住んでいる地域の災害や防災について、親子で話したことはありますか?
何から伝えればいいかわかんないし…。
でも毎回きちんと対策してるってことを、ちゃんと知ってほしい。
そんな思いをサポートすべく、いつもしもは親子で遊びながら身の回りの防災を考えられる「防災ビンゴ」を作成しました!
小さいお子さんや、今まで防災にほとんど触れたことのないお子さんでも、楽しくゲームを進められるよう工夫しています。
もちろん、防災学習の経験があるお子さんは、さらに考えを深めることができますよ。
ビンゴで見つけたものをレポートにまとめたり、地域の災害について調べたりすれば、自由研究にもなります!
ビンゴで一緒に遊んで、親子で防災について話すきっかけにしてくださいね。
防災ビンゴ各種シートのダウンロードページはこちら
※複製、転送は個人の利用の範囲内でお願いいたします。
※ファイルの改変および再配布、営利目的の利用は禁止いたします。
使い方を先に見る
この記事の目次
防災ビンゴで「身近な災害・防災」を考える
ビンゴゲームを知っていますか?
マスの中に数字が書かれたカードを使って、ランダムに読み上げられた数字を消していくゲームです。
消した数字が、タテ・ヨコ・ナナメのどれか一列揃えば勝ち(ビンゴ)となります。
防災ビンゴとは?
ビンゴシートの数字を防災グッズ・防災設備・防災施設に置き換えて、身の回りにある防災を探すゲームです。
それを、防災に関心を持つきっかけにできないかな?
そんな思いから、防災ビンゴにはどの家・施設・地域にもありそうなものばかりを掲載しました。
ハードルが高いと感じられがちな、防災学習の最初の入り口としてもおすすめです。
普段目にするものと防災を結びつける
家の中にある防災を探してみよう!と言うと、
うちの中に防災なんて、あんまりないと思う。
と感じるお子さんもいるかもしれません。
だからこれも防災だね。
身近なものが防災に関係することに気づくと、防災へのハードルは下がります。
まずは日常的なものと防災とを関連づけながら、徐々に地域の災害や備えについて話してみてはいかがでしょうか。
- どんな災害が起こりそうか
- 災害が起きたらどんな被害があるか
- 災害に備えてどんな備えをしているのか
防災に関心を持ったお子さんには、上記のように踏み込んで話せるといいですね。
ヒマつぶしから自由研究まで!こんな場面でやってみよう
防災ビンゴは普段の遊びの中でももちろん楽しめますが、イベント内の企画や自由研究として活用するのもおすすめです。
兄弟姉妹・友達と一緒に
家の中やちょっとしたおでかけで、子どもが時間を持て余しているときにやってみましょう。
よく行く公園やショッピングセンターなどで、兄弟や友達と協力して探すのも楽しいですね。
防災イベント
防災訓練や体験などの防災イベントで、子ども向け企画としても活用できます。
非常食や防災グッズを景品にして、さらに関心を引き出してみるのもおすすめ!
