ある日のミーティングでのこと…
存在は知っているけど、積極的に備えるところまで行っていない人も多い「防災用ヘルメット」。
重たい腰が上がらないのは、よく知らないからかもしれません。
今回はそんな方に向けて、その必要性と特徴から、自転車用・作業用との違いまでご紹介します!
たくさん見ると、自分にはどれが良いのかわからなくなる…というママのために、予算や収納場所などこだわり別おすすめヘルメットを最後にまとめています♪
この記事の目次
防災用ヘルメットって何?
「大事なのはわかるけど、いつも使えないもの」に対して、安くない金額を払いたくないですよね。
必要性を感じられないのは、違いを知らないからかもしれません。
そこでまず、防災用とされているヘルメットと他のヘルメットの用途や構造の違いなどをご紹介します!
ヘルメットの種類
そもそも、ヘルメットはどのようなときに使うのでしょうか?
目的別にまとめてみました!
- 防災用:建物などから落ちてきたガラスや外壁、山間部で落ちてきた石や倒れてきた木から頭を守る。
- 作業用:落下物や墜落、転倒したとき頭を守る。電気作業などの感電の危険がある場所、労働安全衛生法で定められた危険な場所での作業にも使われる。
- アウトドア・スポーツ用:登山や川遊びのときに転んだり、ボールが飛んできたりしたときに頭を守る。
- 自転車用:自転車に乗っている際、転んだりはねられたりした際に頭を守る。
ただ、2024年現在「防災用」という公的な規格は確認できませんでした。
防災用ヘルメットは、使用シーンは違うものの、主に落下物から頭を守るという意味では作業用ヘルメットと近しいようです。
実際、多くの作業用ヘルメットが「防災用」としても売られています。
つまり「防災用ヘルメット」とは、作業用ヘルメットなどを参考に、災害時に想定される衝撃から頭を守れるように作られた商品ということになります。
防災用ヘルメットの特徴「作業用と似ている」
では、「防災用ヘルメット」を具体的に見てみましょう。
- 厚生労働省の「保護帽の規格▼」をクリアしている
- 衝撃吸収用のハンモックやライナー付き
- ツバや雨水を後頭部に流す溝付き
- 作業用としても販売
防災用ヘルメットとして販売されているものすべてが上記の項目を満たしているわけではありませんが、おおむねこれらの特徴を持っているようです。
「保護帽の規格」って?
ヘルメットには、厚生労働省告示第66号「保護帽*の規格」により、「飛来・落下物用」(必須規格)と「墜落時保護用」(任意規格)の2種類の規格があります。*保護帽とは、頭部を守るために使用される保護具で、この「保護帽の規格」に適合したものです。
規定の材料・構造であり、衝撃テストに耐えられるかなどをチェックし、検定に合格したヘルメットには「労・検」と書いたラベルが貼られます。
実際に試してみた!
ヘルメットの基本情報はわかりましたが、そもそもヘルメットに触れた経験が少ないので、ここは「百聞は一見にしかず」、実物を試してみることにしました!
加賀産業 国家検定品ヘルメット BS-1P(ライナー付き)
選んだのは、先ほど挙げた防災用ヘルメットの特徴▲を満たすヘルメットの中で、圧倒的にコスパが良さそうなこちら。
素材 | ABS樹脂 |
---|---|
重量 | 334g |
価格 | 2,900円(税込) |
規格 | 飛来・落下物用、墜落時保護、電気用(使用耐電圧7,000V以下) |
ヘッドバンドサイズ | 54.5~60cm |
※同じデザインでライナー(発泡スチロール)なしの商品もあるので注意。
point
- 国産&「保護帽の規格」を満たしているのに安い!
