ママ防災士 リサの【いつもしも】~東日本大震災の記憶

2020年1月31日

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こんにちは、ママ防災士のリサです。
ある日突然「水・電気・ガス・電波が使えません、お店も銀行も開いていません、援助が来るまで生きてください」と言われたら何をしておくべきでしょうか?

今回は私が3.11で被災した時のサバイバル生活を通して、ママパパに知ってほしい災害対策についてご紹介します。

荒れ果てた家の中で突然のサバイバル生活

被災当時、大学生だった私は春休みを利用し宮城県仙台市の実家に帰省していました。

その日、母は仕事で外出、家には90歳近い祖母と2人きりでした(父は単身赴任で東京にいたので被災したのは私、母、祖母の3人です)。

地震が起きた14:46はまだ明るく、天気も良かったと記憶しています。

凄まじい揺れで食器棚にあった皿が全部割れたり、TV台などの大型家具も動いたりしたので、家の中は足の踏み場がないほど荒れました。

初めての被災で、恐怖と母の安否が分からない不安で、何もできず被災初日を過ごしました。

幸いにも、母は職場から約9キロの距離を徒歩で2時間半かけ夜に帰ってきました。
バスや電車といった交通機関が麻痺しているので歩いて帰るしかなかったそうです。

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ママへのアドバイス

大災害が起きるとライフラインは途絶されます。

3.11は昼間に起こった災害なので停電しても明るく状況確認がしやすい時間帯でした。

まずは、津波家の倒壊がけ崩れの危険性がないかを確認して、避難所へ行くか在宅避難か判断をしなければなりません。

床には割れたガラスや皿が散乱しているので、スリッパを履いて過ごすと安全です。

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在宅避難であれば、暗くなる前に安全スペースを作り、防災グッズや食料品などを集めて夜に備えます。
停電中の夜は暗闇で何も見えないので下手に動くとケガをするかもしれません。

子供がいるご家庭の場合、子供が散乱したガラス類に触ってケガをする可能性もあるので、安全スペースの確保が重要になってくると思います。

またパパやママが帰宅難民になり助け合いが見込めない可能性も十分あるので、1人でも子供たちを守るという心づもりも必要です。

また、ハイヒールで通勤しているママは、徒歩で自宅や避難所へ行くことを想定し、職場にスニーカーを置いておくことをおすすめします。

水を求め公園へ、生活用水の大切さ

公園で水くみ貯水タンクに水が残っている少しの間は水が出ましたが、半日~1日もすると断水状態になります。

飲料水の備蓄が大切ですが、生活用水も飲料水と同じくらい大切なものでした。

生活用水がないと手も髪も洗えない、皿も洗えない、トイレも流せません。

日ごろ自分が思っている以上に生活用水って使っているんです。

家の水が止まってからは近所の公園を巡り、わずかに出ていた手洗い場の水をペットボトルやバケツに入れる作業もしていました。

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ママへのアドバイス

自衛隊の給水車が来るまでの間、生活用水をどれくらい確保できるかが大切です。

被災当時、我が家の浴槽の水は満杯でしたが日に日に減っていく水を見ると不安と恐怖で押しつぶされそうだったことを覚えています。

生活用水の保管場所として浴槽は便利ですが、子供にとって水の張った浴槽は危険な場所でもあります。

なので生活用水の保管についてはペットボトルを使うなどご家庭ごとに安心安全な方法で取り組んでみてください。

また、子供のいるご家庭の方がおむつおしりふきがあるので、トイレ事情には強いと思っていますが、災害時は自分も使うかもしれないと想定して多めに買っておくと安心ですね。

キャッシュレスの時代にも現金所持

スーパーの行列被災して数日、近所の方との情報交換でスーパーが開店するという情報を手に入れました。

仙台の3月はとても寒く、吹雪いていましたがスーパーには行列ができていました。

入口には「おひとり様5点まで、現金のみ可」の張り紙があり、お店の入り口部分だけを開放し、欲しい商品を店員さんにお願いして持ってきてもらい、電卓で計算して購入するという方法でした。

5点しか買えない状況だったので缶詰パックご飯など栄養があったり腹持ちの良かったりする品を買っていました。

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ママへのアドバイス

当時子供はいませんでしたが、子供のためにお菓子を買うという余裕はないと思います。

被災時販売しているかも分からないので、子供のためにもお菓子は常にストックしておきましょう。

最近はクレジットカードやQRコード決済などキャッシュレスがすすんでいますが、災害時は一切使えません。

また銀行も閉まりATMも使えないので自宅に現金を保管しておくことも大切です。

また一万円札ではなく千円札などおつりがあまり出ない紙幣で保管しておくと災害時も使いやすいです。

避難所で救援物資の支給や炊き出しもありましたが、在宅避難だった我が家にとって現金はとても助かりました。

デマ情報の拡散

災害から時間が経つと水や電気、電波が復旧し始めました。

電気は被災後約1週間、水は約3週間、ガスが約3か月半後の復旧でした。
実家が山の奥地なので復旧が市街地より遅かったようです。

ガスの復旧が1番遅く、お風呂に入ることができなかったのでカセットコンロでやかんにお湯を沸かして桶を使って体を綺麗にしていました。

市街地に行くと電波が通じていたのでメールやTWITTERで生存報告をしたり情報収集をしたりしていましたが、根拠の無いデマ情報の拡散が多くありました。

拡散している本人も良かれと思い発信しているようで「とにかく1人でも多くの人にこの情報を伝えてください!」と大昔流行ったチェーンメールのようなものも届きました。

ママへのアドバイス

長い間情報収集ができなかった不安からこういった誤情報に踊らされてしまいがちです。

災害対策の中にネットリテラシーも必要な時代になってきたなと思っています。

被災体験からママに伝えたいこと

被災当時、私には子供がいなかったので自分の身だけ守っていればいい状況でした。

今、小さい子供が2人いる状態で大災害に見舞われたらと考えるだけでぞっとします。

災害から家族を守るためには、災害グッズなどの物資正しい知識の2つが必要だと思っています。

災害が起きたらスマホも使えませんし、本屋も閉まり情報収集が一切できない中デマ情報にも出会います。

日ごろから、災害が起きた時我が家だったらこのくらいの食糧が必要だ、家族がバラバラの時に被災したらこの避難所に集合すると約束するなど、情報交換や対策をして備えましょう!

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土界谷リサ

宮城県仙台市出身、都内在住。2児の母で、夫・長女・長男と4人暮らし。東日本大震災で被災。防災知識を身につけるため防災士の資格を2014年に取得。出産を期にイラストレーター・広告漫画家・デザイナーとして活動。

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