防災レベル0の自治会で、500人規模の防災イベントを開催するまでの話

子どもに人気の防災工作コーナー
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みなさんは、自分が住んでいるまちの地域防災について、考えたことがありますか?

地域の防災訓練は、もちろん自治会でやってくれるんでしょ?
防災計画が作ってあって、防災倉庫には住民の分の備蓄がちゃんとあるんだよね?

私も以前はなんとなくそんなふうに思っていたのですが、あることをきっかけに、「想定と違う現実」を突きつけられました。

これは、

  • 控えめに言って防災レベルが「ほぼ0」の地域で、
  • 防災初心者(2児子育て中のママ)である私が、
  • 約500人が集まる自治会主催の防災イベント開催にこぎつけるまで

のお話です。

防災イベントを先に見る

住んでいるまちの防災レベルを探ってみる

新しい戸建ての街並み

私の暮らすまちは、ここ数年の間に転入してきた若いファミリーがとても多く住民の4割は中学生以下、新しくできた小学校も子どもだらけでパンク寸前!というような、このご時世にはちょっと珍しい、活気のあるエリアです。

私たち家族も数年前にこの場所に移り住み、私は縁あって2020年ごろから自治会のDX化(HPの運営や電子回覧板の配信、住民参加イベントの企画など)をお手伝いしています。

1年半ほどお手伝いして、自治会が主催する年間行事について、だいたい把握できてきたかな…という頃、ふと気づいたことがありました。

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ヌマ
そういえば私、自治会の防災訓練に参加したことがない!

防災訓練が開催されていない!?

防災訓練ないの?

私がたまたま防災訓練の情報を拾い損ねていただけなのか、はたまた、このエリアでは住民向けの防災訓練そのものがしばらく行われていないのか…?

情報を探るべく、自治会役員さんに防災訓練について聞いてみると、

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役員さん
最後に実施されたのは、たしか5年前くらいだね

との回答が。

新しく小学校ができ、学区が再編成されたこともあり、地域の防災訓練が後回しになっていたとのこと。

コロナの影響で色々な行事が中止になっていたことは理解できるのです。

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ヌマ
でも、5年間もの間、一度も防災訓練が開催されていないとは…。

防災倉庫もなけりゃ備蓄もない

防災倉庫もないの!?

当時の私は、地域防災についてほとんど無知の状態だったのですが、

普通は自治会で防災倉庫を持っていて、地域住民のための備蓄品が備えられている

という勝手なイメージだけは持っていました。

そこで

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ヌマ
防災倉庫って、どこかにあったりするんですかね〜?

と引き続き自治会役員さんにそれとなく聞いてみると

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役員さん
防災倉庫ね、置くところがないからないよ。公民館の横にある倉庫の中にはヘルメットくらいしか入ってない

とのことでした。

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ヌマ
なんだか雲行きが怪しい感じ…。

名ばかりの自主防災組織

回覧板

私の住む地域では、毎年4月に「自主防災組織」と書かれた資料が回覧されます。

そこには、情報班・消火班・救出救護班・避難誘導班・給食給水班…などの役割が書かれていて、それぞれに各居住エリアの代表者が割り当てられているのです。

check!

一見すると、ちゃんと活動できているように見えるのですが、私の住んでいるエリアはリストに載っていないし、自分が何班なのか?この代表者はどこに住むどなたなのか?などがまるでわかりませんでした。

(もちろん、私が引っ越してきて数年しか経っていないことも、詳細がわからない理由の一つだとは思います。)

そして私自身も、「自主防災組織」という言葉を意識するようになってから、やっと「そういう内容の資料が回覧されている」ということに気づいたくらいでした。

ということは、多くの住民の方はこの回覧板の内容なんて、きっとスルーしていると思います。(私がそうだったので…汗)

  • 「情報班は〇〇に住んでる△△さんです」と書面上でお知らせされたっきり、
  • 特に訓練をするでもなく1年間が過ぎ、
  • また4月になると、名前が入れ替わっただけの自主防災組織の資料が回覧される…

というルーティーンが、ここ数年は毎年繰り返されているようでした。

今度は別の自治会役員さんに

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ヌマ
あの、防災はやらないんですか?

