こんにちは、ママ防災士のリサです。
2020年の1月に新型コロナウイルスが日本に上陸して以来、2年間自粛生活を頑張ってきたわけですが、2022年3月についに我が家も全員コロナ罹患を経験しました。
この記事の目次
コロナで長期休校…ママ達はどうしてる?備蓄とおうち時間対策まとめ
新型コロナウイルスの流行により、私たちの暮らしは大きく変わりました。 感染症自体はもちろんですが、休園・休校に自粛、買い占め騒動…不安やストレスは尽きません。 普段から自然災害には備えていたいつもしも ...
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発症の順番と経緯
2022年2月上旬、保育園連絡網で園児にコロナウイルス陽性者が出たと連絡がありました。
感染が拡大している時期だったので「ついに来たか…」と背筋が凍ったのを覚えています。
幸い、わが子2人は濃厚接触者ではなかったため、通常どおり登園は可能でしたが、園児初の陽性者ということもあり、翌日は登園を自粛することにしました。
はじまりは息子2歳
自粛した日の午後から息子がだんだんと不機嫌になり、まさか…と最悪の状況を想像します。
その後、咳をしながら「いたーい!いたい!」と喉を痛がるようになり熱は38℃を超えていました。
あきらかに普通の風邪とは違う症状で、素人目にもコロナウイルスだろうなと確信できるほどでした。
夕方、保育園に熱と咳の症状が出たと伝えたところ、保健所に連絡を入れてくださいと言われます。
保健所の電話はすぐに繋がり、すでに陽性者の園児がいたことから、小児科でPCR検査を受けられる病院を紹介されました。
病院からは来院の時間を指定され、「扉は自分で開けず病院の外に着いたら電話をください。」と徹底した感染対策がされた中、PCR検査を息子だけ受けました。
検査結果は翌日出るとのことで、その日は
- PCR検査
- 座薬処方
- 陽性だった場合の対応方法
- 緊急連絡先
等が記載された紙をもらい終了しました。
翌日の夜、予想通り病院から陽性だったと電話があり、我が家の自宅療養生活がスタートしたのです。
翌日旦那と娘4歳も発症
2歳の息子はまだマスクをつけることができず、絶賛イヤイヤ期なので泣く叫ぶは当たり前、飛沫は飛び放題なので家庭内感染は不可避でした。
息子(2歳)と娘(4歳)、旦那の3人が同じ寝室で寝ているため、息子の体調不良の翌日には娘と旦那も感染の症状が出ていました。
point
家族に感染者が出た場合、「隔離して接触しないように療養しましょう」なんて話をTVで見ていましたが、それが通用するのは意思疎通ができる年齢の人だけだと痛感しました。
幼児が感染してしまっては、大人がどんなに感染対策を頑張っても避けることはかなり難しいのではないでしょうか。実際、同じ年代の子どもがいる友人も家庭内感染で苦しんでいました。
子どもたちとパパの症状
- 息子(2歳)
:2日間38℃
咳、喉痛の症状がありながらも、3日以降は室内で遊べるくらい元気。 - 娘(4歳)
:咳+前半微熱出るも翌日以降平熱になり元気。 - パパ
:38℃~
咳、倦怠感、食欲不振、喉痛。5日間ベッドから動けず。
最後にママ
家族とは別部屋で寝ている私は、家族と半日遅れで症状が出始めました。
寝室が別だから自然と隔離状態にあり、発症が遅れたのかなと思っています。
ママの症状
- ママ
:38℃~
頭痛、咳、倦怠感、悪寒、下痢、食欲不振、喉痛、不眠。
5日間ベッドから動けず。
家族全員に陽性の症状が出たので、保健所から経過観察の電話がきた時に「私たちもPCR検査を受けた方がいいですか?」と質問したところ「濃厚接触者なので受けなくてもいいです」と回答がありました。
当時はPCR検査キットが品薄であり、みなし陽性者という単語も出始めた時期でした。家族全員ほぼコロナ罹患確定だったので、わざわざPCRを受ける気にもならず、みなし陽性者として自宅療養を選択しました。
notice
後から、コロナ陽性の自宅療養も入院保険がおりることを知り悔し泣きしました。(陽性証明がないので申請できない…)(※)
保険に入っている方は、しんどくてもPCR検査受けてくださいね…!
※自治体・加入保険によって対応は異なりますので、ご自分の場合はどうか確認してみてくださいね!
