もし地震や火事に直面したら、自分や子どもは身を守るための行動が取れるんだろうか。
そんな不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
私自身、コロナ前にマンションの防災訓練に参加したっきりだから、いざというとき対応できるか不安…。
![トコ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/トコ1.webp)
![えるふ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/えるふ1.webp)
子どもと自分自身の防災力を高めるべく、編集部メンバーは子ども達を連れて、東京都立川市の「立川防災館」に行ってきました。
防災館には、親子で楽しく防災を学べる工夫がいっぱい!
実際に体験したレポートを、子ども達の反応や感想も交えながらご紹介します。
先に体験レポートを見る
ほかの施設も見てみる
この記事の目次
立川防災館ってどんなところ?
立川防災館は、東京消防庁が運営する防災学習施設で、正式名称は「都民防災教育センター」といいます。
その名の通り、安全な暮らしのための防災知識や技術を学ぶための施設ですが、決して堅苦しくはありません。
子どもでもわかりやすい内容になっていて、楽しみながら防災を学べますよ。
館内マップ
立川防災館に行く前に、交通情報や知っておいたほうがいいことをチェックしましょう!
2階建てですがエレベーターがあるので、ベビーカーでも大丈夫です。
また、館内には授乳スペースがあり、だれでもトイレ内におむつ替えベッドも設置されているので、赤ちゃん連れでも安心ですね。
その他の館内設備については、こちらで詳細をご確認ください。
立川駅からバスで10分
立川防災館への交通アクセスは、バスかモノレールが便利です。
バスは防災館の目の前に停留所があるので、小さなお子さん連れの場合はバスがおすすめ。
電車&バス
JR「立川駅」北口 の1番バス乗り場で立川バスに乗車 → 「立川消防署」停留所で下車(所要時間 約10分)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
1番乗り場から出るバスは、すべて「立川消防署」を経由します。
モノレール
多摩モノレール「高松駅」から徒歩15分
![トコ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/トコ1.webp)
鉄道好きは要チェックです!
車
施設の地下に駐車場(高さ2.1m以下、28台駐車可)あり
料金は無料
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
おとなりは立川消防署
立川防災館は、立川消防署に隣接しています。
運が良ければ緊急車両の点検の様子を見られるかも!
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
行く前に知っておきたい
立川防災館を訪れる前に、知っておいた方がいい情報をご紹介します。
動きやすい服装で
体験やミニゲームで、しゃがんだり動き回ったりすることがあります。
動きやすい服装で、できればパンツスタイルがおすすめです。
重い消火器を持って移動する体験もあるので、サンダルやヒールの高い靴は避けましょう。
飲食物の持ち込みOK
館内には何ヶ所か休憩スペースがあり、4階の休憩所では食事をすることができます。
食事の提供はありませんが、飲食物の持ち込みはOKです。
防災館や立川駅周辺にはいろいろな施設があります。
ランチを買って持ち込んだり、防災館を訪問する前後で食事をしてもいいですね。
お酒・タバコはNG
飲酒をしている人は、入館することができません。
また、館内はすべて禁煙で、喫煙所はありませんのでご注意ください。
いざ、立川防災館の中へ!
それではお待ちかね、防災館の内部をご案内します。
見学の流れや体験の参加レポートをご紹介しますので、行ってみたい方は参考にしてくださいね。
まずは受付で手続きしよう
防災館を楽しむ前に、最初に受付で必要な手続きをご紹介します。
入館手続き
防災館に入ったら、まず入館手続きをします。
手続きといっても、用紙に氏名・住所・連絡先・人数などを書き込む簡単なものです。
代表者1名だけが記入すればOK!
体験の申し込み
体験を希望する場合は、4つ(休日は3つ)まで選んで申し込みをします。
申し込みが必要な体験の詳細はこちらをご参照ください。
記念カードをゲット!
入館手続き&体験申し込みが済むと、記念カードをいただきました。
こどもの日が近いということで、この日は記念品のプレゼントもあり、子ども達のテンションアップ!
記念カードは緊急車両のもので、5枚集めると修了証が授与されるそうです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
防災館をハシゴして集めるのもいいですね!