と尋ねると

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役員さん
やらないといけないよね。今度ちょうど、消防署から役員に向けて防災について話をしてもらうから、参加してみるといいよ

とお返事をいただき、私も参加することになりました。

自治会役員さんたちの言葉で「結構やばい」と確信

自治会

最近若い世帯が増えた地域といえど、自治会の役員さんたちは、この地域に古くから住むおじいちゃんたちばかり。

消防職員の方々が、南海トラフ地震がすぐそばまで迫っていることや、自治会・町内会レベルでの防災訓練の大切さを訴えられていたのですが、話を聞いていた役員さんたちの反応は、

  • 住民の数が多くて、訓練しようにも全員が集まれる場所がない
  • 長いこと住んでいるが、そんな大きな災害は起きたことがない
  • 個人情報に関わるから、安否確認訓練なんてできない
  • 公園も少ないし、防災倉庫も置く場所がない

と、全然響いていない様子。

そこで私は思いました。

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ヌマ
あ、これはもしかしなくても、この地域の防災レベル、結構やばいかもしれない。

地域イベントに防災要素を散りばめるところからスタート!

私は普段から自治会のDX化のお手伝いをしていて、電子回覧板やSNSを駆使しながら若いファミリー世帯に向けて地域の情報を発信しています。

同時に、楽しく家族で参加できる地域イベントも企画して、多くの方に自治会や地域活動へ興味を持ってもらえるように工夫をしてきました。

なぜなら、

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ヌマ
イベントで地域の人たちが顔を合わせることで、災害が発生した時の地域の助け合い=「共助」に自然とつながっていくはず…!

と考えていたからです。

これまではとにかく楽しく、親子で気軽に参加できる地域イベントを!と企画していたのですが、この地域を動かしていく力を持っているはずの自治会役員さんたちの「防災意識の低さ」を目の当たりにしてしまった今、

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ヌマ
これまで通りではダメだ!

と思い、企画するイベントの中にちょこちょこと防災要素を散りばめることにしたのです。

子どもと一緒にまちの防災を探すゲーム

おさんぽクエスト

ちょうちょ」「おはな」「まるいはっぱ」など、お散歩中に見つけられるさまざまな「もの」の絵が描かれた用紙を使って、小さい子が探しものをするビンゴゲームを知っていますか?

コロナ禍の真っ只中に旧Twitterで話題になった「おさんぽクエスト」などの呼び名がついている、小さな子ども〜低学年向けの遊びです。

小さな子を連れたファミリーが公園や会場施設内を散歩しながら楽しめるように、企画する地域イベントにはこの「おさんぽクエスト」を頻繁に取り入れていました。

防災を意識するようになってからは、その中に「AED(えーいーでぃー)」や「消火器(しょうかき)」などのイラストを追加して、「ちょうちょ」や「おはな」と一緒に子どもたちに探してもらいました。

もちろん小さな子は「AED」なんて知らないので、

えーいーでぃーって何?

親子の会話も生まれ、よく行く公園や施設のAEDの場所も確認できて一石二鳥です!

あるイベントでは、

あ、あったよ!消火器!ほらみんなあそこに消火器あるよーー!!

大きな声でみんなに消火器の場所を教えてくれる男の子も。

私はスタッフとして参加賞のお菓子の準備をしながら

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ヌマ
グッジョブ少年!もしもの時はキミのおかげでみんながココに消火器があるって思いだせるね!

と心の中で大きく拍手をしていました。

避難の練習にも!山歩き防災クイズラリー

防災クイズラリー

地元の低山を登るハイキングイベントと絡めて、防災クイズを山の中に設置してクイズラリーを実施しました。

クイズの内容は、図書館で防災の本をたくさん借りてきて企画チームで一生懸命考えたもの。

リュックを背負って子どもと一緒にたくさん歩くことは、子連れで避難するイメージトレーニングにもつながります。

山ですれ違う人と挨拶することで、地域の顔見知りを増やしてもらいたい、という思いもありました。

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下山後の景品には防災グッズをプレゼントしましたが、「いつものお菓子の詰め合わせの方が嬉しい…」と、これはちょっと不評でした(笑)。

防災工作でビニール袋カッパや紙コップを作る

防災こうさく

地域イベントのサブコーナーとして、会場に防災工作コーナーを設置。

ビニール袋をハサミで切るだけで作れるカッパや、A4用紙で作れる紙コップを参加者と一緒に作りました。

工作はやっぱり大人気で、自分だけのデザインにお絵描きできるようペンをたくさん用意したところ、小さな子どもたちが楽しんで参加してくれました!

check!

▼防災工作は「いつもしもwith Kids」の「やってみよう」でもたくさん紹介されています!

イベントのたびに消防車と消防団を呼ぶ

消火体験

  • 消防車に乗ったり、消防士の服を着たりして写真撮影ができる!
  • 水消火器の訓練も体験できる!
  • はしご車に乗れる!
  • ちょっとしたお土産(消防車の絵が描かれたウェットティッシュとか)がもらえる!

…という告知をすると、キッズたちは大喜びでイベントに足を運んでくれました。

ここで頼りになるのはこの地域のことをよく知る自治会役員さんです!

