大地震が起こったとき、家には子供とママだけというシチュエーションでは、ママひとりの決断が親子の命を左右します。
「発災直後の10分間行動マニュアル」については別ページに詳しくまとめましたが、その後の避難・自宅待機(在宅避難)を決断する際に、知っておくと役立つ知識や判断ポイントがいくつかあります。
あらかじめこれらの知識・ポイントを押さえておけば、大地震という命に係わるシーンでも、最短で最良の判断ができる可能性がぐっと高まりますから、この機会にぜひ一読して、いざというときに備えましょう。
今回は、最初の大きな揺れがおさまり、ひとまず火の始末や避難口の確保ができた時点から、避難する前までの知っておくべき知識と判断ポイントについて解説します。
危険な地域に住んでいるなどで、「地震が来たらすぐ避難」と決めている方は「家を出る前のタスクと避難所までの注意点」の記事もおすすめです。
避難以外の知識については「地震への備えまとめ」の記事をご覧ください。
この記事の目次
地震直後、避難の前にまずはケガの確認を
大きな揺れがおさまり、火の始末や避難口が確保できたら、何をおいても最初にチェックすべきは、ママ自身と子供にケガがないかどうかの確認です。
まずは子供と自分の全身を、異常がないか注意深く観察しましょう。
出血するようなケガがある場合は当然、応急処置が必要ですし、ケガの程度によってはすぐに医師の治療を受けなくてはなりません。
また、子供に家具が当たったり、倒れ掛かってきた場合は、その場では外傷も見られず元気に見えても、骨折したり頭を打っている可能性がありますから、やはり受診が必要です。
ダメージが軽度で病院に行くほどでもないと判断した場合も、普段以上に注意深く、その後の子供の様子を観察しましょう。
そしてママは、子供を守ることに神経が集中しているのと、非常事態でアドレナリンがオーバーフローしている状況のためか、大災害の発災直後は自分の大ケガに気が付かない人も……。
mama's voice
大地震の直後、子供を抱いて倒壊寸前の我が家から必死で脱出。
近所の人に助けてもらいながら避難所にたどり着いて、ほっとした瞬間、全身、とくに手の先に激しい痛みが走りました。
全身あざだらけで、倒れた家具を起こして逃げるときにでもひっかけたのか、指の爪が2枚はがれていました……
…などという先輩ママの経験談もあるほどです。
病院での手当てが必要なケガを負っている場合は、大きな声で近隣に助けを求め、電話が通じるようなら119番・110番に連絡して救助を要請しましょう。
助けが来るまで、できるだけ安全な場所(家屋に倒壊の危険がある場合は屋外)に移動して、親子で待機します。
地震発災後に避難するかどうか決めるポイントはこの5つ!