記念品は、子どもの手に収まるサイズの手回しライトでした。
子ども達はみんなで回してライトを点灯したり、電話に見立てて通話ごっこをしたりと、かなり気に入った様子。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
防災体験は全部で7つ
立川防災館には、災害をリアルに感じられたり、取るべき行動を学べたりする体験コーナーがあります。
体験名 | 制限 | 内容 | 体験レビュー |
防災ミニシアター | 制限なし | 大地震が起きた街の様子の映像が上映される | ー |
地震体験 | 3歳以上 | 実際の地震の揺れを体験 (震度7は中学生以上) | レビューは こちら |
煙体験 | 制限なし | 屋内の火事の様子を体験して避難方法を学ぶ | レビューは こちら |
応急救護体験 | 小学4年生以上 | 心臓マッサージやAEDの使用方法を学ぶ | ー |
消火体験 | 小学3年生以上 | スクリーンに映った火を模擬消火器で消火 | レビューは こちら |
救出救助体験 | 中学生以上 | 震災現場のセットで要救助者の捜索・救助を体験 | ー |
VR防災体験 | 小学2年生以上かつ 身長100cm以上 | VR映像で自身・火災・風水害を体験する | レビューは こちら |
いずれも1回に参加できるのは24人まで、所要時間は30分間です。
体験の実施時間
〈午前〉 9時15分から30分ごと(一部体験を除いて最終は11時15分から)
〈午後〉 13時15分から30分ごと(最終は16時15分から)
体験の終了時間と次の開始時間まで間がないので、連続して申し込みをした場合は急いで移動する必要があります。
小さなお子さん連れの場合など、余裕を持ったスケジュールのほうがいいかもしれません。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
「体験に参加するのが難しい」と感じたら、すぐ職員さんに声をかけましょう。
今回は編集部のメンバーと小学校3〜6年生の子ども達で、「地震体験」「煙体験」「消火体験」「VR防災体験」に参加しました。
「地震体験」で震度7を体感
まずは職員さんから震度についての説明があり、地震が起きたときの再現映像を観ました。
実際に体験する前に、職員さんが地震体験のお手本を見せてくれます。
それを見て、まずは地震のときに取るべき行動を学びます。
地震発生時の行動
- テーブルの下にもぐって、テーブルの足につかまる
- 火を使っている場合は、揺れが収まってから火を消す
- ブレーカーを落とす
- ドアを開けて避難経路を確保する
揺れが起きるとまずはガスの火を消したり、ドアを開けたりしてしまいがちですが、まずは自分の身を守る行動を取るのが重要です。
地震発生時からその後の行動について、情報が掲示してありました。
大きな揺れが起こると慌ててしまいますが、ここで正しい行動をしっかり確認したいですね。
災害直後の行動については、過去記事でも紹介しています。
いよいよ実際の揺れを体験!
震度7は中学生以上しか体験できないので、子どもは震度6、大人は震度7を体験することにしました。
いつもしものスタッフや子ども達がこれまでに経験したことのある地震は、震度3前後がほとんど。
震度6以上の揺れは、未知の領域です。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/07/16b.webp)
こんなに揺れるんだ…。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/03/14b.webp)
でもやっぱり怖かった。
![ノマリ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/ノマリ1.webp)
続いて、大人チームが震度7を体験。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/06/トコ2.webp)
外から見てたときはそんなに感じなかったけど、実際に体感するとかなり怖い!
時間も結構長いし…。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/07/ノマリ2.webp)
震度7だと、立つことすらできない。
その場で自分の身を守るのがすごく大事だと思う。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
帰ってから家具の固定具を確認しないと…。
予想以上の揺れに驚きつつも、まずは自分の身を守る必要があることを、身をもって学ぶことができました。
過去の震災の揺れを体験できる
この地震体験装置では、過去に実際に起きた地震の揺れを再現することもできるのだそう。
同じ震度でも、揺れ方によって感じ方はかなり違うそうです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
地震体験のまとめ
- 大きな揺れのときはまず自分の身を守る行動を
- 揺れが収まってから火を消す、避難経路を確保する
- ブレーカーを落とす
- 普段の家具の固定と点検を忘れず
火災現場からの避難を学ぶ「煙体験」
煙体験では、屋内での火災現場が再現されたセットで、避難訓練を行うことができます。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
体験の前に、職員さんから火災での避難に関するお話がありました。
火災で発生する煙について
- 火災では、火そのものよりも煙が原因で亡くなる人の方が多い
- 火災の煙にはすす・一酸化炭素・有毒ガス・熱気が含まれている
- 煙を吸い込むと窒息・めまい・吐き気・気道の火傷などを引き起こす
火災ではハンカチや上着の袖を口に当てて、いかに煙を吸わずに避難できるかがポイントになります。
煙が進む速さ
煙は下から上に上がるスピードと、横に広がるスピードが違うそうです。
- 下から上に上がる速さ…3〜5m/秒(人が走るより速い)
- 横に進む速さ…0.5〜1m/秒(人が歩く速さ)
煙が発生する様子を、実際に見せてもらいました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
このことを利用して、低い姿勢で煙を避けながら避難することが大事です。
避難誘導のサイン
煙で周りがよく見えないときには、非常口を表す誘導灯・誘導標識を目印にして出口を探します。
非常口のサインは普段よく目にしますが、色によって意味に違いがあるそうです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
「すぐ出口があるとは限らないが、標識の矢印の方向に避難する」と覚えておくことにします。
前が見えない!想像以上だった煙体験
一通りの説明を受けた後、今度も子どもチームと大人チームに分かれて煙体験に臨みました。
最初に子ども達が、マスクやハンカチを装備して出発!
