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ハザードマップの取説~ハザードマップとはなにか、活用法まで徹底解説!

2020年7月16日

ハザードマップと避難場所シール

災害警報が出るたびにニュースなどで耳にする「お住まいの地域のハザードマップを確認して、安全な場所に避難してください」というフレーズ。

地域の役所などから配布されて、ちらっと見たことはある気がするけれど、しっかり確認したことがなかったり、実際、そのハザードマップを防災や被害時の避難にどんなふうに活用すればいいのか、きちんと知っている人はあまり多くないのでは。

でもハザードマップは、日ごろの防災対策に役立つのはもちろん、家を建てる(購入する)際の判断材料ともなりますし、一瞬の判断が生死を分ける大災害時にも大きな助けとなってくれるとても重要な情報源です。

この機会に基本中の基本の「ハザードマップとは」から、その活用法までを学び、自分と家族の命を守る切り札として上手に使いこなしていきましょう。

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ハザードマップってなに?

水害ハザードマップそもそも「ハザードマップ」とはなにか、というところから確認していきましょう。
(概要をすでにご存知の方は、ハザードマップ活用法の段落からお読みください)

ハザードマップとは

一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域やその程度、避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」のことです。

「ハザードマップ」という名称以外に「防災マップ」「被害予想図」「被害想定図」「アボイド(回避)マップ」「リスクマップ」などと呼ばれることもあります。

公的なハザードマップは、主に地域の自治体(市区町村)などが、その地域に起こりうる災害を想定し、災害の種類ごとに作成しHP上で公開するほか冊子などにして配布している地域もあります。

こうしたハザードマップを作成するには、正確で詳しい土地の詳細な情報が必要ですが、その基本情報を調べられるのが、国土地理院が作成、提供している「主題図」というものです。

ハザードマップの基本情報となる「主題図」

ハザードマップを作るには、その地域の土地の成り立ちや災害の素因となりうる地形や地盤の特徴のほか、過去の災害履歴、避難場所・避難経路といった、防災に特化した地理情報が必要。

その地理情報として、国土交通省の特別機関で、日本国内の測量、基本地図の作成などを行っている国土地理院は、こうした防災地理情報が表示されている「主題図」という名称の特殊な地図(土地条件図、火山土地条件図、都市圏活断層図、沿岸海域土地条件図など)を作り、提供しています。

国土地理院が提供している主な主題図

国土地理院トップページ国土地理院ホームページ

国土地理院が刊行している防災地理情報には様々なものがあります。
どのようなものがあるか、主なものについて簡単に見ていきましょう。(タップで詳しく読めます)

土地条件図

洪水や土砂災害対策、土地保全・地域開発等の計画を作るにあたり、必要な基礎資料を提供する地図のことです。

土地条件図には、地形の区分のほか、地盤の高度、その地域にある防災関連の施設などが表示されています。

火山土地条件図、火山基本図

火山活動などによって形成された溶岩地形、火砕流、泥流防災関連施設などを表示する「火山土地条件図」のほか、山頂火口、側火山、谷などの地形を精密な大縮尺地形図としてあらわした「火山基本図」などがあります。

都市圏活断層図

内陸部の活断層、活撓曲(かつとうきょく・地中のある断層がずれたことにより、その上にある地層がたわむ現象が今も続いている場所のこと)などの位置を詳細に表した地図のことです。

沿岸海域土地条件図・沿岸海域地形図

津波や高潮、沿岸浸食などに対する防災対策、沿岸域における各種開発や保全に必要な基礎資料。

沿岸海域土地条件図は、沿岸陸域の地盤の高さ、海底地形の様子、防災関連施設などを表示しています。

沿岸海域地形図は、海底の地形図を詳しく表示するほか、港湾区域や漁港区域、港湾施設などを表示した地図です。

主題図には上記以外にも非常に多くの種類があります。

各種の災害が予想される地域に関して作られている主題図も多く、全国どこの地域にも全種の主題図が作成されているわけではありません。

たとえば近くに海がない内陸部では、津波に関する沿岸海域土地条件図や沿岸海域地形図は作成されません。

ハザードマップの種類

主題図を基に自治体などが作成するハザードマップにも、災害や被害ごとにいろいろな種類があります。
今度はハザードマップにどんなものがあるのかを見ていきましょう。

地震ハザードマップ

地震地震ハザードマップには、大地震が起こった際の地域ごとの詳細な危険度(家屋の被害状況)、土地の液状化危険度などの被害想定のほか、大地震後に通行が制限される道路の情報や自宅に帰る人のための「帰宅困難者エイドステーション」、広域避難場所、避難所、防災備蓄倉庫、警察署や消防署などの場所も記載されています。

