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最低限必要なもの 防災グッズ

買ってて良かった防災グッズ!避難生活で実際に役立ったものリスト

2020年7月1日

懐中電灯

避難生活が長期にわたる時のための備え「2次の備え」と呼びます。

その中でも、非常時にしか使わないグッズってありますよね。

いつもしもではスリーピングストックと呼んでいる、普段はほったらかしのこれらのグッズは、出番が少ない割に揃えるのにコストがかかるのでどうしても後回しにしがちです。

ですが、被災者の方のお話を聞いた時、

  • 「必要だった」
  • 「備えておけばよかった」
  • 「改めて備えた」

などの声が多いのもまた、これらのグッズになります。

大切なのに馴染みがない、滅多に使わないからこそ失敗したくない、そんな防災グッズについて詳しく解説していきます!

2次の備えリストを先に見る

困った顔の女性アイコン
そもそも2次の備えって何をどうすればいいの?

という方は、まずは2次の備えの基本を解説しているこちらの記事から見てみてくださいね。

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東日本大震災の被災者が本当に欲しかった防災グッズ

被災された方が、避難生活を送る中で特に必要性を感じたものは何だったのでしょうか。

被災者アンケートからわかる、避難生活の不自由さの原因とは

宮城県仙台市が東日本大震災被災者15000人に対して行ったアンケート調査の結果を見てみましょう。

在宅避難で特に不自由を感じたこと

311在宅で不自由を感じたこと※タップで拡大できます

  • トイレ・風呂などの生活用水の確保が困難 49.9%
  • 風呂が使用できない 37.9%
  • 食料・飲料水の確保が困難 37.8%
  • テレビなどの家電製品が使えない 26.0%
  • 調理ができない 14.1%
  • 電話が不通で誰とも連絡できない 14.0%

調査結果をざっくりまとめると、必要だったのは

  • ライフラインのフォロー
  • 食料・飲料水の確保

この2つのための備え、ということになります。

「備えの先」まで考えよう

3.11で被災されたママ防災士・リサさんも、ご自宅の水道が止まってしまい、を求めて近所の公園を回られたそうです。

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やっぱり水大事だよね!生活用水・飲用水を備えておかなくちゃ!…と思うことは大切です。でも、せっかく備えるなら、もう1つ先まで考えてみましょう。

もし備えている水がなくなったら、給水所などに水をもらいに行きますよね。その時、以下を知っておく・用意しておく必要があります。

  • 最寄りの給水所の情報
    →すぐに行ける距離か
  • 水を入れる容器
    →容量は十分か/持ち運べる形か
  • 容器に水を入れて持ち帰る手段
    →徒歩で持てる重さか

check!

例えば、大きなバケツに水を入れてもらったとします。たっぷりと入れてもらうことはできますが、かなりの重さになります。さらに徒歩5~10分の距離を歩いて持ち帰ったら、きっといくらかはこぼしてしまいますよね。

よって、蓋つきの容器で大きすぎないものが良いな、と考えることができます。

このように、実際にどう使うかまでを想定して、必要なものを備えることが大切です。

備えっぱなしはOK、買いっぱなしはNG

そして、よく検討して買い揃えたものは、必ず開封して使い方を知っておきましょう。

2次の備えをほったらかしておけるのは、使用頻度が低いからです。ゆえに、ローリングストックのグッズに比べて、スリーピングストックのグッズは特に意識して使い方を知っておく必要があります。

point

ほほ笑む母子

非常時、子どもの身体と心のケアが絶対に必要です。その時、私たち親が余裕を持って子どもに接せられるかどうかは、日ごろの備えにかかっています

親が試すだけでなく、子どもと一緒に使ってみるもの良いですよ。家で停電ごっこをしてみたり、バーベキュー・キャンプなど、意識して試す機会を作ってみるのもおすすめです!

手に取ってシミュレーションするだけでも、やるのとやらないのとでは大きな差が出ます。ぜひ試してみてください!

2次の備えリスト

こちらが、被災者の声を元に、備えの先まで考えて作成した「いつもしも版・2次の備えリスト」になります。

は0次の備え、は1次の備えと重複するものです。

チェックボックス2つは、ローリングストック対象なら左、スリーピングストック対象なら右、両方で管理するなら両方にチェックと、各自で考えながら使っていただけます。

2次の備え_メインリスト1

2次の備え_メインリスト2

"ほったらかし"スリーピングストックしておきたい防災グッズ

それでは、リストを見ながら、ひとつずつ実際の使い方を具体的に考えて見ていきましょう!

check!

2次の備えについては、必ずしも全てを揃える必要はありません

このリストと使い方を見て、「私」や「我が家」に必要と思えたものをチェックしてください。

ローリングストックか・スリーピングストックかも、気にしつつ読んでみてくださいね。

【収納】防災グッズをまとめて守る!備蓄収納ボックス

 

2次の備えリスト_収納

▲2次の備え全リストを見直す

頑丈な収納ボックスがあれば、例えば地震の際に周囲のものが倒れていても、防災グッズを守ってくれます。無印良品の頑丈収納ボックスが有名ですね。

2次の備えは量が多いので、まず収納スペースを作る段階でつまづきがちですが、防水仕様のボックスを選べば屋外に置くこともできます。家の中に置ける余裕がない!という方は屋外に置くことも検討してみてください。

notice

ベランダと手すり

ただし、ベランダに置くのはできるだけ避けましょう。室内であっても、窓の近くに置くのは避けてください。ベランダや窓からの子どもの落下事故は後を絶ちません。低層階であっても、重症を負うケースが多くみられます(※21)。

踏み台になりかねない位置には絶対に置かないようにしましょう。東京都では、やむを得ずベランダに物を置く場合は手すりから60cm以上離すよう注意喚起しています(※22)。

このようなボックスは2次の備えのメイン収納として使います。メイン収納は「もしも」のとき「長期的に」「あとで」使うものをまとめて入れておく場所です。

ライトやランタンを備えていたのに、いざ停電となった時に奥にしまい込んでいて取り出すのに苦労した、なんて声をよく聞きますよね。被災後すぐに使いたいものは、メイン収納には入れず、すぐ手に取れる場所に置いておきましょう。

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【避難バッグ】生活用品を自宅から避難所に持ち出す

2次の備えリスト_避難バッグ

▲2次の備え全リストを見直す

ボックスそのままは持ち出せないので、2次持ち出し用に、中身を詰めるための大きなバッグも必要です。いざという時に慌てないよう、ボックスと合わせて用意しておきましょう。

注意

こちらで紹介するのは、あくまで2次持ち出し用、つまり、被災から1~2日後に改めて避難する際の荷物です。

緊急性が問われる1次持ち出しとは別と考えてくださいね。

持ち出し用の袋を収納ボックスとセットで用意

2次持ち出し用のリュックボストンバッグは、緊急持ち出し用の防災リュック(1次)よりも容量の大きいのものにしてください。

防災リュック(2次)は急いで持ち出す必要はないので、多少重くなっても大丈夫です。あらかじめ持ち出すと決めているもののみを詰めて、備蓄用のボックスの近くもしくはボックス内に置いておきましょう。

キャリーワゴンやスーツケースなどのカートタイプも

アウトドアキャリー

近年の猛暑のせいか、小学校の運動会で、キャンプ用のキャリーワゴン・キャリーカートに保冷用品をたくさん積んで持参するご家庭を多く見かけるようになりました。

これらは、たくさんの持ち出しグッズを運ぶためにも向いています。避難所で邪魔にならないよう、たためるタイプを選びましょう。更に、子どもが乗れるタイプを選べば、ちょっとした楽しみにもなります。

スーツケースも重い荷物を運ぶのに良いですね。滅多にスーツケースを使わないご家庭であれば、そのまま備蓄収納ボックスとして使うという手もあります。鍵をかけられるのもメリットです。

これらのタイヤ付きのものは、在宅避難の場合でも断水した時に給水所から水を運ぶのにも使えます。スーツケースの場合は、中にビニール袋を仕込むと良いでしょう。具体的なやり方がNHKの「そなえる防災」で紹介されています。

