケガにつながることも。

家具の転倒対策はもちろん、中身も飛び出さないように対策しておきましょう。

  • 扉や引き出しのロック
  • シートやジェルマットで落下対策
  • ボックスなどにまとめて収納
  • 棚の上や床には置かない

これらをしっかり対策しようと思うと手間もお金もかかりますが、100均グッズなどを使った簡単な対策だけでも耐震効果が違いますよ。

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まとめ:防災収納は、いつもの暮らしとひと続き

防災収納といっても、特別に考える必要はありません。

いつもの整理整頓と同じように、使う頻度や場所、状況を把握して、定位置を決めてあげれば大丈夫!

それにプラスして、地震や浸水への対策もしっかりしておきましょう。

防災グッズを使う状況はなかなか想像しにくいものですが、「いつもしも」ではママ向けにひとつひとつ詳しく検討していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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みよし

編集部所属。防災士、防災備蓄収納2級プランナー。とりあえず形や知識から入るタイプ。理想だけではなく、実現できる「リアル防災」を目指しています!

2021年5月12日