- 軽量
- 押しボタン付きのアジャスターで、ヘルメットのサイズ調節もスムーズ
- 豊富なカラーバリエーション
- 同じデザインで「ハンモックあり」「ハンモックなし」が選べる
- つば付き
スタッフほぼ全員がヘルメット初体験だったためか、着けるのにとまどってしまいました(汗)
見慣れていないと浮いているように見えますが…これが重要。
頭に触れるのはハンモックやヘッドバンドだけで、帽体と頭の間には空間があります。
防災用ヘルメットの代用品ってある?
なんとなく必要なのはわかっても、ホイホイ買えないのがママ心。
という方の気持ち、すごくわかります…!
ママのモヤモヤを少しでも晴らせるよう、防災用ヘルメットは何かで代用できるのか、一般的に代用品としてあげられているものと比べてみますよ!
自転車用ヘルメットとの違いを調べてみた!
まずは、持っている方も多いであろう、自転車用のヘルメットでも代用できるのかを見ていきます。
素材、構造、衝撃耐久テストのやり方の違いを調査!
防災用と自転車用、それぞれ以下の条件に合ったものを比較していきますよ。
- 防災用ヘルメット…厚生労働省が定める「保護帽の規格」(飛来・落下物用)を満たしている商品
- 自転車用ヘルメット…一般財団法人製品安全協会が定める「SG規格」の認定を受けた商品
防災用ヘルメット代表
防災用ヘルメットに見られる特徴の多くを満たしていた、加賀産業のヘルメットにしました。(冒頭でもご紹介)
自転車用ヘルメット代表
バイクや競技用の自転車ヘルメットも作っているオージーケーカブトのヘルメットです。
帽子タイプのヘルメットだけでも3タイプありましたが、ママライターのなかで人気だったこちらの「DAYS」をチョイスしました。
素材 | PC樹脂(ポリカーボネート) |
---|---|
重量 | 約325g |
価格 | オープン価格 |
規格 | SGマーク |
ヘッドバンドサイズ | 54~58cm |
point
- スポーツ用も販売する日本のメーカー
- ワイヤー入りで広めのつば付き
- カジュアルで「いつも」の服になじみやすい
- 後頭部にリフレクター付き
- 日本国内の頭部データをもとにした、円形に近い内部のつくり
今回は、わかりやすいように自転車用ヘルメット(DAYS)の帽子部分は外して見ていきます。
素材を比べてみた
素材に関しては、ぱっと見はそこまで大きい違いがないように見えますが、どうでしょうか?
防災用
ABS樹脂
自転車用
PC樹脂(ポリカーボネート)
構造を比べてみた
外からだとわかりませんが、中をのぞくと仕組みの違いがはっきりします。
自転車用ヘルメットでも、ものによってはヘッドバンドつきのタイプもあるので、大きな違いとしてはハンモックがあるかどうかです。
防災用ヘルメットは、ハンモックの上にスペースがあるのに対し、自転車用は頭にフィットする構造。
また、防災用ヘルメットには本体と頭部との空間が前後左右にもあり、自転車用ヘルメットより一回り大きかったです。
衝撃耐久テストのやり方を比べてみた
まずは、「保護帽の規格」の検査内容を見ていきましょう。
こちらは、日本ヘルメット工業会が公開していた、検査内容の様子です。
左が衝撃の吸収性を調べる試験、右が耐貫通性を調べる試験となっています。
どちらも、ヘルメットの位置は固定で、上部から衝撃を与える形です。
次に、自転車用ヘルメットの検査(SGマーク)内容を見ていきましょう。
サイクルベースあさひのX(旧Twitter)で、オージーケーカブトの衝撃落下試験の様子が紹介されていました。
こちらは、ヘルメット自体を高いところから落下させたときの耐久性を調べる試験となっています。
オージーケーカブト @OGK_KABUTO 様で見せていただいた衝撃落下試験の様子です。
この他にもあごひもの強度やヘルメットがぬげないかどうかの試験を行いみなさまのもとに安心のヘルメットがお届けできるのです。感謝🙏 pic.twitter.com/sVvvW3vEQQ— サイクルベースあさひ (@cbasahi) December 5, 2022
「保護帽の規格」の試験写真と見比べると、違いがわかりやすいのではないでしょうか?
