地震への備えまとめ~ママがしておきたい防災チェックリスト

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家を守る手

いまこの瞬間、大地震が発生したら、あなたはどうしますか?
…ちょっと想像してみただけでも、不安は数え切れないですよね。

防災しなきゃ…と思ってはいても、途方もなく大変な作業に感じられるかもしれません。
毎日忙しいママであればなおさらです。

でも、子どものために備えは絶対に必要。
この記事では、ママ向けに厳選した地震対策をご紹介していきます。

地震の経験談から「私の備え」を考えてみよう

本を読む親子防災で大切なのは、「自分と家族に必要なことは何か」を考えることです。

防災グッズを買うなら、プロによってしっかり検討されたリストがいくらでもあります。
そっくりそのまま揃えれば、ひとまず安心することはできるでしょう。

ですが、「あなたの家に本当に必要なもの」は、あなたにしかわかりません。

まずは先入観を取り払って、大地震が起こったら「あなたの家は」どうなるのか、想像してみてください。

立地や間取り、家族構成、好みによって、取捨選択のヒントが見えてくると思います。

東日本大震災の経験者から学ぶ

公園で水くみとは言っても、「未曾有の大災害」なんて、なかなか想像しにくいですよね。
まずは実際に震災を経験された方のエピソードを参考にしてみましょう。

「いつもしも」でご協力いただいている防災士のリサさんは、仙台出身。
東日本大震災で、過酷なサバイバル生活を経験されています。

コラム「東日本大震災の記憶」にて、当時リサさんの身に起きたことを教えていただきました。

  • 家の中が足の踏み場もないほど荒れる
  • 家族の安否がわからない
  • 水を求めて極寒の中を歩き回る
  • 2週間お風呂に入れない
  • 買い物は数日できず、スーパーが復活しても1人5点まで

もし、自分の家が同じような状況になったらどうなるか、何が欲しくなるか、考えてみてください。

「無理!」で終わらず、「○○があればなんとか…」まで、一緒に考えていきましょう!

小さいことでも、自分の体験を振り返ってみる

体験談を読んでも、なかなか自分と結びつけて考えられるものではないかもしれません。

それでも、被害の大小はともかく、一度は災害を身近に感じた経験があるという方は多いのではないでしょうか。

東日本大震災当時、編集部では関東にいた人が多く、以下のような経験談が集まりました。

  • 電車が止まり、会社で1泊した
  • 赤ちゃんとおでかけ中、横断歩道が揺れた
  • 原発事故のあと、水が手に入らなかった
  • 寒い夜に計画停電
  • 情報が錯綜し、保育園がピリピリ

『私たちの3.11の教訓』 座談会より

被災地と比べれば些細なことのように思えますが、もしもいま、同じ状況になったらどうでしょうか。

お迎えに行けない、家族や周囲のパニック、停電で真っ暗、水や食料が買えない…。
命は助かったとしても、困りごとの多い生活が続きますよね。

支援を受けられるほどではない、でも、しんどい…。
そんな生活なら、さっきよりも現実味のある想像ができるのではないでしょうか。

大した被害じゃないんだから…と無理にガマンするよりも、今から備えておきたいですよね。

地震に備えて家で対策すること

子供部屋の机それでは、具体的に何をしていけばいいのでしょうか。

冒頭で「個人個人に合った防災を」とは言いましたが、もちろん基本やセオリーはあります。

そこから自分や家族に必要なものを選んでカスタマイズしていきましょう。

家具を固定し、ケガや避難の遅れを防ぐ

L字金具のイラストまずは、被害を最小限にするための備えが必要です。
自宅ではできるだけ安全に過ごせるようにしておきたいですよね。

代表的な危険は、家具や家電の転倒・落下です。
大人でも大ケガにつながりますので、固定していない方は早めに対策しておきましょう。

子供部屋では、家具自体を最低限にすることをおすすめします。

器具の選び方や取り付け方などは、こちらの記事でご紹介しています。

もし家自体が心配なら、耐震診断を受けてみることをおすすめします。

日本建築防災協会のサイトにある「誰でもできるわが家の耐震診断」で簡単にチェックができますので、参考にしてみてください。

雑貨や本、おもちゃにも対策を

小さい子にとっては、小物も危険。
軽いケガでも、パニックになってしまうと避難の遅れにつながりかねません。

滑り止めテープをつける、扉付きの棚に収納する、やわらかい素材に変えるなどの対策をしておきましょう。

でも、細かい危険までしっかりカバーしようとするとキリがないですよね…。

そんな時におすすめなのが、「まず一部屋を選んで、そこだけ徹底的に対策する」という方法です。

発災時にそこにいた場合に命を守れるのはもちろん、被災中も片付けの手間を減らせます。

防災グッズは段階別に備える

備えの段階

発災後の数日間を生き抜くために、防災グッズの準備も必要です。

防災グッズは、使う段階によって3種類に分けられます。
「どんな時に」「誰に」「何が必要か」を考えながら備えていきましょう。

具体的には、以下のような防災グッズを揃えておくと安心です。

0次の備えリストを開く

0次の備え_チェックリスト

1次の備えリストを開く

1次の備え_身に着けるものリスト

1次の備え_メインリスト

1次の備え_夏袋冬袋リスト

2次の備えリスト

2次の備え_メインリスト1

2次の備え_メインリスト2

こちらの「いつもしも版リスト」は、現役ママ達がひとつひとつ吟味して厳選した内容になっています。

それぞれのグッズが必要な理由や活躍するシチュエーションなど、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

