ライター・ひまり家のある日の食卓でのこと…。
というわけで今回は、我が家の車(初代シエンタ・7人乗り)を思い切って車中泊仕様にしてみました!
- 車中泊初心者でも作れる
- 災害時の車中泊にも使える
- 寒くない季節を想定
- 大人女子2人の旅
以上をポイントにカスタムした様子をご紹介します。
実践編もあります!
ひまり(20代)
いつもしも編集部所属のライター。 好奇心旺盛で、新しいものを試すのが大好き! 「日常とシームレスな防災」「楽しめる防災」を意識して発信しています。
ひまり母(50代)
旅行大好きフルタイムワーママ。ホームセンターでの勤務経験があり、DIYもできます。最近、車中泊やキャンプの動画を見るのにハマり中。防災意識は普通です。
この記事の目次
買い出し前にチェック!車中泊の準備はここから
買い物に行く前に、まず私たちがやったことをご紹介します。
夢いっぱい♪やりたいイメージの共有
具体的な希望を出し、そろえるグッズを考えていきます。
下の目的で使えるものを探しますよ♪↓
- 床をフラットにして寝られる
- 外から見えない
- 車内で簡単な調理&食事ができる
私たちが考えたグッズ選びのポイント4つ
グッズをそろえるうえで大切だと思うことなどを話し合ったり、いろいろ調べたりして決めた、私たちのグッズ選びのポイントをご紹介します!
ポイント1:車内で設営できるか
設営時、雨が降っていたり、周りに人が多かったりして、外に出られないかもしれません。
足で踏まないと組み立てられないもの(エアベッドやテーブルなど)や、組み立てに場所を取るものは避けました。
ポイント2:どんな生活を送りたいか
キャンプしたとき、被災したとき…。
その環境下の自分を想像して用意しました。
家電をどのくらい使うのか、どこに泊まるのか、調理をイチからやるのか…などによって、ポータブル電源の容量やそろえるものの内容が変わってきます。
ポイント3:家族の人数や体格
今回は成人女性2人なので、それぞれの体質・体格を考えてグッズをチョイス。
男性やお子さんがいる場合、量やサイズが変わってくるので、これから紹介するリストを参考にアレンジしてくださいね。
ポイント4:走行時、収納できるか
我が家の場合は、座席を前に出して寝るスペースを確保しているため、走行時は当然戻す必要があります。
特に、床部分を平らにするためのグッズはかさばりがちなので、収納場所も考えて選びました。
車内を把握!サイズ確認
さっそくグッズの買い出し!といきたいところですが、車種によって、必要なグッズもサイズ感も違います。
なんてことになったら大変なので、しっかり確認してから用意しました!
車内を平らにする
まずは、各所のサイズを測るため、座席を移動させて床部分を平らにします。
我が家(初代シエンタ)の場合は
- 1列目のシートを前に出す
- 2列目のシートを前に出す
- 3列目のシートをたたみ、2列目のシートがあった位置に収納
- 2列目のシートをできるだけ水平になるようにリクライニング
という手順でした。
可能な限り平らにした車内はこちら。
リクライニングした2列目のシートの高さに合わせて床をフラットにします。
そのため、2列目のシートの凸凹と、トランク部分の底上げをしていきますよ。
車内のサイズをあちこち計測
次に、車内の色々なところのサイズを測っていきます。
まずは、倒した2列目の背もたれ部分の高さ(①)・トランク部分の縦幅(②)と横幅(③)を測ります。
溝や出っ張りが多い部分なので、ブロック(のちほど出てきます)を置くイメージをしながら測りました。
次に窓のサイズを測ります。
下準備完了!車中泊グッズを用意&設置
ここまで終わったら、いよいよグッズを準備していきます。
空間作りの材料を用意
自分の車のサイズ感を把握したうえで、まずはグッズを購入。
クッション以外はカインズor楽天で買ったものです。
車のカスタムに必要な材料リスト
- サンシェード(初代シエンタ専用)
- 木製合板(コンパネ・縦91cm×横182cm)
- 発泡スチロール製ブロック(幅39cm×奥行19cm×高さ10cm)×6
- 座面クッション(縦40cm×横40cm)×3
- 長クッション(縦110cm×横48cm)
材料をそろえたところで、いよいよ加工&設置していきます。
車中泊では必須!窓の目隠し
まずは、窓を塞いでいきます。
はじめは手作りしようと思ったのですが、紆余曲折あり、初代シエンタ専用のサンシェードを購入。
シンデレラフィット&吸盤で貼り付けるタイプのため、着脱もらくらくです♪
このひと手間で一石二鳥!板の加工
次は、底上げ用の材料の木製合板(コンパネ)を加工します。
使わなくなった毛布を利用し、ケガ防止&座り心地アップ!
