こんにちは、ノマリです。
数年前、義母に救命技能認定証を見せてもらってからずっと気になっていた救急救命講習。
…なんて思っていたら、コロナ禍です。
地元の消防署のサイトや自治体のHPを定期的にチェックするものの、中止や延期の連絡ばかりで諦めていました。
しかし、このたびついに防災士に挑戦することになり、救急救命講習の受講も待ったなし!
思わぬところで苦戦しつつも、なんとか受講してきました。
救急救命講習とは
「救急救命講習」とひと口に言っても、実はさまざまな種類があります。
救急救命講習の種類
最もよく知られているのは、地域の消防署などで受講できる救急救命講習です。
消防署などで受講する「普通救命講習」
「救急救命講習」と聞いてまずこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
認定証がもらえるのは「普通救命講習」以上になります。
消防署で受けられる救急救命講習の種類(一部)
- 普通救命講習Ⅰ(3時間)
:主に成人を対象とした応急手当を学ぶ - 普通救命講習Ⅱ=普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習(4時間)
:運動施設や介護福祉関係施設で働いている方向け、公募はされない - 普通救命講習Ⅲ(3時間)
:主に乳児・小児(1歳〜15歳程度)(※1)を対象とした応急手当を学ぶ - 上級救命講習(8時間)
:普通救命講習Ⅰ・Ⅲに加え、外傷の手当など更にくわしい内容を学ぶ
日本赤十字社で受講する「救急法基礎講習」
もう一つよく知られているのが、日本赤十字社が実施している救急救命講習です。
こちらは「救急法基礎講習」と言います。
※タップで拡大できます
日本赤十字社では、このほかに「水上安全法」「幼児安全法」などの講習があり、そのうちの1つが「救急法」という位置づけです。
救急員養成講習は基礎講習修了者が対象なので、まずは基礎講習からですね。
赤十字支部で受けられる救急救命講習の種類
- 救急法基礎講習(4時間)
:傷病者の観察の仕方および一次救命処置(心肺蘇生、AEDを用いた除細動、気道異物除去)等救急法の基礎 - 救急員養成講習(10時間)
:急病の手当、けがの手当(止血、包帯、固定)、搬送および救護
資格は取れないけど…オンライン講習会や救命措置を学べるアプリも(2024.09追記)
資格を取るわけではなく、AEDの使い方を学ぶことや救急救命の復習が目的であれば、日本AED財団が開催しているオンラインのAED講習会の受講やアプリの利用もおすすめです。
「救命措置を学ぶ」から救命コーチングアプリLivを起動すれば、手軽に救命措置の復習ができるんですよ。
「team ASUKA」には、最寄りのAEDの検索機能もあります。
AEDの場所は、MAPのほか近い順にリストでも表示されるため、不慣れな土地でも最短でAEDにアクセスが可能。
サポーター登録すれば、MAP上にないAEDを登録することもできます。
インストールはこちらから
【参考】team ASUKAとは
防災士になるために必要な救急救命講習とは
冒頭で、防災士を目指すにあたり救急救命講習の受講が必要になったと書きましたが、防災士になるためには、以下のステップが必要です。
- 防災士養成研修講座を受講し、研修履修証明を取得
- 防災士資格取得試験に合格
- 要件を満たす救急救命講習を受講し、その修了証を取得
そして、防災士として認証されるために必要な救急救命講習の要件はこちら。
救急救命講習は、心肺蘇生法とAEDを含む3時間以上の内容が対象です。 また有効期限は、防災士の認証登録申請時に5年以内に発行されたものであって、かつ、その講習の発行者が定めた有効期限内のものを対象とします。
上記を踏まえると、無資格の一般の方が受講しやすい救急救命講習は、
- 消防署の普通救命講習Ⅰ
- 日本赤十字社の救急法基礎講習
のいずれかと言えます。
他にも、防災士認定の対象となる救急救命講習がありますので、気になる方はこちらの日本防災士機構のサイトで確認してみてください。
救急救命講習付きの防災士養成研修もある
防災士養成研修には、救急救命講習がセットになっていることもあります。
そのぶん拘束時間は長くなりますが、申込みや受講しに行く手間が省けるので、忙しい方はこちらを狙ってみるのも良いですね!
