【防災おでかけ】まるで地下神殿!?首都圏外郭放水路に行ってみた

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首都圏外郭放水路(しゅとけんがいかくほうすいろ)は、以前からいつもしもで紹介したかった施設なのですが、コロナウイルス流行の影響などもあり、なかなか行くことができませんでした。

トコ
コロナ禍は見学会も中止だったし、おでかけに行くこと自体が難しかったから…。
ノマリ
当時はまだ未就学児で、見学会に参加できなかった子もいたしね〜。

そんな子ども達も、今ではほとんどが小学生になりました。

「学校で首都圏外郭放水路について教わった」という子もいたので、試しに見学会があることを話してみると、

行ってみたい!!

とみんな興味津々。

そこで、今回は念願だった首都圏外郭放水路の見学会に、親子で参加してみることにしました!

トコ
トコ
実際に体験してわかった内容や見学ポイントについて、子ども達の感想も交えて詳しくレビューします。

notice

  • 未就学児は大人同伴であっても見学会に参加できません。
  • 中学生以下は大人の同伴が必要です。(必要な人数はコースによって異なります)
  • 天候によって中止や人数制限などが行われる可能性があります。

ほかの施設も見てみる

首都圏外郭放水路ってどんなところ?

首都圏外郭放水路は、埼玉県春日部市にある洪水対策施設です。

特に有名なのが調圧水槽で、その見た目から、別名「防災地下神殿」とも呼ばれています。

見学レビューに入る前に、施設の役割や見学コースについて簡単に触れておきましょう。

「防災地下神殿当日見学レポ」から見る

地下放水路の役割とは

地下神殿_放水路の仕組みアプリ_切り抜き後

【首都圏外郭放水路】ARアプリより抜粋

放水路とは、大雨などで川が増水した際に洪水が起こるのを防ぐため、余分な川の水を流すために作られた人工の川です。

中でも首都圏外郭放水路は、地下に作られた放水路の中では世界最大級

トコ
トコ
地底50mに掘られたトンネルの全長は6.3kmもあるんだそう。

余分な川の水が立坑(たてこう)という大きな竪穴に貯まり、地下トンネル〜調圧水槽を経て、江戸川へ排水できるしくみになっています。

首都圏外郭放水路は何のために作られた?

首都圏外郭放水路のある中川・綾瀬川流域は、利根川、江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。

そのため、昔から大雨等で大きな川に洪水が起こると、内側にある中川・綾瀬川流域にも浸水の被害が及んでいたのです。

そこで、「この一帯を水害に強い街にしよう」と国や関係自治体によって作られたのが、この首都圏外郭放水路です。

首都圏外郭放水路で洪水を地下に取り込み、そのまま江戸川へ排水できるようになったことで、この一帯の浸水被害を大幅に軽減することができるようになりました。

ロケ地としても有名

防災地下神殿_翔んで埼玉

首都圏外郭放水路は、様々なメディアのロケ地としても有名です。

そのため、テレビや映画がきっかけで首都圏外郭放水路を知り、見学に訪れる方も多いんだとか。

irrico
私は家族で映画『翔んで埼玉』を観て知ったので、一度は来てみたいと思っていました♪

私たちが見学にいった時も「明日は2階の中央操作室でロケが入っているから、ちょうど準備しているところなんですよ」とスタッフの方が教えてくれました。

見学コースは全部で4種類

首都圏外郭放水路の見学コースは、私たちが参加した「大人気!地下神殿コース」を含めて全部で4種類あります。

参考までに、全コース内容を簡単に紹介しておきましょう。

大人気!地下神殿コース

地下神殿_神殿コース修正後

見学イメージ(※首都圏外郭放水路サイトより抜粋)

地下神殿として有名な調圧水槽の見学ができる、一番基本的なコースです。

  • 定員:50名
  • 所要時間:約55分
  • 料金:1,000円 / 1名あたり

注意

  • 見学の際は116段の階段を昇降します。(エレベーターはありません)
  • 中学生以下は大人の同伴が必要です。(大人1名につき子ども5名まで)

迫力満点!立坑体験コース

地下神殿_立坑コース修正後

見学イメージ(※首都圏外郭放水路サイトより抜粋)

