アルファ米のパイオニアとして知られる尾西食品から、新商品『尾西の栄養+(プラス)パエリア』が発売されましたね。
こちらの商品、実は発売前に行われた新作発表会にて、いつもしもスタッフもひと足先に試食させていただきました。

今回は、新作発表会に行けなかったスタッフ達にも食べてもらうべく、サンプルとして頂いた『尾西の栄養+(プラス)パエリア』を実際に作ってみることに。
新作発表会で伺った内容もシェアしながら、商品の特長や作ってみた感想・味などについても詳しくレビューしていきます!
この記事の目次
『尾西の栄養+(プラス)パエリア』の特長

- 商品名
尾西の栄養+(プラス)パエリア - 賞味期限
製造月から5年6ヶ月 - 内容量
100g(できあがり量:240g)
『尾西の栄養+(プラス)パエリア』(以降『栄養+パエリア』と表記)には、従来のアルファ米商品とは違う特長がいくつかあります。
新作発表会で実際に伺った説明をもとに、具体的に紹介していきましょう。
3種類のビタミンとたんぱく質が摂れる
災害時の食事では野菜や肉などを摂ることが難しく、どうしても主食である穀類に偏りやすくなってしまいます。
その結果、たんぱく質やビタミンなどの栄養が不足しがちになり、健康面にも支障が出てきてしまうことも…。
そんな災害時でもたんぱく質やビタミンを無理なく摂れるよう、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所監修のもと開発されたのが、この『栄養+パエリア』なんだそう。
なかでも注目したいのは、ビタミン(B1・B2・C)が「災害時に避難所で提供するべき1日量」の1/3も含まれているところです。
野菜不足を補うだけでなく、アルファ米と一緒に摂れる手軽さもポイント高いですよね!
…と、ここで少し気になったのが、

という”ささやかな”疑問点。
そこで、たんぱく質の量が他の尾西アルファ米とどのぐらい差があるのか、実際に比べてみました↓。
![]() | ![]() | ![]() |
10.9g | 6.3g | 6.9g |
白飯や五目ごはんと比較すると、たしかに『栄養+パエリア』にはたんぱく質が多く入っていることがわかりますね。
もちろん味の好みにもよりますが、”効率良くたんぱく質が摂れる”ところに注目してストックしてみるのも良さそうです。
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アレルギー物質(特定原材料等)28品目不使用
『栄養+パエリア』には、アレルゲンとなる特定原材料・および特定原材料に準ずる食物計28品目(※)が使われていません。
通常パエリアに入っている肉類や魚介類も28品目に入っているため、もちろん材料から除外されています。
でも、肉や魚介が入っていないパエリアって…あまり想像できませんよね。

ちなみに、先ほど触れたたんぱく質に使われている食材にも、アレルギー物質に該当しないえんどう豆たんぱくが使われています。
この辺が味にどんな影響を与えるのか、実食時に改めてチェックしてみましょう!
パッケージにもひと工夫
『栄養+パエリア』のパッケージをよ〜くチェックすると、他の尾西アルファ米パッケージと違い、開封用の切り口が2箇所あります。
これには、アルファ米に加えてえんどう豆たんぱくを足した結果、通常の商品よりかさが増えてしまった『栄養+パエリア』ならではの事情があったようです。
かさが増えると、どうしても混ぜる時に下までスプーンが届きづらかったり、食べづらくなってしまいますよね。
そこで、パッケージを通常より下でもカットできるようにすることで、底の方までスプーンが届きやすくする工夫をしたんだそう。
この工夫が混ぜやすさや食べやすさにどのぐらい効果を発揮するのか、のちほど実際に作る時に確かめてみましょう。
check!
後日あらためてパッケージを比較してみると、マチのサイズも『栄養+パエリア』の方が少し広めになっていました。
この辺りの工夫も、かさや混ぜやすさへの影響がありそうです。
【プチ解説付き】常温の水で実際に作ってみた
それでは実際に『栄養+パエリア』を作っていきましょう。
試食会で頂いたパエリアはお湯で戻したものでしたが、今回はお湯が使えない災害時を想定し、常温の水を使って戻していきます。
step
1パックを開け、スプーン・脱酸素剤・調味粉末を取り出す
パックを開封すると、すぐに赤ピーマンの香りが!この香りだけですでに”パエリア”感があるのが不思議です。
野菜と一緒に入っている薄茶色の食材は、先ほど紹介したえんどう豆たんぱくです。
調味粉末とスプーンに紛れて出し忘れやすい脱酸素剤も、ここでちゃんと取り除いておきましょう。
step
2パックの底をよく広げ、調味粉末を入れる
アルファ米と乾燥野菜がたっぷり入ったパックの中に、スパイシーな香り漂う調味粉末を全部投入していきます。
step
3水を注水線(140ml)まで入れてよくかき混ぜる
他の尾西アルファ米を戻す時に必要な水の量が160mlなのに対し、『栄養+パエリア』に入れる水の量は140mlと少なめ。
これは、パエリア特有のお米の硬さを出すため、あえて少なく設定してあるんだそうです。
step
4パックのチャックを閉めて60分待つ。