カートタイプの注意点!使えないシチュエーションとは

スーツケースのタイヤ

ただし、タイヤの付いているものは、建物や道路の被害が大きかった場合は使えないというデメリットもあります。水害の際も水が引くまでは使えません

マンションの方も、もし停電していたら、階段で持って下ろすのは難しいでしょう。

  • マンションの高層階に住んでいる
  • 家の周りの道が狭い
  • 近所に古い建物や高い建物が多い
  • 水害の危険性がある地域

などが当てはまる方は、リュックや肩にかけられるボストンバッグを選ぶことをおすすめします。

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【情報】復旧・再開・安否…ラジオ+ネットで早く正しく状況を把握

海上保安庁‗給水充電支援のお知らせ

2次の備えリスト_情報_

▲2次の備え全リストを見直す

避難が長期化した時に大切になってくるのは、食料や水、電気などの供給情報です。

先にご紹介した東日本大震災の被災者アンケート▲では、その他にも、家族や知人の安否情報お店の営業情報が欲しかったとの声がありました。

公的機関の発表であればラジオが強いです。ラジオは1次で必須としているので、2次の備えには入れていません。
ただ、もっと個人的で身近な情報を適切に得るためには、やはりインターネットにアクセスするのが早く、閲覧するためにはスマホやパソコンなどの電子機器が必要です。

電子機器を維持するために必要な防災グッズをご紹介します。

モバイルバッテリーは人数分×大容量を備えよう

持ち歩きの0次・緊急持ち出しの1次の備えでも、モバイルバッテリーは必須です。1次の備えには人数分の充電ケーブルも入れてあります。

2次の備えでは、スマホを2,3回ずつ充電できる容量多めの充電式のモバイルバッテリーを、家族全員分用意すると良いでしょう。よくある20000mAhのものを選べば、たいていのスマホはもちろん、タブレットでも2回弱は充電できます。各自のスマホの充電容量を確認して、充分な容量のバッテリーを選んでください。

ポータブル電源

さらに、キャンプなどで使えるような大容量のポータブル電源があると、スマホだけでなく小型家電も使えて便利です。重いので徒歩での持ち出しは難しいですが、在宅避難で活躍します。

長期の停電に備えるなら手回し式より乾電池式かソーラー式を

充電の速さなどを考えて充電式のモバイルバッテリーをおすすめしていますが、充電式は停電が長引くと繰り返し使うことができません。停電が長期化した時に備えて、乾電池式のモバイルバッテリーがあると安心です。

充電器には手回し式もあり、災害用にとよくおすすめされていますが、スマホを使える状態にするのはかなり難しいです。

point

「1分間回すと~」と軽く書いてありますが、実は結構な重労働。この記事の後ろで5分間手回し充電を試した感想▼をご報告しています。

ライトやラジオであれば手回し充電でもまかなえますが、スマホに関しては、手回し充電よりも電池の備えを増やす方がおすすめです。絶対、おすすめです(2回言います)。

さらに余裕があればソーラー式の充電器があると良いでしょう。

カーチャージャー

また、車をお持ちの方は、車から充電できるカーチャージャーも備えておいてください。
自宅が被害に遭った時、原則的には避難所へ行くことが推奨されますが、避難所に行くという選択肢を選びにくい方もいます。

ペット連れ、赤ちゃん連れ、要配慮のご家族がいる方…平成28年熊本地震では、一度は避難しても、結局危険を承知でご自宅に戻られた方が相当数居たといいます。

そんな時に、車中泊を選ぶ方も多いです。令和元年房総半島台風(台風15号)および東日本台風(台風19号)の際も、猛暑の中で停電が続き、車で過ごす方々の姿が報道されました。
車から充電できるグッズを備えておくと、ふだん車で遠出するときにも安心ですね。

イヤホンを嫌がる子どもにはヘッドホン

0次、1次の備えで、イヤホンをおすすめしましたが、子どもにはイヤホンは難しいもの。2次の備えではヘッドホンがあると良いでしょう。

でも、子ども用でも?子ども用だから?ヘッドホンって意外と高いですよね。

我が家は盆正月の帰省の時にしか使わないので、百均で買ったものを子どもの頭に合わせてカスタマイズしてました。

百均ヘッドホンをカスタマイズ

最近、FIRIKというメーカーのヘアバンドタイプのヘッドホンを発見して、思い切って購入したところです。アイマスクにもなりますし、かさばらないので防災グッズとしても期待しています。

子ども用ヘッドホン

また、お子さんが複数いらっしゃる方分配コードもあると便利です。イヤホンジャックが二股になっているもので、同じ画面を見たいときにケンカせずに済みます(笑
安いものは数百円で買えますよ!

避難生活をサポートしてくれるガイドブック

東京防災

東京防災のような、充実した紙の防災情報は防災にも被災後にも頼りになります。

防災リュック(1次)の重さの関係で簡易的な情報のみの持ち出しに留めた方は、ぜひ2次で用意してください。

被災後に必要な手続きや、片付け方法などの情報をあらかじめチェックしてプリントアウトしておくのもおすすめです。

公的機関などの防災情報のSNSをチェックしておくのも忘れずに!

昔ながらの鉛筆は備えっぱなしでも安心◎

避難所に行くと、記録しておきたい事などが増えると思います。
子どものおえかき用の自由帳もリストに入れてありますが、大人用のメモ帳もあると良いでしょう。
家族の目につくところに貼っておけるよう、のりの付いた大きめのふせんがおすすめです。

鉛筆と鉛筆削り

また、0次でボールペン、1次で油性ペンをおすすめしてきましたが、2次では基本に返って鉛筆をおすすめします。

ほったらかしても劣化しないことが一番の理由ですが、そのほか、水に強いことや子どもにも使いやすいことがメリットとして挙げられます。
1次の備えでツールナイフを持ち出しているので避難所でも削れますが、子ども用の色鉛筆▼もおすすめしているので小さい鉛筆削りを入れておくと良いでしょう。

り災証明のための記録に役立つアイテム

罹災証明書見本

いざ被災した時、公的な各種支援を受けるためには罹災証明書(り災証明書)が必要になります。
この証明書の申請にあたり、家屋が全壊または半壊などの多大な被害を受けた場合は自治体の調査が入りますが、「半壊に至らない」場合については「自己判定方式」が採用されます(※19)。

point

自己判定方式とは、住民自らが被害状況を撮影した画像を提出することで現地調査を簡略化する方法で、これによって証明書の交付手続きがスムーズになります。

大阪北部地震の際は、申請から発行まで1時間程度で済んだ自治体もあるそうです(※20)。

もし自宅が被災したら、被害箇所を詳細に撮影しておきましょう。スマホのバッテリーを重視すべきなのは、通信手段以外にカメラという大切な役割もあるからです。

撮影の際にメジャーがあると、例えば浸水時に水がどこまで来ていたかをわかりやすく記録することができます(※1)ので、備蓄品としてひとつ用意しておきましょう。

公的支援についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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デマに注意!発信しない・拡散しない

大規模な災害のあとは、正しい情報だけではなくかなりの数のデマ・フェイクニュースが出回ります。発信者には悪意があっても、拡散は善意で行われることが特徴です。

ママ防災士のリサさんも、3.11の時にたくさんの誤情報に触れ、災害対策としてネットリテラシーの必要性を感じたそうです。

コロナ禍でも多くのデマがまことしやかに拡散されました。良かれとも思っても、根拠のない情報は発信も拡散もしないよう心がけましょう。

あわせてチェック

【衛生用品】女性の避難所ストレスは「身体」のこと

防災グッズ_衛生用品

▲2次の備え全リストを見直す

近年の災害で問題視されているのは、避難所の運営に女性の視点が欠けていることです。特に、着替えや授乳、生理用品や下着などへの配慮が行き届かず、ストレスを抱えていた女性も多かったといいます(※14)。ママたちは、自分だけでなく子どもの着替える様子などが人目にさらされるのも避けたいですよね。

2020年5月、男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインが制定され、各避難所で実行されれば女性の避難所ストレスが多少減ることが期待されます。

「女性専用の物干し場、更衣室、授乳室の設置や生理用品・女性用下着の女性による配布、巡回警備や防犯ブザーの配布等による指定避難所における運営管理に努めるものとする」災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン 

とはいえ、なかなか思うようにはいかないものですから、自分で特に意識して備えてみましょう。

消耗品を日数分増やす

衛生用品は、まず1次の備えで持って行ったものを日数分増やす必要があります。

ジッパー付きバッグ万能ビニール袋トイレ用品生理用品除菌グッズ救急用品などの消耗品を追加で用意しておきましょう。着替えには0次・1次で備えている目隠しポンチョが有効です。

また、常備薬として持ち歩いている方も多いと思いますが、生理痛や急な発熱にも対応できるよう、解熱鎮痛剤を追加しています。

その他、マスクについて、コロナ禍で追加したもの▼として後ほど改めてご紹介しています。

ゴミ袋はやっぱり万能

万能ビニール袋は、水を入れて簡易水嚢(水のう)として使うこともできます。

東京都防災でも浸水防止に勧められています(※2)ので、ハザードマップを確認して、浸水の危険性がある地域の方はぜひ多めに備えてください。

清潔な調理のために

ゴム手袋_厚手と薄手

ゴム手袋2種類をリストに挙げました。

厚手のゴム手袋は、冬場の水仕事や被災後の片付け▼を想定しています。軍手もリストアップしていますが、水に濡れるのを防ぐにはやはりゴム手袋が有用です。

水害後の片付けを経験されたodaoさんによると、厚手で肘まで隠れる園芸用や消毒・清掃用などのガッシリしたものがおすすめだそうです。

一方、薄手のゴム手袋調理用です。

薄手のゴム手袋

普段からひき肉をこねる時などに使っています。とても便利なので、ローリングストックにもおすすめ!