調圧水槽の見学に加え、深さ70mの第一立坑最上部を歩くことができるコースです。

  • 定員:20名
  • 所要時間:約110分
  • 料金:3,000円 / 1名あたり

注意

  • 見学の際は116段の階段を昇降します。(エレベーターはありません)
  • 中学生以下は大人の同伴が必要です。(大人1名につき子ども5名まで)
  • 同意書の提出が必要です。
  • 安全帯&ヘルメットを装着します。

深部を探る!ポンプ堪能コース

地下神殿_ポンプ堪能修正後

見学イメージ(※首都圏外郭放水路サイトより抜粋)

調圧水槽に貯まった水を排水するための巨大ポンプガスタービンの機械部などが見学できるコースです。

  • 定員:20名
  • 所要時間:約100分
  • 料金:2,500円 / 1名あたり

注意

  • 見学の際は116段の階段を昇降します。(エレベーターはありません)
  • 中学生以下は大人の同伴が必要です。(大人1名につき子ども5名まで)

見どころ満載!インペラ探検コース

地下神殿_インペラ修正後

見学イメージ(※首都圏外郭放水路サイトより抜粋)

第一立坑〜調圧水槽〜調圧水槽最奥部の巨大インペラ(羽根車)まで見学できるコースです。

  • 定員:20名
  • 所要時間:約110分
  • 料金:4,000円 / 1名あたり

注意

  • 深さ50cm程度の水中に入るため、身長130cm未満の子どもは参加できません。
  • 中学生以下は大人の同伴が必要です。(大人1名につき子ども1名まで)
  • 長靴・ヘルメットを装着します。
  • 埃や泥などで汚れる可能性があります。
  • 同意書の提出が必要です。

すぐに予約が埋まってしまうことも

首都圏外郭放水路の見学には事前予約が必要です。当日予約やキャンセル待ちがないので、必ず予約をしてから行きましょう。

地下神殿_満員掲示.jp

▲私たちが参加した日も予約でいっぱいでした!

irrico
当日飛び込みで見学を希望している方がいましたが、お断りされていました。

予約は見学希望日の1ヶ月前〜前日まで可能で、Webサイトもしくは電話から申し込みます。

見学会はかなり人気のため、特に土日や長期休暇はすぐに埋まってしまうコースもあるので要注意

トコ
私たちが予約した時も、タッチの差ですぐ満員になってしまいました。予定を延期して、後日なんとか確保できましたが…(汗)

1ヶ月以上前までには希望日を決めておき、予約開始当日には申し込みを済ませることをおすすめします。

念願の『防災地下神殿』見学当日レポ

見学当日はそれぞれ電車や車を利用し、現地集合すること。

電車チームは東武野田線(愛称:アーバンパークライン)の南桜井駅で下車し、北口からタクシーで首都圏外郭放水路へ向かいます

地下神殿_南桜井駅

トコ
南桜井駅から首都圏外郭放水路まではコミュニティバスで行くことも可能ですが、私たちが行った日曜はあいにくバスの運休日でした…。

電車利用時の注意点について

駅前にはコンビニ、大型スーパー、100円ショップ、ドラッグストアがありました。

首都圏外郭放水路で買えるのは自動販売機の飲み物だけなので、必要なものがあれば調達しておきましょう。

地下神殿_スーパーなど

トコ
トコ
季節によっては虫除け日焼け止め等もあると良さそう!私たちが行った5月でも結構蚊が飛んでいましたよ。

買い出しを済ませたころ、駅ロータリーに居合わせたタクシーに運良く乗車することができました。

5~6分ほどすると、遠くに首都圏外郭放水路管理棟の姿が…。

地下神殿_看板

ワクワクしてきた〜♪

管理棟の入口で降車し、車チームとも無事に合流。

いよいよ、念願だった首都圏外郭放水路見学のスタートです!

