いつも食べているものや日用品をローリングストックしておくことで、「もしも」の時も「いつも」に近い生活を送ることができます。
トイレットペーパーは被災時も必需品ですし、ラップや新聞紙など、いつも使っているものが被災時に別の形で活躍することもありますよね。
日頃からストックがあれば、自然災害による流通ストップだけではなく、買い占めや家庭内パンデミックなどの「もしも」にも対応できます。

というわけで、名もなき家事を最小限にすべく、備蓄しておきたい日用品を「いつもしも」流に厳選してまとめました。
編集部のママ達がリアルに備えているおすすめ品も紹介しています!
※食品のローリングストックについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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この記事の目次
用語おさらい~そもそもローリングストックとは
ローリングストックとは、普段から使っている食品や日用品を「多めに買っておき、使った分だけ買い足していく」という備蓄の一手段です。
いつもの暮らしを続けながら、一定量のストックをキープすることができます。
特に食品の備蓄でおすすめされてきた方法ですが、最近では新型コロナウイルス関連のデマでトイレットペーパーが品薄になった際、日用品のローリングストックにも注目が集まりました。
大地震に備えて備蓄をする場合、量の目安は1週間分になります。(※1)
いきなり全て揃えるのは大変なので、まずは3日分を目標に少しずつ増やしていきましょう。
在庫管理ニガテ派に朗報!日用品はローリングストックしなくていいものも
文章にしてしまえば簡単ですが、家族全員、1週間分の備蓄となると相当な量ですよね。

そう思われたママに、ぜひ覚えておいてもらいたいことがあります。
1週間というのは、「ローリングストック」ではなく、「備蓄」の推奨量なんです。
すべてを使いながら備えなければいけないわけではなく、「使わずにとっておくもの」も合わせて1週間分になるのが目標。
いつもしもでは、ローリングストックに対して「スリーピングストック」と呼んでいます。
- ローリングストック
「いつも」使いながら備えるもの。使うたびに入れ替える。 - スリーピングストック
「もしも」のために、備えっぱなしにしておくもの。半年に1度、防災グッズなどと一緒に点検。
つまりこんなイメージ。(サブローリングについては後述します▼)
日用品は食品と違って賞味期限がないので、多くは「スリーピングストック」としてほったらかしで備えることができます。
ローリングストックは確かに便利ですが、ストックや在庫管理が苦手、いつの間にか全部使ってしまいそう…なんてママは、スリーピングストック中心の備えがおすすめです。
日常用と防災用をはっきり分けておくことで、いざという時の在庫切れを防ぐことができます。
中には使用期限が気になるものもありますが、たとえばウェットティッシュなどは防災用に5年保存できるものも販売されているので、専用で購入しておくのもアリ。
この記事では、「スリーピングストックにしても大丈夫か」「防災用に長期保存できる製品があるか」という部分も含めて品目をまとめていますので、ローリングストックが苦手な方にもぜひ参考にしていただきたいと思います。
もちろん、ローリングストックのほうがラクならそれでOKですよ!
防災に正解はないので、自分の生活スタイルにあった備え方をつくっていきましょう。
▼日用品以外のスリーピングストックはこちらにまとめています。
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使用期限が書いていないものはいつまで使える?
スリーピングストックにする場合、特に液体系は、どれくらい保管しておいていいのか迷いますよね。
明確な法律などはないようですが、日用品については、「未開封で3年経過しても品質が変わらないものは、期限を明記していない」というルールのメーカーが多いです。
ですので、特に表示のないものは「未開封で3年」を目安に使い切るといいでしょう。
スリーピングストックにするのであれば、購入年月日をメモしておくのを忘れずに。
ローリングストックしておきたい日用品リスト
前置きが長くなってしまいましたが、防災用として「備蓄」しておきたい日用品をご紹介します。
画像になっていますので、保存してご活用ください!
【Ver.1.0→2.0】update!
- バージョン情報追加
- 「生理用品」の抜けを修正
このほか、各家庭の「なくなったら困る」ものもしっかりストックしておきましょう!
量は4人家族・1週間分を目安に、予備としてキープしておきたい&わかりやすい数を掲載しています。(使いかけのものにプラスするイメージです)
難しそうなら、まずは「なくなる前に買う」ことを意識してみましょう。
それから少しずつ余裕をもたせていくと負担になりにくいです。
【絶対に必要】ぜひストックしておきたい日用品
ここからは、各品目について災害時の使い道などを詳しく解説していきます。
半年に一度見直しすることを前提に、一般的な保管期限が1年以上のものを「スリーピングストックOK」としました。
(いつもしもでは、9月1日(防災の日)と3月11日に防災グッズの見直しをオススメしています!)
収納スペースや生活スタイルに合わせて、備え方を考えてみてくださいね。
まずは、被災生活を送る上で、どんな家でも必須になりそうな日用品について紹介します。
乾電池
- 保存期間:5年~10年程度(明記あり)
- スリーピング:○
- 量:50本程度~(各家庭による)
停電中の心強い味方です。
被災した際に必要な乾電池の種類と数をあらかじめ調べておき、常にその分はストックがあるようにしておきましょう。
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そのためには、各家庭で備えている防災グッズの使用可能時間も調べておく必要がありますね。
懐中電灯なら短くて8時間程度、ラジオは40時間程度ですが、防災用に100時間以上持つ商品もあります。
日本気象協会「トクする!防災」によると、5人家族が3日間生活するために必要な乾電池の備蓄が「50本」ということでした。
使用可能時間がわからない場合は上記を目安に備えておきましょう。
パッと見多すぎるように感じますが、乾電池式充電器を使うことが前提となっているようです。
最近のスマホの場合、乾電池4本で50~70%程度の充電しかできないので、確かに多めにあると安心ですね。
point
必需品だけではなく、子どもが好きなおもちゃの分も用意しておけば、被災時も心の安らぎになります。
後日談:電池チェックリスト、作ってみました!
コロナ休校中、子どものおもちゃやテレビのリモコン・自宅パソコンのマウスなど、電池が減るわ減るわ…
空っぽになりかけた電池用ケースを前に、これを機に電池のストックを見直そうと思い立ち、乾電池とボタン電池に分けたチェックリストを作成してみました!
まずは乾電池です。1枚では収まりきらなかったので、2枚使っています。
右端のフリー項目は、「充電だっけ、電池交換だっけ?」と毎回迷うもののメモ欄にしました。