【救急法基礎講習】申込み〜事前学習
さて、改めて、救急救命講習の情報収集開始です。
まずは消防署の「普通救命講習」を探してみました。
折しもコロナ第7波の真っ最中。ピークを越えていたとはいえ、やはり中止や延期のお知らせばかりでした。
実は一番のハードル?コロナ禍での申込みに大苦戦
もしかしたらサイトには最新情報が更新されていないのかも?とかすかな期待を抱いたノマリは、消防署に問い合わせてみました。
自治体の方針に従っているため、感染拡大警報が出されている間は開催できない、とのこと。
感染拡大警報はもう何度目かわからない延長中で、まったく期待できません。
そこで、無料の普通救命講習は諦めて、有料の赤十字の「救急法基礎講習」を探すことにしました。
赤十字の方は、中止の回はありつつも開催していましたが…
感染対策として人数を減らしていてそもそも枠が少ないこと、そして、支部が都道府県単位のため、気軽に行ける場所で開催される回数は少ないことが理由のようでした。
いつ見ても、サイト上は満席か受付終了か受付開始前ばかり。
今度こそ最新情報が更新されていないパターンかも??と懲りずに期待したノマリ、今度は赤十字支社に問い合わせてみたのですが…
感染状況によって変わってくるため、今後の予定も明言はできないと言われてしまいました。ですよね。
しかし、ここでミラクルが!
落ち込みつつ現状を伺っていると、なんと担当の方と話している最中に直近の講習にキャンセルが出たことが発覚!
わずか5日後の講習に滑り込ませていただくことができました。
お気づきの方も多いかと思いますが、「大きなかぶ」並の手強さでした… ←今年1年生の子どもの音読で聞かされ続けた母(笑)
感染症対策に、事前の健康チェック
受講決定が直前だったため、急いで受講時に必要な健康チェック表を送っていただきました。
※タップで拡大できます
こちらの健康チェック表は、当日受付で提出します。
各都道府県支部によって微妙に内容は異なりますが、おおむね10日〜2週間以内の行動や発熱履歴・濃厚接触者との接触について確認、問題なければ受講可能とのことです。
事前のオンライン動画視聴&eラーニング
受講にあたり、事前課題等は特にありませんでした。
ただ、オンラインで救急法の動画とeラーニングを確認しておくことを勧められたので、素直に観てから参加しました。(※2)
【オンライン事前学習】一次救命処置(BLS)の視聴
※動画が更新されているため、受講当時に視聴したものとは異なる可能性があります。
【オンライン事前学習】赤十字 WEB CROSSの確認
eラーニングでは、救急法についてこのような2択のクイズ形式で学べます。
実際の筆記試験は4択でしたが、こちらに近い内容だったので、筆記試験対策にもなるかと思います。
【救急法基礎講習】講習の内容
さて、いよいよ講習当日。
ノマリが受講したのは、9:00-13:00の4時間のコースでした。
会場の様子や受講者
会場の赤十字支部には20分ほど前に到着。すでに着席している方がいました。
受付
検温・消毒後に受付をして、
- 健康チェック表の提出
- 受講料¥1,500の支払い
- テキスト等の受け取り
などを行います。
コロナ対策
席は自由でしたが、長机1つにつき椅子1つがセットされていて、自然と距離を保てるようになっていました。
窓はずっと開けっ放しで、換気は申し分なかったですが、当然エアコンは効かないので少し暑かったです。
受講者
受講者は、男性4名・女性4名の計8名。年代はさまざまでした。
当日キャンセルもいた様子だったので、定員は10名くらいだったのかもしれません。
テキストベースの座学
まずは、受付で配布されたテキストをもとに45分ほど座学が行われます。
テキストは販売もしているので、定期的な改訂にともなってテキストだけ更新することもできますね。
座学は基本的にはテキストに沿って進められましたが、講師の方が実際に災害救護活動をされている方(DMAT)で、直近の台風被害の現場でのお話も伺えてとても面白かったです。
DMAT(ディーマット)とは
災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)のこと。