まずは「龍Q館」で受付

全員揃ったのを確認し、見学会受付がある管理棟内の「地底探検ミュージアム 龍Q館」へ入ります。

地底探検ミュージアム 『龍Q館』とは

首都圏外郭放水路の役割や仕組みなどを展示紹介する施設。

「龍Q館」という名前は公募で決定したもので、春日部市の”伏の”伝説と”AUA(=水)”が由来なんだそう。

入口付近には、館内Wi-Fi、タクシーの電話番号、コミュニティバス時刻表など、様々な案内が掲示されていました。

春日部市の観光パンフレットも置いてあります。『クレヨンしんちゃん』のおでかけマップが可愛いですよね♪

地下神殿_入口案内など

なんで『クレヨンしんちゃん』なの??
トコ
トコ
しんちゃんは春日部市に住んでいるからだよ!(設定上)

ひと通り内容をチェックしたところで、まずは見学会の受付を済ませることにしました。

地下神殿_受付

irrico
受付ではTシャツやお菓子といったオリジナルのお土産も販売されていましたよ!

予約名と参加人数を伝えて受付を済ませると、人数分のパンフレット参加証シールカードステッカーがもらえます。

地下神殿_パンフレット

参加証シールはガイドさんがわかりやすいよう、胸元などの目立つ場所に貼っておきましょう。

地下神殿_胸にシール

見学会が始まる前にやっておきたいこと

受付後は見学会開始まで少し時間が空いたので、龍Q館内の展示を見るなどしながら待つことにしました。

ここでは「これから行ってみたい」方向けに、見学会前にぜひやっておきたい事についてまとめておきましょう。

洪水を疑似体験できるARアプリをダウンロード

地下神殿_アプリTOP

【首都圏外郭放水路】ARアプリより抜粋

調圧水槽内で「AR体験」を起動すると、洪水時の様子を疑似体験できるアプリです。

オフラインでも使用することができます。

見学会開始後にもアプリ紹介がありましたが、ダウンロードするのに少し時間がかかったため、見学会前に済ませておく方がおすすめです。

現地で体験するARとは別に「動画」「ウェブサイト」コンテンツがあるので、事前にダウンロードして予習に使うこともできますよ。

【参考】江戸川河川事務所|洪水疑似体験ARアプリ

トイレに行くのを忘れずに

地下神殿_トイレ

見学会の開始後は、自由にトイレに行くタイミングがありません。

途中でトイレに行きたくなって参加できなかった〜(泣)

なんて事にならないよう、必ず事前に済ませておきましょう。

トイレは龍Q館内ではなく、駐車場やロータリーのある屋外にあります。

memo

  • 利用時間
    9:00〜16:00
  • 多目的トイレ
    あり
  • ベビーベッド
    男女トイレ共にあり

荷物をロッカーに預ける

見学時に使わないものは事前に預けておくと、身軽で動きやすい状態で参加できます。

龍Q館2Fの展示室内に無料ロッカーがあるので、電車利用の方はぜひこちらを利用しましょう。

地下神殿_ロッカー

トコ
私たちは見学会が終わるまでロッカーの存在に気づかず、全ての荷物を持ち歩く羽目に…。事前にリサーチしておかないとダメですね(反省)

コンシェルジュの解説を聞こう

見学開始時間になったら、龍Q館1Fロビーに集合します。

壁のモニターに目をやると、調圧水槽の年間温度目安が表示されていました。

地上との温度差が結構あるので、季節によってはアウターの準備があると良さそうですね。

地下神殿_年間気温

調圧水槽に行く前には、見学会を案内してくださるコンシェルジュの方からツアーの説明があります。

首都圏外郭放水路のメカニズムや成り立ち、ツアーの注意点などについても丁寧に教えて下さいました。

地下神殿_説明

説明によると、首都圏外郭放水路の平均稼働数年7回程度で、過去最大量の排水は平成27年9月の台風時に記録された約1,900万㎥

その量はなんと、東京ドーム約15杯分!