手洗いが十分にできない状態での調理は衛生的に不安ですよね。最近のゴム手袋はとても薄くて使いやすいですよ!

拭き取って保湿!断水時のボディケア

コストコのおしりふき

1次の備えで、身体を拭くのに、赤ちゃん用のおしりふきがおすすめと紹介しましたが、2次でも全身用のウェットティッシュとして用意することをおすすめします。

水やお湯が使えるようであれば、タオルを絞って拭くのも良いですね。タオルや大判のハンカチは、手や身体を拭くほか、床に敷いたり身体に掛けたり荷物に掛けたりといろいろ使えますので、大小さまざま用意しておくと良いでしょう。水で戻して使える圧縮タオルも、給水力は劣りますがいくつかあると便利です。

拭いた後は特に、乾燥が気になる方は保湿クリームがあると安心です。おすすめは白色ワセリン!赤ちゃんでも使えますし、けがをした時の傷口の保護にも良いので、ローリングストックと合わせて用意してみてください。

さらに、汗や匂いが気になる方は汗拭きシート、精神安定用にメイクグッズを入れている方▼メイク落としシートも合わせて用意しておきましょう。

また、1次では入れていませんでしたが、ハンカチと合わせてティッシュの用意もおすすめします。トイレットペーパーで代用はできますが、花粉やほこりにアレルギーのある方は特に、柔らかいティッシュを用意しておくと良いでしょう。

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安全と衛生のためのネイルケア

子どもの爪切り

子どもの爪の伸びる早さにびっくりすることありませんか?有事の際もぐんぐん伸びるはずです。

避難所で、思うように距離を保てずに人を傷つけてしまったり、夏場にあせもや虫刺されをかきむしってとびひ(伝染性膿痂疹)になったりするのも心配です。衛生状態が気になる被災時は、特に短く清潔にしておきましょう。

避難所に行く際は爪切りは必須と考えてください。ママ自身も、普段爪を整えるのに使っているものを用意しておくことをおすすめします。爪やすり(ネイルファイル)を1枚忍ばせておくと良いでしょう。

阪神・淡路大震災の教訓、被災時の口腔衛生の大切さ

歯磨きをする子ども

阪神・淡路大震災では、災害による直接的な被害以外の災害関連死(※3)が多く、“救えた可能性がある死”としてその後の施策に大きな影響を与えました。

災害関連死の中でも特に多かったのが高齢者の肺炎ですが、歯科医師らが口腔ケアとの関連性に着目し、以降の災害で対策を行うようになった結果、予防効果が得られているそうです(※4)。

災害時のお口のケアは、虫歯の予防だけでなく、感染症予防のためにも大切です。1次の備えでは、キシリトールガムをおすすめしました。2次の備えでは、少ない水でも使えるものを選びましょう。

断水してしまっていたら、歯磨きシートが便利です。指に巻き付けて、歯の表面や頬の内側などをやさしくふき取りましょう。水が使えるのであれば、歯ブラシデンタルフロス(歯間ブラシ)を使ってください。うがいは、ごく少量の水でも大丈夫です。

さらにマウスウォッシュがあると、清涼感も得られるのでおすすめです。

マウスウォッシュとひと口に言っても、実は種類はさまざまなのをご存じでしょうか。

マウスウォッシュの種類

液体歯磨きは、その名の通り、液状の歯磨き粉です。よくあるペースト状の歯磨き粉と同様に、ブラッシングと合わせて使います。口に含んですすぎ、吐き出した後にブラッシングする必要があります。
ブラッシング後に水でゆすぐ必要はありませんが、ブラシを洗う必要がありますので、少量の水が必要です。

歯ブラシを使わず、適量を口に含んですすいで吐き出すタイプは洗口液と呼ばれます。主に口臭の防止や口中の浄化をするもので、明確な虫歯予防はうたわれていません
薬用成分が1つ以上認められている場合は医薬部外品、それ以外は化粧品とされています。(※5)

口臭予防などのエチケット目的や爽快感を得るために使うのが口中清涼剤です。こちらは薬用効果はほとんどありません。お酒やニンニクの匂い消しのイメージですね。口中に吹きかけるスプレータイプや、飲み込むカプセルタイプがよく知られています。中には飲み込むための水が必要なものがありますが、2次の備えとしては避けておきましょう。

液体歯磨き 洗口液 口中清涼剤
分類 医薬部外品 医薬部外品
または化粧品
医薬部外品
ブラッシング 不要 不要

(ブラシ洗浄)
不要 不要/要
(商品による)
使用後 飲まない 飲まない 飲む

パッケージに記載がありますので、選ぶときには、種類をよく確認して目的に合ったものを選びましょう。

マウスウォッシュの種類

ゆすぎ不要の商品でも、実際に使ってみると違和感が残るという方もいます。

ふだん液体歯磨きを使っています!水でのゆすぎは不要とわかっていても、なんとなくそのままは嫌でゆすいでいます(笑

備える前に、ぜひ一度使ってみてくださいね。

また、お子さんには、吐き出さなくても良いタイプなどの子ども用を用意しましょう。こちらもぜひ試してみてください。

上記で紹介したGUMシリーズやOra2シリーズで有名なサンスター株式会社は、災害時におけるオーラルケアの大切さを広く知らせるための特設サイトを開設しています。こちらも参考にしてみてください。

髪のベタつきやにおいには早めに対処

ドライシャンプー

東日本大震災は寒い時期でしたが、それでもお風呂に入れない日々が続くと髪や頭皮のべたつき・匂いが気になったと言います。

頭皮にはドライシャンプーがおすすめです。

非常時だけでなく、長期の入院や介護、忙しすぎる生活にも良いと様々な商品が発売されています。(※6)
パウダータイプ、ジェルタイプ、シートタイプなど、使いやすいものを選んでみましょう。
ふき取りが必要なタイプは、合わせてタオルも用意することを忘れずに!
近年は猛暑が続いていますので、制汗剤を使うような気軽さで使ってみるのも良いですね。

▼ドライシャンプー使ってみた(近日公開)

髪そのものには、束ねて帽子をかぶることで汚れを最小限にし、ブラッシングでホコリを落とすのが良いでしょう。ヘアブラシコームに加え、髪の長い方は緊急避難時に身に着けたもの以外の予備のヘアゴムを忘れずに用意してください。

また、震災経験のある方が、ブラシにウェットティッシュを刺して梳かす、という方法をおすすめされています。

いずれも、汚れてからではなく、持ち出せていればその日から即やることが大切だそうです。

自身のケア用に、小さな手鏡があると良いでしょう。持ち歩けるコンパクトな折りたたみミラーがおすすめです。ただ、余震で倒れて割れると危険なので、高さのある所に置きっぱなしにしないよう注意してくださいね。

水が十分に使えない時の洗濯方法

長期避難用に何着かの着替えは用意▼していても、長期の避難となると当然足りなくなってしまいます。

全く水が使えない時

在宅避難の場合は、まずはあるものを着ていきましょう。いよいよ着るものがなくなったら、後ほど紹介する洗濯方法▼を実行するか、もしくは停電していない地域まで行ってコインランドリーや親戚・友人の洗濯機を借りる、などの方法を検討しましょう。