それぞれの試験内容の詳細はこちらです。
高さ1mの場所からヘルメットに5kgの半球型のおもりを落とした場合の「衝撃吸収性」と、高さ1mから3kgの円すい型のおもりを落とした場合の「耐貫通性」をチェック ※3
自転車用衝撃吸収性試験用のおもりにヘルメットを取り付け、平面・半球形の剛鉄性アンビルに落下させたとき、衝撃加速度(衝撃の大きさ)、規定以上の衝撃加速度を記録する時間をチェック ※4
ちなみに、自転車用ヘルメットのクッション性についてはこんな動画もありました!
参考
新潟県警が小学生向けに、自転車用ヘルメットの大切さを紹介している動画です。
豆腐と水をビニール袋に入れたものをそのまま落とした場合と、逆さまにしたヘルメットに入れて落とした場合の豆腐のくずれ具合を実験しています。
自転車に乗るときに、いかに専用ヘルメットを被ることが大切かが、一目瞭然です…!
法律上での位置づけ
また、道路交通法では「工事用安全帽(作業ヘルメット)は乗車用(自転車用)ヘルメットではない」と明言されています。
くわえて日本製品安全協会も、産業用ヘルメットと防災用ヘルメットは「設計が異なるため、自転車乗車時は専用のものを使う」よう呼びかけています。※5
自転車用は転倒時の衝撃を軽減させるためのもの、防災用は落下物からの衝撃を軽減するためのもの。
やはり想定している衝撃の方向も性能の試験内容も違うようです。
自転車用ヘルメットを防災用として兼用するメリット・デメリット
専用のもののほうが安全とわかっていても、なかなか決めきれないですよね…。(私もそのタイプです)
そこで、防災用のヘルメットを自転車用のヘルメットで代用する場合のメリット・デメリットを紹介します!
merit
- トータルでかかる費用が抑えられる
- 収納スペースが節約できる
demerit
- 真上からの衝撃・先の尖ったものからの衝撃に耐えられない可能性がある
- 通気孔が空いているヘルメットがほとんどなので、細かい落下物(ガラスの破片など)が直撃する可能性がある
日々の生活のことを考えると、自転車用ヘルメットで代用するのもありです。
実際に新潟県中越地震で被災された、ファッションモデルの西山茉希さんに取材した際も「在宅避難中、なんでも良いから被れるものが欲しかった」と仰っていました!
精神的な面を考えると、自転車用ヘルメットでも「何か頭に被れるもの」があるだけで安心につながりそうですね…!
ただ、
- 高いビルなどが多い地域に住んでいる
- 古い家屋が多い地域に住んでいる
- 自転車に乗らない
といった方は防災用のヘルメットを買った方が安心でしょう。
memo
日本ヘルメット工業会では、防災用ヘルメットに使われているプラスチックは、使用方法や保管方法によっても性能が低下することがあるため、購入してから6年経ったものは交換することを呼びかけています。※6
一回買ったら一生使えるというわけではありませんので注意してください!
また、一度でも大きい衝撃を受けた場合は、中の部品が破損している可能性があり危険なので、すぐ買い換えることをおすすめします。
防災頭巾とどちらが良いの?