大人は外のモニターで様子を見守ります。
姿勢を低くして慎重に進んでいるのが、モニターで確認できました。
火元に近いという設定のカメラ3・4の映像はかなり視界が悪く、カメラ4は暗視カメラ映像でした。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
子どもを連れて避難できるのか、想像すると怖くなりました。
しっかり避難方法を身につけねば!
子ども達が戻ってきてから、続いて大人チームが出発しました。
入ってすぐ「HOT」と書かれたドアがあり、実際に触れるようになっています。
触ると熱くなっていて、炎が見えなくても危険があることがわかりました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
火災時、ドアを触って熱い場合は、開けてはいけません。
締め切った空間で火災が起きている場合、ドアを開けると炎が一気に吹き出す危険性があるからです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
その後、本格的に火災が起きている室内へ。
最初の方は周囲の状況も確認できましたが、火元に近づくにつれ煙が充満してきて何も見えなくなってきました。
体験で使われている煙は吸い込んでも害はありませんが、白くもやもやした空間にいると不安な気持ちになります。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
私も自宅でやっちゃってるから、早急に撤去しないと!
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/07/ノマリ2.webp)
早く逃げたいけど、慎重に進まざるをえない感じ。
![えるふ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/えるふ1.webp)
こんなに煙が広がってても見えるものなんだね。
低い姿勢を続けたため足腰にかなりダメージを受けつつも、大人チームも無事ゴールできました。
先にゴールした子ども達に、煙体験の感想を聞いてみました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
非常口の明かりを見て避難したよ。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/16.webp)
ハンカチがなかったら辛かったと思う。煙はちょっと美味しい感じがした。
子ども達だけでも、非常口を目印にしてきちんと避難できたのは素晴らしかったです。
しかし煙の風味がわかったということは、煙を吸ってしまっているということ。
ハンカチを当てて姿勢を低くしても、火が回っている状況で煙をまったく吸わずに避難するのは、かなり難しいことがわかりました。
火災警報器、点検していますか?
日常生活では、火災の煙が充満する前に避難することが大事だと言えます。
火災の発生をいち早く知るための装置が、火災警報器です。
火災警報器には熱を感知するタイプと煙を感知するタイプがあり、場所によってどちらが最適かが紹介されていました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
きちんと場所に合ったタイプが設置されていて、ちょっと安心!
火災警報器の設置は消防法で義務付けられていますが、設置後何年もそのままになっていませんか?
点検を怠ると、もしものときに電池切れや本体の故障で作動しないこともあるそうです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
「ここ数年報知器が実際に鳴るか確認してない」という方は、ぜひ点検してみてくださいね!
点検の仕方については、消防庁のHPに詳しく解説があります。
煙体験のまとめ
- 避難のときはハンカチを口に当てて姿勢を低くする
- 視界が悪いときは避難口・避難通路の誘導灯を目印にする
- 熱くなっているドアは絶対に開けない
- 火災報知器は定期的に点検しよう
「消火体験」で初期消火をマスター
2階にある「消火コーナー」では、模擬消火器を使って初期消火の実際の手順を学ぶことができます。
check!