2次避難の場合、下着の替えは数着用意し、ショーツは毎日は替えられない分、おりものシートを替えることで対応してみてください。
おりものシートは2次の備えならではですので、多めに用意して積極的に使いましょう。先輩ママからも、おりものシートでしばらくしのいだという声が聞かれました。

衣類用消臭スプレー

全く水が使えないときは、消臭スプレーをしてなるべく天日干しをしましょう。消臭スプレーは、香りの強くないものや無香料のものを選んでくださいね。

少量の水で洗濯する方法

それでも間に合わなくなったら、やはり洗濯したくなりますよね。汚れた衣類を何日も放置しておくのもストレスです。

少量でも水が使えるときは、ジッパー付きバッグを使って洗濯してみましょう。旅行用の少量の洗濯用洗剤があると便利です。
自宅でしたら、桶やバケツを、洗い用とすすぎ用の2つに分けて使って洗う方法もあります(※23)。

バケツは、生活用水を溜めたり水を運んだりする以外にも、汚れた食器や洋服を漬け置いたり、中にビニール袋と凝固剤を入れてトイレ代わりにしたりと多様な使い方が可能です。

バケツになるものいろいろ

砂遊び用の小さいものから上履きの漬け置き洗い用など、お子さんのいるご家庭には大小さまざまなバケツがあることが多いですよね。おもちゃ用のケースベビーバスも使えますよ!どうしても困ったらゴミ箱だって素材によっては使えます。

▲防災グッズとしても便利なママグッズ&ベビーグッズ(近日公開)

簡易洗濯には、こんな商品も市販されていますので参考にしてみてください。

また、個人的には、手洗い洗濯の一番のハードルは脱水だと思っています。

すすぎ途中に洗濯機が壊れた時のことはちょっとしたトラウマです…

手絞り→タオルに包んで押し拭き→再び風呂場で振り回す→干す、の過程がものすごい重労働でした。洗うのであれば、肌に触れるものだけを厳選して行いましょう!

意外なストレス!女性の洗濯物干し

洗濯物の部屋干し

そして、洗濯後は干すためにロープ洗濯ばさみが必要ですよね。

ただ、東日本大震災では避難所の物干し場に女性の衣類が見られなかったそうです(※14)。
確かに、不特定の人目にさらされる場所に干しづらいですよね。

洗濯ネットに入れたまま干せる商品も出ていますので、こういったものを取り入れるのもおすすめです。

ロープは、防災グッズとして挙げられることが多いですが、その用途は「救助用」「発火材」など、子連れママにはピンとこないものばかり。

2次持出用であれば、洗濯物を干すほか、段ボールの壁に渡してブランケットをかけてカーテン代わりにするなどをイメージすればよいかと思います。

ですから、ママが持ち出すのであれば、普段ごみ捨てなどに利用しているビニール紐をおすすめします。ハサミで適当な長さに切って使いましょう。

在宅避難時、家を保護するためのブルーシートの固定などには丈夫な方が良いので、余力があれば別途丈夫なロープを用意▼しましょう。

あわせてチェック

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【身体保護】体力の消耗を避けるためのグッズ

2次の備えリスト_身体保護

▲2次の備え全リストを見直す

2次では、1次の備えで用意した着替えに加えて、さらに2,3日分を持ち出し用に用意しましょう。

着るものが足りなくなった場合の対処法こちらでご紹介▲しました。

長期の停電に備える!寒さ・暑さ対策

3.11は東北の春先、冷え込みがかなり厳しかったそうです。カイロは多めに用意しましょう。ただし低温やけどには注意!就寝時などは特に気をつける必要があります。カイロの用法を守ってくださいね(※7)。ブランケットも、1次分では人数分持ち出すことは難しいですから、全員分は2次で備えておきましょう。

できれば、停電時も使えるカセットガスストーブがあるとなお良いでしょう。

過去の震災では、暖を取るにも調理にも石油ストーブが活躍したそうです。

「ストーブは、煮炊きができ暖がとれ、かなり重宝しました。」

「なんと言っても、反射式のストーブが役に立ちました 。寒かったこともあり暖をとれたのとお湯を沸かしたり出来たので、用意しておいて良かったとつくづく思いました。」

「寒さを強く感じるようになり、暖房を取るにはどうしよう・・・と悩んでしまいました。
そんな中、「あっ!わが家に反射式ストーブがあったんだ~!!!」・・・と思いだした時のうれしさと安堵感は、今も忘れることはできません。」

わが家の震災体験エピソード - みやぎ生活協同組合より

普段からお使いの方や、今後日常的に使う予定の方は石油ストーブが良いでしょう。

ただ、灯油の管理が手間ですし、集合住宅では使用禁止とされているところも多くあります。そのため、いつもしもではカセットコンロとガスボンベを共有できる、カセットガスストーブをおすすめします。

notice

ただし、石油ストーブだけでなくガスストーブも禁止の集合住宅もあるようなので、購入前に必ず確認しましょう。暖房目的で購入する場合は、必ず屋内用と明記されたものを選んでくださいね。換気も忘れずに!

また、避難所として使われることが多い体育館は、横になるにしろ歩くにしろ、床の冷え込みが厳しい場所です。

近年の豪雨・台風で避難された方の声を見てみましょう。

避難時、用意されたスリッパはすぐに足りなくなったそうです。1次の備えでは、冬用に厚手の靴下をリストアップしていますが、自分用のスリッパもあると良いですね。

参観用スリッパと旅行用スリッパ

旅行用の簡易なものが持ち出しには向いていますが、ママたちはお子さんの参観用スリッパを持っていらっしゃる方が多いですよね。ぜひ防災グッズとしても使ってください!

体育館で気になるのは、寒さだけでなく暑さも。暑さ対策として瞬間冷却材冷感タオルなどの冷却グッズも用意しておくことをおすすめします。

避難所の硬い床対策は必須

また、寝袋もぜひ備えましょう。硬い床での睡眠は、緊急避難後のひと晩はなんとかなっても長期は身体に悪いです。
在宅避難であっても、いつものように寝室を使えるとは限りません。電気の節約のためにリビングに集中して過ごす、などの事態が考えられるため、気軽に使える寝具があると家で過ごすにも安心です。

車中泊でも使えるエアマットもおすすめです。寒さをしのぐために、段ボールもあると良いでしょう。資源ごみに出す時、少しだけ残すことを意識してみてください。

その他、蓋つきボックスは、避難所で荷物を目隠ししたり水を運んだり、あるいはテーブルや椅子にもなるので1つあると便利です。

1次の備えでおすすめしているパズルマットを、蓋つきボックス兼テーブルとして使うのもおすすめですよ!

▲防災グッズとしても便利なママグッズ&ベビーグッズ(近日公開)

運動会やピクニック、習い事やスポーツの観戦用に折りたたみいすをお持ちの方はぜひ持っていきましょう。

在宅避難であっても、支援物資や水の受け取りは長蛇の列になるそうです。小さな椅子を持参すると良いでしょう。

あわせてチェック

【安全確保】家が被災した時のための備え

2次の備えリスト_安全確保

▲2次の備え全リストを見直す

2次避難で大切なもののひとつがライトです。

熊本地震の教訓、灯りの重要性

平成28年の熊本地震は、発生が4/14 21:26と夜だったこともあり、ライトの必要性が大きかったそうです。

暗やみを怖がる子どもも多いですよね。お子さんの気持ちを落ち着かせるためにも、明かりの備えは特に重視しましょう。

ランタンか懐中電灯か?灯りの種類と数

いろいろな灯り

部屋や車で使うならランタン、移動の時に持ち歩くには懐中電灯がおすすめです。

家の中にバラバラに居る時でも慌てずに済むよう、各部屋にひとつずつランタンを用意しましょう。車用にもひとつあると良いですね。

各自行動するとき用には、1人ひとつの懐中電灯を用意してください。1次の備えのヘッドライトネックライトも合わせて使ってくださいね。

タップ型ライト

さらに、トイレや廊下・玄関にタップ型ライト・コンセント式差し込みライトを設置しておくと、家の中での移動ストレスを軽減できます。

また、小さなお子さんのいるご家庭におすすめしたいのはケミカルライト(サイリウムライト)です。ポキッと折ると化学反応でじんわり発光するライト、お祭りやライブでよく見ますよね。発熱しないのでお子さんにも安心です。