防災頭巾を小学生のときに椅子に付けていた、という方も多いのではないでしょうか。
学校全体で使っていたことから、「防災頭巾のほうが良いのかな」と思った方のために、そのメリット・デメリットを紹介します!
merit
- 軽い
- つけやすい
- 収納に場所を取らない
- 火に強い
- 柔らかい
demerit
- 耳が塞がり音が聴こえにくい
- 落下物からの衝撃に弱い
そもそも「防災頭巾」というのは、戦時中に降りかかる火の粉から身を守るために使われていたものであり、地震からの避難用に作られたものではありません。
「衝撃に弱い」というのは、かなり痛いデメリットです…。
これを受けてか、名古屋市や横浜市、港区など一部の自治体の公立小学校では、防災頭巾ではなく防災用ヘルメットを支給しているようです。※7
ただ、軽くて柔らかいものが多いので、パパ・ママが抱っこして避難することが想定されるくらい小さく、ヘルメットを被ることが難しいお子さんであれば、頭巾の方が向いていますね。
防災頭巾とヘルメットのいいとこ取り!? 「しころ」付きのヘルメットも!
でも、もし二次災害で火災などが起き、人に火が燃え移る事態になったとき、一番可能性が高いのは髪の毛。
なかでも特に気を付けづらい後頭部を守ってくれるのは、防災頭巾のありがたいポイントです。
上の画像の商品は、防災用のヘルメットに銀色の「しころ」という防炎機能のある布がついていて、二次災害で火災が起きたときも役立つ仕様となっています。
こちらから詳細が見られますので、火災にも備えたいという方はチェックしてみてくださいね。
おしゃれなヘルメット買ってみたけれど
と思い通販サイトで検索してみたところ…
厚生労働省の「保護帽の規格」は満たしていませんが、おしゃれかつ産業用のCE認証マーク(EN812)を獲得しているヘルメットを発見しました!
※CEマークとは、「製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマーク」です(テクノロジー・インターナショナル・ジャパン株式会社公式HPより引用)
先ほどご紹介したオージーケーカブトのDAYS▲と似ている構造です。
「ヘルメット 帽子型」などと通販サイトで検索するとたくさん出てくる、甲羅のようなインナーキャップ(ヘルメット)に布の帽子を被せるタイプの商品になっています。
価格は5,000円程度でそこまで安くありませんでしたが、普段も使えるなら、と買ってみました。
見た目は普通の帽子と大差なく、つばが広いので夏のレジャーにも役立ちそうです。
外してみるとこんな感じ。
帽子単品でも使えるつくりになっています。
デザイン重視の落とし穴
ヘルメットの内部にはきちんとCEマークがありましたが…なんだか不穏な警告文を発見。
英語で記載されていたため、翻訳してみたところ…
「これは産業用安全ヘルメットではありません」
「EN812で指定されている産業用安全ヘルメットの代わりに使用するべきではありません」
と書いてありました。
たしかに、「保護帽の規格」を満たしている産業用ヘルメットと比べると、ハンモックやヘッドバンドなどがありません。
見た感じは丈夫そうなプラスチックですし、何もないよりははるかに良いですが、安心・安全を求める方には不向きかもしれませんね…。
notice
ちなみに、CE認証品と書かれていても表記によって「自転車用」「産業用」など用途が分かれているので注意してください!
CEマークの産業用には「EN812」、自転車用ヘルメットには「EN1078」の表記があります。
信頼できるメーカーから選ぶ方が安心
自転車用ヘルメットとの違い▲でご紹介したオージーケーカブトの帽子型シリーズ(DAYS)は、SGマークつきでアウトドア用ハットのような見た目です。
帽子型シリーズ(SICURE/DAYS/LIBERO)のヘルメット本体(KB-28)は共通なので、専用帽子を付け替えて使えます。
何もないときに被災したら
ヘルメットを備えていても、被災時に手元にあるとは限りません。
そんなときは、カバンなどを両手で持ち、頭の上にかかげることで代用できます。
頭とカバンの間に空間を開けることが大切!
ただし、両手が使えなくなる上、衝撃を支えるのは自分の両腕なので、腕に負担がかかり怪我をする恐れもあります。
「本当に何もないときにやる」という認識でいましょう。
子どもでもできるので、通学路で被災した際にやるよう伝えてあげてください。
NHKが運営しているXアカウントでも紹介されていました!