あとは完成までひたすら待ちます。
今回は水で戻したので60分かかりますが、お湯で戻す場合は15分で完成します。
step
560分経ったらパックを開け、よく混ぜて全体をほぐす。
パッケージを開けたとたん、スパイスのいい香りが!この時点ですでにおいしそう(笑)。
味ムラが出ないよう、底の方までしっかりかき混ぜます。
check!
先ほど「パッケージにもひと工夫」で紹介した新しい切り口でカットし、混ぜやすさをチェックしてみました。
通常と同じ切り口でもなんとか混ぜられたものの、実際にカットして混ぜてみると…

底の方まで簡単にスプーンが届く分、混ぜムラの心配が減らせるのもありがたいですよね。
いざ実食!『尾西の栄養+(プラス)パエリア』の気になるお味は
完成した『栄養+パエリア』がこちら↑。
炒り卵のように見えるのはえんどう豆たんぱくです。肉や魚介が入っていない分、見た目は野菜ピラフのようですね。
それでは、完成したパエリアを実食していきましょう。
味や食感はどう?いつもしもスタッフの正直な感想



『栄養+パエリア』の味付けはいつもしもスタッフに大好評!非常食とは思えないクオリティに驚く意見が特に多かったです。
水で戻してもおいしく食べられるところは、さすが”安定の尾西食品”ですね。


食感は新作発表会の時に食べたものに比べ、若干硬めの仕上がりに。
これは、
- 水が少なかった
- お湯で作らなかった
のどちらかが原因だと思われます。
ただし、なかには

と、硬め食感を推す意見もあったので、この辺りは好み次第で評価が分かれるかもしれませんね。
「えんどう豆たんぱく」はどんな味がするのか
『栄養+パエリア』の一番の特長とも言えるえんどう豆たんぱくについても、率直な感想を聞いてみました。



量が多く、見た目では存在感強めだったえんどう豆たんぱくでしたが、想像より優しい味と食感だったことに少し驚きました。
クセのない分、味の邪魔をすることもないので、色々な味付けとも相性が良さそうですね。
エスニック好きにも推したい”スパイシー感”
『栄養+パエリア』を食べてみて一番際立っていたのが、スパイシーな味と香りでした。



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『栄養+パエリア』に入っているビタミンCの酸味も、スパイスとの相性バッチリでした。



子どもの口にも合う?合わない?実際に食べさせてみた
ここまでは高評価の『栄養+パエリア』ですが、いつもしも的には子どもの口に合うかどうかも気になるところです。



本格的な味だったがゆえに、子どもとのシェアとなると逆に消極的な意見がちらほら…。

とはいえ、「不足しがちな栄養素」を子どもに与えられるメリットも捨てがたいところです。
ということで、自宅で『栄養+パエリア』を作って、息子(小学生)と夫に食べてもらうことにしました↓。
こうしてお皿に盛ってパセリを散らしてみると、もはやアルファ米感はゼロですね(笑)。
まずは香りに抵抗がないか、息子にチェックしてもらいました。


と、前のめりで早く食べたがる息子。香りが苦手な雰囲気は全くなかったので、実際に食べさせてみることにしました。



スパイスの香りも辛味も我が家の息子には問題なかったようで、おいしく食べることができました。
夫にも食べてもらったところ、

と、その味に感動!
今回実際に食べてみたことで、我が家では息子も夫も『栄養+パエリア』を食べられることがわかりました。
もしスパイスの辛味が苦手でなければ、ぜひ家族みんなで試食してみて下さいね。
【おまけ】味と辛さには問題なかったのに…
『栄養+パエリア』の味はおいしいと言っていた息子ですが、


なるべく野菜が入っていない部分を選んでなんとか食べさせましたが、これは盲点(汗)。
好き嫌いの多い子ども用のストックには注意が必要だな〜…と改めて感じた出来事でした。
まとめ
今回は『尾西の栄養+(プラス)パエリア』を実際に作って食べてみました。
この商品の一番のポイントは「災害時に不足しがちな栄養素が摂れる」ことですが、味のクオリティにも妥協がなく、本格的なパエリアを楽しむことができました。
災害時においしく食べられる非常食は「心の栄養」にもつながります。
もしもの時だけでなく、アウトドアやキャンプ時の食事にもピッタリなので、ぜひ一度味わってみて下さいね。