親子罹患で困ったこと
流行しているオミクロン株は従来株より重症化しにくく、無症状者が多いと聞いていたので罹患しても気づかないんじゃない?なんて話を夫婦でした時期もありました。
しかし、症状に個人差はあるとはいえ、私は二度と罹りたくありません…地獄のような自宅療養期間でした。
時間差で罹患!元気すぎる子どもと寝込む親
息子は症状が出始めた日こそ寝込んでいましたが、2日も休めば咳は出るものの元気になり、部屋の中で遊べるまで回復しました。
また、姉はもともと症状自体あまり出ず、元気なのに家から出られないことに不満をこぼしていました。
対して我々大人は、高熱、倦怠感、咳などあらゆる症状が襲い、起き上がることすらできませんでした。(酸素濃度は正常だったので、一般的に言えば軽症の部類だったのですが…これが…軽症?と疑いたくなるほどしんどかったです)
夫婦が寝込んでいる間、姉弟は遊びで叫びますし、喧嘩をすれば大号泣です。
本来であれば、仲裁に入り話し合ってごめんねをさせるまでが親の役目なのですが、上記のとおり起き上がることすらできなかったので、
- ご飯を出す
- 息子のおむつを替える
- 死なせない
- 怪我をさせない
といった生活の最低ラインを保つことが限界でした。
そんな状況でも、喧嘩をすればどちらかが「ママ―!!」と泣きながら寝室に突進して来ますから、ゆっくり休むなんて不可能でした。
何も考えずゆっくり休むことができたなら回復ももう少し早かったかもしれませんね。
常備薬がない!(鎮痛剤を切らしていた)
息子の陽性が分かった時、自宅の鎮痛剤が切れていたことに気づきます。
外出はすでに許されないため、自分が罹らないことを願いましたが、その想い叶わず翌日発症し、熱と頭痛で苦しむのでした。
そろそろ買い足さなければと思っていたものの、薬局へ行く予定もなく後回しにしていたことが敗因です。
結局頭痛に耐え切れず、近所のおばさんに買い出しを依頼し、なんとか耐え忍ぶことができました。
ママへのアドバイス
薬は今度買っておこうではなく、常備がマスト。苦しむのは自分と家族です!
支援物資を食べない子どもたち
都に自宅療養期間中の支援物資申請をしたところ、翌日には自宅に届けられました。
- パックご飯
- カレー
- ゼリー
- カロリーメイト
- ソイジョイ
- 缶詰
- みそ汁
- カップそば
などすぐに食べられる食材が段ボール2箱分▼たっぷり入っており心より感謝しました。
夫婦は大喜びで各々その時食べることができる缶詰やカレーを食すものの、子どもたちは初めて見る鯖の缶詰を食べない、支給されたカレーは辛くて食べられないと拒否しました。
買い出しに行けない今、この支援物資を食べてくれないのは困る…と頭を抱えます。
我が家の備蓄はローリングストック方式なので、ラーメンやうどん、簡単に作れるおかずセットなどが自宅にあり、子どもたちも食べ慣れている備蓄食材はありました。
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notice
しかし、罹患中は麺を茹でる体力もなく、袋を開けたらすぐ食べられる食材しか用意できませんでした。
幸いにも、ママ友からの支援物資▼にアンパンマンカレーや果物が入っており、食べ慣れた食材を出すことで子どもたちも食べてくれました。
ママへのアドバイス
備蓄食料は子どもが食べたことのある食材でないと、いざという時食べない可能性があります。
日頃から缶詰食材などの保存食を食べて慣らしたり、子どもが食べ慣れている品目をストックしたりしておくことが大切だと痛感しました。
自宅療養生活を助けてくれたもの
夫婦共に寝込んでいたため、子どもの相手ができない環境はまさに地獄。
じいじばあばの支援、ファミリーサポートといろいろ考えたものの、そもそも感染症なのだから子守支援は絶対無理でした。
そんな中、我が家を救ってくれた品物をご紹介します。
自宅療養のアナザーストーリー
家族が違えば、自宅療養で必要なものも異なってきます。2022年夏の第7波で感染したスタッフのコロナ体験記も参考にしてください。
自宅療養に本当に必要な備えとは?コロナに家庭内感染してわかったリアル
感染者数増加の波と減少傾向を繰り返しながら、終息していない新型コロナウイルス感染症。 今まで何とか乗り切ってきた「いつもしも」スタッフでしたが、災害級とも言われた2022年夏の第7波で、ついに家庭内感 ...
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やっぱり頼りになるのはおやつ!