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浸水(水害)ハザードマップ

河川の増水豪雨、台風などで河川の氾濫などが起きて浸水した場合に想定される水深の程度が色分けで表示されていることが多い浸水予想ハザードマップ。

自宅の浸水危険度のほか、最寄りの避難所までの避難ルートに危険な浸水箇所がないかなどをチェックすることができます。

河川に近い地域はもちろん、地盤が弱くなっている地域は、河川が近くになくても浸水被害の危険度が高い場合もありますから、しっかりハザードマップで自宅周辺の危険度・危険個所を確認することが大切です。

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土砂災害ハザードマップ

土砂崩れ豪雨、台風、地震などで、がけ崩れ土石流などの被害が想定される箇所や区域を3段階の色別であらわされていることが多い土砂災害ハザードマップ。

災害発生後、避難するときも近寄るべきでない場所を確認するほか、危険個所を避けて安全な場所に避難するルート確認などに役立ちます。

津波・高潮ハザードマップ

津波津波や高潮が発生した場合、予想される浸水区域やその程度を表したマップです。

各地点の海抜情報(海からの土地の高さ)や最寄りの「津波避難ビル」、避難できる堅牢で高い建物がある位置も確認して、万が一の場合は速やかに避難できるようにしておきましょう。

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これ以外にも「地震による火災発生予測を表すハザードマップ」「火山防災ハザードマップ」など、各地域の災害状況に応じた様々なハザードマップが作成されています。

ハザードマップを入手、使いこなす

防災マップとシール国が発表している正確で詳細な主題図などをもとに、全国の自治体などが防災に役立つ情報を災害の種類ごとにわかりやすく地図に示したものが「ハザードマップ」というわけです。

ここからは、ハザードマップを手に入れる方法や、ハザードマップをどう使うかについてみていきましょう。

ハザードマップはココでGET!

地域のハザードマップは、お住いの市区町村のHPや地域住民に配られる防災冊子などのほか、役所の窓口で直接もらうことができる場合があります。

国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト」では、日本全国のハザードマップを見ることができます。

ハザードマップは、どう使う? どんなときに役に立つ?

ハザードマップは「とりあえず手に入れておけば安心!」と、非常持ち出し袋などに入れておくだけでは機能しません。

災害が起こる前からいざ災害が起こった直後など、状況に応じて使いこなしてこそ、ハザードマップに盛り込まれている情報は役に立つのです。

しかし、実際にお住まいの地域の各種ハザードマップを眺めてみても、

困った顔の女性アイコン
ああ、我が家は洪水で浸水しやすい地域なんだ
困った顔の女性アイコン
土砂災害が起こりやすい場所に近いなあ
落ち込んでいる女性アイコン
避難場所はここか

などと大まかには読み取れるものの、ある程度の知識がないとこれをどのように防災や避難に活かすかは、なかなかイメージしにくいのではないでしょうか。

いったいハザードマップは、どのようなシーンでどう使うのが正解なのでしょうか。

まずはハザードマップが役立つ主なシーンを挙げてみます。

ハザードマップ活用法7選

  • 自分が住む地域に起こりやすい災害の被害、どのような災害により警戒すべきかの確認
  • 自宅や勤務地、学校などの災害リスク(危険度、想定される被害規模)、自宅への安全な帰宅ルートを知る
  • 被災時に避難する災害ごとの安全な場所(避難所)、避難経路、家族の集合場所の確認
  • 被災時に役立つ病院や避難所などの場所の確認
  • 各種災害時のイメージトレーニング(避難のタイミング、避難行動の手順などの家族間の共有)
  • 住宅を建てるための土地選定・購入時(*別記事で詳しく解説予定)
  • 家の耐震工事や防災のための補強工事を行うとき(*別記事で詳しく解説予定)