もし外出中に地震にあったら…。
その場で姿勢を低くし、頭を守りながら、揺れがおさまるのを待ちましょう。カバンで頭を守る時は、少し頭から離すのがポイント!#みんなで考える防災 pic.twitter.com/a3eTDJWYfB— みんなで考える防災 (@nhk_ikiruskill) November 16, 2020
子どもの防災用ヘルメット
これまで大人用のヘルメットのご紹介をしてきましたが、もちろん「子ども用の防災用ヘルメット」も販売されています。
たしかに、大人用に比べてコストが高めのものが多い・種類が少ないですよね…。
でも、災害時、大事な我が子の身を守るグッズならしっかり備えたい!
そんな方のために、子ども向け防災用ヘルメットについて解説します。
選ぶポイント&商品レビュー
使うのは非常時なので、丈夫であることはもちろん、
- 軽さ
- 着脱の簡単さ
- 子どもが嫌がらないデザイン
が重要です!
子どもの身体的・心理的負担が少ないものを選びましょう。
ヘルメット メッティーノ 小サイズ SC-LMK RAS KP付 スカイブルー
今回は、ミドリ安全が製造・販売している「メッティーノ」を試してみることにしました!
「保護帽の規格」を満たしていることはもちろん、子ども向けの機能があることや、可愛らしい見た目が決め手です。
素材 | FRP(繊維強化プラスチック) |
---|---|
重量 | 380g |
価格 | 4,620円(税込) |
規格 | 飛来物落下用・墜落時保護用 |
ヘッドバンドサイズ | 47~56cm |
point
- 子どもでも簡単に調整できるあごひも
- エッジゴムカバー付きの安全設計
- KP(衝撃吸収材)付きで、転んだときの衝撃を緩和
- 充実した付属品
あったらうれしい!付属品つき
ヘルメット関係の小物だけではなく、緊急連絡カード&カードホルダーまで付いています。
緊急連絡カードの内容はこんな感じ↓
緊急連絡先カードは、普段から持ち歩きたいアイテム。
カードケースも付いていると、ポーチの中でぐちゃぐちゃになっていた…ということが防げるので良いですね!
ちなみに、いつもしもでもオリジナルの緊急連絡先カード「おたすけミニブック」があります。
「子どもに持たせるとしたら…」という視点から、ママたちで考えました。
こちらから無料でダウンロードできるので良かったら見てみてくださいね↓
【防災の日】親子で防災ポーチを作ろう!チェックリスト&ミニブック
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子どもは、大人用ヘルメットでも使える?
小学校高学年のお子さんをお持ちのママだと
と思う方もいるのではないでしょうか?
そこで、調整範囲が広い大人用のヘルメットも被ってもらいました!
試したのはこちらの商品です。
回転式ヘルメット Crubo(クルボ)ST#130
商品HPでは、ヘッドバンドの調整範囲が大きいので、子どもでも被れるといった内容が書いてありました。
と、不安になるママスタッフたち。
実際にお子さんに被ってもらいましょう!
ヘルメットの内側(ヘッドバンド)は調整がきくものの、小学校低〜中学年のお子さんにはまだ早そうです。
お子さんの場合、自分の頭より大幅に大きいと避難の際に転びやすくなったり、外れやすくなったりしないか不安ですよね。
これはあくまで参考例なので、お子さんの年齢・体格を踏まえて判断してください!
大人が被ったときのレビューはこちら▼、違うメーカーの子ども用折りたたみヘルメットはこちら▼でご紹介しています。
頭が小さい方は見て! 女性用ヘルメット
調べてみたところ、「子ども用」とは別に「女性用」として売り出されているヘルメットもありました!
フィット感を高めるこだわり
女性・子ども用として販売されているヘルメットには、こんな特徴が多く見られました。
特徴
- ヘッドバンドの位置が上下に調整しやすい
- 女性の頭のサイズに合わせた設計
- 髪を束ねやすいよう後頭部のスペースがあいている
- 軽量
女性用ヘルメット試してみた
今回は、女性用として売り出されているヘルメットのうち「保護帽の規格」を満たしているものを1つ試してみました!
