保冷と保温、どちらにも使える『冷温庫』をご存知ですか?
我が家では2年ほど前に購入し、普段から車で遠出する時などに利用しています。
この冷温庫ですが、実際に使ってみると災害時に使えそうな機能が色々あることに気づきました。
トコ家が約2年使ってみた感想をもとに、
- コードレス冷温庫の特徴
- 実際に使ってみて感じたメリット・デメリット
- 冷温庫は防災グッズとして役立つのか検証
- どのように使うのがベストか
について紹介していきます♪
我が家の防災グッズとして仲間入りできるのか、乞うご期待です!
この記事の目次
我が家のコードレス冷温庫を紹介
トコ家で使用している冷温庫は、HIKOKI (ハイコーキ)という工具メーカーのコードレス冷温庫(UL18DB)です。
検証に入る前に、HIKOKIコードレス冷温庫の機能について簡単に触れておきましょう。
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HIKOKIコードレス冷温庫<UL18DB>の主な仕様
まずは、HIKOKIコードレス冷温庫本体とバッテリーの基本仕様から紹介します。
冷温庫本体の仕様
- サイズ
縦340mm×横653mm×高さ450mm - 重量
15.6kg(バッテリー未装着時) - 庫内容量
25L(仕切板を使用した場合は左:8L・右:15L) - 設定可能温度
-18、-15〜60℃の5℃単位(左右設定温度差は30℃まで) - 入力電源
家庭用交流電源(AC 100V 50/60 Hz) 、車載電源(DC12V/24V) 、バッテリー(マルチボルトタイプ蓄電池、リチウムイオン電池)
庫内容量は2Lペットボトル×6本程度のサイズ感。深さも十分にあるので、買い物をした食品が入りきらなかった事は、今のところありません。
物がいっぱい入るよう、我が家の車(コンパクトSUV)に入る範囲で一番大きいサイズを選びました。
その分、持ち上げるには空の状態でもかなり重い!
段差がない所の移動は、キャスターが付いているので問題はありません。ハンドルを持ってコロコロ転がせば、女性でも簡単に移動させることができますよ。
バッテリー(マルチボルトタイプ蓄電池)の仕様
コードレスで使用したい時はバッテリーを装着します。
セットとして付属しているバッテリー(型番:BSL 36B18)は1つですが、追加でもう1つ購入すれば最大2個まで装着することができます。
フル充電の状態から連続使用した場合、運転時間の目安は以下の通りです。
JIS規格冷蔵庫の目安温度 = 冷蔵室:5℃ / 冷凍室:-18℃
バッテリーマークを押すと充電残量が点灯!充電タイミングが簡単に把握できるので、地味に便利です。
使用する時は冷温庫のバッテリー装着箇所にカチっと差し込み、電源ボタンを押せば運転が始まります。
付属品
冷温庫本体以外の付属品はこちらの5点。先ほど紹介したバッテリーに加え、家などのコンセントから充電できるACアダプタ、車で充電できるコードも入っています。
- ACアダプタ(AC 100V・2A)
- バッテリー(マルチボルトタイプ蓄電池)
- 車載用DCコード
- 仕切板
- ショルダーベルト
画像ではショルダーベルトを付けていますが、取り外して使うことも可能です。
仕切板は庫内の食材を仕切ったり、左右で温度を変えたい時に使用します。
どんな機能がある?HIKOKIコードレス冷温庫でできること
次はHIKOKIコードレス冷温庫にはどんな機能があるのか、具体的に紹介していきます。
電源に繋がなくても使える
冷温庫には大きく分けて
- 電源と繋いで使用するタイプ
- コードレスタイプ
の2種類があります。
HIKOKIコードレス冷温庫はバッテリーのみでも作動するため、近くに電源がない場所でも使える点がかなり便利!