コップなどに入れると、光の反射でより明るくなるそうです。

単価が100円程度と安く、6時間以上光る長時間発光タイプもありますよ。

我が家では、このスティック状のケミカルライトとあわせて、子ども用にブレスレットタイプも用意しています。

ケミカルライト_ブレスレットタイプ

以前停電したとき、たまたまた買ってあって使ってみたのがきっかけです。
不安を和らげてくれる上に家の中でも居場所がすぐわかってとても便利だったので、それ以降は常に備えるようにしています。お友達が来た時に使うこともあり、ローリングストックに近いかもしれません(笑

百均でも売っていますし、いまストックしているこちらは近所のスーパーで¥200くらいだったと思います。

停電体験と称して久しぶりに使ってみたところ、このはしゃぎっぷり。

光るブレスレットではしゃぐ子ども

リング状にできるので、ドアノブに引っ掛けておくこともできます。

充電方法

ふだんの生活で使うのに便利でおすすめなのは、充電式のランタンです。停電しても即利用できます。充電が切れてしまうと使えないので、乾電池式もあると良いでしょう。

防災用のライトとしては、手回し式のラジオライトなどの多機能グッズもよく知られています。ただ、多機能グッズは一見便利そうに見えて使いづらいことも多いもの。

ラジオライトは、基本的にはラジオとして使う、いざとなったら灯りも点いてラッキー☆くらいの認識がでいてください。

多機能グッズの中には、モバイルバッテリーとしての機能も付いているものがありますが、こちらについても、手回し式の充電効率はかなり悪いので、充電器としての機能は期待しない方が良いでしょう。

1分回し続けるだけでもなかなか大変です。

手回し充電、回してみた

手回し充電回してみた

試しに、5分で通話3分が可能になるタイプを5分間回してみましたが、

  • ハンドルが小さすぎて持ちにくい
  • 本体の軽さが仇となって、実は押さえる方にもかなり力が必要

などなど、だいぶ辛かったです。

意外に唸るような音も響くので、避難所で使う時にはかなり気を遣いそうです。

これで3分の通話にしかならないと思うと…正直、2度とやりたくないです(笑

ラジオなら、1分間手回しして1時間近く聞けるタイプもあるので、2次の備えとして手回し式を備えておくこと自体はおすすめです。

家の周りや庭にソーラーガーデンライトを用意しておくのもおすすめです。ソーラー充電式のライトは、日中は外に出しておいて、夜は屋内で使うことができます。

連続点灯時間

充電方法とあわせてチェックしておきたいのは、連続点灯時間です。

point

1日のうち、ライトを使用する時間はどのくらいでしょうか?日中は使わないようにするとして、日没近くから就寝までを仮に16:30~22:00とすると、5.5時間です。1週間利用すると、単純計算で5.5時間×7日で38.5時間

実際は、安全な部屋でまとまって過ごすことになるでしょうから、未使用の部屋の明かりは節約できます。よって、すべての明かりがこの要件を満たす必要はありません。ただ、この40時間弱、少なくとも皆が集まる安全な部屋だけは明るさを維持できるよう、

  • 連続点灯時間の長いものを用意する
  • 連続点灯時間は短くても、再充電するためのポータブル電源や交換用の電池を多めに用意する

などの備えをしてみましょう。

設置場所と照らす方向

特に、皆が集まるリビングや車に設置する用のライトは、目線より上に設置できるよう、フック付きの置き型を選びましょう。そして、置いたり吊るしたりする場所を確認しておいてください。

壁沿いに置く場合は前方を強く照らすタイプ、壁から離れた場所に吊るす場合は360度周囲を照らすタイプが適しています。これは、おうちキャンプなどで試してみても良いですね!

明るさ

ライトやランタンを用意する場合、実は明るさの異なるものを揃えた方が良いです。

リビング用なら明るい方が良いですが、避難所でその明るさは逆に迷惑になってしまいますよね。

こちらは、夜にリビングで無印良品のLED持ち運びできるあかりだけを点けたときの様子です。

暗闇で無印の持ち運べるあかりを点けてみた

こちらのランタン、明かりの単位で言うと70ルーメンだそうです。6畳用のシーリングライト2700~3699ルーメン(※8)ですので、数字だけ見たらかなり暗そうですよね。
でも、このように少し離れたテーブルでも本を読める程度には明るいです(子どもの教科書を借りました!)。普段も、寝室で寝る前の絵本の読み聞かせで使っています。

70ルーメンの明かりで読む教科書

壁床が白いことも影響しているとは思いますが、避難所に持って行くならこの程度で十分かなと感じました。
リビング用としては、この明かりで生活することを考えるともう少し明るさが欲しいです。
また、無印のこちらの明かりは連続点灯時間がハイパワーだと3時間しかないので、リビングには不向きと思っています。

ろうそくはリスクの方が大きい

いつもしもでは、1次の備えからろうそくを外しています。非常持出品のリストにはほぼ間違いなく入っているろうそくですが、2次でもおすすめしないことにしました。
いつもしもは、お子さんのいるママのための防災サイトです。使い慣れないろうそくを小さな子どものいる家庭で使うのは、やはりリスクが大きいと判断しました。

余震の危険のある地震の際は難しいけれど、台風の時なら…とも考えたのですが、消防庁でも、灯りとしてのろうそくの使用はしないよう呼び掛けています。

灯りとしてより、ライトテラピーの効果の方が期待できそうです。日頃からアロマキャンドルなどを使っている方は、大人が目を離さずに居られるときに、水をそばに用意した上で少し楽しむ程度にしておきましょう。

家庭用消火器は初期消火用に

地震による二次災害で怖いのが火災。初期消火には家庭用消火器が頼りになります。ぜひキッチンに備えておきましょう。最近は、インテリアの邪魔にならないデザインの消火器もあるんですよ。

インテリアになじむ消火器

ただし、使うのはあくまで初期消火の場合のみ。炎が目の高さまで上がってしまったら、迷わず119番通報して助けを求めましょう。

二次災害とその対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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災害後の家の片づけ

災害後、住宅に被害が及んだ場合は片付けが必要です。

まずは安全に作業するために、以下を身につけましょう。

  • 帽子
  • 長袖+長ズボン
  • ゴーグル
  • 粉塵用のマスク
  • タオル
  • 軍手+ゴム手袋
  • 安全靴/踏抜き防止インソール入りの靴/長靴

身体保護でご紹介したグッズ▲に加えて、被災後の安全な片づけのために必要なグッズを用意しましょう。
軍手は、1次避難でも用意していますが、2次ではがれきなどでのけがを防ぐために防刃タイプや皮製などのより丈夫なものを用意してください。同じく、安全を期するために踏み抜き防止インソールもあると良いでしょう。

また、水害で流入した泥水は、下水などを含んでいて不衛生な上、感染症を引き起こす細菌なども多く潜んでいます。まだ水が引いていない状態で片づけを始める場合は、必ず長靴を着用しましょう。

また、ホコリの舞う中での作業になりますので、目と口の保護も忘れずに。特に、コンタクトレンズを使用している方や、気管支が弱い方は必ず備えておいてください。

作業は以下のような順番で行います。

  1. 大きながれきや土砂をスコップ:大で除去
  2. 固まってしまった土砂はつるはしで破壊
  3. 隙間などに入った土砂はスコップ:小で除去
  4. ほうき/ちりとりで掃き掃除
  5. 充電式掃除機で細かいほこりを除去
  6. 雑巾で拭き掃除

水害の場合、流れ込んできた泥は、固まってしまうとスコップでは太刀打ちできなかったそうです。

まだ泥がやわらかいうちは雪かきを使ってガーッとかき出していたので、それを運び出すバケツが欲しかったんですが、固まってきたらスコップでも全くとれなかったので、つるはしみたいなものを使ったり、水で流してやわらかくしてとったりしていました。
平成18年梅雨前線による豪雨で被災した女性の話|内閣府防災情報のページより

川や海の近くにお住まいの方は特に、つるはしを防災グッズとして改めて用意することをおすすめします。

防災グッズ_たためるつるはし

画像のように、コンパクトに折り畳めるものもあるんですよ。ガーデニング用品としてお持ちの方は、ぜひそれを思い出して使ってくださいね。

また、水害後は、水分を除去するために雑巾などの布よりもスポンジの方が有効だったそうです。スポンジは日用品でもありますし、ローリングストックを多めにして、いくつかスリーピングストックしておくと良いでしょう。

check!