それに、単3と単4が多い気はしてたけど、ここまでとは思わず二度びっくり。
次に、ボタン電池もチェック!
ボタン電池は滅多に交換しないので、今まではストックは1つか2つ。

家中をチェックするのには時間がかかりましたが、調べた甲斐あって意外な気づきがたくさんありました。一度調べておくと、備えておきたい電池の種類や数がはっきりしておすすめです!
ここで使用したチェックリストは、こちらからダウンロードしてお使いいただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。
ラップ
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1箱~
ケガの手当や防寒など、なんでも使える!と有名なラップですが、あくまで緊急時で何もないときの話。
備蓄としてのメインの使い方は、食器に敷いて洗い物を減らすことではないでしょうか。
かなり雑な計算ですが、22cmのラップを正方形くらいに切って、お茶碗・お皿・お椀を包むと仮定してみましょう。
4人家族で1日3食としても、1週間で4m程度なので、20mの箱を1つストックしておけば足りそうです。
トイレットペーパー
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1人につき4ロール~
トイレットペーパーやティッシュなどの紙製品は、高温多湿を避けることで長期保管が可能。
使用量は家族構成や生活スタイルによっても変わりますが、目安は1人1週間で1ロール程度です。(※2)
「1人につき4ロール」としたのは、トイレットペーパーについては1ヶ月分の備蓄が推奨されているからです。
トイレットペーパーの約4割が静岡県で生産されているため、南海トラフ地震で東海地方に大きな被害が出てしまった場合、1ヶ月程度の混乱が予想されているそう。(※3)
4人家族であれば、12ロール1パック+4ロールのストックが常に必要になります。
慣れない食事でお腹を壊してしまうことも考えて、余裕をもって備えておけるとより安心ですね。
point