屋内だけでなく、アウトドアに持っていったり、庭やバルコニーで使うなど、色々な用途で使うことができます。
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庫内を仕切れば冷蔵と冷凍が同時にできる
先ほども説明した通り、1つの庫内を異なった温度に設定して使うこともできます。
-18〜60℃までの範囲内なら最大30℃差まで設定可能なので、たとえば
なんて使い方もアリですね。
温度設定を変えることで、季節や用途に合わせて1年中使い分けることができますよ。
充電器がなくてもバッテリーの充電が可能
他社のコードレス冷温庫はバッテリー充電器が別途必要なものも多いですが、HIKOKIコードレス冷温庫は本体が充電器代わりになるので、充電器の追加購入は不要です。
外出先に充電器を持っていく必要がない分、
なんて事態も回避することができます。
車載電源でも使用できる
付属の車載用DCコードをつなげば、車の中でも使用することができます。
しかも、冷温庫にバッテリーを装着しておくと充電も同時にされるので、エンジンを切った後はバッテリー駆動で続けて使用することも可能です。
車のバッテリー上がりを防ぐため、必ずエンジンがかかった状態でコンセントを入れるようにしましょう。
USB機器の充電ができる
冷温庫の本体にはUSB出力端子が1つ付いていて、そこからスマホなどのUSB機器を充電することが可能です。
バッテリーさえしっかり充電しておけば、災害などで停電した際には「大容量モバイルバッテリー」として使えますね。
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水に強い生活防水機能
アウトドアなどで使用していると、雨などでうっかり濡らしてしまうこともありますよね。
その点、HIKOKIコードレス冷温庫は防水タイプなので、安心して使用することができます。
また、庫内を水洗いしても簡単に排水することができるよう、下部には水抜きがついています。
フタを開けるとLEDライトが自動点灯
庫内の左右にLEDライトが付いていて、フタの開閉でON/OFFが自動で切り替わるようになっています。
暗い場所や停電時でも中身が確認しやすいのはもちろん、開けっぱなしにする時間を減らせることで、庫内の温度変化を最低限に抑えることにも繋がります。
実際に冷温庫を買って良かった所は?
実は、我が家で冷温庫を購入しようと提案してきたのは夫の方。当初の私は、
と、購入にかなり後ろ向きでした。
でも、実際に使ってみると結構便利!今では買って正解だと感じています。
そんな私が特におすすめしたいポイントを4つ挙げてみました。
遠方のスーパーで生鮮食品をまとめ買い
たとえば家から離れたショッピングモールに行ったとき、ついでに夜ごはんの買い物をしたいけど…
こんな経験、ありませんか?
特に、暑い季節は食材が痛みやすいうえ、車内が冷えるまで時間がかかりますよね。
途中で寄り道なんかしようものなら完全にアウトです。
こんな時、車に冷温庫を積んでおけば、食材が痛む心配をすることなく買い物できます。
普段から車で食材をまとめ買いしている方にもおすすめです。
セカンド冷凍庫としても使える
ママ達を日々悩ませているといっても過言ではないのが「冷凍庫パンパン問題」です。
そんな時は、冷温庫がセカンド冷凍庫として大活躍してくれます。
我が家は冷温庫があるおかげで、今では安心して冷凍食品を爆買いすることができています。(代わりに「買いすぎ問題」が発生するので要注意ですが…。)
猛暑のドライブ中に「ひんやりドリンク」は貴重
真夏になると、1時間ほどの駐車でも車内はサウナ状態に…。
そんな車内にうっかり飲み物を入れっぱなしだと、たちまちお湯と化してしまいます。
一方、冷蔵モードで冷やした冷温庫に飲みものを入れておけば、そのような惨事を防ぐことができます。
飲み物だけでなく、タオルやアイスリングなどの冷却グッズを冷やしておくこともできますよ。
”要冷蔵”のお土産でも安心して購入できる
旅行に行くとつい買いたくなるお土産ですが、以前は生モノやチルド品に手を出せず、購入を諦めていました。
今では冷温庫で保冷しておけるので、気にせず買えるようになりました。
しかも、帰宅後は冷温庫に食材を入れたまま家のAC電源に繋いでおけば、中身を冷蔵庫に移さずにそのまま保冷しておけます。
中身の整理を翌日に回すことも可能なので、当日はその分荷物の整理をしたりする時間に充てられますよ。
旅行後は車の荷物を出したり、子どもをお風呂に促したり…とバタバタしがちなので、ひとつでもタスクが減るのは地味にありがたく感じています。
ここは残念!HIKOKIコードレス冷温庫のデメリット
我が家では重宝しているHIKOKIコードレス冷温庫ですが、正直なところ「誰にでもおすすめ」とは言えないポイントがいくつかあります。
人によってはデメリットになりうる点をいくつか挙げておきましょう。
使わない時は場所をとる