校内での防災学習・自由研究
学校での防災学習や自由研究など、学習ツールとしての利用もおすすめです。
- 学校での防災学習として…ビンゴをしながら校内の防災設備を探す、備蓄を見学する。
- 長期休暇の自由研究として…家や学校の周辺などでビンゴをやってみる
ビンゴシートと一緒に配布している「まとめシート」を使えば、身近な防災への考えを深めることもできます。
子ども・地域に合わせたビンゴシートを準備しよう
年齢や防災への関心はお子さんによってさまざまであり、地域によって災害のリスクも変わります。
お子さんが「知っている・見たことある・生活圏内にある」ものを探せるよう、ビンゴシートを準備しましょう。
楽しく遊べそうなビンゴシートを選ぼう
お子さんに合った難易度が選べるよう、5種類のビンゴシートを準備しました。
楽しく遊べそうなものを選んでみてくださいね。
あらかじめマスに絵が入っているシート
基本的な防災グッズや、さまざまな自然災害に共通した内容のシートです。
入門編〜いえ〜 | 入門編〜まち〜 | チャレンジ編 |
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● 防災にほとんど触れたことがない ● 未就学児から小学校低学年におすすめ | ● 防災がなんとなくわかる ● 小学校低学年〜中学年におすすめ | ● 防災について関心・知識がある ● 小学校高学年以上 |
白紙のビンゴシート
空白のマスに好きなものを入れて、オリジナルのビンゴを作ることができます。
その地域独自の防災について学びたい場合や、自分でビンゴを作りたい場合におすすめです。
フリー(3×3マス) | フリー(4×4マス) |
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ダウンロードはこちらから
地域に合った内容にカスタマイズ
既存のシートにちょうどいいものがない場合は、フリーのビンゴシートに防災関連のグッズや設備を自由に書き込んでみましょう。
お子さんが自分で書き込むのが難しい場合は、お子さんが見つけやすそうなものを、大人が書き込んであげてくださいね。
全然思いつかない!
というお子さんは、ビンゴシートの中に書いてある一覧の中から選んでみましょう。
一例をリストにしたので、参考にしてみてください。
さまざまな災害に共通する防災グッズ・設備
家の中にあるもの | 町の中・施設にあるもの |
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火災に対する防災グッズ・設備
家の中にあるもの | 町の中・施設にあるもの |
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地震・津波に対する防災グッズ・設備
家の中にあるもの | 町の中・施設にあるもの |
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台風・水害に対する防災グッズ・設備
家の中にあるもの | 町の中・施設にあるもの |
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上記以外にも、雪害・風害・塩害・降灰などに対して、地域ならではの防災がある場合はぜひ取り入れてみましょう。
生活の中に当たり前にあるものなので、お子さんが「これも防災なの!?」と驚くかもしれません。
小学校高学年やパソコンに慣れているお子さんは、パソコンやタブレット上でビンゴシートを作ってもいいですね。
PC・タブレットでの作り方親子で一緒に遊んでみよう!
ビンゴシートが準備できたら、親子で一緒にビンゴゲームを楽しみましょう。
ゲームの進め方のポイントをご紹介します。
やり方は普通のビンゴと同じ
防災ビンゴの進め方は、基本的に普通のビンゴゲームと同じです。
画像付きの子ども用解説ページがあるので、一緒に見てみるとわかりやすいかもしれません。
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ビンゴを目指して、いろいろなところを探してみましょう!
子どもの疑問や気づきを大切に
防災ビンゴでは、「こんなの見つけた!」や「防災の知識を調べて書こう」といった空白のマスを作っています。
シートに書かれているものを探すだけではなく、子ども自身が主体的に、防災に注意を向ける・防災について調べるのを促すことが目的です。ビンゴを進める中で、子どもが疑問を持ったり何かに気づいたりしたら、防災を自分事として考える第一歩。
一緒に調べたり考えたりして、防災意識を高めたいですね。
「これって何?」
子どもの知らないものがあったら、何に使うかを説明してあげましょう。
「どうやって使うの?」
子どもが使い方を尋ねてきたら、実際に試してみたり、使い方の動画を見せてみると、より防災を実感できますね。
「これもそうかな?」
ビンゴカードに書かれているもの以外で、子どもが「これも防災に関係あるかな?」と気づいたら素晴らしいですね。
「確かにそうだね」「それは気づかなかった」と声かけして、役割を一緒に考えてみると素敵な時間になりそうです。
そろわなかったときも防災を考えるチャンス
列がそろわないことで、ガッカリするお子さんがいるかもしれません。
しかしそれは、防災意識を高める上でまたとないチャンス!
「残念だったね。でもこれって、どんな役に立つんだろう?やっぱりないと困るかな?」と、一緒に考える機会になるといいですね。
ビンゴは防災学習の教材や自由研究にもなる!