住まい探しや防災知識・情報の確認、被災時など、意外に広い範囲で役立つハザードマップ。

なによりこれを見ながら、日ごろ家族で話し合っておくことで、防災意識が高まりますね。

ふだんの防災対策にハザードマップを活用する

防災グッズイメージでは次に、日常的な防災対策のために、具体的にどのようにハザードマップを使いこなすべきかを考えてみましょう。

災害ごとに、自分が住む地域にどんな被害が出ると想定されるか、どこが危険かなどを知ることで、日ごろの備えに役立てていきます。

防災備蓄品の検討・増強

予期せぬ災害に備えて食料や非常持ち出し、防災グッズを準備している人は多いでしょうが、ハザードマップを活用すれば、さらに備えるべきアイテムも見えてきます。

たとえば、自宅が大雨や台風によって浸水の危険度が高い地域にあるとわかったら、

  • 家屋への浸水を防ぐ土嚢を庭にいくつか常備しておく
  • 水嚢用の大き目のビニール袋の備蓄を増やす
  • その後の片付け用にスコップモップ給水スポンジなどを多めに買い込んでおく

などです。

災害が起こってから、こうしたものを慌てて入手しようと思っても、ホームセンターには同じような考えの人が殺到して、あっという間に品切れ。

通販を利用しようにも流通が滞ってなかなか手に入らないというケースも多いので、あらかじめの準備がとても重要になります。

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家から避難所へ、出先から帰宅する際の安全な経路確認

「災害が起こって避難が必要になったら、近くの小学校に逃げればいい」と考えるのは安易すぎます。

たとえば地震が起こった際に安全な場所と、津波が発生した時に安全な場所は異なる場合があるからです。

災害ごとのハザードマップを検討して「台風などで避難するならここ、津波の危険性があるときは、より高台にあるこの避難場所に逃げる」などと、第一次の避難場所をケースごとに想定しておくことが大切です。

またその避難所へ向かうとき、自宅から途中の危険個所を避けて最短で行けるルートも考え、マップに赤線などで書き込んでおくと、いざというとき頼りになります。

また、自宅の最寄りの避難所は知っていても、自宅以外の子供の通う学校やパート先、勤務先で災害が起こった場合の避難場所の確認、周囲の危険個所のチェックもぜひしておきたいところです。

そしてよく行く場所から自宅に戻るための安全なルートもハザードマップを見ながらイメージしておきましょう。

近年、職場などでは災害に備えた徒歩での帰宅訓練なども行われていますが、自宅と職場が離れている場合は、自分のハザードマップに以下のメモをしておくのもおすすめです。

  • 自宅-職場間の「帰宅支援ステーション」のチェック
  • 通常使っている電車やバスなどの交通手段が不通になった場合の代替交通手段
  • 安全な徒歩での帰宅ルート

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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災害発生時は、避難の判断の決め手に。ハザードマップが命を守る

スニーカーの足元いざ災害が起こった場合、ハザードマップは命を守る大きな切り札になります。

事前に確認しておいた避難経路が「」有効かどうか、ニュースなどの情報をもとにハザードマップに被害発生地を書き込んで検討し、最善の避難ルートを決定すれば、より安全に避難することができます。

災害直後、必要なものが出た場合、どこに行けば水や食料、医療品などを受け取れるのか、緊急対応してくれる病院はどこか、なども一目でわかります。

※避難の判断方法や移動中の注意点などについては、以下の記事で詳しくまとめています。

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カスタマイズ・アップデートしてこそ、ハザードマップは役に立つ

家族で地図に書き込むハザードマップの活用法については、自治体の市民講座や防災訓練の場などでレクチャーを受ける機会があるので、ぜひそのような機会をとらえて参加してみるのがよさそうです。

また、子供たちは学校の防災に関する授業・イベントでも、地域のハザードマップ活用法について学ぶ機会が多いので、子供が持ち帰った資料などをもとに親子などで話し合ってみるのもよいでしょう。

ハザードマップをもとに我が家の防災マップを作る

ハザードマップを入手し、確認するだけでなく、さらにもう一歩踏み込んで「我が家の防災マップ」を家族で作っておくと安心です。

たとえば、

  • 浸水被害が起きた時、もし公的な避難所に間に合わなかったら頼れそうな、3階建ての家に住んでいる・マンションの上層階に住んでいる知人・友人の家をマップ上にマーキング(連絡先もメモ)
  • 保育園に預けている子供を急いで迎えに行く際の安全ルートを書き込む
  • 一時避難後、家族で集合する避難場所を決めて、そこにもマーキング