(2020.8 追記)
Twitterにはこんな声もありました!

スポンジよりオムツ、ママたちはぜひ覚えておきたいですね!

水害後の片付けについては、こちらの記事で経験者ママが詳しく解説しています。

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窓ガラスを保護する方法

上陸前から史上最強と報道されていた令和元年東日本台風(台風第19号)のとき、スーパーや百均から養生テープが姿を消しました。

養生テープはガラス破片の飛散防止

窓ガラスを守るためにと買い求めた方が多かったようですが、養生テープを貼るのは、窓ガラスの強化のためではなく、ガラスの破片が飛び散るのを防ぐためです。養生テープを貼ることで、逆に窓ガラスの強度が下がるという話もあります。

また、剥がすことを前提に作られたテープとはいえ、窓に直接貼った場合、しばらく経つときれいにはがれません。

窓ガラスに残った養生テープ

ネイルリムーバーできれいに落ちますが、根気が必要です…(経験談)

窓ガラスの飛散対策には、以下がおすすめされています。

  1. シャッターや雨戸を付ける
  2. 飛散防止フィルムを張る
  3. 段ボールや発泡スチロールで窓を覆う+養生テープで固定
  4. 養生テープを窓に貼る、カーテンを窓枠や壁に貼り付ける

単なる風雨であれば問題なくても、飛来物がぶつかれば窓は割れてしまいます。物理的にシャッターや雨戸で防壁を作ってしまうのが安心です。また、ガラスの飛散防止に最も有効なのは、やはり飛散防止フィルムでしょう。

ただ、いずれも賃貸物件にお住まいの方は手を出しづらいですよね。持ち家でも、シャッターや雨戸を後付けするのは金銭的に負担が大きいですし、窓ガラスよりはるかに早く劣化するフィルムを貼るのもまた、ハードルが高いと言えます。

そんな方には、3つ目の段ボール+養生テープという方法をおすすめします。養生テープを直接窓に貼るのは、ほかの備えが間に合わなかったときの最終手段と考えてください。

台風の時の窓ガラス保護

我が家は、東日本台風(台風第19号)の際は3の方法で窓をふさぎました。

ただ、段ボールだと日差しも遮ってしまうのが気になったので、次はプラダン(プラスチック段ボール)を使ってみようと思っています。

窓ガラスが割れてしまったら

ブルーシート

養生していても窓が割れてしまい、風雨が吹き込んでくる状態になった時はブルーシートを使いましょう。

  • 防水加工
  • 厚手(#3000以上)
  • ハトメ付き

のものがおすすめです。

#3000というのはブルーシートの厚さの単位で、基準となる3.6×5.4(m)サイズの重さが約3.0kgという意味です。災害時の屋根の補修に使われるのがこの#3000だそうです。

ブルーシートは家屋の建築に多く使われることから、市販品のサイズの多くは1.8m(1間)刻みです。

戸建て住まいの方は、3.6×5.4mのシートを2,3枚備えておくと良いでしょう。

memo

家の大きさによりますが、例えば床面積80㎡の2階建ての戸建ての場合、単純にワンフロア40㎡ずつの正方形に近い家だとすると、外観は6.5×6m程度になります。

屋根に傾斜があっても、2枚あれば少なくとも8割近くは覆えるのではないでしょうか。3.6×5.4mであれば、一般的な掃き出し窓も十分覆うことができます。
複数枚用意することで、割れてしまった窓の応急処置をしている間、床に敷いて飛び散ったガラスの破片から身を守るのにも使えます。

一方、屋根の心配が要らない集合住宅にお住まいの方は、窓の補修がメインになると考えられますので、もうひと回り小さい1.8×2.7mのシートを2,3枚備えた方が、使い勝手が良さそうです。

ご自宅の窓や屋根などを実際に確認しながら、必要なサイズを検討してみてください。

また、もしブルーシートがなくても慌てずに!強度は劣りますが、レジャーシートはありませんか?お子さんの遠足用の小さいものでも、繋ぎ合わせたら使えますので、覚えておいてくださいね。

ちなみに、「ブルーシート」は青色の製品が多かったことからできた和製英語で、ご紹介した画像のように青色以外のものもあるので、お好みで探してみてください。

ブルーシートとロープ

ブルーシートを用意したら、合わせてロープガムテープを用意するのを忘れずに。
ロープは、洗濯方法のご紹介▲でビニール紐をおすすめしましたが、ブルーシートにはパラコード(パラシュートコード)などの丈夫なものを用意しましょう。ブルーシートのハトメを通る太さが目安です。

ただし、ブルーシートで屋根や窓を覆うのはあくまで応急処置です。特に屋根は、自分たちだけで何とかしようとするのは危険なので、無理せず、落ち着いたら専門の業者の方に依頼するようにしてくださいね。

警視庁防災課おすすめ!布ガムテープの備え方

1次の備えでは、荷物を減らすためにビニールテープをおすすめしましたが、2次では布ガムテープを用意しましょう。さらに活躍範囲が広がります。

こちらも警視庁防災課がおすすめしています。

窓ガラスの補強に段ボールを使う場合にも、適当なサイズの段ボールを作るためにガムテープ必須です。

車で過ごす場合は目隠しを用意

車用サンシェードは、車中で過ごす時のカーテン代わりに使います。避難の際に車中泊を選ぶ可能性が高い方はぜひ備えておいてください。

フロントガラス用はもとより、サイドガラス用も用意しましょう。タオルなどでも代用可能ですが、日差しや熱を遮ってくれるものがよりおすすめです。

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【非常食】カセットコンロは必須!!温かい食事の大切さ

2次の備えリスト_非常食_

▲2次の備え全リストを見直す

非常時の食事については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。

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2次の備えとして特に追加していただきたいのは、コーヒーや紅茶などのお好きな飲み物です。習慣的に飲んでいるものは、いつもと同じは無理でも代わりになるものを用意しておくと良いでしょう。

ここでは、その他の食器や調理グッズについて解説します。

食器は「使い捨て」と「金属製」を備える

2次の備えでは、使い捨て食器を用意しましょう。

在宅避難の場合は自宅の食器が使えることもありますが、揺れにより食器が多く破損した場合などに「片付けなければ食事ができない」という状況はなるべく避けるべきと考えます。食器の片付けは危険を伴いますし、子どもが立ち入らないようにするだけでもひと苦労でしょう。使い捨ての紙皿、それも汎用的に使える深皿を備えておくことをおすすめします。

他方、持ち出しを考えた場合、重さの面では紙皿が良いのですが、量を持ち出すことが難しいことを考えるとあまりおすすめできません。そこで、アウトドア用金属製の食器セットも備えておくと良いでしょう。アルミ製ならば重さも軽減されます。

ステンレス製食器セット

持ち手付きであれば在宅時に鍋代わりに利用できますし、蓋つきのセットであればヒートパックで加熱することも可能です。

保温庫のある幼稚園に通っているお子さんがいれば、アルミのお弁当箱をお持ちではありませんか?使わなくなったら、ぜひ2次の備えに回してください。蓋が開かないよう、耐熱ビニール袋に入れて加熱するのがおすすめです。

子ども用アルミ弁当箱

お皿については、洗い物を減らすため、食器にラップやホイルを敷いて使う方法が広く知られていますよね。旭化成が、東日本大震災を始めとして、その後の熊本地震や東日本豪雨の際にも、被災地に義援金と合わせて「サランラップ」を送った(※9)ことが話題になりました。実際、被災した方の多くが、その後備えに追加したとおっしゃっています。

ですが、食事のたびにラップを個々のお皿にかけるのはなかなかに手間です。ラップと合わせて、汎用的に使える少し深さのある紙皿やランチプレートタイプの紙皿も備えておくことも検討してみてください。
ラップ自体は、食器の汚れ防止以外にも、防寒や傷口の保護や細くより合わせて紐替わりにするなど、防災グッズとしてとても優秀なので、ぜひ備えておきましょう。

スプーン割箸紙コップなども、衛生上できれば使い捨てられるものを用意しておくと良いでしょう。

持出用に、シリコン製などの折りたたみコップもおすすめです。1次では夏袋でリストアップしています。

カセットコンロは必須!非常時に役立つ調理用品

アイラップ売り場

アイラップで有名な食品用の耐熱ビニール袋は、ポリ袋調理など洗い物を減らすことができるため、非常時に活躍します。ぜひ備えておきましょう。
おむつ用の消臭袋として愛用されている方も多いようです。

ただし、

  1. 食品用であること
  2. 加熱可能であること

の2点を必ず確認してから利用してください!