その豊富な人脈を生かし、

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役員さん
地域の安心と安全につながるイベントですから!

といつも何かしらの理由(笑)をつけて、消防署と消防団に声を掛け、イベントに巻き込んでくれています。

自治会の夏祭りに子ども向け防災ブース

1年で一番大きな地域のイベント、夏祭りでは「ピカチュウおまもりを作ろう!」という小さなブースを出しました。

ピカチュウおまもりとは

もしものときの連絡先や集合場所などを書き込んだ折り紙を、ピカチュウの形に折って、ランドセルなどの中に「おまもり」として入れておこう、というものです。

一般社団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団のWebサイトでDLできる作り方つきの用紙が公開されています。(※1)

たくさんのご家族が子どもたちと一緒にピカチュウを作ってくれました!

あわせてチェック!

「もしものときに子どもが安心できる情報」をさらに詳しく集めたミニブックはこちら
【関連】いつもしもの「おたすけミニブック」

地域イベントの積み重ねが、防災力アップにつながる!

お祭りの櫓と提灯

2019〜2022年頃まではコロナの影響でさまざまな地域イベントが中止になっていたため、この地域の住民の交流は、本当に少なくなっていました。

そこに新たなファミリーがどんどん流入してくるという状況の中で、地域イベントの開催そのものが、防災の面から見ても必要なことだったように思います。

例えば、4年ぶりに開催した夏祭りでは、

  • 自治会役員のおじいちゃんたちと若い組長さんたちが一緒に汗をかきながら櫓を組んだり、
  • 地域の事業者の方からテントや発電機を借りたり、
  • 消防団と連携して設営・会場点検をしたり、
  • 消防署に消火器体験やAED体験ができるブースとを出してもらったり、
  • 警察と連携して当日の防犯に取り組んだり、
  • 地元のお医者さんに、当日何かあった時に駆けつけてもらえるよう待機してもらったりと、

地域の新旧住民の交流、さらには事業者医療機関までが協力する、とても意義のある機会となりました。

70を超える年齢の役員さんたちも、申請のために何度も役所に足を運び、舞台に必要な資材をDIYし、協賛金集めに奔走し、たくさん集まったお手伝いさん達にメガホン片手に大きな声で指示を出し、と積極的に動いていました。

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ヌマ
「大変だわ〜」と言いながらも、とても楽しそうにしていたのが印象に残っています。

地域のみんなの力を合わせて
イベントを開催すること。

その積み重ねこそが、
このエリアの防災力アップに
絶対につながっている!

と私は思っています。

あわせてチェック!

地域のお祭りへの参加、防災的にもとってもおすすめです!
【関連】お祭りでプチ防災教育!||いつもしもPetit

ついに防災イベントが実現!

防災イベント_スタート

そんなこんなで、地域のイベントに少しずつ防災要素を散りばめて企画、実施すること1年半ほど。

幸いにも自治会役員さんとのつながりがあり、直接話ができる距離にいた私は、イベント打ち合わせのたびに

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ヌマ
防災やりましょうよ!

と進言し続けていました。

そんな私の防災散りばめ大作戦が功を奏し…たかどうかはわかりませんが、ついに役員さんが

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役員さん
今年度は小学校を借りて防災訓練をやります

と言ってくださったのです。

さらには、それに先駆けて、地域住民向けの防災講演会も企画!

ついに防災レベルほぼ0だったこの自治会が、本格的な防災訓練開催に向けて動き出しました!

右も左もわからない、7年ぶりの防災訓練

ハテナの人々

動き始めたのは良いのですが、この地域で最後の防災訓練が開催されてからもう7年近く経っていました。

当時どうやって実施したか具体的にわかる人が、自治会役員さんたちの中にもひとりもいません。

ただ、7年前から人口も大幅に増え、まちの様子もガラリと変わった今、前例にしっかりと従う必要もないのでは…と個人的に思っていました。

それでも自治会の防災訓練といえば、「体育館での避難所運営訓練」というイメージが私の中にはあったのです。

【関連】避難所について詳しく知りたい方はこちら
子どもと一緒の避難所生活ってどうなの?リアルな実態が知りたい!