ヘルメット LSC-11PCL α ホワイト/ピンクL
ミドリ安全の女性用ヘルメットです。
ピンク色のつばがかわいい!
素材 | PC(ポリカーボネート) |
---|---|
重量 | 395g |
価格 | 3,993円(税込) |
規格 | 飛来物落下用・墜落時保護用・電気用 |
ヘッドバンドサイズ | 51~60cm |
point
- 現場で働く女性たちの声を採用
- ヘッドバンドの可動域が広い&後頭部がカーブしているので、結んだ髪の毛を間から通せる
- クリアバイザーだから視界良好
頭が小さめのスタッフにも、ちゃんとフィット!
念のため、女性の方はご自分のサイズを確認してから購入するのがおすすめです。
よりフィット感を高めるには
結べるくらいの髪の長さの方限定なのですが…髪を1つに結び、その毛束をヘッドバンドと本体(帽体)の間に通すと、フィット感が高まります!
ミドリ安全に限らず、どのヘルメットでも使えるコツなので「買ったヘルメットに、いまいちフィット感がない…」という方は試してみてくださいね。
良い収納方法は? 折りたたみタイプも気になる!
家族全員分そろえるとなると、「まず片付けから始めなきゃ…」「どこに置けば良いの?」というママも多いはず。(そしてそっ閉じ…)
そこで、ヘルメット収納例とかさばらないヘルメットについてご紹介します!
スタッフのリアルヘルメット収納
先輩ママスタッフお二人のリアル収納を見せてもらいました!
えるふ家の場合
うちは、子どもの自転車用ヘルメットは、他の外用グッズと一緒に無印の収納ボックスに入れてる。
トコ家の場合
お二人とも、用途に合った収納場所・収納方法選び、さすがです!
ご家族の人数やお家の収納スペースにもよって色々変わりますが、良かったら参考にしてみてくださいね。
他のグッズの収納方法については、防災備蓄収納2級プランナーのみよしさんが解説してくれている記事があるので、気になる方はチェックしてみてください!
【防災収納特集】もしものとき、本当に使える置き場所と整理のしかた
防災グッズを揃えようと思うと、どうしてもつきまとってくる収納の問題。 おしゃれに収納したいのに、子どものものが多くてなかなかスペースが作れない!とお悩みのママも多いのではないでしょうか。 でも、「いつ ...
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折りたたみタイプって実際どうなの? 3種類買って試してみた
かさばるイメージのあるヘルメットですが、実は折りたたみ可能のものもあるんです。
調べてみたところ、一口に「折りたたみヘルメット」といっても、大きく3つのタイプに分けられることが判明しました!
- たたむタイプ
- 押し込むタイプ
- 回すタイプ
それぞれ個性がありそうなので、全タイプ買って試してみます!
まずは「たたむタイプ」から↓
折りたためるヘルメット
無印良品で販売されている折りたたみヘルメットです。
色はホワイトのみ、産業用のヘルメットなどを製造しているミドリ安全が監修した商品なので、信頼ばっちりです。
素材 | 帽体:PP樹脂/中央カバー:ABS樹脂 |
---|---|
重量 | 約550g |
価格 | 4,990円(税込) |
規格 | 飛来・落下物用 |
ヘッドバンドサイズ | 47~62cm |
組み立て方
- ロックを解除して、両端からヘルメットを押します。
- 頭に被り、ヘッドバンドを締めます。
- あごひもを調節します。
point
- シンプルなデザインと組み立て
- 折りたたむとA4サイズ
- ミドリ安全監修品
同じく無印良品で販売されている「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用」に入れてみたところ、すっぽり!
無印好きのムジラーさんにはうれしい仕様ですね!