排水機場にある4台のポンプを4日間稼働させて、ようやく江戸川に排水したそうです。

想像つかないけど…なんかすごそう!
ノマリ
ノマリ
放水路のおかげで洪水から街が守られた、という事だね。

説明が終わると、参加者全員で調圧水槽の入口へ移動します。

多目的広場でサッカーの試合をしている様子を見ながらテクテク歩く、見学会ご一行。

この下にあの壮大な地下神殿があるなんて…なかなか想像のつかない景色ですよね。

地下神殿_サッカー場

広場の脇を5分弱ほど歩いていくと、あっという間に調圧水槽入口に到着しました。

いよいよ地下神殿(調圧水槽)へ

地下神殿_水槽入口

参加者全員が到着したら、コンシェルジュから見学中の注意点について説明を受けます。

主な注意点まとめ

  • 階段移動中は危ないので撮影禁止。
  • 途中で引き返すのは禁止。
  • 調圧水槽内には休憩できる場所がない。
  • グループごとに降りる。

説明後はグループごとの人数を伝え、1人ずつ扉の中へ。転ばないようにゆっくり階段を降りていきます。

まるで地下鉄の入口みたい♪

地下神殿_みんなで入る

階段を真ん中ぐらいまで降りた辺りから、あきらかに冷たい空気に変わったのが分かります。

涼しい〜!
入る前に長袖着ておいてよかった〜。

さらに降りると、壮大な地下神殿の姿が徐々に見えてきました。(写真が撮れないため、お見せできないのが残念…)

すご〜〜〜い!広い!!

と、子ども達は大興奮!!

一番下まで降りてから改めて見上げてみると、階段を116段分降りてきたことを実感します。この高さは、ビル5~6Fに相当するそうですよ。

地下神殿_降った直後イメージ

※自由時間に撮影したものです。

調圧水槽のサイズ

  • 水槽内
    幅78m×奥行き177m×高さ18m

  • 幅2m×奥行き7m×高さ18m (※重さ:約500t)
トコ
トコ
ポンプが緊急停止すると水が逆流して津波のような現象を起こすため、その水圧を調整するために広く作られています!

全員が降りおわると、コンシェルジュから調圧水槽の役割や水の流れについて説明があります。

私たちがいま立っている調圧水槽には第一立坑が直結していて、立坑に溜まった水が水槽の高さを超えると水槽内に流入し、立坑の反対側にあるポンプ室を経て江戸川に排水される、というしくみになっているんだそう。

実際に水が流入してくる場所に立ってみると、リアルすぎて少し恐怖すら感じます…。

地下神殿_調圧水槽の水の流れロゴ削除後

排水量は、水槽内の柱にも表記されている「定常運転水位」「ポンプ停止水位」に基づいて調整されています。

定常運転水位はかなり高い位置にありますが、この水位までは今まで何回も浸水していて、決して珍しい事ではないんだとか。

地下神殿_柱説明

さっき降りてきた階段も半分浸かっちゃうんだ!すごい水の量だね…。

水槽内の柱の数は合計で50本。柱があることによって、水槽全体が地下水の影響で浮き上がるのを防ぐ「重し」のような役割をしているんだそう。

また、水槽内には川の水と一緒に年間2〜3cmほどの土砂が流れ込むため、見学に使うエリアは人の手で清掃している事も教えて頂きました。

地下神殿_床の土砂

溜まった土砂は年に1度、雨の少ない冬の時期にブルドーザーで撤去しているとのこと。

では、どうやって地下までブルドーザーが来るかというと、なんと天井からクレーンを使って昇降するんだそうです!!

地下神殿_ブルドーザー天井入口

ブルドーザーが降りてくる所、見てみたいな!
トコ
トコ
撤去された土砂は、江戸川の堤防の材料として再利用されているって言ってたね。

コンシェルジュの説明がひと通り終わると、ロープで区切られた範囲内を自由に見学することができます。

まずは第一立坑を近くで見るため、見学範囲ギリギリの車止め付近まで行ってみることに。

さすがに下の方の様子は見えませんでしたが、遠目から見ただけでも迫力満点!

地下神殿_第一立坑

奥の様子が見たい方は、ぜひ立坑内を臨むことができる『立坑体験コース』に参加してみて下さい。画像上に見えている作業用通路にも入ることができますよ!

えるふ
えるふ
ちょっと高くて怖そうだけど、次来たら参加してみたいな♪

第一立坑と反対側の見学範囲ラインからは、ポンプ室側の景色を見ることができます。

改めてスケールの大きさに驚かされますね。

地下神殿_ポンプ室側の景色

子ども達は、水槽内の空間が想像以上に広いことに驚いた様子。

写真で見た時は、柱がこんなに高いと思わなかった
私が何人分ぐらいの高さがあるんだろう…。

実際に柱の前に立ってみると、18mがどれだけ高いかわかりますよね。

地下神殿_柱の感想

実物を見たり触れたりすることで、写真では実感できない事を味わえるのが見学会の良い所でもあります。

柱がなんか臭い…。水の臭いかな??