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また、包丁がわりにキッチンバサミを使いましょう。まな板と包丁を使うより衛生的です。ササっと拭けるよう、分解できるタイプのものがおすすめです。

キッチンペーパーも、ローリングストックのうちの1本をポンとスリーピングストックに入れておくと良いでしょう。

あらかじめ汚れをざっと落とすのに使えるほか、丈夫なものを選べば濡らしてふきんとして掃除に使うこともできます。

コロナ禍では、折り畳んで簡易マスクにする方法や、HKマスクなど布マスクの内側にフィルターとして仕込む方法も話題になりましたね。

水の確保

非常用の水の備蓄については、こちらの記事でもその重要性について解説してきましたが、1人1日3Lの備えが推奨されています。

日常でミネラルウォーターを多くお使いの方はローリングストック、そうでない方は長期保存水のスリーピングストックしておきましょう。

そのうちの一部について、東京都では水道水のくみ置きを推奨しています。飲用水としては消毒用の塩素の効果が有効な「常温では3日、冷蔵庫で10日程度」が目安だそうです(※10)。

memo

水道水の保存については、静岡県磐田市が半年かけて行った検証実験が公開されていますので、気になった方は見てみてください。

こちらの実験では、冷蔵庫保管の場合は3か月以上、常温保存では10日程度飲用可能な状態だったそうです。半年経過後も、細菌の繁殖はほとんどなく、生活用水での利用は可能なレベルとされています。

ただし、ペットボトルの再利用は基本的には推奨されていない(※11)ので、基本的には飲用水は別に備蓄、水道水のくみ置きは生活用水の確保用として考えましょう。

ここでスリーピングストックとしておすすめしておきたいのが空のペットボトル漏斗(ろうと)。ろうとはじょうご、とも言いますね。
給水袋は用意している方も多くいらっしゃいますよね。給水所から運ぶために必要です、ですが、多くが5Lや10Lなどの大きなものではありませんか?水の確保には良いですが、いざ使う時にこの大きさ、そして重さのものから水を注ぐのは大変です。使いやすい大きさの容器に分けておく、そのためのグッズとして用意しておきましょう。

もし熱中症になってしまったときに備えて、水だけでなく経口補水液も用意しておくこともおすすめします。

温かい食事をとるための方法

冷え込みの厳しい2月に非常食の試食会を行ったいつもしもスタッフたち。水で戻したアルファ米の冷たさに、それはそれは大きな衝撃を受けました。暖房の効いた部屋で食べたにも関わらず、です。

1月に発生した阪神・淡路大震災や3月に発生した東日本大震災はもとより、寒さが緩んだ4月に発生した熊本地震や7月の平成30年西日本豪雨でも、食事の冷たさが課題として挙げられていました。温かいものを口にすることは心身ともにとても大切です。

『満足していない理由として男性では 「冷たい」が80%で最 も多く,次に 「野菜が少ない」 (49%),「硬い」 (46%)であった。女性でも冷たい (72%)が最 も多く,次に 「揚げ物が多い」 (58%),「野菜が少ない」 (58%)と答えた割合が多かった。』阪神 ・淡路大震災避難所における被災者の食生活に関する実態調査

停電の心配があるとき、その時点で電気が使えたら急いで電気ポットで湯を沸かし、家中の保温水筒をかき集めてお湯をキープしておきましょう。

テレワークのおとも・保温ポット

在宅勤務で重宝した保温ポットがあるのですが、これが超優秀で6時間たってもアツアツ!一次避難に持って行くことを検討しています。リュックを軽くした甲斐がなくなるほど重いですが…

ガスが止まってしまっていても、電気が使えたらホットプレートで調理ができます。ガスコンロの方は特に備えておくと良いでしょう。

さらに電気も止まってしまった場合のために、カセットコンロを用意しましょう。IHコンロの方は特に必須です。カセットガスボンベも合わせて備えてください。着火に不具合があったときのために、念のため先端が長いタイプのライターもあると良いでしょう。カセットガスボンベは、ストーブにも使う場合は多めに備えてくださいね。

notice

また、停電時は換気扇も止まってしまいます。寒い時期や大雨の時は抵抗があると思いますが、カセットコンロを使う時は窓を少し開けて換気するよう気を付けてください。

持出用ガスの安全性がわからないとき、暴風雨で換気が難しいときは、ヒートパックも便利です。とにかく、温かい食事を得るための手段を必ず何かしら用意してください!

食品を安全に保存するための保冷グッズ

保冷剤コレクション

一方で、暑さ対策食品の品質維持のためには保冷も重要です。

沸かしたお湯を保温水筒に詰めることをおすすめしましたが、夏場はそのうちの一部に冷蔵庫の冷たい飲み物を詰めておくと良いでしょう。

停電が長引きそうであれば、災害の長期化に備えて冷蔵庫の中身を保冷材とともにクーラーボックスに詰め替えます。

ただし、冷蔵庫は停電後「なるべく開けない」のが鉄則。扉の開閉で冷気を逃がさなければ、生ものでなければ数日の停電も耐えられると言われています(※12)ので、開閉は計画的に行いましょう。

夏場や、台風の予報が出たらペットボトル氷がおすすめです。ペットボトル飲料そのものを凍らせて、溶かしながら飲むほか、よく洗って乾かした空のペットボトルに水を詰めて凍らせると保冷剤兼生活用水として使うことができます。

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【貴重品】備えておきたい金額とその理由

新幹線

2次の備えリスト_貴重品

▲2次の備え全リストを見直す

銀行や保険などの情報で大切なものは1次で持ち出しているため、2次で備えておきたいのはなんといっても現金です。

いくらあれば何ができるか考える

とにかく現金を!と言われますが、では金額的にはどのくらい備えておけば良いのでしょうか?

もちろん各家庭の状況にもよりますが、目安として、家族全員が自宅以外に避難して、かつ数日間滞在できるだけの金額をおすすめします。

災害は恐ろしいものですが、都道府県すべてが壊滅状態に陥るほどの事態は考えづらいです。ひとつふたつ市区町村を超えれば被災状況も変わってきます。

少し離れた土地に、親類・知人友人などの身を寄せられる家があるなら、そこまでの交通費を用意します。震災疎開とも呼ばれますね。あらかじめ、いざという時に頼りにして良いか相談しておきましょう。

あわせて移動手段も検討しておきます。交通機関が使えるなら運賃、車移動であればガソリン代有料道路代が必要です。ガソリンは日ごろからの備えが大切ですが、状況に応じて決めたい場合は、より経費が掛かる方に合わせて用意しましょう。

頼り先がなければ、ホテルなどの宿泊機関への移動費宿泊費があると安心です。

仮に、避難しない、もしくは結果的に費用がかからなかったとしても、それだけの現金の備えがあれば、その後の生活にも余裕が持てます。

memo

東日本大震災の際は、都道府県外の宿泊施設への避難を観光庁が支援する制度が設けられました。災害救助法の適用により、移動費や宿泊費の被災者負担はなかったそうです(※13)。

このように、避難所の不足や被災者の過密を防ぐメリットもある帰省や疎開は国から奨励されており、あっせん事業や補助もありますので、覚えておくと良いでしょう。

現金と電子マネーを上手に使い分けよう

とはいえ、現金だけに頼りすぎるのも危険。水に弱く破れやすく燃えやすい紙幣、物理的にはかなり弱い存在です。

また、現金だけに頼っていると、停電解消後に銀行やATMに並ぶことになります。そんな時、電子マネーがあれば、現金を使い切ってしまったときでもすぐに買い物ができます。

現金と電子マネー、どちらかだけに頼りすぎず、便利に使い分けましょう!