しかしそんなイメージなどなかった自治会役員さんは、小学校の体育館を押さえておらず、防災訓練当日は体育館が使えないことが発覚(笑)

そんな経緯もあり、このまちの新しい防災訓練の第1回目は、参加ハードル低めの「楽しい体験型のイベント」にしましょう!となりました。

防災イベントの概要を公開!設置ブースはこんな感じでした

非常食や日用品備蓄

開催時期11月の午前中。

予算自治体から出る補助金を利用しました。

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ヌマ
「防災」と名のつく取り組みは、自治体からの補助金も出やすいイメージがあります。

9月頃から、いつもイベントを企画しているメンバー(自治会役員さん2名+私を含むDX担当スタッフ3名)を中心に計画がスタート。

月に1・2回のミーティングとLINEなどで連絡を取り合いながら、内容を詰めていきました。

会場となる小学校とのやりとり消防・警察、地元消防団や地域の事業所との連携は、地域とのつながりが深い役員さんが率先して動いてくださり、アルファ化米の試食会の企画チラシ制作、電子および紙の回覧板での住民へのお知らせ小学校への告知などは私たちが担当。

防災イベントまでのスケジュール

当日の動きは、その他の自治会役員さん+組長さん+有志のサポートスタッフさんたちに依頼し、たくさん手伝っていただけることになりました。

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ヌマ
これも夏祭りなどのイベント実績があったからこそ、だと思っています!

設置ブースはこんな感じでした!

体験コーナー

防災イベント_水消火器体験

水消火器による消火体験

防災イベント_煙道体験

煙道体験

防災イベント_40mmホース体験

40mmホース消火体験

防災イベント_アルファ米試食

アルファ化米試食会

  • 水消火器による消火体験
  • 煙道体験
  • 消防団による40mmホース消火体験
  • アルファ化米(食べ比べ)試食会
  • 起震車体験
  • はしご消防車体験
  • AED体験

配布・展示コーナー

防災イベント_備蓄品展示

避難行動マップ&非常食の配布

パトカーや消防車両の展示

防災イベント_ソーラーパネル

家庭で役立つ防災グッズ展示

防災イベント_非常用トイレ展示

仮設トイレの設置展

  • 学区の震災避難行動マップ&非常食の配布
  • パトカーや消防車両の展示
  • 近隣大学の先生による家庭で役立つ防災グッズ展示
  • 仮設トイレの設置展
  • 救助救援用重機の展示
  • 小学校の備蓄倉庫の中身の展示

非常食のお土産配布、会場BGMには子ども向けの防災ソング、参加者にインタビューをしながら実況中継アナウンス…など、みんなで楽しめるアイデアをたくさん出し合い、取り入れました。

参加者約500人!予想を超える大盛況

防災イベント

迎えた当日。

11月ですがまだそれほど寒くなく、過ごしやすい日でした。

当日の来場者はおよそ500人!

消防職員さんの事前予想、250人を大きく上回る大盛況ぶりでした。

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ヌマ
私の個人的悲願でもあった、この地域での新しい防災訓練は、言わば「体験型の防災フェス」のような形になりました。

実際に地域が災害に見舞われたとき、どれだけ役に立つかな?と考えると、避難所運営や安否確認の訓練の方が役に立つかもしれません。

でもひとまず「防災」を冠するイベントをこの「防災レベルほぼ0」だった地域で大々的に開催できたこと、本当にたくさんの人が来てくれたことに、とても意味があると信じています。

また、自治会、小学校、消防署、警察、消防団、地域の災害時協力事業所、地域の大学の先生、環境事業所、各地域団体など…たくさんの方々の協力のもと、防災イベントを実現できたこと、とても嬉しく思っています。

イベント終了後、自治会役員さんとの反省会で、毎年この時期は防災訓練をやろう、そして来年こそは避難所運営を!という約束もしていただきました。

地域防災は地道な努力が大切!

手をつなぐ

この防災イベントの後も、防災要素を散りばめた地域イベントの企画は続けています。

新たな取り組みとして、親子で参加できる救急救命講習も開催しました。

今後はもっと頻度を上げて、小さな防災イベントをたくさん開催できたらなと考えています。

また、地域で防災の話をするなら、資格があった方が話を聞いてもらいやすいのではと思い、個人的に防災士の資格も取得しました。

  • 私のような一人の子育てママの意見を柔軟に取り入れ、「それは必要なことだね!」と力強く推し進めてくれる自治会役員さんたち
  • 仕事や子育ての合間に「地域のために!」と一緒にイベントを企画してくれる仲間たち
  • 頼もしい当日のサポーターさんたち
  • そして興味を持って参加してくださる住民の皆さん

がいてくださったからこそ、地域防災への大きな第一歩が実現したのだと思います。

まだまだ自主防災組織と連携した避難所運営訓練や安否確認訓練などは実現していませんし、防災倉庫(のようなもの)の中身も心許ないままですが、これからも地道に地域の防災力アップに努めていきたいと思っています!

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ヌマ

愛知県在住のフリーライター・防災士。自治会のDX化をお手伝いする中で、住んでいる地域の防災レベルの低さを知り愕然。今は楽しく防災力UPできる地域イベントの企画に取り組んでいます。小さな女の子2人の母で、いつもしもの企画・編集にも携わっています。

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