毛布で合板と緩衝材を包み、タッカーで貼り付けていきます。
布が滑り止め代わりになり、合板だけの状態と比べて扱いやすくなりました。
車中泊で最重要!床作り
次は、車中泊においてとても大切な「平らな床」を作っていきます。
2列目のシートの上はクッション、後方部は発泡スチロール製ブロック&先ほど加工した木製合板を使ってすき間を埋めていきますよ。
クッションは、以前ニトリで購入して今は使っていないもの(ベージュ)と、トゥルースリーパーのごろ寝クッション(青)を持ってきました。
これが意外にシンデレラフィット!
3列目&トランク部分は、発砲スチロール製のブロックを置き、その上に木製合板を横に2枚並べて底上げしました。
機能性と見た目を考えたインテリア
ここまで終わったら、車中泊まであと一歩!
そろえたグッズたちを配置していきます。
車中泊に使うグッズリスト
- テーブル
- 滑り止めシート
- テーブルクロス
- じゅうたん
- テープライト
- ダブルクリップ
- ピンチ付きロープ
- エアマット×2
- ふとん・シーツ
- ポータブル電源
- IHクッキングヒーター
- やかん
- 紙皿
- ラップ
- ゴミ袋
- 水
- 食料品
- クーラーボックス
それぞれくわしくご紹介します。
くつろぎ用グッズ
- テーブル
- 滑り止めシート
- テーブルクロス
- じゅうたん
当初は、余った木製合板に、折りたたみ可能なテーブルの脚を付ける予定でしたが…売り場で見てみたところ脚1本500円ほどと、思ったより高いことが発覚。
「これなら買った方が良いかも?」と脚の高さが40cm前後のものを探し、ホームセンターをうろうろしていたら、予算内で良いものを発見しました!
それは、物置き用の棚です。
もとが物置き用なので、耐荷重30kgとしっかりしていて安心。
折りたたみテーブルほど簡単ではないですが、一応脚を外して収納することもできます。
プラスチック製で軽いので、扱いやすいです。
天板の上に滑り止めシートをのせ、その上にテーブルクロスをかければ完成!
じゅうたんは、押し入れから引っ張り出してきました。
ぴったりサイズ&少しの厚みがあって、ちょうど良いです。
- テープライト
コンセントだけではなく、モバイルバッテリーにつないで使うこともできるので便利!
明るさの調節はできません。
セリアで購入したピンチ付きロープにテープライトをはさんで車の壁に張ると、立派な室内照明の完成です。
- ポータブル電源
ひまり母が、色々なYouTuberさんのレポを観て選んだのはBLUETTIのポータブル電源。
値段と容量のバランスが良く、コスパが◎!
ソーラー充電もできるので、お天気によっては長い時間使うことができます。
ご飯用グッズ
- キッチンバサミ
家で使っている、食べ物も切れるタイプのハサミを持っていきます。
- 食器類
車内で洗うのは難しいため、使い捨ての食器・カトラリーをチョイス。
長期の車中泊の際は、プラスチック製のものを除菌シートで拭いて使う予定です。
- ラップ
残ったおかずなどを保存したり、おにぎりを作ったり、大活躍します。
- IHクッキングヒーター
車内は火気厳禁のため、IHにしました。ポータブル電源の容量・出力を考えてチョイス。
- やかん
家にあった小さめサイズのものを使います。
寝るとき用グッズ
- エアマット
防災用のエアマットといえば、透明なビニール製のものに息を吹き込むタイプが多いですが、母が用意したのはキャンプ用のもの。
足で踏んでふくらませるタイプで枕付き、マットなくすみグレーがおしゃれです。
連結できるため、ズレを気にせずゴロゴロできます。
厚みがないので、底付き感が気になるかと思いましたが、そんなことは一切なし。
そして、ひまりが絶対言いたいこのマットの感動ポイント…それは、たたむのが楽!
こちらは、空気を入れる穴と抜く穴が分かれており、2分弱でほぼ元通りの大きさに戻せました。
- ふとん・シーツ
家にもともとある寝具を活用しました。
セミダブルのベッドを使っている母のものなので、サイズ感もぴったりです。
その他収納品
- クーラーボックス
出先で買った野菜などを入れておくのにも重宝します。
忘れないで「季節袋」
行く時期にもよりますが、天気によっては車内が暑くなることも…!
閉め切った車内では、人がいるだけで室温が上がってくるので、熱中症対策は必須です。
今回は、下記のグッズを入れました。
暑い時期用の車中泊グッズリスト
- 塩タブレット
- 保冷剤(凍らせたもの)
- ポータブル扇風機
寒い時期に行く場合は、電気毛布や折りたためるダウン、使い捨てカイロなどを用意しましょう。
季節ごとの対策については、いつもしもの別記事でご紹介していますので、ぜひチェックしてくださいね。
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グッズ選びの失敗…ここを注意
ここまで順調に思える車中泊準備ですが、実は失敗も多々ありました。
素材選びで失敗:手作りサンシェード
窓をふさぐために、はじめは厚手のアルミマットを窓の形に切り、それをはめ込んで目隠しにする予定でした。
しかし、実際にやってみたら、下の2つの失敗が発覚(汗)
①実は違ったすき間の厚さ
窓と窓枠のすき間に挟み込もうと思っていたアルミマット。
1列目、2列目と順調に進んでいたのに、いざ3列目になると…すき間に入りません!