大きな揺れで家具が倒れたり物が散乱したものの、ひとまず揺れもおさまったとき、避難すべきか自宅で待機すべきかの判断は、大いに迷うところです。
その基本的な判断基準は以下の5つ。
このどれかに当てはまる場合は、避難に向けた行動を始めましょう。
1 避難指示などが出た
地震の場合、警報や避難指示が発令されるのは、地震発災後に津波や土砂災害など二次災害の危険がある地域が多いです。
しかし近い将来、起こると予想されている南海トラフ沿いの東西いずれかでマグニチュード8クラスの巨大地震が起き、残りの地域でも続発する可能性が高まったと気象庁が発表した場合には、まだ地震が起こっていない地域にも沿岸部を中心に避難指示が発令されることもあります。
国や市町村が発令する「避難指示」などの情報が出た場合は、自宅の被害の程度に関わらず、迅速に避難するのが鉄則です。
テレビ・ラジオの情報や、地域の防災放送を注意深くチェックして、近隣とも情報を共有しましょう。
ただし災害時には、デマや誤報も飛び交いがち。
役所などの公的な機関、テレビ・ラジオの情報など、信頼できるソースを元に行動することが大切です。
2 津波や土砂災害などの危険が迫っている
役所などから津波警報や土砂災害に関する注意が出た場合、自宅が沿岸部だったり近くに山がある場合は、迷わず家から出て、安全な場所に一時避難しましょう。
この一時避難は、地域の公民館や体育館などの、被災時に寝泊まりできる避難所という意味ではありません。
高台や堅牢なビルの高層階などに一時的に避難して、津波や土砂崩れから身の安全を図るという意味です。
しかし警報や避難指示が出ていない場合も、ママ自身の感覚をフルに働かせて、周囲の状況を見極めることが大切です。
- 裏山のがけから小石がパラパラ落ちてくる
- 普段聞こえない、水が流れる音がする
- 川の水が濁っている
- 木が傾いている
- 斜面にひび割れができている
…といった異変が見られたら、がけ崩れの前兆かもしれません。
避難指示を待たずに急いで避難しましょう。
ハザードマップでは自宅が津波の地域に入っていなくても、大地震による津波の可能性がある場合は「念のため」に必ず高台へ避難することを、家族のルールにするのもよいでしょう。
過去に被害がなかったから、今回も絶対にないとは言い切れないのが災害、とくに津波などの恐ろしいところ。
だからこそ、必ず避難するのを「決まりごと」にしてしまうのが効果的なのです。
わが子と自分の命を守りきるために「いつもとは違う」「何かおかしい」と感じたら、その勘を信じて、できるだけ速やかに避難しましょう。
3 火災やガス漏れ、家屋倒壊の危険性がある
自宅で火災の心配がなくても、近隣の家で火災が発生している場合もあります。
また地震によって家の近くでガス漏れが発生し、何かのきっかけで爆発が起こるケースも。
まずは家の中の火の始末を確認し、
- 家の外から煙が漂ってこないか
- 物が燃えるような臭いがしないか
- ガスの臭いなどがしないか
をチェックしましょう。
ガス漏れを感じたら、発火の危険がある電気のスイッチなどには触れず、一刻も早く屋外へ退避します。
また、ちょっと離れた場所での火災にも注意は必要です。
大地震の直後は、普段の火災時のように消防車が速やかにやってくるとは限りません。
「遠いから、うちは大丈夫」と思っていたら、消火が遅れて延焼する可能性も高いのです。
地震直後はかろうじて無事でも、次の余震で自宅が倒壊する危険があるときは、迷っている場合ではありません。
- 家がミシミシと音を立てている
- 壁のひびがどんどん大きくなっている
というような場合は、緊急避難が必要です。
荷物をまとめるのに時間がかかるようならすっぱり諦めて、子供と自分の命を守るために、身ひとつですぐに屋外へ脱出しましょう。
4 ライフラインが止まり、備蓄品がなくて生活できない
自宅内に揺れで落ちた物が散乱しているものの、倒壊や火災の危険がないという場合でも、避難が必要なケースもあります。
それは、電気・ガス・水道といったライフラインが止まってしまい、それを補う備蓄品や防災グッズがほとんどないという場合です。
大地震が起きたとき、ライフラインの復旧にはかなりの日数がかかることが予想されます。