初期消火とは、出火した直後の火を消し止めること。
火災の範囲が狭く、火の勢いが大きくなる前に行います。
消火器を使った体験の前に、初期消火の注意点や、消火器の取り扱い方法について説明を受けました。
初期消火中にケガをする人が多い
東京消防庁のデータ(2020年)によると、火災による負傷者のうち、初期消火のときにケガをした人は約4割もいたそうです。
火災を食い止めるために初期消火はとても大事ですが、それでケガをしたら本末転倒になってしまいます。
初期消火についての正しい知識が、火災を広げず、自分の身を守ることにつながるのだと理解できました。
初期消火の注意点
- 大声で周囲に火事を知らせる
- 天ぷら火災で濡れた布をかぶせるのはおすすめしない(火傷のリスクが高い)
- 炎が天井に達したら避難して119番通報する
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/07/えるふ2.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
火元から離れて使える消火器が、安全な消火手段ってことかぁ。
また、初期消火ができるのは、炎が広がる前の段階です。
天井に達するくらいの炎になってしまったら初期消火は困難なので、炎から離れて119番通報しましょう。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/07/13b.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
防災館の中には緊急通報の練習ができるコーナーもあるので、そこで練習してみるのもおすすめ!
消火器の正しい使い方
自宅に消火器を準備しているご家庭も多くあると思いますが、実際に使用したことがある人は少ないのではないでしょうか。
消火器は誰でも簡単に使えるように工夫されていますが、もう一度使用の手順をしっかりおさらいしておきましょう。
- 安全ピンを上に抜く(日本製の消火器はすべて規格が統一されている)
- ホースの先を火元に向ける
- レバーを強く握って噴射
職員さんが模擬消火器で実際にお手本を見せながら、詳しく説明してくれました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
- 持ち運びは上のレバーを持って
安全ピンが抜けた状態で下のレバーを持つと消火液が吹き出してしまう - 火元から離れて腰を落とす
消火の反動で熱い煙がくるため - 炎そのものではなく火元を狙う
消火剤の噴出時間は14秒ほど、短時間で確実に消火しよう。
何の知識もなかったら、せっかく消火器があっても効果的に消火できないかもしれません。
取り扱い方法と注意点をしっかりと事前に学んで、あとは実践するのみです!
実際に消火器での初期消火を体験
中に水が入った模擬消火器を使って、スクリーンに映し出された火を消す体験に参加しました。
消火体験は二人一組、一人一台ずつ模擬消火器を使うことができます。
子どもが重い消火器を運べるのか、習った通りに消火器を使えるのか、実際の体験の様子をご覧ください。
![ノマリ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/ノマリ1.webp)
大きな声で叫ぶことができました。
いつもしも公式X(旧Twitter)アカウントで、消火の様子を動画でご覧いただけます。
先日いつもしもスタッフと子ども達で都内の #立川防災館 へ行ってきました。こちらは煙や地震などさまざまな防災体験ができる施設なのですが、なかでも印象的だったのが #消火訓練。なかなか試す機会のない消火器の扱い方を学んで実際に使ってみる体験は、子どもにも印象的だったようです。#いつもしも pic.twitter.com/sHXUZUDvzl
— いつもしも◇ママと子どもの防災 (@itumosimo) May 22, 2024
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
無事に火を消し止め、消火成功!
大人も子どもも、きちんと消火器を取り扱って消火することができました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/13.webp)
![トコ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/トコ1.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
今日は一人で全部体験できたから、使い方がよくわかった!
子ども達は自ら消火器を扱って消火できたので、かなりの手応えを感じたようです。
いい経験ができてよかったよかった…と、ここで終わりではありません!
体験のふり返りで知識をより確実に
消火体験の後、自分の映像を見ながら体験をふり返る時間があるのです。
1組ずつ映像を見ながら「声がもう少し出てたらよかったかな」「ちゃんと姿勢を低くして消火できていました」など、職員さんからアドバイスがもらえます。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
次はもっと大きい声で「火事だー!」って言う!
実践的で至れり尽くせりの消火体験でした。
消火体験のまとめ
- 火災を見つけたらまずは大声で周りに知らせる
- 消火器を正しく使って初期消火
- 天ぷら油に水・濡らした布をかけるのはNG
- 炎が天井に達したら避難して119番通報
リアル過ぎ注意!「VR体験」
VR体験コーナーでは、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)技術により、本当に映像の中に入ったかのような感覚で、災害の現場を体感できます。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
どんな人が参加できるの?