防災用として、耐用期間は6年と記載がありました。
ちなみに、無印良品ではヘルメット以外にもさまざまな防災グッズを出しています。
「いつものもしもセット」3種類をレビューした記事がありますので気になる方はチェックしてみてください♪
無印良品の防災セットはママ向け?心配性の全商品開封レビュー
以前から防災にも力を入れており、災害時にも役立つアイテムを販売していた無印良品。 防災コーナーのキャッチコピー、「くらしの備え。いつものもしも。」は、ママの日常に寄り添う備えをめざす「いつもしも」にと ...
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お次は「押し込むタイプ」!
収縮式ヘルメット/オサメット KGO-1
建設作業用の機械やヘルメットを製造・販売している加賀産業の商品です。
オフィス用品(法人向け)の通販サイトでも販売されています!
素材 | ABS樹脂(帽体) |
---|---|
重量 | 約375g |
価格 | 4,400円(税込) |
規格 | 飛来・落下物用 |
ヘッドバンドサイズ | 55~64cm |
組み立て方
折りたたまれた状態のヘルメットを頭に乗せ、そのまま下に引っ張るだけ!
point
- 子ども用もあり!
- 被れば機能する、こだわりのじゃばら設計
- A4サイズかつ薄さ45mm
あごひもや被り心地などに違いがありました。
しまい方等、折りたたみならではの問題も出てきます。
最後は、「回すタイプ」!
回転式ヘルメット Crubo(クルボ)ST#130
先ほど「大人用ヘルメットでも使える?」▲でスタッフの子どもに被ってもらったものと同じ。
産業用や防災用の製品を製造・販売している谷沢製作所の折りたたみ(回転式)ヘルメットです。
素材 | ABS樹脂(帽体) |
---|---|
重量 | 約420g |
価格 | オープン価格 |
規格 | 飛来・落下物、墜落時保護 |
ヘッドバンドサイズ | 47~62cm |
組み立て方
point
- 子どもから大人まで使えるサイズ
- A4サイズのパッケージ入りで収納に便利
- 組み立ては回すだけで簡単
- 不織布製の収納袋つき
折りたたみヘルメットのなかで、一番横幅にゆとりがあるように感じたので、側頭部の締め付けが気になる方におすすめです!
どれが一番コンパクト?
3つのなかだと、Cruboが一番厚みがあります。
オサメットと無印は、見た目はほぼ同じサイズですが若干オサメットのほうがコンパクトでした。
折りたたみヘルメットのメリット&デメリット
merit
- 収納スペースが節約できる
demerit
- 慣れていないとすぐ装着できない
- 値段が高い
- 構造によっては雨の日に使えない
- 商品によっては、ヘッドバンドを調整した状態で折りたためない
折りたたみヘルメットの一番の魅力は、なんといっても「省スペースで収納できる」ことです!
一人分でも違いはあきらかなので、家族全員分ともなればだいぶ変わってきますよね。その分合計額が高くなってしまいますが(泣)
「普段の生活で防災用品が目に入るのはちょっと…」という方も、折りたたみヘルメットであれば収納場所に自由が利くので、おすすめです。
ただ、サッと着けるためには予習が大事。
組み立てに関しては、説明書を読めばどれも簡単に装着できるものばかりなので、買ったら一度親子で練習してみてください!
子ども用の折りたたみヘルメット、被せてみた
オサメットには、子ども用もあったので購入してみました!
収縮式ヘルメット/オサメット KGOJR-1
サイズだけではなく、パッケージも子ども向けになっている印象ですが、説明部分にふりがなが振ってあるわけではありませんでした。
素材 | ABS樹脂 |
---|---|
重量 | 375g |
価格 | 4,400円(税込) |
規格 | 飛来・落下物用 |
ヘッドバンドサイズ | 50〜56cm |
point
- 大人用もあって、ママ・パパとおそろいにできる
- 収納時のサイズは使用時の半分!