と、面白い感想を教えてくれた子もいました。

 

見学エリアの一部には流入してきた水が残り、水たまりのようになっている部分もありました。

絶対濡れるとわかっているのに躊躇なく突っ込んでいく、楽しそうな子ども達…。

トコ
一応替えの靴下を用意しておいて良かった(汗)

地下神殿_水たまり

ここで、先ほどダウンロードしたARアプリも起動してみました。

カメラを向けた場所には、あっという間に水が!!こうやって現地で体験すると、流れ込む水の量をよりリアルに感じることができますね。

地下神殿_AR使用中

他にも、手回しライトを使って水面を照らしてみたり、いつもしもキャラのもも&こももと記念撮影をしたり、それぞれの自由時間を思う存分満喫しました♪

地下神殿_自由時間

あっという間に地上へ帰還

楽しい見学時間はあっという間に過ぎ、いよいよ地上に帰る時間がやってきました。

え〜!まだ帰りたくない…。

帰りは地獄の階段116段が待っていましたが、子ども達は余裕でスイスイ上がっていきます。

それとは対照的に、息を切らすママ達…。

トコ
さすが小学生!体力あるね…。
えるふ
心配するのは子どもじゃなくて、むしろうちらの方だったかも(苦笑)

行きとは逆に、涼しかった地下の空気から蒸し暑い空気に変わるのを感じながら登っていくと、地上の光が見えてきました。

着いた〜!!

地下神殿_出口到着

外でたら暑い〜〜!

と、早速ハンディファンで涼む子も。

地下神殿_ハンディファン2

見学会を終えてから改めて周りを見てみると、

立坑の上にスケボー広場があるって言ってたの、これの事だね!
ブルドーザーを下ろすのって、この辺りかな?どうやって車入れるんだろう。

と、さっきまで居た地下との繋がりを感じられる場所をいくつか発見しました。

もし見学会に参加していなければ、ただの広場としてスルーしていたかもしれませんね。

地下神殿_スケボー広場

龍Q館内の見学は予約不要

見学会の後には、無料で入場できる龍Q館2Fの展示室へも行ってみることにしました。

階段吹き抜けには、調圧水槽の工事中に見つかった地層がそのままタワーとして展示されています。

地下神殿_地層タワー

展示物に向かうまでの通路にも、地層から出土した貝の化石や、トンネル工事に使われたシールドマシンの模型など、様々な展示がありました。

地下神殿_廊下展示

展示室の中には、首都圏外郭放水路ガスタービンの模型、説明パネルなどがあり、放水路の仕組みをメインに学ぶことができます。

模型は断面で紹介されているので、子どもにも理解しやすかったようです。

地下神殿_展示室引き

実際に首都圏外郭放水路の監視などを行っている中央操作室もガラス越しに見ることができます。

この操作室は、テレビや映画のロケで使用されることも多いんだそう。

地下神殿_中央操作室

室内のモニターには、首都圏外郭放水路の各施設や河川のリアルタイム映像が映し出されていました。

地下神殿_中央操作室モニターアップ

最後に”春日部のスター”『クレヨンしんちゃん』がデザインされた龍Q館記念スタンプをみんなで押します。

今日の楽しかった思い出として、おみやげに持って帰りました♪

地下神殿_しんちゃんスタンプ

トコ
トコ
今回は時間の都合上観ることができませんでしたが、展示室内には地底体感ホールという映像ルームもありました。 首都圏外郭放水路をバーチャル体験できるので、興味のある方はぜひ行ってみて下さいね!

首都圏外郭放水路に行くならココに気を付けて!

最後に、私たちが実際に首都圏外郭放水路に行ってみて気づいた事や、注意事項についてまとめました。

見学会への参加を考えられている方は、ぜひ参考にして下さいね。

電車利用の場合はアクセスに注意

先程も触れた通り、最寄りの南桜井駅から首都圏外郭放水路までのバスは本数が少ないうえ、運休日もあるので注意が必要です。

えるふ
私たちが行った日は運休日でしたが、仮に運行していたとしても時間が合うバスはありませんでした。

バスで行けない場合はタクシーを利用することになるのですが、ここでも要注意!