芯のないものや100m以上のロングタイプを購入しておくと省スペース&エコになります。


ウェットティッシュ
- 保存期間:1~3年/3年~5年(防災用)
- スリーピング:○
- 量:100枚入り1箱~(各家庭による)
断水してしまうと、手を洗えなくなります。
被災中は感染症が起こりやすい環境になる上、病院にも気軽に行くことができません。
除菌のできるウェットティッシュやハンドジェルは、最低限どちらかは必ず備えておきましょう。
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量ですが、トイレ後と食前の手拭きだけに使用するとしても、1人あたり最低70枚が必要になります。(また単純計算ですが、トイレを1日7回+食事3回と仮定した場合です)
汚れを拭くなど、他の用途も考えるとそれなりにかさばってきそうですね。
スペースが気になる場合はスリーピングにしたり、除菌ジェルやウエスなどと役割分担したほうがよさそうです。
普段の消費ペースはご家庭によってかなり違うと思いますので、買いに行った日をメモするなどして一度把握しておきましょう。

除菌ジェル・スプレー
- 保存期間:2~3年(明記あり)
- スリーピング:○
- 量:500mlボトル1本~(各家庭による)
除菌ジェルやスプレーは、使用期限が明記されているものが多いです。
代表的な健栄製薬「手ピカジェル」については、開封後も明記されている期限まで使えるとのこと。(※4)
ただ、すぐ使い切れるものではない&多めに備えておきたいことから、普段から使っていたほうが無駄は少ないでしょう。
一般的な除菌ジェルが1プッシュ(1回分)3mlなので、先程の回数に当てはめると1人あたり210ml程度と、意外に量が必要です。
実際はウェットティッシュなどと組み合わせると思いますので、予備のボトル1本程度をキープしておきたいですね。

生理用品
- 保存期間:3~5年/10年(防災用)
- スリーピング:○
- 量:1周期分~
ナプキンやタンポンも、長期間の保管が可能です。
数が足りないからと交換回数を減らすと肌トラブルや感染症につながりますので、余裕をもってストックしておきましょう。
また、生理以外のときも、お風呂や洗濯ができない状況ではデリケートゾーンのトラブルが起きやすくなります。
対策として、おりものシートも1週間分は備えておくことをおすすめします。
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薬
- 保存期間:製品による
- スリーピング:○~△(製品による)
- 量:各家庭による
痛み止めや風邪薬、塗り薬など、普段使っている薬もストックしておきましょう。
市販薬は使用期限が明記されているので、スリーピングストックにする場合は期限がわかりやすいようにしておきます。
病院で処方されている薬がある場合、災害時の備えについて主治医や薬剤師に相談しておきましょう。
ローリングストックが便利!被災時もあると助かる日用品
必須ではありませんが、災害時にあると助かるものをご紹介します。
それぞれのハードルは高くありませんが、あれもこれも備えようとすると大変なので、優先順位を決めて増やしていきましょう。
使い捨て食器
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:各1パック(20セット程度)~
紙皿や紙コップ、プラ食器、割り箸などを準備しておけば、お皿が割れてしまったときも安心です。
かわいい柄つきのものを買っておけば、いつものちょっとしたパーティで使えますし、被災時も気持ちをやわらげてくれるかもしれません。
memo
紙コップ+使い捨てのプラスプーンがあれば、哺乳瓶が消毒できないときの授乳にも使えます。
調理用耐熱ポリ袋
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1箱~
調理用の耐熱ポリ袋とカセットコンロがあれば、節水&節ガス調理ができます。
調理したら袋を開いてそのままお皿に乗せ、洗い物を減らすことにも役立ちます。
いつもしもでは、普段からポリ袋調理に慣れておくことをおすすめしています。
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キッチンペーパー
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1ロール~
厚手で再利用できるタイプのキッチンペーパーは、いつもの野菜の水切りから掃除まで、さまざまな用途で使えて便利ですよね。
さらに、よく防災グッズリストに入っている雑巾よりも場所を取らないのでストック向きです。
編集部でも人気のスコッティ「洗って使えるペーパータオル」は1ロールで61カットなので、1日2枚使っても約1ヶ月もちます。
水が使えない災害時はさらに使用量が増えると予想されるので、常に予備のロールを1つキープしておくと安心です。
ティッシュペーパー
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1人につき2箱~(各家庭による)
ティッシュの消費量は、平均で1人あたり15日で1箱程度だそう。(※5)
トイレットペーパーと同様、1ヶ月分の備蓄が推奨されているので、簡単ですが1人2箱としました。
ただ、花粉症の家族がいたりなど、家庭によって大きく変わるところでもありますので、自分たちの購入ペースをざっくり把握しておくことをおすすめします。