まずは、着け方などの事前情報なしで被ってもらいました。
結果はこちら↓
次は、着け方を教えながら被ってもらいました。
仕組みがわかったあとは、サッと着けられました!
大人用と同じく、折りたたみということもあってか浅めで、フィット感はあまりないようです。
場合によっては、装着スピードが生死に関わることもあるヘルメット。
他の防災グッズ以上に、使い方を理解し実際に試してみた上で備えることが大切ですね!
notice
付属の収納箱への入れ方を間違えてしまったのか、久しぶりに開けたらヘッドバンドが折れてしまっていました…↓
大人のスタッフが、説明書をじっくり読みながら箱に入れた結果がこれ(泣)
お子さんのみに任せると最悪けがをしてしまう可能性があります。
扱いにはお気をつけください…!
【ヘルメットの情報まとめ】 こだわり別のおすすめヘルメットも紹介!
ひたすら市販のヘルメットを調べて被ってみた結果…一口に防災用ヘルメットといっても、さまざまな特徴があることがわかりました!
まとめて表にしたので、良かったら比べるときの参考にしてくださいね。
商品名 | メーカー | ヘッドバンドサイズ | 価格 (税込) | 規格 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
飛来・落下物用 | 墜落時保護用 | 電気用 (感電防止用) | ||||
国家検定品ヘルメット BS-1P(ライナー付き) | 加賀産業 | 54.5~60cm | 2,900円 | ● | ● | ● |
ヘルメット LSC-11PCLLSC‐α ホワイト/ピンク | ミドリ安全 | 51~60cm | 3,993円 | ● | ● | ● |
折りたためるヘルメット | 無印良品 | 47~62cm | 4,990円 | ● | ||
収縮式ヘルメット/オサメット KGO-1 | 加賀産業 | 55~64cm | 4,400円 | ● | ||
回転式ヘルメット Crubo(クルボ)ST#130 | 谷沢製作所 | 47~62cm | オープン価格 | ● | ● | |
収縮式ヘルメット/オサメット KGOJR-1(子ども用) | 加賀産業 | 50〜56cm | 4,400円 | ● | ||
ヘルメット メッティーノ 小サイズ SC-LMKRAS KP付 スカイブルー | ミドリ安全 | 47~56cm | 4,620円 | ● | ● | |
DAYS | オージーケーカブト | 54~58cm ※ヘッドバンドなし | オープン価格 | ※SGマーク |
ピンクは大人向けの防災(産業)用ヘルメット、水色は子ども向けの防災用ヘルメット、黄色は大人向けの自転車用ヘルメットです。
こだわり別ヘルメット紹介
「いっぱいありすぎてどれが良いかわからない…」という方のために、こだわり別のおすすめヘルメットを紹介します!
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予算重視派は…
収納重視派は…
被り心地重視派は…
やっぱりあると安心! ヘルメット
いつもしも的*ヘルメット選びのポイント
- 絶対自分の頭のサイズを測ってからにする
- できたらホームセンターで試着してから買う
- 予算や住環境を考えて選ぶ
試してみてわかったのは、ネットの情報だけで選ぶのはおすすめできないということ。
数字的には自分の頭のサイズに合っていても、頭の形次第で締めつけ感が違ってきます。
ゆるいとずれてしまい避難の邪魔になってしまうかもしれないので、頭が小さめの方は特に気をつけてください!
また、アジャスターやあごひもの調整は購入後すぐにやっておくことが大切です。(メーカーによっては、収納時にアジャスターを購入時の状態に戻す必要があります。)
災害時は、避難所までの経路にビルや古い家屋が多かったり、屋内でも、家具や家電が落ちてきたり倒れてきたりと、意外に危険がいっぱい。
そんなとき、頭を覆うものが一つあるだけで安心感が違いますよ。
収納や金銭的に余裕がある方は、防災用のヘルメットを買うことをおすすめします。
ご家庭の状況に合わせて選んでくださいね。