「災害の急性期(48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チーム(赤十字社HPより引用)」で、通常6人程度で行動する。
じっくり2時間の実技講習
そして、休憩後は実技講習に移りました。
実技講習の合間にも休憩をはさみつつ、だいたい2時間くらいだったかと思います。
実技講習のながれ
具体的には、2人ずつペアを組んで交代しながら、以下のような内容を行います。
- 回復体位の取らせ方
:基本は仰向けだが、傷病者の意識がない場合は窒息を防ぐため横向きにする - 保温の仕方
:寝ている傷病者を毛布に乗せる方法など - 周囲の状況や傷病者の確認、観察方法
:救護者自身の安全確保、二次災害の防止など - 心肺蘇生法
:胸骨圧迫、AEDの使い方▼
実技講習はペアで行う
たまたま受講者の男女比が1:1だったため、同性とペアを組みました。
救命措置が必要な状況では男女を意識している場合ではありません。
ただ、体位変換などはお互いの身体がかなり密着することになるので、なるべく配慮されているようです。
胸骨圧迫やAEDは、訓練用の人形に対して行いました。AEDはデモ機で、音声は流れますが電流は流れません。
胸骨圧迫は1分間に100〜120回
心肺蘇生に重要な胸骨圧迫は、1分間に100〜120回のリズムが基本。
実技試験中は、絶えず誰かが実施しているためなんとなくリズムに乗れるのですが、まったく別の場であのリズムを守れるかは少し不安です。
- ハルカ/YOASOBI(100.0bpm)
- パプリカ/米津玄師(103.0bpm)
- マリーゴールド/あいみょん(106.1bpm)
- Dynamite/BTS(114.0bpm)
- きらり/藤井風(116.0bpm)
- Step and a step/NiziU(116.0bpm)
アラフォー的には、
- My Way/Def Tech(100.0bpm)
- もう恋なんてしない/槇原敬之(105.0bpm)
- traveling/宇多田ヒカル(117.0bpm)
- ボーイフレンド/aiko(120.0bpm)
- サウダージ/ポルノグラフィティ(120.0bpm)
あたりの方が落ち着きますが…(笑)
講習中はけっこう暑い!
実技講習中は、見本→実践の繰り返しで結構動きますし、素早く正確な胸骨圧迫もなかなかハード。
状況確認や周囲に助けを求めるために結構大きな声を出すこともあり、実技中はじんわり汗をかくほど暑くなります。
冷たい飲み物を持参したり、調節しやすい服装で参加したりすることをおすすめします。
実技試験は心肺蘇生を交代で
実技の講習が終わり、残り1時間位になったところで試験が始まります。
まずは実技試験から行われました。直前が実技講習なので、即復習する感じですね。
試験は、ペアを前半後半で分けて、それぞれ一時救命措置の手順(実技講習の3と4)▲をひと通り行う形でした。
その後、復習も兼ねて一時救命措置(+コロナ対応)の動画を20分ほど視聴しました。
筆記試験は4択×10問
動画視聴後、今度は筆記試験です。
A4用紙1枚に、4択の問題が10問プリントされています。
8割以上正解で合格になりますが、引っ掛け問題などもないので難易度はかなり低めと言って良いでしょう。
合格したら「赤十字ベーシックライフサポーター」認定
救急法基礎講習を受講し、実技・筆記ともに試験に合格すると、「赤十字ベーシックライフサポーター」に認定されます。
講習終了時に、会場前方の机に並べられているのを受け取って帰宅する方式でした。
受講時は軽い運動ができるくらいの服装で
受講時の服装についても触れておきます。
実技講習のところ▲で書きましたが、全身を使うので結構暑くなりますし、汗もかきます。
申込みの際に「軽く運動するような格好で」「膝をつく作業が多いから膝の出ない服を」と言われて、Tシャツにカジュアルなリネンパンツで参加したノマリでしたが、
とはいえ、受講時に特に支障はなかったので、動きやすくて汗をかいても平気な服装であれば、そこまでガチなスポーツウェアでなくても大丈夫です。
赤十字の救急法基礎講習と消防署の普通救命講習との違いは?