…などなどです。

これらは、他の人が作ってくれるものではありません。

ぜひ家族でハザードマップを囲み、防災の対策や備えなどについて話し合いながら「いざというときのための心強いツール」として、ハザードマップをカスタマイズし、オリジナルの防災マップを作成することをおすすめします。

地域の人と協力して「地域防災マップ」を作る

発表されているハザードマップを参考にするだけでなく、町内会など地域の人と協力して自分たちの手でより詳しい近隣の「防災マップ」を作ることで、より詳しい防災計画を立てることができます。

「最近、崖上で大きなマンションの造成工事が始まった」「先日の大雨の被害により、近くの川の土手がいたんでいる」などといった最新の情報をもとに、ハザードマップには乗っていない新たな警戒ポイントをプラスしたり、避難ルートを変更する必要性などが見えてきます。

また、地域防災マップ作成の取り組みの中で、住民だからこそわかる危険個所について、役場などに報告して対策を依頼したり、災害発生時の近隣の助け合いの意識が高まったり、町内会の倉庫に被災用の独自の備蓄品をプラスするといった、前向きなアクションも生まれてきそうです。

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定期的に最新版を入手

自治体などが出しているハザードマップは、かなり頻繁にアップデートされています。

「昨年、配布されたハザードマップを持っているから」と安心するのではなく、新たな情報がないかを定期的にチェックして、常に最新版を確認することが大切。

新たな避難所や発見された危険個所、または危険個所の対策状況などもわかります。

とはいえ、毎日・毎週ハザードマップをチェックするわけにもいきませんよね。

たとえば梅雨の前や台風シーズン前に、浸水(水害)ハザードマップや、土砂災害ハザードマップの更新状況をチェックする、テレビで地震のニュースを見たり、小さな地震が起こったときは地震ハザードマップ、津波・高潮ハザードマップのアップデートを確認するなどと、習慣づけておくとよいでしょう。

ハザードマップは「いつでも見られる」ことが大事

外でスマホを見る人せっかく入手したハザードマップ。非常持ち出し袋や引き出しの中にしまい込んでおくのでは活用できません。

家族が日常的に「いつでも見られる」状況にしてこそ、ハザードマップは活きてきます。

たとえば、ハザードマップをポスターのようにして、リビングやキッチンなどの壁に貼っておく、家族全員のスマホにハザードマップが簡単に確認できるアプリを入れておくなどの工夫で、活用度が上がります。

紙 VS webのハザードマップ、メリットとデメリット

災害が頻発する近年、国や地方自治体は各種ハザードマップを多数作成しています。

ハザードマップの種類には、大きく分けて、紙に印刷したものやPDFなどの画像ファイル形式の「静的マップ」とweb上で配信する「動的マップ」の2つがあります。

2つの違いと、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

静的マップ(紙に印刷されたもの、PDFファイルなど)

merit

  • いつも手元に携帯しておけるので、どこにいても(webへのアクセスができない場合も)すぐ確認できる
  • 大人数で話し合い、書き込みをしながら使用する際に便利
  • ネットを見ることができない子供も、簡単に見ることができる

demerit

  • 自分が見たい範囲・情報だけをマップ上に表すことができない
  • 自分の自宅中心のマップではない
  • マップ上の情報が最新ではない可能性もある

動的マップ(インターネットで公開)

merit

  • マップを動かすことができるので、範囲を自由に設定でき、見たい情報の詳細を呼び出したりできる
  • 複数のハザードマップを切り替えて表示したり、いくつかのハザードマップを重ねて表示することもできる(特定のアプリを利用した場合)
  • 自分が必要な部分を拡大して印刷することができる(自宅を中心にしたハザードマップを印刷できる)
  • 最新の情報を確認することができる

demerit

  • 閲覧するにはインターネット接続できる環境と端末(スマホ、タブレット、PCなど)が必要
  • アプリの操作法を知っていないと、自分が欲しい情報をすぐに出せないことがある
  • 「今すぐ」情報を見たいとき、情報にたどり着くまで時間がかかる(紙に印刷したもののように一瞬で確認することはできない)
  • 大きな災害が起こると、アクセスが殺到することがあり、すぐに閲覧できない場合がある

理想は、日ごろから自宅を中心としたハザードマップを災害別にプリントアウトして非常持ち出し袋に入れておくほか家の見える場所に貼り出しておき、災害が起きつつあるとき最新の情報をwebで確認するというダブルユースです。