このような場合は、速やかに近くの避難所に身を寄せましょう。
避難所には、食糧や水の備蓄品のほか、ミルクやおむつ、医薬品などの備えもありますし、緊急用の発電機や調理用コンロを備えている施設も多数あります。
自宅に水や食料などの備蓄品があったとしても、猛暑や厳寒の季節には、エアコン・暖房が使えない状況では赤ちゃんや小さな子供は、体調を崩す恐れもあります。
暑さ・寒さが特に厳しいときは、無理して自宅にとどまるよりも、ライフラインが確保できる場所(避難所だけではなく自家用車、実家、ホテルなども含む)への移動を考えたほうがベターかもしれません。
5 自宅にとどまるのが不安
上記4つのポイントがクリアできていても、ママが精神的に「子供と自分だけで家にいるのが怖い」と感じたら、避難を決断すべきです。
とくに大地震後の余震で、再び家が倒壊したり家具が転倒する危険を考えれば、比較的頑丈な建造物の避難所のほうが安心して過ごせるでしょう。
夫が職場から迎えにきてくれるまでの短い時間だけでも、周囲に助けてくれる人がいる避難所などにいたほうが心強く感じるかもしれません。
「うちは大した被害がないのに、避難所へ行ったら迷惑では?」なんて考える必要はありません。
被災時には誰もが不安で怖いのが当たり前です。
避難所には保健士や看護師、カウンセラーなどの資格を持った方がいる場合も多いですし、近所のママ友と励ましあうだけでも気持ちはぐっと楽になります。
不安な場合は遠慮せずに、避難所を利用しましょう。
地震被災時、避難所利用のメリットとデメリット
地震発災後、悩ましいのが自宅も多少のダメージは受けたものの、備蓄品がそこそこあり、大変ではあっても何とか生活できそうな場合です。
自宅待機するか、避難所へ行くかを決断する前に、子連れで利用する場合の避難所のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
避難所生活のメリット
避難所に行く場合のメリットは、大きくまとめると「他の人が一緒にいる」ということになります。
水や食料が確保しやすい
避難所にいるほうが、在宅避難の人たちよりも先に水や食料を確保できる場合が多いです。
紙おむつやミルクも最低限は備蓄がありますし、その後の支援物資も主に避難所に届きます。
情報が入ってきやすい
ネットもつながらず、停電でテレビも使えないまま自宅で過ごすのは不安。
避難所なら最新の情報が比較的早く入手でき、充電スポットや被害状況の詳細なども調べやすいです。
看護師・保健士がいる
避難所には医師、看護師や保健士、カウンセラーが常駐・巡回してきます。
赤ちゃんや小さな子供がいる新米ママにとっては、心強いポイントのひとつでしょう。
温かいものが食べられる
被災直後はおにぎりなど冷たい非常食のことが多いですが、避難所で炊き出しが始まれば、子供に温かいものを食べさせることができます。
子供同士で遊べる
避難所には、同年齢の子供もいることが多いので、いっしょに遊ぶことができます。
心強い
夫が単身赴任中に被災したり、実家が遠方のため、被災後しばらくは母子のみで乗り切らなくてはならない場合もあるでしょう。
そんなとき避難所で話ができる近隣の人たちやママ友、カウンセラーなどの存在は精神的にとても大きな支えになります。
自宅よりも安全
倒壊までとはいかなくても、家の窓が割れたり柱が傾いたりした場合、余震の心配がある中、自宅で過ごすのは不安です。
鉄筋造りの頑丈な体育館の避難所であれば、比較的安全です。
避難所生活のデメリット
「他の人が一緒にいる」ということはとても心強いですが、彼らとは毎日、一日中、一緒に暮らしていかなければなりません。
見知らぬ人たちとの共同生活の中では、やはり不便も出てきます。
プライバシーがない
テントを備えている避難所も増えてきていますが、まだまだ間仕切りもなく、ザコ寝状態のところも多いです。
人目のある環境で、自分や子供の着替えなどにすごく気を使ったという先輩ママの経験談が数多く寄せられています。
また、開設直後は授乳スペースも確保されていない場合が多く、プライバシーを確保できないストレスは大きいでしょう。
トイレに自由に行けない