首都圏外郭放水路のサイトにも記載されているのですが、駅前には基本タクシーが常駐していない為、自分で手配をする必要があります。

トコ
駅に到着した直後の様子がこちら↓。タクシーは1台もいませんでした…。

地下神殿_タクシー乗り場

今回のように運よくタクシーが居合わせる可能性もありますが、念のためタクシー予約アプリなどで配車手配をしておいた方が安心です。

今回支払ったタクシー代(南桜井駅北口↔️龍Q館入口間)
行き:1,400円  /  帰り:1,200円(※迎車料金なし)

食事は済ませてから行こう

首都圏外郭放水路付近には飲食店がなく、施設内でも飲食ができません。

見学会では体力も使うため、あらかじめ食事を済ませてから向かうことをおすすめします。

春日部市内には地下神殿グルメが食べられるお店もあるので、旅の思い出がてら食べてみるのも良さそうですね。

地下神殿_グルメ情報

なかには事前予約が必要なお店もあるので、 春日部市観光協会サイト情報を確認してから行くようにしましょう。

ほとんどのお店が春日部駅付近にあるため、電車の場合は途中下車する必要があります。時間に余裕をもって行きましょう!

事前に予習していくのがおすすめ

見学を終えてみて、実は一番後悔しているのが「予習不足」で臨んでしまったことです。

もちろん、見学会当日に詳しい説明が聞けるのですが、聞き逃してしまう部分がどうしても出てきてしまうんですよね。

トコ
特に子どもと一緒だと色々気になって…集中しきれない。

先程紹介したアプリ首都圏外郭放水路公式サイトで施設の紹介が見られるので、一度目を通してから参加される事をおすすめします。

ある程度は予備知識があった方が、生で見た時の感動をより味わえること間違いなしですよ。

体調によっては思い切ってキャンセルしよう

ここまで読んでいただければお分かりの通り、首都圏外郭放水路の見学会はどれも体力が必要なものばかりです。

しかも、実際に稼働している施設を見学する特性上、座って休憩できるスペースは一切ありません

実は、今回の見学会でいつもしもスタッフの子ども一人が途中で具合が悪くなったため、調圧水槽に入る前に急遽参加を取りやめました。

行きたかったな…。
irrico
残念だったけど、今度また元気な時に来ようね!

今回のように、少しでも不安を感じる時は、思い切って諦める勇気も大切です。

直前でも無理だと感じたら、まずは子どもの安全を第一に考えてあげて下さいね。

水害対策の”リアル”を肌で実感

首都圏外郭放水路の見学会に参加してみて感じたこと、気づいたことなどについて、子ども達に聞いてみました。

洪水から街を守るために、こんな取り組みがあることを知れてよかった!
思ったより暗くて柱も大きかったから、実はちょっと怖かった…。
行きの電車から見えた川が、実は立坑に繋がっていたことがわかった

なかには、学校の自主学習首都圏外郭放水路についてまとめた、という子もいましたよ。

先生に褒められて、すごく嬉しかった

今回の防災おでかけは、子どもにはもちろん、親である私たちも水害対策について考える良いきっかけとなりました。

我が家では見学から日が経った今でも、大雨のニュースが流れると、

今ごろ地下神殿にいっぱい水溜まってそう!
トコ
トコ
階段も浸かっているかもね〜。

などと話をしています。

「気になっているけど、まだ行ったことがない」という方は、ぜひ一度足を運んでみて下さいね。

首都圏外郭放水路

住所埼玉県春日部市上金崎720
利用時間9:30~16:30 ※見学会開催は10:00~16:00
休館日なし ※設備点検日等の臨時休館日あり
入館料見学コースによって異なる(龍Q館見学は無料)
公式
サイト
https://gaikaku.jp/
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トコ

編集部所属。ひとり息子を育てながら、スーパーマーケット巡りするのが日課(もはや趣味)。 料理を作るのも食べるのも大好きな「いつもしもの食べ物担当」として、主に食事から楽しく防災に向き合える情報を発信していきます。

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