印刷にも○!ハザードマップポータルサイトを使いこなそう

重ねるハザードマップ重ねるハザードマップ

プリントアウト用のハザードマップを作るためにも、最初にご紹介した国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」が有用です。

日本全国の最新の情報が得られるだけでなく、台風と浸水(水害)の2種ハザードマップを重ねて表示する機能などもあり、自分が必要な情報だけをカスタマイズしたハザードマップを作ることができます。

操作方法についても、コンパクトにまとめたパンフレットがサイトからダウンロードできるので、このパンフレットだけでも、プリントアウトして非常用として常備するとよいでしょう。

ハザードマップの具体的な使い方については、目的に合わせて何種類もの使い方が動画としてもまとめられています(これらもハザードマップポータル内にリンクがあります)。

必要な時すぐ見られる工夫を

紙に印刷したハザードマップは、家のリビングなどに貼っておくほか、家族みんながプリントアウトしたものを通勤かばんや通学バッグの中に常携して、出先で被災してもすぐにみられるようにしておくとよいでしょう。

持ち歩くハザードマップは、自宅までの安全な避難経路や家族や親戚等の連絡先など、自分たちにとって必要な情報が盛り込まれた「我が家の防災マップ」がベストです。

そして上で紹介したハザードマップポータルサイトは、命を守るツールとして家族それぞれのスマホに、アイコンとして登録しておくことをお勧めします。

アイコン登録の仕方は、サイト内に詳しく紹介されています。

また、あらかじめサイト内で自分に必要な情報を「重ねるハザードマップ」などで取り込んだものを、そのままスクリーンショットで保存しておくと、改めて操作しなくても、紙のマップ同様、必要なときに瞬時にマップを確認することもできます。

紙のハザードマップに手書きで情報を書き込んだものを、スマホのカメラで撮って画像として保存して、ホームにショートカットを作成しておくのもよいですね。

ハザードマップを過信しすぎないことも大事

大災害の発生という非常時に命を守るツールとして、ハザードマップをご紹介してきましたが、実際の災害はハザードマップの指摘した被害状況通りに起こるわけではありません。

マップ上では指摘されていなかった思いがけない場所で、浸水が発生したり、がけ崩れが起こることも、少なくないのです。

事前に予想できるリスクを示したハザードマップを確認したうえで、最新のニュースなどで情報を収集し、今起こっている災害のリスクを、ハザードマップ上にどんどん更新していくことが大切です。

「ハザードマップを持っているから」と過信せず、常に最新の情報を得て、最善の判断をすることを心がけましょう。

まとめ まずはハザードマップを家族で眺めてみよう!

家族でウェブサイトを確認ここまでハザードマップについて解説してきましたが、やはり百聞は一見に如かずです。

自治体から配布されたハザードマップや、ハザードマップポータルサイトにアクセスして、まずはお住いの地区のハザードマップを実際に見てみましょう。

困った顔の女性アイコン
え、ここはがけ崩れの危険度が高いの? 子供がよく遊んでいる公園のすぐそばだわ

パパアイコン3
うちは川から遠いけど、海抜が意外に低くて浸水被害のリスクがあるんだ

微笑む女性アイコン
こんなところに、災害品の備蓄倉庫があるのね

など、新たな発見が多いのでは?

ぜひ家族みんなでハザードマップを眺め、プリントアウトした各種ハザードマップにペンなどで安全な避難ルートなどをそれぞれ書き込みながら、防災について話し合う機会を作りましょう。

これまでなんとなく話していた防災についての方針も、想定されるリスクが明示されたハザードマップを前にして話し合うことで、よりクリアになりますし、それぞれが災害時のイメージトレーニングを行うことにもなり、避難手順などをしっかり頭に叩き込むことができます。

まずはハザードマップを入手して、

今度の週末は我が家の防災作戦会議をしまーす!

と声掛けをしてみませんか?

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odaao

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女性誌・子育て誌・医療情報誌などでフリーライターとして執筆する40代ワーキングマザー。東日本大震災時の激しい揺れとその後の恐怖がいまだぬぐえず、今も地震の非常警報音に毎度飛び上がり、心臓バクバク。絶賛反抗期中の中学生の息子が震度4程度の地震では目を覚まさない図太さを、少々うらやましく感じる今日この頃。

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