小学2年生以上で身長100cm以上なら参加可能ですが、下記に当てはまる方はVR体験に参加できませんのでご注意ください。
- 妊娠中、またはその可能性がある
- 高血圧、または心臓疾患がある
- 頭・首・背中・足などにケガをしている
- 乗り物に酔いやすい・飲酒している
- 歩行や起立動作、体のバランスを取ることが難しい
- 香りや煙、光などの刺激に弱い、アレルギーがある
- 災害映像に精神的ストレスを感じる
体験する際には持ち物は持たず、ポケットのものもすべて出す必要があります。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
揺れや振動が起こるシートにしっかり奥まで腰掛けて、VRゴーグルをつけて、準備OK!
地震・火災・風水害の映像が用意されているそうですが、今回は地震と火災の映像を体験しました。
地震のVR体験
地震の映像と共にシートも大きく揺れ、手すりにしっかりつかまっていないと転げ落ちそうに感じます。
映像の中でテーブルの下に潜り込みましたが、家具が倒れ、自分の周りに割れた食器やガラスが散乱。
一度揺れが落ち着いて、窓から外の様子を見ようとしますが、そこに再度大きな揺れがやってくる…という内容でした。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
暗い気持ちのまま、続いて火災のVR映像を体験します。
火災のVR体験
映像は天ぷら火災に対応する内容でした。
消火器のホースを外さずレバーを握って床に消火剤をぶちまけたり、鍋に水をかけて火災がひどくなったりと、散々な展開に。
炎は天井にまで達してしまい、「どうしよう!」という場面で映像は終わりました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
でももし、火災の現場が他ならぬわが家で、消火の方法を学んでいなかったら…。
私もパニック状態になって、映像の中の主人公と似たような行動を取ってしまうかもしれません。
防災の知識があれば大きく結果が違ってくるかもしれないということを、改めて実感しました。
怖くなったら途中でやめてOK!
VRは実際の災害の現場をリアルに体感できる貴重な体験ですが、無理は禁物です。
今回、VR映像の途中で、一緒に体験していた小学4年生の娘が手を挙げました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
娘は映像とシートの動きのリアルさに、怖くなってしまったようでした。
映像の続きを見たいとのことだったので、普通の椅子に座ってVR映像だけを体験しました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
体験する方はくれぐれも無理をせず、何かあったら映像の途中でも助けを求めてくださいね。
VR体験を終えて感じたこと
VR技術は没入感が高く、本当に自分の身に起きているような感覚になります。
体験中、「どうしようどうしよう」と焦ったり、「どうしてこうなった?」「どう行動すべき?」と考えを巡らせたりするので、自分事として考えるきっかけになるのではないでしょうか。
防災館以外の防災イベントでもVR体験ができる場合がありますので、機会があればぜひ体験してみてくださいね。
VR体験のまとめ
- 自分が本当に災害を経験している感覚になる
- 自分自身に起こり得ることとして防災を考えるきっかけになる
- 身体的に不安がある・災害映像への感受性が強い人は注意
- 体験を続けるのが難しくなったらすぐに合図しよう
その他の体験
立川防災館には、私達が実際に参加したものの他にも、いくつか体験があります。
防災ミニシアター
![防災ミニシアターの写真](https://tokyo-bskan.jp/bskan/tachikawa/images/info_img01.jpg)
立川防災館 公式サイトより引用
過去の震災を3Dアニメで再現したドキュメンタリー映像が上映されています。
年齢制限はないため、未就学児でも参加できます。
応急救護体験
小学4年生以上であれば、応急救護の体験に参加できます。
訓練用の人形を使って、胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)のやり方や、AEDの使い方を体験できます。
これからパパ・ママになる予定の方や1歳未満のお子さんがいる方向けの、特別講習も毎月開催されているそうです。
新米パパママのための応急手当講習会(毎月第2土曜日開催・要予約)
小さな子どもへ人工呼吸・胸骨圧迫・AED操作や、のどに物を詰まらせたときの対処を、訓練用の人形を使って学ぶことができます。
詳細は立川防災館公式サイト内の「立川防災館のイベント情報」をご覧ください。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
救出救助体験
![救出救助コーナーの写真](https://tokyo-bskan.jp/bskan/tachikawa/images/info_img04.jpg)
立川防災館 公式サイトより引用
震災の現場を再現したセットで、救助を必要とする人を捜索したり、実際に救出するまでを体験できるコーナーです。
屋外だけではなく、室内空間での体験もできるそうです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
体験にかかる時間
体験は1回の所要時間が30分なので、休日は最短で1時間半(平日は2時間)かかります。
体験が終わってしまっても、防災館の中にはたくさんのミニコーナーや展示があって、楽しめる要素が盛りだくさん!