ライフラインが地震で使えなくなった場合に備える

LEDランタン赤ちゃんや幼児がいる場合、避難所に行くよりも在宅避難を選択する人も多いでしょう。
普段と近い生活ができる反面、支援を受けにくいデメリットも。

避難所でも支援が行き渡らない可能性はありますので、やはりある程度は自分たちで用意したほうが安心です。

必要な備蓄の量は、1週間分が目安です。(※1

ただ、この量で家族全員分を一気に揃えるのは大変。
まずは最低限として、3日分の備えを目標にすると良いでしょう。

備蓄しておくものとしては、最低限水、食べ物、トイレが必須となります。

その他、トイレットペーパーなどのないと困る日用品も多めにキープしておきたいところです。

水は1人1日3リットル!生活用水も別途必要

ペットボトルの水特に重要なのは、命をつなぐの備蓄です。

備蓄として必要な水の量は、大人1人につき1日3リットルが目安となります。

子どもについては、乳幼児であれば1日1リットル程度、小学生くらいになると2リットル程度が必要です。

ただし、これは飲用・料理用の水のみの計算で、生活用水は別に用意する必要があります。

トイレはしばらく流せないと思って!

生活用水には、洗い物やお風呂の他に、トイレを流すための水も含まれます。

注意しておかなければいけないのは、水を流せるのは水道管の安全が確認されたあとということです。

マンションではよく言われていることですが、一戸建てでも、家の外で詰まっていることに気づかず汚水が溜まっていってしまう場合があるため、すぐには使えません。(※2

安全が確認できるまでの間、そしてもちろん水道管が破損していた場合も、非常用トイレの備えが必要になります。

食べ物のストックは使い勝手も忘れずに

非常食集合災害時の食事には、長期保存食(いわゆる非常食)と、普段から食べ慣れている食材のストック(ローリングストック)が活用できます。

味の好みや管理できる量によって、各家庭で比率を検討してみてください。

長期保存食の方が管理はラクですが、収納する前に必ず家族全員が試食することをおすすめします。

カセットコンロやヒートパックなど、あたためられる調理器具の備えもおすすめ!
あたたかい食事はおいしく感じ、ホッとできます。

いざ地震が起きたら、どう行動する?知識の備え

抱っこされた赤ちゃんここまで揃えれば、ひととおりの備えはできていることになります。

さらに、モノだけではなく知識面の備えもあると安心。

経験したことのない大地震ではパニックになってしまう人がほとんどですが、すべきことを知っているだけでも命を守れる確率が上がります。

あらかじめ家族で決めておきたいこと

防災には、家族の協力が不可欠。

3月11日や9月1日(防災の日)などの節目で、防災家族会議をしてみることをおすすめします。

会議というほど形式ばったものではなくても、非常食を一緒に食べて感想を聞いてみるテレビで話題が出たらそれとなく振ってみるなど、防災の話を共有できるきっかけが作れるといいですね。

特に家族がバラバラで被災した時について、どう行動するのかは決めておきましょう。

家族で決めておくことの例

  • 避難する場所(緊急/長期)
  • 集合場所
  • 安否確認の方法(災害用伝言ダイヤル、貼り紙など)
  • お迎えは誰が行くか
  • 誰にどう連絡するか(三角連絡法)
  • 避難に持っていきたいもの
  • 災害時でも食べたいもの

家庭でも防災教育をしておこう

72hツアー1ある程度の年齢のお子さんであれば、学校だけではなく、家庭でも防災教育ができるといいですね。

言い聞かせるだけではなく、一日電気を消して過ごしてみる、キャンプをしてみる、防災さんぽに出かける…などの遊びも立派な訓練。
実際にやってみると、大人にも発見があるでしょう。

家族で防災体験施設に行ってみるのもおすすめです。

「いつもしも」では、首都直下型地震を体験できる「そなエリア東京」のレポートを公開しています。
大人も子どもも楽しめましたよ!

発災時の適切な行動を知っておこう

ダンゴムシのポーズ(親子編)心の準備ができたとして、いざ地震が起きたその時、どう行動すれば良いのでしょうか?