汗拭きシート
- 保存期間:3年程度
- スリーピング:○
- 量:1人1パック(30枚程度)~
夏場でお風呂に入れないと仮定すると、最低でも朝昼晩は拭きたいかな…と思い、1人3回×7日=21枚は必要ということで1パックとしてみました。
多く感じますが、未開封なら次の夏に持ち越すこともできます。

お子さん用には、アルコールやパウダーが含まれていないものを選びましょう。おしりふきでも代用できます。
notice
通常の汗拭きシートは、デリケートゾーン付近には使えないことを忘れずに。
全身用のウェットティッシュはあまり使う機会がないと思いますので、防災グッズとして2次の備えの記事で取り上げています。
デリケートゾーン用のウェットティッシュをふだん使っている方は、ぜひそちらもストックしてくださいね。
メイク落としシート
- 保存期間:3年程度
- スリーピング:○
- 量:1箱(30枚程度)もしくは携帯用1パック(10枚程度)
災害時、メイクが心の支えになることもあります。
未開封なら意外と持つので、普段シートを使わない方はスリーピングストックとして備えておくといいでしょう。


普段使い(開封済み)+新品を1つストックしていて、新品の方は持ち出し袋に入れてます。
使い捨てマスク
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:1箱(60枚入り)~
マスクは、感染症予防はもちろん、片付け時の粉塵を防ぐためにも使えます。
布マスクや手ぬぐいも使えますが、断水してしまうと洗濯が難しいので、1人1日1枚を目安に使い捨てのものを準備しておきましょう。
1週間分とすると最低7枚×人数分あればいいということになりますが、感染症流行という「もしも」と、管理のしやすさも考慮して1箱~としました。
救急ばんそうこう&高機能ばんそうこう
- 保存期間:3年程度~(高機能ばんそうこうは表記あり)
- スリーピング:○
- 量:1箱~
防災をしっかりしていても、発災時や片付け中のケガのことは意外と忘れがち。
普段ストックしているばんそうこうは、防災リュックの中以外にも、余裕をもってキープしておきましょう。
notice
キズパワーパッド(高機能ばんそうこう)は2歳以下の使用が推奨されていないので、赤ちゃんや小さなお子さんに慌てて使ってしまわないよう要注意です。(※7)

保湿クリーム
- 保存期間:3年程度(商品による)
- スリーピング:○
- 量:1本~
一般的な保湿クリームやリップクリームには使用期限が書かれていないため、未開封で3年程度は保管できると考えられます。
ただし、一度開封したら早めに使い切る必要があるので、スリーピングストックにした場合は余裕を持って早めに入れ替えたほうが無駄になりにくいです。
また、オーガニック製品などは使用期限が短いものもあります。
その場合、通常は期限が明記されていますので従いましょう。
point
先ほど紹介したワセリンは、さまざまな用途で普段遣いできるので消費しやすく、備えとしてもおすすめです。
消臭スプレー
- 保存期間:1年程度/3年(防災用)
- スリーピング:△
- 量:1本~
消臭スプレーとして代表的なファブリーズは、使用期限はないものの、購入後1年以内に使い切ることが推奨されています。(※6)

期限が近づいてきたからといってすぐに使い切れるものでもないので、ローリングストックにした方が無駄になりにくいですね。
備蓄が使用できる状況であれば、着替えも多少あるはずなので、予備が1、2本あれば十分ではないでしょうか。
普段消臭スプレーをあまり使わないという方は、防災用に3年保管できるものもありますので、備蓄専用に購入しても良いでしょう。
また、あとから避難所に持ち出す可能性を考えると、普段香りつきの消臭スプレーを愛用している方も、防災用は別に備えておくことをおすすめします。
ビニール袋(ゴミ袋)
- 保存期間:特になし
- スリーピング:○
- 量:各種1パック(20枚程度)~
ビニール袋は、ゴミをまとめるのはもちろん、洗濯や目隠し、汚れ物の一時隔離、浸水防止の水のうなどさまざまな用途に使えます。
ふだん使っているサイズを多めにストックしておきましょう。
不透明の黒いもの、防臭袋、ジッパー付きのものなど、各種揃えておくとさまざまな状況に対応できます。
災害時のゴミ収集は、普段と違うスケジュール・分別になることがほとんどです。 自治体のホームページを確認しておきましょう。
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洗剤各種
- 保存期間:3年程度(商品による)
- スリーピング:○
- 量:各1本~
衣服にしろ食器にしろ、節水しながら使うことを考慮すると、あまり量は必要ないでしょう。
ただし切らさないよう、なくなる前に購入するように気を配りましょう。