続いてその中の一部をご紹介しますので、館内をいろいろと見て回ってみてくださいね。
気軽に楽しめるミニコーナー
立川防災館には申し込みが必要な本格的な体験だけではなく、楽しく気軽に防災を学べるミニコーナーがたくさんあります。
予約せずに自由に回れるので、お子さんが興味のあるものを見つけやすいですね。
ミニコーナーの中でも、特に子ども達が気に入って遊んでいたものをご紹介します。
防災ミッションをクリアせよ
カードを使って防災の知識を深められる「防災ミッションをクリアせよ」のコーナー。
地震や火災、台風などの自然災害など、さまざまな災害に関するクイズが用意されています。
ダイヤルを回すとカードが出てくる仕掛けや、バーコードを読み取る作業が子どもの心をつかんでいました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
間違えたら問題をもう一度読んで、また別の答えカードを探しにいきます。
![トコ](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/12/トコ1.webp)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/13.webp)
普段馴染みのない災害についても楽しく学べるので、子どもに災害の基本的なことを知ってほしい方はチャレンジしてみてくださいね。
通報訓練コーナー
2024年2月にリニューアルされたばかりの「通報訓練コーナー」。
室内での火事や河川での事故など、さまざまな場面での119番通報を練習することができます。
プロジェクションマッピングを利用した最新の装置に、普段使う機会の少ない固定電話や公衆電話の珍しさもあり、子ども達は代わる代わるチャレンジしていました。
まずは電話機を使って119番通報し、手元の画面の案内に従って質問に答えます。
火災や事故の状況、救急隊が向かう先の住所、自分の名前を伝えて、無事に救急隊を呼ぶことができました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
119番したら、こう言えばいいんだね。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/13.webp)
大人でも経験することが少ない119番、イメージよりも難しくないことを実感することができました。
そもそも子どもは電話をかけること自体が少ないので、電話の使い方も学べて一石二鳥!
おすすめのコーナーです。
家具類の転倒・落下・移動防止コーナー
このコーナーではミニチュアの家具を間取りの中に配置して、地震の際の転倒をシミュレーションできます。
家具を配置するとコンピューターが安全かどうかを判定してくれて、安全な配置を学ぶのが目的です。
自宅の家具の配置が安全かどうか、大人ももう一度見直したいですね。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico2.webp)
でもあの家具はあそこに置くしかないのよ〜(涙)
住宅事情もある中、家具の置き場所を変えるのは難しい!という場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
1日いても飽きない!未就学児も楽しめる
ご紹介した他にも、防災館の中にはたくさんのミニコーナーがあります。
1つ1つがゲームのように楽しめるので、子ども達が何度もやりたがっていました。
数も多いので、1日ですべてを回りきれないほどです。
地震や消火の体験に参加できない年齢のお子さんでも、タッチパネルを使ったものやアスレチックがあり、楽しめる工夫がされています。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
助かる!役立つ!館内設備
防災館の中にある、とても便利でありがたい設備をご紹介します。
体験の合間や、防災意識をより高めるために、ぜひ利用したいですね。
防災情報の宝庫
防災館の中には、ありとあらゆる防災情報があふれています。
防災グッズや非常食のサンプルを実際に見ることができるのは、とても貴重な機会です。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
また、壁面に防災知識やイベント情報が掲示されているのも見逃せません。
大きな災害に関する知識から日常的な防災情報まで、見ていると「これは大事だな。あっ、これも…。」と気になるものばかりです。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
多目的学習コーナー
防災館には、防災に関する図書を集めた学習スペースがあります。
絵本や児童書、漫画もありますので、子どもも楽しめますよ。
読書を楽しむのはもちろん、調べものや自由研究のネタ探しに活用できそうですね。
休憩スペース
防災館の中には座れるスペースが各所にあるので、疲れたらひとやすみしましょう。
食事をしたい場合は、4階にある休憩室が飲食可のスペースになっています。(4階へはエレベーターで移動)
食事の提供はありませんが、飲み物・おやつ・軽食の自販機があります。
食べ物の持ち込みOKなので、この日は各自お昼ご飯を持参して休憩室でランチにしました。