さて、無事に救急救命資格を得たわけですが、各消防署で受けられる普通救命講習とは何が違うのか、いまさら気になり調べてみました。
資格の種類が違う
まず、当然ながら、得られる資格が違います。
受講すると、赤十字は「赤十字ベーシックライフサポーター認定証」、消防署の方は「救命技能修了証」または「救命技能認定証」(自治体によっては別の名称も)が交付されます。
講習 | 主催 | 資格・認定証 | 資格の 種類 | 有効 期限 | 試験の 有無 | 受講料 | 講習 時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
赤十字救急法 基礎講習 | 日本赤十字社 | 赤十字ベーシックライフサポーター 認定証 | 民間資格 | 5年 | あり | ¥1,500 | 4時間 |
普通救命講習 | 消防本部 | 救命技能修了証 または救命技能認定証 | 公的資格 | およそ3年 (地域による) | なし | 無料 (地域によっては有料) | 3時間 |
資格の有効期限が違う
赤十字ベーシックライフサポーターの有効期限は5年。
以前は3年でしたが、平成28年4月1日から、3年→5年に変更されたそうです。(※3)
継続の際は、改めて基礎講習を受ける必要があります。
check!
ただし、2022年現在はコロナ禍で受講もままならないことから、有効期限の延長措置が取られています。
→(2023年7月訂正)
全国的に講習が再開されていることから、特例措置を更新しないことが発表されました。
延長措置が適用されるのは2021年4月1日〜2023年3月31日を有効期限とする場合のみ、以降は従来どおりの期限となりますのでご注意ください。(※4)
消防署の「救命技能修了証」または「救命技能認定証」の有効期限は3年のことが多いようです。
ぼかした書き方になってしまったのは、自治体ごとに名称や資格証の形式が異なり、
- 明確に有効期限が記載されている
- 有効期限未記載だが、2〜3年毎の再受講を推奨する文言が記載されている
- 有効期限未記載
など、さまざまなパターンがあるためです。
再受講の場合、前回受講日からの期間によっては少し短縮した講習を受けられる地域もあるようです。ぜひ確認してみてください。
講習内容はほぼ同じ
講習の内容は、いずれも
- 一次救命処置(心肺蘇生法、AEDを用いた除細動)
がメインな点は同じです。
ただ、赤十字の方はその他に、
- 傷病者の観察
- 体位変換・保温
消防署の方は、
- 応急手当(気道異物除去や止血法など)
を行うなど、少し違いがあるようです。
赤十字救急法基礎講習は試験(検定)がある
赤十字の方は、講習の受講だけではなく筆記・実技ともに試験(検定)を合格して初めて「赤十字ベーシックライフサポーター」に認定されます。
一方、消防署の普通救命講習Ⅰは、筆記試験はありません。
実技試験もありませんが、心肺蘇生法の効果測定はあるようです。
消防署の普通救命講習は無料のところが多い
消防署で受講する場合、普通救命講習は無料のところが多いようです。
ただし、東京都は教材費として¥1,500、横浜市も¥1,000が必要など、地域によって異なりますので各自治体のサイトなどで確認してみてください。
赤十字で受講する場合は、テキスト代と保険代を合わせて¥1,500かかりますが、テキストを持参しての再受講の場合は受講料の減免措置があるそうなので、申込みの際に申し出てみてください。
普通救命講習はe-ラーニング講習で受講時間を短縮できる場合も
消防署の普通救命講習の場合、一部をオンラインで受講することによって、対面での受講時間を約1時間短縮できることもあるそうです。
- e-ラーニング講習(一般市民向け応急手当WEB講習)をすべて受講
- そのままオンラインで修了テストを実施
- 出題される20問中16問以上正解すると「受講証明書」発行
- 「受講証明書」を印刷して救命講習会場に持参
技術の継続に!オンラインでの救急法短期講習も活用
赤十字の救急法基礎講習では、受講相当と認められるオンライン講習はありません。(※2022年10月現在)
ただ、東京や愛知など、オンラインでの救急法短期講習を実施している支部はあります。
愛知県支部の救急法短期講習で配布される「あっぱくんライト」は、別の救急救命講習でも使用されたそうです。
短期講習を受講しても赤十字ベーシックライフサポーター認定対象とはなりませんが、受講時間が1時間程度と短く自宅で受講可能なのは魅力。
印象に残ったこと・ポイント
せっかくなので、最後に今回受講した中で印象に残ったことをご報告します。
「心臓マッサージ」ではなく「胸骨圧迫」
心肺蘇生のために要救護者の胸を断続的に圧迫することを、以前は「心臓マッサージ」と言っていましたよね。
近年は、医療で言うところの心臓マッサージとは違うよね、という話から「胸骨圧迫」という呼び方をしているそうです。
Q.「心臓マッサージ」ではなく、「胸骨圧迫」というのはなぜですか?