どの冷温庫にも言えることですが、入れたい食品が多ければ多いほどサイズが大きくなり、結果的に場所を取ることになります。
特にマンションや賃貸住宅など、収納場所の確保が難しい方にはあまり向かないかもしれません。
もし購入を考えるなら、家の中に無理なく設置できるスペースがあるかどうか、事前に確認しておきましょう。
車ユーザー以外にはメリットが少ない
我が家がメリットだと感じている事のほとんどは「車で使用する」ことを前提としているので、そもそも車を持っていない場合は、コードレス冷温庫のポテンシャルをあまり発揮できない可能性が高いです。
ただし、
- 近場の公園でアウトドアをすることが多い
- 電源位置を気にせず家の中で移動させて使いたい
- 車はないけど、レンタカーやカーシェアを使う機会が多い
などという方であれば、電源に繋ぐ必要がないコードレス冷温庫のメリットを十分感じられると思います。
金額が高い
我が家で使用しているHIKOKIコードレス冷温庫(UL18DB)は、メーカーの希望小売価格だと税込で96,580円。
バッテリーで駆動させればコードレスでも使用できる分、他の冷温庫と比較すると金額が高めです。
我が家はコードレスで使える点が最大のメリットだと感じて購入したのですが、以下のような方はコードレス以外の冷温庫を検討しても良いかもしれません。
- 車載電源のみで使用する
- セカンド冷凍庫として家の中でのみ使用する
- 災害時に使用する想定はしない
ちなみに、我が家は新モデルとの切替時に購入したため、バッテリー(小)×1個のおまけ付きで62,480円とお安く購入できました。機能的に問題なさそうなら、旧モデルも検討してみて下さい。
DIYが趣味で普段から工具を使用する方なら、バッテリーが使いまわせるHIKOKIの別商品(工具や掃除機など)と併せて使用すると、その分コスパも上がるのでおすすめですよ。
カラーバリエーションが少ない
HIKOKIはもともと工具系のメーカーだということもあり、デザインも色もシンプル。
冷温庫のカラーバリエーションも同じで、現状は以下の3色からしか選ぶことができません。
先ほども触れた通り、冷温庫は部屋の中に置くとかなり存在感があります。
購入してから「こんなはずでは…」とならないよう、家族で好みを共有しておくと良いですね。
我が家の冷温庫は防災グッズになるのか!?検証してみた
ここからは冷温庫が防災グッズになるのか見極めるべく、様々な検証をしていきます。
実際にトコ家で使用しているバッテリーで検証するため、新品とは結果が異なる可能性がありますが、リアルユーザー目線の検証として参考にしてみて下さい。
常温の状態から冷やしたり温めたりできる?
そもそも冷温庫は冷たい(もしくは温かい)物の温度を保つために使う製品なのですが、
ということで、常温のままで食材を入れたらどのぐらい温度変化があるのか、一応試してみることにしました。
検証時環境
- 室内気温:17℃
- バッテリー:フル充電済み
常温の食材を冷やしてみた
まずは冷やすほうから検証開始です。
電源が入っていない冷温庫に常温の飲み物とゼリーを入れ、冷やしていきます。
食材を冷温庫に入れて電源をONにすると、同時に運転がスタート!この時点の庫内温度は、室温とほぼ同じ16℃です。
冷蔵の温度目安である5℃に設定して待つこと20分後、パネル表示が16℃→5℃まで下がりました。
そのまま冷やし続け、30分後に中身を取り出してみました。
食材に触れてみたものの、特に冷たさを感じることがなく、常温の時とほぼ変わりません。
試しに温度を測ってみると14℃。参考までに冷蔵庫で冷やしてあった麦茶を測ってみると2℃だったので、その差は歴然!残念ながら全然冷えていないことがわかります。
運転開始からここまでかかった時間は約50分。この段階で全く冷えていないとなると、完全に冷えるまでにはかなり時間がかかりそうです。
常温の食材を温めてみた
次は温めるバージョンも検証していきます。
先程同様、冷温庫に電源が入っていない状態で飲み物やレトルト食品などを入れ、温めていきます。
電源をONにしてスタート!パネルに表示された庫内温度は室温と同じ18℃です。
設定温度を上限の60℃にします。自動販売機の「あったか〜い」設定が大体52〜55℃なので、それより少し高めですね。
パネル表示が60℃に達したのは電源を入れてからおよそ50分後。冷やした時より温度差があったからか、思ったより時間がかかりました。
冷蔵検証をした時と同じく30分放置したあと、中身を取り出してみましたが…。
温度を測ってみると、上がったのはたった1℃!残念ながら「あったか〜い」とは到底言えない結果でした…。
やはり、常温の状態から冷やしたり温めたりするのは、さすがにハードルが高かったようです。
冷温庫は保冷や保温に使うことでポテンシャルを発揮する、ということが再確認できた検証結果となりました。
おまけ
今回検証に使ったスープですが、このまま飲めるものではなかったことが判明。
災害時にこのような事態にならないよう、ストックする商品は1度食べてみることをおすすめします!