あわせてチェック

【精神安定】救援物資にはなかなかない!スキンケアで心もケア

メイクグッズ

2次の備えリスト_精神安定

▲2次の備え全リストを見直す

避難生活が長期化すると、メンタルケアがより重要になってきます。少しでも、気持ちを和らげたり楽しんだりするためのグッズを用意することをおすすめします。

子どもが楽しむためのグッズ

子ども用のアナログおもちゃお絵かき帳・自由帳は長期化した場合でも有効なので、2次避難用にもぜひ用意しておいてください。小さな色鉛筆のセットも入れておきましょう。

気持ちを上げたり落ち着かせたりするためには、お子さんの好きなお菓子なども有効ですよ。

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ママ自身を労わるためのグッズ

そしてママ自身のために、スキンケアグッズや最低限のメイクグッズを用意しましょう。

化粧品は、生理用品のような生活必需品ではなく嗜好品です。東日本大震災でも、欲しいとは言いだせない空気だったといいます(※14)。

ですが、災害への不安や慣れない生活での疲れはもちろん、子どもを守るためにいつも以上に気を張って過ごさなければならないママの心労はいかばかりでしょう。特にママには、自分を労わる時間が必要です。

オールインワン化粧水ひとつ、眉ペン1本でも入れておくと全然違いますよ。自分のメイクの中で優先順位の高いものを用意してみてください。被災時もマスク姿になることは必至、コロナ禍でマスクが手放せない状態だと想像しやすいですよね。

資生堂が公開している、被災地での肌と髪のケア方法やメイクの工夫も参考にしてみてくださいね(※15)。

香りの癒し効果

アロマオイル

非常食についての説明で、スイーツやコーヒー紅茶などの備えをおすすめしました。

その他におすすめしたいのはアロマオイル。好きな香りをひとつ忍ばせておきましょう。避難所で使用するときは、量は控えめにしてくださいね。

リラックス効果のほか、虫よけや消臭効果のあるものを選ぶと一石二鳥です。

プライバシーを確保する簡易テント

たくさんの簡易テント

最後におすすめするのは、簡易テントです。大きな公園になると、ポップアップタイプの設置の簡単なテントを張って過ごす家族をよく見かけますので、お持ちのママも多いのでは?

もしお持ちでしたら、避難所に持っていくことも検討してみてください。避難所でのプライバシーの確保は以前から課題とされており、コロナ禍で設置を進めた自治体もありますが、なかなか普及していません。

私の避難所でも備蓄品にテントがありましたが、要配慮者のためのものという位置づけでした。

ただ、避難所では一人当たりに割り当てられる広さが決まっているため、家族全員分のスペースを超えないかの確認は必要です。テントそのものの持ち込みについても、念のため確認しておくと良いでしょう。

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コロナ後に追加した防災グッズ

ここまで、リストを元に2次の備えにおすすめのグッズをご紹介してきました。

いつもしもの防災グッズリストは、さまざまな公的機関のすすめる防災グッズを吟味した上で、被災者の声をもとに、ママと子どもの生活の「もしも」を具体的に想定してオリジナルで作成しています。

今回、コロナ禍という想定外の災害を経験して、必要性を実感したもの、そして新たに追加したものがいくつかありますので、改めてご紹介します。

コロナでマスクが品薄…備蓄品で助かった!

コロナでマスクの在庫が残りわずかとなった時、大人用の防災リュック(1次)2つにそれぞれ5枚ずつ入れてあった使い捨てマスクと、子ども用防災リュックに入れてあった布マスクに救われました。

備えていて良かったけれど、2次の備えとしてもとても足りないことを痛感。花粉症なこともあり、マスク市場が正常に戻ってすぐスリーピングストックとして箱買いしました。

2次の備えとして防塵用の紙皿のようなマスクは備えていましたが、さすがにそれは日常的には使いづらくてそのままほったらかしてあります(笑

新しい生活様式で胃腸にダメージ!薬や食品でフォローを

コロナ禍では、ダイヤモンドプリンセス号の乗客に持病の薬が届かないことが問題になりましたね。

常備薬は、市販薬であれば多めに用意し、持病のある方は、おくすり手帳を持ち出すのはもちろん、かかりつけのお医者様に相談して常にストックがある状態にしてください。

その他、1次の備えでは皮膚用塗り薬をおすすめしていますが、2次の備えとして追加したいのは、まず胃薬です。

check!

いつもしも編集部で非常食の試食会をした際、メンバー内で胃痛・胃もたれが続出。数日、お昼に食べただけにも関わらず、です。
食べ慣れないものや冷たい食事は、思った以上に身体に負担になるのだと実感しました。

さらに、整腸剤も追加しています。
東日本大震災の際、避難生活の中で便秘を訴える人が多く、震災便秘と呼ばれ問題視されました。環境の変化によるストレス、栄養の偏り、野菜不足などが原因と言われています(※16)。実際に、発災後3日以降に支援が必要な医薬品として、整腸剤が挙げられています。(※17)

check!

我が家でも、コロナによる外出自粛で、整腸剤の必要性を感じました。
食事はいつも通りでしたが、家に籠ることで運動量が減り、学校や園でのように水分を積極的に取らなくなった子供たちが便秘気味になったのです。

朝目覚めてすぐコップ1杯の水を飲むようにしたら無事解消されましたが、水が貴重な非常時だったらこうはいきません。

新品・未開封の市販薬でしたら、使用期限は2~3年と言われていますのでスリーピングストックが可能です。子どもだけでなく、女性はもともと便秘がちな方が多いですし、整腸剤はぜひ備えておきましょう。

備蓄食品に、食物繊維を多く含むイモ類や豆・乾物を備えたり、腸内環境を整えるオリゴ糖を入れておくのもおすすめです。(※18)
大人だったら、キシリトールガムのお腹がゆるくなるというデメリットを利用するのも手ですね。

野菜不足については、こちらの記事でも非常食におすすめの野菜を紹介していますので、参考にしてみてください。

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まとめ

避難生活が長期にわたった時に必要な2次の備えのうち、ほったらかしで備えておけるグッズのいつもしも版をご紹介しました。

質・量・それから予算的にも負担が大きく、どうしても後回しにしがちな2次の備えですが、この備えのあるなしが避難生活の明暗を分けるといっても過言ではありません。

なるべく具体的に、子どものいるママの生活に必要なものをリストアップしています。ぜひ参考にしてみてください。

参考サイト

※1 り災証明書を取得するための被害写真の撮り方<かんたん3つのステップ>|防災科研
※2 風水害に対する備えと行動|東京都防災
※3 災害関連死について|内閣府
※4 大規模災害時の口腔ケアに関する報告集
※5 日本歯磨工業会|歯磨きQ&A「歯磨剤には医薬部外品と化粧品があるが違いは」
※6 資生堂|“お風呂からシャンプーを持ち出す”という新習慣 
※7 カイロによる低温やけどを防ぐには|カイロ工業会
※8 LED照明器具の適用畳数について|一般社団法人日本照明工業会
※9 東日本大震災の被災地・被災者の方々への支援について(→義援金1億円/サランラップ50万本寄付)|旭化成
平成28年熊本地震の被災地・被災者の方々への支援について(義援金5,000万円/サランラップ10万本寄付)|旭化成
「平成30年7月豪雨」災害に対する支援について(義援金3,000万円/サランラップ約2千本寄付)|旭化成
※10 水道水をくみ置く際の留意事項について 〜第36報〜|H23.4.4 東京都水道局
※11 空になったペットボトルに飲み物を移し替えてもいいのでしょうか?|サントリーお客様センター
※12 冷凍庫・冷蔵庫の停電時における影響調査|東京サラヤ検査室
※13 宿泊施設における県域を越えた被災者の受入体制について|観光庁
※14 被災者の本音、女性が抱える避難所ストレス|Newsweek
※15 非常時の美容について 被災地での肌と髪のケア これからに向けて。メーキャップができること。|資生堂
※16 災害医療における医薬品の備蓄と供給
※17 国立がん研究センター東病院・栄養管理室|下痢・便秘がある方のお食事
※18 Xylitol’s Health Benefits beyond Dental Health: A Comprehensive Review
※19 災害に係る住家被害認定業務実施体制の手引き 第2章|内閣府防災
※20 大阪の罹災証明、スマホ写真で即発行 現地調査は少数派|朝日新聞デジタル
※21 窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください! |消費者庁
※22 子供のベランダからの転落事故に注意!|東京都
※23 避難所でもできる!災害時に役立つ洗濯の仕方|Lidea by ライオン

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ノマリ

いつもしも編集部所属。静岡出身の2児の母です。南海トラフ地震に備えた厳しい避難訓練を受けて育ったので、机の下にもぐる速さには自信アリ。心配性で備え好きの性格を活かして、本当に使える防災サイトを作っていきます!

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