避難所のトイレは多くの人が利用しますし、被災による断水で水が流れないことも多いため、汚かったり、臭いもひどかったりする場合が多いです。
行列ができているなか、長時間個室を占領するのに気が引けて便秘になったり、トイレの回数を減らそうと水分を控えて脱水症状になったり、膀胱炎になったという人も……。
【関連】持出袋に簡易トイレを入れておこう
物音が気になる
避難所では、ほかの人の寝息やいびきなどが気になって、なかなか眠れないという声は少なくありません。
また、避難生活が続くと、子供の泣き声やはしゃぎ声にイヤな顔をする人も。
子育て中のママの場合、他人の物音が気になる以上に、子供のたてる音が気になって肩身の狭い思いをすることが多そうです。
もめごとが起こる
地震の恐怖と避難生活のストレス、疲れなどから、ちょっとしたことでトラブルが起こりがち。
役所の人に大声で怒鳴っている男性を見て子供がおびえたり、知らないおばさんにいきなり文句を言われるなどして怖かったという経験談のほか、盗難騒ぎが起こったケースもあります。
ペットは連れて行けない
なかにはペットが同伴できる避難所もありますが、多くの避難所はペット不可。
そのため自宅の車の中に避難させることになったり、犬に水を飲ませていたら「人も食料や飲み水がないのに、犬に水を飲ませるなんて」と非難されたというケースも過去にはありました。
迷ったときは、避難所でのメリットやデメリットをしっかり把握し「在宅避難」するか「避難所を利用」するか、あるいは別の選択肢をとるのかを検討するとよいでしょう。
子連れでの避難所生活についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
子どもと一緒の避難所生活ってどうなの?リアルな実態が知りたい!
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避難所以外の選択肢は? 地震被災時に考えること
自宅待機(在宅避難)は危険、となったとき、地域の避難所だけが選択肢ではない場合もあります。
子連れで地域の避難所に行くのは気が進まない場合、例えば、以下のような場所に避難できないか考えてみましょう。
point
ただし、すぐに移動できる場合以外、緊急の一時避難はひとまず地域の避難所が無難です。
家にいても命の危険がない場合ならじっくり検討できますが、そうでないときは、避難所で数日過ごしたあとに別の場所に移ることを考えるとよいでしょう。
実家
まず考えられる避難先は、ママやパパの実家です。
自宅から近くても、数キロ離れているだけで被害状況が全く違うこともあります。
家屋とライフラインが無事なら、実家に身を寄せるのは大いにアリ、です。
とくに小さな子供がいる家庭なら、実家はおすすめ。
飛行機を利用するほど遠く離れた実家の場合も「なんとかチケットを取って実家に戻り、しばらく一家で滞在し、その後、子供を預かってもらって私と夫は家の片づけに戻りました」という先輩ママもいました。
ホテル・旅館
自宅が大きなダメージを受けている場合、小さな子供がいると片づけをすることもままなりません。
とくに産後すぐのママと赤ちゃんは、被災地で暮らすのは過酷すぎます。
夫や親族に家の片づけなどを頼めるようであれば、被災地外のホテルや旅館に宿泊するというのも手です。
被災者の移動費・宿泊費を、自治体が負担してくれる場合もあります。
また、避難所暮らしに疲れてしまったような場合も、数日間だけでもホテルや旅館などに泊って、リフレッシュするのもよいでしょう。
会社の社宅など
社宅を保有する会社の場合、被災した社員家族のために空いている社宅を一時的に提供してくれるケースがあります。
赤ちゃんや小さな子供がいる場合は、総務などに相談して交渉してみるとよいでしょう。
自家用車
赤ちゃんの泣き声が周囲の迷惑になるのではと気になる、おむつ替えの臭いが心配、授乳するとき人目が気になる、などの理由から自家用車を避難所として利用する人もいます。
赤ちゃんや小さな子供がいる人のほか、ペットがいる人も車内泊メインの避難を選択する人が多いようです。
最近は、ワゴン車などを車内泊できるように改造している場合もあるので、一概には言えませんが、長期間にわたって避難する場合は、車内泊だけで乗り切るのは難しいでしょう。
