前回の記事「初心者でもできる?防災力も上がる車中泊カスタム」で、愛車のシエンタ(初代)を車中泊仕様にするグッズをそろえた、ひまり家。
今回はそれらを使って、実際に車中泊をしてきた様子をご紹介します。
2024年5月末の平日に、北関東の某道の駅で行いました。
場所・グッズ選びのポイントや、実際やってみて感じたこと、失敗談、もっとこうすれば良かった点などをシェアします!
ひまり(20代)
いつもしも編集部所属のライター。 好奇心旺盛で、新しいものを試すのが大好き! 「日常とシームレスな防災」「楽しめる防災」を意識して発信しています。
ひまり母(50代)
旅行大好き会社員ワーママ。ホームセンターでの勤務経験があり、DIYもできます。最近、車中泊やキャンプの動画を見るのにハマり中。防災意識は普通です。
この記事の目次
車中泊のポイント「場所選び」と「装備」「持ち物」
まずは、車に載せる物と場所を選んでいきます。
快適さの8割が決まる、場所選び
と、2人のこだわりを話し合って、前日に決めました(笑)
ギリギリまで悩めるのが、車中泊の良いところです。
ひまり家の車中泊の場所決めポイント
- 駐車スペースが広い&水平
- トイレが24時間使えて、清潔
- 自宅から3時間以内
- 「車中泊禁止」ではない
- 治安などの評判が悪くない
車に積んだものリスト
場所も決まり、いよいよ出発の日を迎えました!
車に荷物を積んでいきます。
トランク部分を底上げするためのグッズ(車内に平らな床を作るためのグッズ)たちは、セッティングしてから出かけました。
積んだのはこちら↓
車中泊仕様にするグッズ
- サンシェード(シエンタ専用)
- じゅうたん
- 底上げ用の板
- 発泡スチロールブロック
寝具
- エアマット
- 敷きパッド
- 羽毛布団(セミダブル)
調理グッズ
- IHクッキングヒーター
- ホットサンド用鉄板
- やかん
- 計量カップ
- 耐熱コップ
- ラップ
- アルミホイル
飲食物
- ドリップコーヒー
- 水
- 食パン
- タルタルソース
- お菓子
- 塩分タブレット
生活用品
- テープライト
- クリップ付きロープ
- ダブルクリップ
- ランタン
- テーブル(物置き棚)
- 滑り止めシート(テーブル用)
- テーブルクロス
- ティッシュ
- ウェットティッシュ(アルコール・ノンアルコール)
- ポータブル扇風機
- ポータブル電源
- 簡易トイレ
用意したグッズの詳細は、前回記事「初心者でもできる?防災力も上がる車中泊カスタム」をチェックしてください。
→ 先に後悔を見る
車中泊の持ち物(ひまりの場合)
初夏の関東での車中泊、ということを想定しながら選びました。
天気が変わりやすい時期なので、「いらないかも」と思っても、雨具や上着(薄いカーディガンなど)は必須です!
- キャップ帽
- 着替え(トップス)×1着
- 薄手のUVカットパーカー
- 下着・靴下×2セット
- パジャマ×1セット
- タオル×2枚
- ゴミ袋
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 各ケーブル(タイプB・タイプC・ライトニング)
- 充電器(タイプC)
- 基礎化粧品(化粧水・乳液など)
- メイク用品
- クレンジングウォーター&コットン
- ヘアグッズ(ヘアミルク・ブラシ・ヘアゴム・アメピン)
- 生理用品
- 常備薬
- 日焼け止め
- 歯磨きセット(歯ブラシ・歯磨き粉・歯磨きシート)
- お風呂用のビニールバッグ
- 現金
- スマートフォン
- 折りたたみ傘
車に、すべての荷物を積み込んだら、いよいよ出発です!
最寄りのガソリンスタンドでガソリンを満タンにしてから行きました。
いざ、車中泊
道を間違えながら、3時間半程度で目的の道の駅に到着。
近くの温泉に行ってお風呂を済ませたら、いよいよ車中泊スタートです!