3列目分だけ別の薄いシートを買いましたが、私たちではサイズ合わせが難しく、挫折…。
②影絵あそびができそうな透け感
夜中、車内に明かりを点けて、外から見てみたところ…窓際のシルエットが丸わかり!
厚みがあって一見大丈夫そうな素材でも、ちゃんと夜に試してみないとわからないなと思いました。
色々苦戦した結果、時間の都合もあり、あきらめてシエンタ専用として市販されているものを買ったのでした。
ちなみに、黒いプラスチックダンボールなど遮光性が高いものを使えば、狭いすき間にもはまり、夜でも透けないので、安く済ませたい方はぜひ!
グッズの数で失敗:不安な空間が発生
板の土台を探してカインズを歩き回り見つけた、お手頃価格の発泡スチロール製のブロック(耐荷重40kg!)。
車内のすき間をイメージしつつ、1回目の買い物では4個買ってきたのですが、いざ並べてみると数が足りません…。
一応乗ることはできましたが、真ん中が不安定だったため、もう2個買い足しました。↓
安定感がアップ!
車の床に置いているだけなので、簡単にずらして調整することができます。
収納ケースなどがあれば、ブロックのすき間に入れても良いですね。
キャンプだったら防災グッズはいらない?
追加した防災グッズ
- 簡易トイレ
- 大きめのレインコート(ポンチョ型)×2
- 水&食品&お菓子
家族とはいえ、さすがに狭い車内、目の前で簡易トイレを使いにくいですよね。
目隠しポンチョがあれば心理的な負担が軽減されます。
出先で急に雨が降ったときにも安心!
我が家は自転車用のポンチョが2着あるので、少しかさばりますが、そちらを追加しました。
水&食品&お菓子は、もともと持って行く分にプラス。
トコさんのアドバイスを受け、ひまり家は、普通の水・常温でもおいしい食品・好きなお菓子にしました。
初めての車中泊カスタム!挑戦してみた感想
母の希望で走り出した車中泊企画も、やっと一段落。
失敗を繰り返し、何回もカインズと楽天にお世話になり、何とか形になりました。
あとは車中泊の場所を考えて、健康を保つのみです!
やってみて良かったこと
車中泊の準備をする前は、
と思っていましたが、グッズを置いたりしていくうちに、「家の車にでも泊まれる」と思えたのが良かったです。
実際に車中泊をしてみないとまだわからないこともありますが、もしものときの不安も1つ減りました。
値段が高かったり、普段なくてもなんとかなる防災グッズも「旅行のためなら」と買ったので、我が家の防災力も上がりました。
お子さんと一緒にやれば、良い防災教育にもなりそうです。
やってみて大変だったこと
欲しいグッズのイメージをある程度持って買い出しに行っても、理想のものが見つからず右往左往。
特に、床の底上げに使うグッズはサイズが限定的なので一番苦労しました。
また、春でも思ったより車内が暑く、作業するのに体力が必要でした。
寒い時期以外に準備をする際は、車のドアや窓を開けたり、こまめに水分補給をしたりしながらやることをおすすめします。
まとめ:車中泊グッズリスト
ひまり家の車中泊の材料&グッズをリストにまとめました。
空間づくりの材料
- 木製合板(91cm×182cm)
- 発泡スチロール製ブロック×6
- 座面クッション×3
- 長クッション
くつろぎ用グッズ
- テーブル
- 滑り止めシート
- テーブルクロス
- じゅうたん
- テープライト
- ダブルクリップ
- ピンチ付きロープ
- エアマット×2
- ふとん・シーツ
- ポータブル電源
ごはん用グッズ
- IHクッキングヒーター
- やかん
- 紙皿
- ラップ
- ゴミ袋
- 水
- 食料品
- クーラーボックス
防災グッズ
- 簡易トイレ
- 大きめのレインコート(ポンチョ型)×2
- 水&食料品&お菓子
暑い時期に行く場合はこちらもプラス
- 塩タブレット
- 保冷剤(凍らせたもの)
- ポータブル扇風機
初心者ながら、なんとか完成させることができました。
記事内で触れましたが、お子さんや男性がいる場合は特に、必要なものが変わってきます。
挑戦するときは家族みんなで話し合って進めてくださいね。
次回は、実際に車中泊をやってみた様子をレポします♪
果たして、無事に旅できるのか…。
乞うご期待!
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