防災ビンゴで遊んだら、地域の災害や対策をさらに調べてみましょう。
また、ビンゴシートと一緒に配布しているまとめシートを使ってまとめれば、自由研究として学校に提出することもできます。
住んでいる地域の防災を調べる
ビンゴをやってみてお子さんが防災に興味を持ったら、その土地で起こるリスクの高い災害について調べてみましょう。
地域の災害から対策までを段階的に考えることで、防災への考えがより深まります。
- 住んでいる地域で、どんな災害が起こりそうか
- 災害が起きたら、どんな困ったことが起こりそうか
- 災害に備えてどんな備えをしているのか
- これからどんな対策が必要か
「まとめシート」でレポートを作成
まとめシートは、防災ビンゴで実際に見つけたものの絵や画像と一緒に、気づいたことや感想を記録するためのツールです。
ビンゴシートだけでは提出物として不十分ですが、まとめシートでレポートを作成すれば、長期休暇の自由研究として提出することができます。
まとめシートはこちらからダウンロードできます。
子どもの生活圏内で見つけたものを地図上に記録すれば、自分だけの防災マップになりますよ。
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PC・タブレット学習にも対応
自宅で使っているパソコンや、学校から配布されているタブレット上で、ビンゴをすることもできます。
※ 使用している端末によっては、サイトにアクセスできない・データをダウンロードできない場合があります。
ダウンロードしたフリーのビンゴシートに、パソコンやタブレット上でテキストや画像を入れて、オリジナルのビンゴシートを完成させましょう。
防災ビンゴのダウンロードページはこちら
ビンゴシートで使える防災関連のアイコン素材をダウンロードページで配布していますので、それを使ってもいいですね。
これ以外のものをビンゴシートに載せたい場合は、テキストやインターネット上のフリー素材をマス内に配置します。
出来上がったビンゴシートをプリントアウトして使ってもいいですし、プリントアウトできない場合はタブレット上でビンゴシートに◯をつけてゲームを進めましょう。
こちらのページで、子ども向けにビンゴシートの作り方を解説しています。
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小学校高学年以上やパソコンを使い慣れているお子さんは、「まとめシート」も自分で作ってまとめてみると、充実した学習になりますね。
タブレットで撮った画像や動画を掲載しても、いいレポートになりそうです。
子どもが関心を持ったら「防災おでかけ」をしてみよう
防災ビンゴでお子さんが関心を持ったら、防災おでかけをしてみてはいかがでしょうか。
防災おでかけとは?
防災に関する施設で、見学や体験をとおして防災を「親子で体感」すること。
防災おでかけでは、親子でこんなことができます。
- 過去に起きた災害を知る
- 災害を疑似体験する
- 被災時の対応を訓練する
- 防災に関する施設を見学する
防災ビンゴで得た知識を、防災おでかけで「体感」することで、防災への意識をしっかり持てるようになり、より自分事として考えられるようになるのです。
子どもだけでなく大人も学ぶことが多く、親子で防災意識が改まること請けあいです!
防災おでかけについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
近くにある防災おでかけスポットを探したいときは、いつもしもオリジナルの「防災まなべるMAP」を使ってみてくださいね。
まとめ
防災学習の入り口としても、自由研究としても使える防災ビンゴをご紹介しました。
災害・防災と言うと、「怖い」「難しそう」「面倒くさい」と感じるお子さんが(大人も?)いるかもしれません。
ビンゴゲームを楽しむ中で、「防災って身近なところに意外とあるんだね」「うちにない防災グッズを買おうかな」「もっと防災を知りたい」と感じていただければ、とても嬉しく思います。
親子で防災について話すことは、「大切な家族を守りたい」という思いを共有することだと考えています。
気軽に防災の話ができる機会を増やして、素敵な家族の時間を過ごしてみてくださいね。