防災館から出て食事を買いに行く場合、最寄りのコンビニは「セブン-イレブン 立川市役所店」です。(2024年4月現在)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
いろいろな楽しみかた
せっかく防災館に行くんだから、とことん満喫したい!という方に、おすすめの情報やアイディアをご紹介します。
興味があることを深掘りしたり、夏休みの自由研究にもおすすめですよ。
期間限定の特別企画
防災館では不定期で特別企画が開催されていて、参加する場合は事前にWEBか電話での予約が必要です。
人気の企画はすぐ満席になってしまうので、興味のある企画は早めに予約しましょう。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
職員さんに質問してみよう
防災館の職員さんの中には、元消防士の方も多くいらっしゃいます。
体験や展示についてわからないことがあったら、積極的に質問してみましょう。
混んでないときであれば、消防士さんの経験に基づいた貴重なお話が聞けるかもしれませんよ。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
周辺には親子で楽しめるスポットがいっぱい
立川防災館の周辺には、ついでに立ち寄りたくなるスポットがたくさんあります。
おでかけプランに加えてみてはいかがでしょうか。
国立極地研究所 南極・北極科学館
南極や北極の自然や、日本の南極観測の歴史などの展示がある施設です。
立川防災館から徒歩10分くらいのところにあって、こちらも入館料は無料。
ドーム型の大型スクリーンでのオーロラ映像上映、期間限定の特別展が開催されています。
国営昭和記念公園
広大な敷地内に、原っぱ・お花畑・遊具のある広場・バーベキュー場・プールなど、たくさんの施設を有する国営公園です。
立川防災館から車で10分ほどの場所にありバスで行くこともできますが、敷地がかなり広いので、利用する施設によってはかなり歩くことになってしまいます。
車か自転車であれば、利用する施設の近くの有料駐車場に停めてから向かうのが良さそうです。
また、エリアや施設によっては入園料が必要ですので、利用する場合はHPで確認してみてくださいね。
大型ショッピングモール
小さな子どもを連れておでかけするときに、近くにショッピングモールがあると心強いですよね。
立川防災館からバスでも行ける、近くのショッピングモールをご紹介します。
ららぽーと立川立飛
お買い物や食事はもちろん、映画館も併設されている大規模なショッピングモールです。
立川防災館から車で約5分、JR立川駅からは車で10分ほどの場所にあります。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
IKEA立川
IKEAは北欧生まれのインテリアショップですが、食品や日用品、ベビー用品の取り扱いもあり、レストランで食事をすることもできますよ。
立川防災館からは車で10分ほど、有料の駐車場があります。
バスの場合は立川駅行きのバスに乗って、停留所「災害医療センター」で下車、徒歩3分の距離です。
IKEAでは、スウェーデン文化の「名前の日」にちなんで、名前カレンダーに自分の名前がある日は、レストランで好きなメニューが一つ無料になるイベントが開催されています。(開催開始2024年6月1日(土)~ 終了日未定)
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
ぜひ公式サイトの名前カレンダーをチェックしてから行きたいですね。
「知ってる」「やったことある」が自信につながる
立川防災館での体験をひととおり終えて、子ども達に感想を聞いてみました。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2023/11/irrico.webp)
もし自分が災害に遭ったときに、対応できそう?
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/14.webp)
全然立てなかったから、机の下にもぐって脚をつかむのが大事だと思った。
![](https://itumosimo.jp/wp-content/uploads/2020/03/13.webp)
防災館での体験を通して、子ども達なりに「こうするのが大事」「これはできそう」という学びがあったようです。
もし災害に直面したら、大人でも冷静に行動できるとは限りません。
しかし「前に聞いた・前にやった」があるだけで、もしものとき正しい判断につながることもあります。
「知ってる」「やったことある」を増やしに、親子で防災館にでかけてみませんか。
立川防災館
住所 | 東京都立川市泉町1156番地の1 |
---|---|
利用時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 毎週木曜日・第3金曜日(国民の祝日にあたる場合はその直後の平日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
入館料 | 無料 |
公式 サイト | https://tokyo-bskan.jp/bskan/tachikawa/ |