停電時を想定!冷やしっぱなしで1日置いておいたらどうなる?
ここまでの検証結果から、事前準備ができない災害時に冷温庫を使用する事は、あまり現実的ではないことがわかりました。
そこで次は、ある程度予測可能な台風での停電時に活かせるメリットがないか、探ってみることにしました。
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「冷蔵庫代わりに使う」はアリ?
まずは、九州出身で台風への防災経験も多いライターのirricoさんに、停電時に冷温庫があると便利そうな事を相談していきます。
停電後に冷蔵庫内の温度が保てる目安時間=2〜3時間(※2)
何を冷やすべきか
相談の結果、冷やした飲み物や冷却グッズを保冷してみることに決定!
次は、停電時に必要になりそうなものをピックアップしていきます。
irricoさんのアドバイスを踏まえ、選んだ食材やグッズがこちら↓。
冷凍品
- ペットボトル飲料(冷凍可)×2本
- スポーツ飲料(冷凍可)×2パック
- ゼリー飲料(冷凍可)×2パック
- 保冷グッズ(アイスリング、保冷剤)
冷蔵品
- ペットボトル飲料×8本
- 野菜ジュース×2パック
- ヨーグルト×2個
- ひとくちゼリー各種×数個
- ひとくち豆腐×4個
- 茶碗蒸し×1個
- ミルクプリン×1個
冷蔵品をあらかじめ冷やしておくのに加え、あらかじめ冷凍できるものは冷凍してから入れることにしました。
また、スペースにゆとりがあったので、当初入れる予定がなかった豆腐などの食材も少し追加しています。
冷やすものが全て揃ったところで、いよいよ検証開始です!
バッテリー駆動で検証開始
冒頭でも紹介しましたが、フル充電のバッテリー1個で冷蔵温度(5℃)に冷やす場合、運転目安は約9時間15分です。
それに、冷蔵温度が保てる目安である2〜3時間をプラスし、おおよそ半日経った12時間後を検証終了時間に設定することにしました。
検証開始までの手順はこの通りです↓。
停電に備えてあらかじめ庫内を5℃に冷却
スタートしてからは停電時のリアルな使い方をシミュレーションするため、3時間おきに蓋を開けて食材等を出していきます。
そして、12時間が経過。
目安時間を約3時間超えているので、とっくに充電切れになっているはずのバッテリーでしたが…。
なんと!12時間経ったのにもかかわらず、1つもバッテリーマークが減っていません。これは良い意味で想定外…。
ちなみに、スタートから12時間後までの温度やバッテリー残量を3時間おきに記録した内容がこちら↓。バッテリーが減っていないこともあり、庫内や冷蔵食品にも目立った温度変化はありませんでした。
と、いうことは…。
そこで、予定を変更して12時間延長!丸1日使ったらバッテリーは切れるのか、追加で検証してみました。
24時間後、気になるバッテリーの状態はというと、
最後に、24時間冷やし続けた冷温庫を開けて中身を確認してみました。
麦茶の温度は4℃とスタートからほぼ変化なし。ほかの冷蔵品も最初と変わらず、ひんやり感をキープしていました。
冷凍品はさすがに溶けているかと思ったのですが、ペットボトル飲料とスポーツドリンクを開けてみると、まだシャリシャリとした氷感が残っていました。保冷剤も少し柔らかめではあるものの、形をキープできるぐらい凍っています。
季節によってバッテリーの減り方に変動はありそうですが、この方法なら冷温庫のポテンシャルが最大限に発揮できることがわかりました。
おまけ
トータルすると約28時間半稼働させることができました♪
スマホの充電0%→100%まで何分かかる?