自宅療養中の子どもたちの楽しみはお菓子でした。
いい感じに時間を空けながら、少量のおやつやゼリーを都度あげて、ただただ一日が終わることを待っていました。
10日間分のお菓子はさすがにストックしていなかったので、実家から送ってもらい食いつなぎました。
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また毎朝、姉弟用の水筒を2本用意し、たっぷり麦茶を入れて水分不足にならないよう注意しました。
point
寝ている時に「のど乾いた」と起こされないための対策でもありました。
また、粉末のポカリスエットも大活躍した一品。
息子は前半食欲がなく何も食べなかったのですが、ポカリをたくさん飲んだのでペットボトルではなく、粉タイプをアマゾンで箱買いし脱水にならないよう気を付けました。
粉タイプはコンパクトで備蓄しやすいので災害備蓄としても優秀です。
ネットフリックス流しっぱなし
大人がまったく身動きが取れなかったため、ネットフリックスを流しっぱなしにして子どもたちに見てもらいました。
好きな番組を流し続けることで子どもたちも暇つぶしになり、大人たちは寝ることができました。
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机に水筒を置き、息子のおむつだけはなんとか取り替える生活で、テレビの見過ぎだとか遊び相手ができていないだとか、そういうことを考える余裕はありませんでした。
何よりも大人の回復が最優先だったため、子ども向け番組に心より感謝しました。
自治体からの支援物資
都からの支援物資は、起き上がれない状態でも食べられる食材がたくさん入っていて大変助かりました。
初期はゼリーやカロリーメイトを寝ながら食べ、起き上がれるくらい回復してからは、カップそばやカレーを食べるようになりました。症状の変化に添った支援物資がとてもありがたかったです。
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ただ、大人にとっては天の恵みであった食材も、子ども向けかといわれると難しいところです。
先にご紹介したとおり、カレーは辛くて食べてくれなかったり、魚の缶詰は口をつけてくれなかったり(これは我が家が事前に食べ慣らしをしていないことが敗因)と自宅療養生活中、食べ物でこんなに悩むのかと驚いた部分でもあります。
子育て世帯は子ども用の備蓄セットを用意しておくことが大切だなと気づかされました。
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友人からの支援物資(おもちゃ・幼児向け雑誌・アンパンマンカレー)
都からの支援物資の他、ママ友から子育て世帯の自宅療養生活ならこれが要るでしょ?と言わずもがなで送ってくれた品々があります。
- アンパンマンカレー
- お菓子
- ゼリー
- アルコールシート
- アイス
- 果物
- パズル
- 幼児向け雑誌
- 使い捨て紙皿など
都からの支援物資は大人が助かる物がたくさん入っていましたが、子どもが大喜びしたのはママ友からの支援物資でした。
見た瞬間「さすがだ!ありがたい!」とうなってしまうほど自宅療養生活で活躍した品々です。
上記は災害備蓄としても活躍すると思います。
友人からの支援物資に入っていたパズル、幼児向け雑誌が特に大活躍しました。
point
初めてのおもちゃへの食いつきはとてもよく、集中して遊んでくれたので、夫婦はほんの少しだけ熟睡することができました。
災害時は停電になる場合もあるので、子どもの暇つぶしとなる「遊んだことのないおもちゃストック」は災害時でも活用できるかもしれません。
地域との繋がり
自宅療養生活の、欲しいものを買いに行けない、家にあるものでしのがなければならないという環境は、被災生活と重なるものがありました。
リサさんの被災体験はこちら
それに加え、大人も高熱が出たので家庭環境は最悪でした。
そんな時救ってくれたのが、息子が0歳の時にファミリーサポートをお願いしていた近所のおばさんでした。
point
ファミリーサポートを使わなくなったあとも交流が続いており、電話で陽性になったことを伝えて、生活雑貨や鎮痛剤、夕食のおかずなどのお買い物を頼み救われました。
災害による自宅避難とウイルスによる自宅療養ではサポートのスピードも質も違いますが、地域とのつながりがあって本当に良かったと心から思いました。おばさんありがとう…
日用品の備蓄(ティッシュ・トイレットペーパー)
ティッシュもトイレットペーパーも半分くらいなくなったら1セット買い足す生活をしていましたが、自宅療養(家に長時間家族全員がいる)、コロナの症状(鼻水、下痢)でティッシュとトイレットペーパーの使用頻度がスピードアップしてしまい、自宅療養期間解除前に尽きてしまいそうでした。
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近所のおばさんにティッシュとトイレットペーパーの買い出しを頼み乗り越えることができましたが、普段と使うスピードがここまで変わることは予想外でした。
常々ストックしましょうと発信している自分がこのようなことになってしまいお恥ずかしい…。
被災すると真っ先に品薄になるのはティッシュやトイレットペーパーですから、日ごろから備蓄する意識を持つことが大事ですね!
日用品もローリングストック!防災グッズだけじゃない日常の備えリスト
いつも食べているものや日用品をローリングストックしておくことで、「もしも」の時も「いつも」に近い生活を送ることができます。 トイレットペーパーは被災時も必需品ですし、ラップや新聞紙など、いつも使ってい ...
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防災にも活かしたい!備えの重要性
今回コロナに家族全員が罹患し、ひたすら耐え忍んだ10日間でした。
災害も感染症もいつどこで起こるかわかりません。日ごろからの備蓄、大人が体調不良で寝込んでも乗り越えられる子ども用の備蓄を心がけましょう。
家の中に使い慣れた、食べなれば備蓄があるかどうかで大人に降りかかるストレスも変わってくると実感した経験でした。
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