A. 心臓マッサージには外科的に開胸して、止まっている心臓を直接手で圧縮する方法もありますが、一般に蘇生時に行うのは胸の上からの間接的な圧迫法ですのでこのような呼び方が最近では頻用されています。胸骨とは胸の真ん中にある骨で、この部分を強く押すことで、止まってしまった心臓の代わりに血液を全身にまわすことができます。
ただし、テレビなどでは伝わりやすさを重視して、あえて「心臓マッサージ」を使っているケースもあるそうです。
2022年現在、人工呼吸は成人には「しない」
心肺蘇生法といえば、胸骨圧迫(心臓マッサージ)+人工呼吸をセットで行うイメージが強いかと思いますが、2022年現在は成人に対しての人工呼吸は省略されています。
質の良い胸骨圧迫を絶え間なく続ければ人工呼吸をした場合と同様の効果があること、さらには感染症対策の意味も含めての判断だそうです。(※5)
■ 成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫と AED による電気ショック を実施する。
■ 子どもの心停止に対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施する。 ※ 子どもの心停止は、窒息や溺水など呼吸障害を原因とすることが多く、人工呼吸の必要性が高い。
また、上記にあるように、子どもは呼吸障害による心停止が多いため、人工呼吸が有効。
感染対策をしながら人工呼吸を行うためにはマウスシートが便利です。
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AEDは心電図を解析する!救急隊が来るまで剥がさない
AEDは、単なる「電気ショック器」ではなく心電図の解析も行っています。
ショックの要否もAEDが判断して音声で知らせてくれるため、医療知識がなくても安心して使えます。
ショック後に要救護者が落ち着いたように見えても、AEDは2分に1度自動的に心電図の解析を行うため、救急隊が到着するまではパッドを剥がしたり電源を落としたりしないようにしましょう。
AEDは消耗品…意外と高いパッドのお値段
使用回数に関わらず、だいたい本体は5年/バッテリーは3年/パッドは2年で交換する必要があるそうです。
しかもパッドは使い捨て!(※6)
1回ごとに買い替えが必要かつ1万円近くするため、ちょっと負担なんだとか。
まとめ
救急救命講習のひとつ、日本赤十字社の「救急法基礎講習」の受講方法や内容についてレポートしました。
今回の講習の中で言われた、「応急処置には技術と意志が必要」という言葉がとても心に残っています。
コロナ禍で救急車の到着に時間がかかるようになり、以前であれば助かったであろう命が失われるなどの悲しいニュースを耳にする昨今、迅速な一次救命措置の重要性は増していると言っても良いでしょう。
技術があっても意志がなければ行動できませんし、技術に不安があれば意志の持ちようがありません。
せっかく学んだ技術が宝の持ち腐れにならないよう、また受講してみるつもりです。
今度は消防署の普通救命講習を受けてみても良さそうだなと思っています。