最後は冷温庫とスマホ(iPhone13 Pro)をType-AのUSBケーブルで繋ぎ、フル充電になるまでにかかる時間&バッテリー消費量をチェックしていきましょう。
基本的な充電時間を検証するため、ケーブルは高速充電に対応していないものを使用します。
また、充電時間を短縮するため、機内モードで検証していきます。
あらかじめスマホ充電=0%、バッテリー充電=100%の状態にしてから検証スタートです。
スマホの充電がONになったのはスタートから2分後。この段階ではまだ4%までしか充電されていません。
そのまま放置すること1時間後、ようやく54%まで充電が完了しました。
ところが、1時間後(スタートから2時間後)にチェックしてみると、なぜか91%までしか充電されていません。
気になって調べてみると、バッテリーの劣化防止を目的にしたトリクル充電という機能によって充電の速度が遅くなっていたことがわかりました。
今回検証に使用したiPhoneの場合、充電中に80%を超えると低速のトリクル充電に切り替わるようです。
トリクル充電の影響は思ったより大きく、91%→100%になるまでにかかった時間は、なんと52分!!
結果的に充電が100%になったのは、スタートから2時間52分後でした。
ただし、冷温庫のバッテリー目盛りは全く減っていなかったので、少なくとも75%は残っていることになります。
多少時間はかかったものの、機能的には問題ナシ!災害時用の充電器としては申し分なく使えることがわかりました。
iPhoneの場合「バッテリー充電の最適化」をOFFにすれば、トリクル充電機能を切ることもできます。普段はバッテリーの劣化に繋がる為おすすめできませんが、覚えておくと便利です!
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【結論】冷温庫を災害時に使いこなす方法
冷温庫を使って様々な検証をしてみたら、想定していなかった結果や気づきが色々ありました。
最後は、検証結果からわかった冷温庫を災害時に使う方法についてまとめていきましょう。
台風などの停電時に熱中症対策グッズとして使う
今回の検証を通してはっきりしたのは、冷温庫は保温や保冷を目的に使うものであって、
冷温庫自体で食材を温めたり冷やしたりするのは難しい
という事でした。
残念ながら、予測できない地震等の災害時に使用するには不向きだと言わざるを得ません。
ただし、事前に停電リスクが想定できる台風等の災害時なら、熱中症対策グッズの保冷用に使うことができます。
しかも、冷蔵庫を開ける回数を減らせることで、食材が傷むのを防ぐ効果もありますね。
温めるグッズはカセットコンロや発熱剤など様々あるのに比べ、保冷できるグッズは意外と少ないのが現状です。
あらかじめ庫内や食材を冷やしておく必要があるものの、長時間冷えた状態を保てるのは大きなメリットだと実感しました。
車中泊用の冷蔵庫として使う
外出先での被災や、自宅に倒壊の危険があって車中泊せざるをえない時などは、車載電源を使える冷温庫があると便利です。
- 冷蔵庫の食材を避難させる
- 車内冷蔵庫として使う
など、バッテリー駆動のみの時と比べると用途も広がります。
使用する時は車のバッテリーが上がらないよう、電源を繋ぐのはエンジンをかけている時だけにしましょう。
USB機器用のポータブル電源として使う
HIKOKIコードレス冷温庫は、スマホなどのUSB機器を充電する際のポータブル電源としても使うことができます。
簡単に充電することが難しい災害時において、充電グッズはいくつあっても困らないものですよね。
スマホ以外にも携帯扇風機(ポータブルファン)やタブレットなど、様々なものを充電することが可能です。
notice
使用する機器やケーブルによっては充電できない可能性もあります。もしもの時に慌てないよう、ちゃんと充電できるか事前にチェックしておきましょう。
感染症などの隔離生活で使う
コロナやインフルエンザなどの感染症も、実は自然災害のひとつです。
やむなく隔離が必要になった時、冷温庫に飲み物や保冷グッズを入れておけば、非感染者との接触を最低限にすることができます。
これこそ、ポータブル冷温庫の「持ち運べる」利点を最大限に生かせる活用法とも言えますね。
「いつも」と「もしも」でハイブリッドに使いこなそう
いつも何気なく使っていた我が家の冷温庫でしたが、色々検証してみたら「もしも」の時にも使えることがわかりました。
これから冷温庫を買う予定の方は、ぜひ「もしも」の使い勝手も考慮して選んでみて下さいね。
災害時にも使いたいなら
- 持ち歩けるポータブルタイプ
- バッテリーのみで動作するコードレスタイプ
こちらの2点はマストで選んで下さい!
冷温庫に限らず、いつも使っている物がそのまま災害時に活かせる場合があります。
特に、アウトドア用品には防災グッズとして使えるものが多いので、一度家にあるグッズを見直してみてはいかがでしょう。