ここが最難関!車内の設営
到着が夜だったので、外が暗めななかスタート(汗)
平日の夜ということもあり、駐車場にはそこまで車が停まっていませんでした。
おおっぴらに用意するのは、防犯上よろしくないため、極力車外に出ないで設営していきます。
①サンシェードを車内から貼る
外も中も暗く、サンシェードが真っ黒なため、計8枚の中から窓に合った形を探すのに一苦労。
ただ、吸盤付きで、ぴったりサイズのシエンタ専用のシートだったので、取り付けはとても楽でした!
②車内を平らにする
最後部(テーブル部分)はあらかじめセッティングしてきたので、主に1列目と2列目を動かしていきます。
ひまり家の場合は。1列目&2列目のシートを最大限前に出し、2列目のシートを最大限リクライニングして平らにしました。
③電気(テープライト)を点ける
ドアを閉めてから、明かりを付けます。
モバイルバッテリーから給電したのですが、その置き場所に困り、とりあえずドリンクホルダーへ入れました。
これだけでも十分な明るさです。
④物を整理して空間を作る
2列目に置いてある荷物を移動させて、車中泊の空間を作っていきます。
後悔ポイント
荷物を置く場所がなく、運転席と助手席にとりあえず置いたら、あとから取り出すのが大変でした…。
といった事態が頻発(汗)
ポータブル電源など重たいものも、適当な位置に積んでしまったので、狭い車内で移動させるのに一苦労しました。
④テーブルをセッティングしたら完成!
だいぶ雰囲気が出ました!
お待ちかねの夜ごはんタイム
道の駅のお店が開いている時間にたどり着けないことはわかっていたので、手前のスーパーで調達しました。
近所にコンビニエンスストアなどがない場所に泊まる場合、食べ物は早めに調達してください!
ノンアルコールの炭酸と、揚げ物やおにぎりで宴会気分♪
【徹底検証】我が家のコードレス冷温庫は「災害時の備え」になるのか、色々試してみた!
保冷と保温、どちらにも使える『冷温庫』をご存知ですか? 我が家では2年ほど前に購入し、普段から車で遠出する時などに利用しています。 この冷温庫ですが、実際に使ってみると災害時に使えそうな機能が色々ある ...
続きを見る
カプセルホテル気分で就寝
エアベッドを手押しでふくらませました。
狭い&天井が低い車内ではふくらませるのが意外に大変…。
寝具は、母が普段使っているセミダブルの羽毛布団とベッドパッドを使いました。
5月末でも、朝方は涼しいのでちょうどよかったです。
さわやかな朝…予想外の来客
朝7時前に起き、ささっと運転できる状態に戻してから、人が少ない第二駐車場へ移動しました。
2日目の朝は、ホットサンド&コーヒー。
IHクッキングヒーターをポータブル電源につなぎ、調理しました。
夜ご飯の残りのコロッケととり天をサンドして食べたのですが、とてもおいしかったです。
のんびり楽しんでいたところ…予想外のお客様「ハチ」が!(汗)
虫対策を何もしていなかったため、2人で大慌て。(何とかお帰りいただきました…!)