特に重曹は災害時の節水と防臭にも役立つので、意識してストックしています!
洗い物や掃除はもちろん、優しい素材なので身体ケアに使えるのもメリットです。
notice
普段食器洗い機を使用している場合、食洗機用の洗剤で手洗いをすると、手荒れしたり、汚れがうまく落ちないなどの問題が起きる可能性があります。
手洗い用の洗剤か、ラップや使い捨て食器など洗い物を出さないものをストックすることをおすすめします。
トコさんのおすすめ・重曹など、ほかの用途と兼用できるものを普段から使うと管理がラクになります。
備えっぱなしが基本だけれど、普段も使える「いつもしも」のストック
以下は、基本的にはスリーピングストックとして備えるグッズです。
ただ、アウトドアや園芸で日常的に使う(=ローリングストックしやすい)方もいますし、体調不良や旅行のときなど、ちょっとした「もしも」でも使えるものになりますので、ここでも簡単にご紹介しておきます。
いつもしもでは、「いつも」と「もしも」の中間程度の備蓄を「サブローリングストック」と呼んでいます。
- 長期保存食(アルファ米、缶詰など)
- カセットガス
- 使い捨て手袋
- 軍手
- 救急箱
- ウェットティッシュ(全身用)
- ドライシャンプー
- マウスウォッシュ
- 簡易トイレ
- 嘔吐処理剤(凝固剤)
- カイロ
- 瞬間冷却材
▼備蓄全体について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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赤ちゃんがいるママはこれをプラス!
赤ちゃんのための主な日用品も確認しておきましょう。
- おむつ
- おしりふき
- おむつ処理袋
- 使い捨て哺乳瓶・インナーバッグ・乳首
- 哺乳瓶用消毒剤(つけ置きタイプ)
- ガーゼハンカチ
- 清浄綿
- 沐浴剤
- 母乳パッド
いずれも期限だけを考えればスリーピングストックが可能ですが、赤ちゃんがいるとこまめに状況が変わってきますので、ローリングストックが便利ですね。
特におむつは、配給があってもいつものサイズ・メーカーのものは手に入らない場合も。
余ったものはトイレの凝固剤代わりにも使えますので、できれば1週間分よりもさらに余裕をもって備えておきましょう。
ミルクや哺乳瓶、離乳食などの備え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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ペットのためにストックしておきたいもの
災害時、ペットのための物資は後回しにされてしまいがち。
避難グッズはもちろんですが、備蓄品も余裕をもって準備しておきましょう。
- フード・おやつ
- トイレ
- 水
- 床材(小動物などの場合)
- 温度管理グッズ
- お掃除グッズ
ペット用品も支援が遅れがちな傾向なので、1週間分+αの量を備えておけると安心です。
スリーピングストックが可能かどうかは商品によってまちまちなので、チェックしてから備えるようにしましょう。
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ペットのためにいま何をする?揃えるべき防災グッズと避難の心得
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まとめ:ほったらかしもアリ!無理のないローリングストックで備えよう
ローリングストック向きの日用品を紹介してきましたが、挙げてみるとけっこうな数になりますよね。
ただ、ほとんどが1年以上の使用期限があり、スリーピングストックにできるものです。
普段の家事タスクや収納の容量と相談して、スリーピングストックも上手に活用することがムリなく備蓄を続ける秘訣です!
また、「もしも」のときにしっかり役立つ備蓄にするためには、使うシチュエーションと量をしっかりイメージしておくことも大切。
ぜひ一度、ご家庭の備蓄でどこまで乗り切れるかをシミュレーションしてみてくださいね。
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