車の中はスペースが狭いので同じ座り姿勢で長時間過ごさねばならず、いわゆる「エコノミー症候群」を発症するリスクも高まります。車内のスペースは、パパとママ、子供で過ごすにはやはり窮屈です。
もちろんキャンピングカー仕様の自家用車を所有している、日頃からアウトドアライフに慣れていてキャンプ用具一式がそろっており、車のそばにテントを張ることもでき、その他の生活用品もそろっているということでしたら、意外に快適な避難生活になるかもしれませんが……。
ただし、避難所で生活していて自家用車も使用できる場合に、日中、車でお昼寝したり、気分転換がてらに買い物に行くなど、第2の避難スペースとして利用するのはおすすめです。
地震に遭遇した際の避難のベストタイミング
地域の避難所に行くと決めたら、できるだけ速やかに避難所に行くのがおすすめです。
というのも、大地震が起こったら、避難所には多くの人が殺到するからです。
広い体育館も、どんどん人が入っていっぱいに。
遅れて到着すると手足を伸ばして眠るスペースを確保するのも大変になったり、やっと見つけた居場所がトイレの前だったりする場合も。
先輩ママの中には、こんな失敗談を持つ人もいるほどです。
mama's voice
荷造りや夫に相談するのに手間取って、避難所に行ったら人でギッシリ。
階段に子供を抱っこして座るスペースしか空いてなくて、夫と落ち合った後、あわてて別の避難所に移動しました。
また、在宅避難を決断した場合でも、その後の余震などによる影響から自宅外への避難を余儀なくされることもあります。
大地震に遭ったら、ひとまず自宅で過ごすことに決めても、いつでも避難できるように貴重品や身の回りの物をまとめておいて、さっと持ち出せるように準備しておくことが大切です!
急いで避難!その時絶対に必要なものは?防災グッズリスト
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まとめ 大地震の際の「もしも」のときの避難先を、あらかじめ決めておくと安心
大地震が起こったとき、いつも通り冷静に考え、行動できる人はほとんどいません。
けれど、ひとまず揺れによる被害で無事だったとしても、発災直後の判断次第では命を落とすこともあります。
子供と自分の命を守りきるため、ふだんとはまるで違う状況の中、一刻を争う的確な判断が求められるのです。
大震災という非常時に、動揺する中でゼロから避難するかどうか、どこに避難するかを決めるのはとても困難。
だからこそ、夫婦間や家族で地震が起こったら避難をどうするか、日頃から話し合ってイメトレしておくと安心です。
「住んでいる社宅は築年数も古いから、すぐ避難したほうがいいね」
「食料や防災品の備蓄もけっこうしているし、鉄筋のマンションの我が家はひとまず自宅待機にしよう」
などという自宅の状況や、
「うちの子、慣れない環境だとすぐ熱が出ちゃうから実家に行くのが無難かな」
「パパが出張中は、とりあえずご近所の人と地域の避難所にいたほうが安心だね」
など、子供や家族の事情についても、ときどき話して確認しあうとよいでしょう。
もちろん、実際の被災状況に応じて、前もってイメージした通りの避難が不可能になる場合もありますが、選択肢が絞り込める分、早く最善な決断が新たにできるはずです。
ただし、大地震の後は、土砂崩れや津波、大規模火災などさらなる災害が起こる可能性がとても高いので、少しでも危険だと感じたら、まずは安全な場所に一時避難するという選択が賢明。
これは寝泊まりする避難先を決めるというのではなく、津波の危険があるときに高台に逃げたり、大火災が発生したとき広場のような広域避難場所に一時、身を寄せるという意味です。
無事が確認できたら、家に戻るなり、寝泊まりするために身を寄せる避難所に移動します。
もし一時避難が「空振り」でも、何も損はありません。
「無事でよかったね」と幸運を喜び合えばいいだけですし、次に来るかもしれない「本当に避難が必要な災害」への有効なリハーサルになります。
子供を持つママは、とくに慎重に、万が一を考えて行動しましょう。
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イラスト:クリハラマリ