キャンプではなくても、虫対策はしっかりしようと胸に刻みました。
また、停めた場所が少し坂になっていて、フライパンが滑ってしまい大変だったので、やはり駐車場所は大切です。
車内での身支度に便利なグッズ
役に立ったのが、クレンジングウォーター&コットン。
ゴミは出てしまいますが、このセットがあれば洗顔が車内でできるので、便利でした。
目隠しがあるため、着替えも車内で気兼ねなくできました。
ただ、立つことはできないので、簡単に着替えられる服(ワンピースやゆったりめのパンツなど)がおすすめです。
さぁ出発!観光も車中泊の楽しみ
お世話になった道の駅で、お土産や野菜を買ったり、ソフトクリームを食べたりして、出発。
近隣のパワースポットや名物料理を楽しんで、家路につきました。
予想外のトラブル…文明の利器に感謝
順調に終わると思っていた今回の車中泊旅ですが、なんと帰りの国道で謎の渋滞が発生。
ネットを駆使して調べたところ、1キロ先で事故が起きたことがわかりました。(原因がわかるだけでも気持ちが違います…。)
結果的に、通行止めは1時間程度で解消されましたが…土砂崩れや陥没などで道が完全に通れなくなっていたら、と思うと怖いですね。
車中泊で気になったこと・トラブル
その後無事に帰ることができ、総合的に楽しい車中泊でしたが、実は色々大変なこともありました。
実際に、道の駅での車中泊を経験して、気になったことをお伝えします。
絶対に刺されたくない虫
夜はほとんど外に出なかったため気になりませんでしたが、朝は大きめのハチが飛来!
暖かい時期に車中泊する場合、虫よけグッズは必須だと思いました。
人によっては大問題の騒音
気になる騒音問題。
全く眠れない…というほどではなかったのですが、気になった点をまとめます。
- 駅のそばなので終電までは電車の音がする
- 走り屋っぽい人たちが、トイレ前にかたまってしゃべっている声がする
- 停めるところが車道に近いと、車の音が大きい
扇風機など、少し音が出るものを車内で使うと気になりませんでした。
同じ駐車場内でも、停める場所によって音がだいぶ違うことが多いです。
空いている場合は、駐車場を一周してから最終的に停める場所を決めるのが良いでしょう。
また、耳栓を持っていくのも良いと思いました。
必須だけど不安なトイレ
明るく清潔だったのですが、静まり返っていて扉を開けるのが怖かったです。
隣が埋まっている個室は極力入らない&ドアを開ける際は身体ごとではなく手だけで開けると、少し不安が和らぐかもしれません。
女性は特に気をつけて!夜の対策
多少明るくても、人がいても(人がいるから?)、女性だけで知らない土地で車中泊をするのは、慣れていないと怖いもの。
可能な限り自衛するべく、私たちがやった対策をご紹介します。
- なるべく外に出ない
- 外に出る際は、複数人で行動
- 車内は真っ暗にしない
- 帽子&マスク&露出を控えたゆったりめの服装
- 車に乗ったらすぐに鍵を閉める
車中泊でなくても、車の近くで待ち伏せされたり、隙をついて勝手に車に乗り込まれたり、駐車場で女性が被害に遭ったニュースをよく耳にします。
何かあってからでは本当に遅いので、できる対策は何でもやる気持ちで臨んでください。
やってみてわかった、女2人車中泊
今回得た教訓をみなさんにシェアします!
次回への教訓
- 不要な荷物は車から出す
- 細々としたものを整理できるカゴなどを用意する
- 後部座席の枕部分は収納しておく
- サンシェードは、貼る場所がぱっと見でわかるようにしておく
- 使うタイミング別で物の置き場所を決める
- ゴミ袋・ウェットティッシュはすぐ取れるところに
- 虫除けは色々なタイプを持っていく
- 車は平坦なところに泊める
あったほうが良かったものリスト
車中泊を実際やってみて、なくて困ったものをまとめました!
- S字フック
- 消臭スプレー
- 虫よけグッズ
- 耳栓
- 収納用グッズ
- 簡易棚
- サンダル(クロックスのようなもの)
- カーテン
- 防犯ブザー
- ネックライト
- 枕(薄め)
- 消臭袋(大きめ)
- ゴミ袋
- クーラーボックス
- 鍋敷き
- 薄手のタオル
まとめ:試してみることが防災にもなる
車中泊の実践は防災にもなります。
車中泊グッズは防災グッズとしても使えるものが多く、たくさん調べてグッズをそろえても、実際にちゃんと使えるのか、生活できるのかわからないのは防災関連のことにも通ずるところがあるからです。
ただ、違うのは、車中泊なら実際に必要な環境で試せるということ。
どんどん改良していって、より良い車中泊&防災ができるようにしたいです。