まず、発災時は「自分と子どもの命が最優先」と覚えておいてください。

揺れが収まったら状況を見て、緊急避難の必要があるかどうかを判断します。

家が倒壊しそうであったり、二次災害の恐れがある場合は、最悪身一つでも脱出を。

大丈夫そうなら、情報収集や電気・ガス・水道のケアなどの作業に移ります。

避難するかどうか、判断のポイント

10分間を乗り切ったあと、避難所に行くべきかどうか迷うこともあるかもしれません。

主な判断ポイントはこの5つです。

  • 避難勧告などが出た
  • 津波や土砂災害などの危険がある
  • 火災やガス漏れ、家屋倒壊の危険がある
  • 備蓄品がなくて生活できない
  • 自宅にとどまることに強い不安がある

「危険がある」かどうかの判断方法や、避難所に行く以外の選択肢については、以下の記事で詳しく解説しています。

いざ子連れ避難!安全のために気をつけたいポイント

避難所に行くと判断した場合、移動中にも物の落下や火災などの危険があります。

時間が許す限り、しっかり身を守れる装備をしてから家を出ましょう。

避難時の服装

避難所にたどり着くまでの道のりにも注意点があります。

  • ベビーカーは置いていく
  • 荷物は必要最低限。両手があくと○
  • 周囲に助けを求める
  • なるべく最短距離で、広い道を選ぶ

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

片付けの前に必要な準備を知っておこう

在宅避難になった場合でも、避難所生活から帰宅する場合でも、部屋の片付けが必要です。

早く元の生活に戻りたい気持ちもあるかと思いますが、ゆっくり確実に進めましょう。

もし在宅避難であれば、初日は家族が過ごせるだけのスペースを作ることを優先し、一箇所に集中して作業することをおすすめします。

自宅以外にも地震の備えを

靴以上の知識は、主に家で子供と一緒に被災した場合を想定したものです。
ですが、もちろん外出先で被災する可能性もありますよね。

先程ご紹介した0次の備え家族との決め事をはじめ、外で被災した場合にも備えが必要です。

会社には「宿泊用」と「徒歩帰宅用」の防災グッズを

仕事をしているママは、勤務先にも防災グッズを準備しておきましょう。

会社側で備えがあるという方も、一度内容をチェックしておくことをおすすめします。

置いておく防災グッズは、以下の2パターンを想定して備えると良いでしょう。

①社内滞在用グッズを開く

会社の備え_滞在用リスト

②徒歩帰宅用グッズを開く

会社の備え_徒歩帰宅用リスト

徒歩で帰宅する場合は、事前に帰宅ルートを調べておいたり、自分がどれくらいの距離を歩けるか知っておくことも大切です。

車に防災グッズを積んで、車中泊を少しでも快適に

自家用車防災グッズをに収納しているという方も時々見かけます。

車載の防災グッズは、

  1. 車に乗っている時に被災する可能性
  2. 家に住めなくなり、しばらく車中泊となる可能性

も踏まえて選べばより安心です。

具体的には、以下のような備えをしておくのが良いでしょう。

車用防災グッズ一覧を開く

  • ウインドウクラッシャー
  • 高温に強い非常食
  • ペットボトルの水
  • 寝袋
  • マット
  • タオル
  • 携帯トイレ
  • 水ボトル
  • トイレットペーパー
  • 衣類
  • ランタン
  • 洗濯ひも
  • 十徳ナイフ
  • 応急キット
  • シガーソケット用充電器

ちなみに、津波が迫っている場合を除き、車での避難は基本NGです。(※3

運転中に被災した場合の適切な行動も知っておきましょう。

カバンにはバッテリーをしのばせて

充電中のスマートフォンその他、電車移動中や買い物中に地震が起きる可能性もあります。

いずれにせよ、外出先で被災した場合はスマートフォンが情報収集や安否確認の要となるでしょう。

緊急時には明かりにしたり、救助を要請したりするケースもあるかもしれません。

長距離の外出をする際は、0次の備えとしてモバイルバッテリーを携帯するようにしましょう。

まとめ:できることだけでも、備えがあれば安心

親子の手とクローバーこれまでのポイントをまとめます。(下線部をタップで該当の文章に戻れます)

必要なことに絞りましたが、それでもかなり多いですよね…。

これらを一気に完璧にする!なんて、誰にもできません。
ですが、「0」を「1」にするだけでも意味はあります。

「やらないよりはマシ!」を合言葉に、できそうなところから挑戦してみましょう。
地震はいつ起きるかもわかりませんので、「そのうちちゃんと」よりも「いま少しだけでも」を心がけましょう。

もっとしっかり防災したい!という方は、各項目からリンクしている詳細記事もぜひ読んでみてくださいね。

イラスト:土界谷リサ・クリハラマリ

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  • この記事を書いた人
みよし

みよし

いつもしも編集部所属。2019年、防災備蓄収納2級プランナー取得。面倒くさがり&災害に向き合う怖さから防災を遠ざけていましたが、ちょっとずつ進歩中。「しんどくならない防災」をマジメに考えていきます!

2020年2月6日

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