「いつもしも」は2024年10月に開設5周年を迎えました。
日々防災に関するアンテナを張りめぐらし、情報発信している私たち。
今でこそ防災の重要性を理解しているものの、ライターになったばかりの当初はそんなに防災意識が高いわけではなかったのです。

ひまり
「いつもしも」に入るまで、備蓄と言えるものはほとんどなく…。
ローリングストックも知りませんでした。
私も!何かあれば近くの小学校に避難すればいいと思ってた。
よくよく考えたら、地域の住民全員が入れるわけないのに。

irrico
防災意識ほぼゼロの新人ライターでしたが、いつもしも編集部で防災について知るうちに「もしかして、このままじゃまずいのでは…」と危機感を持つようになりました。

irrico
今回のテーマは、"
防災意識の低い私たちが「いつもしも」に入って変わったこと”。
担当は、「いつもしも」歴が一番浅いirricoです。
あまり大きな声では言えない(!?)防災に対する思いを、ひまりさんと2人でぶっちゃけます。
普段防災のことなんてほとんど考えない、備蓄なんてまったくやってないという人こそ、ぜひ読んでくださいね!
ひまり

東京都出身のZ世代で、現在は都内の実家暮らし。子どもの頃から学校で防災について触れる機会があったが、ほとんど防災を意識していなかった。いつもしも歴3年。
irrico

九州出身の氷河期世代で、夫&子ども2人と都内のマンション暮らし。地元では「防災=台風・水害」だったが、上京して地震の脅威を感じた。いつもしも歴2年。
「いつもしも」に入る前の私たち

「いつもしも」のライターになる前の自分をふり返って、防災に対する考えや備蓄の状況について話してみました。
ほんの2〜3年前の話ですが、現在の様子とかなり違っていたようです。
災害はどこか他人事だった
まずは、普段の生活でどのくらい災害時のことを意識していたか、正直に話し合いました。

ひまり
「いつもしも」のライターになる前、防災を意識したことってありました?
いや、特には…。東京に来て地震の多さには驚いたけど、マンションだから大丈夫だろうと思って、深く考えてなかった。

irrico

ひまり
うちも実家が高台だから大雨でも浸水しないだろうって思ってた。
実際に被災した経験もなくて、自分が当事者になるかもって意識はなかったなぁ。
そうだよね。東日本大震災や西日本の豪雨のニュースをリアルタイムで見て「怖いな」って思うのに、全然自分ごとにならない。

irrico

ひまり
私も、なんとなく「大丈夫だろう」って思っちゃってた。「正常性バイアス」ってやつですね…。
非常時に、状況の危険性を低く見積もる心理です。
例)非常ベルが鳴ったときに「故障だろう」「避難訓練だろう」などと考えてしまう
似た現象に、状況よりも周囲の人の反応に合わせてしまう「同調性バイアス」があります。
例)非常ベルが鳴っても周囲の人が逃げようとしないのを見て「大丈夫だろう」と考えてしまう
どちらのバイアスも、災害などの危機に対する備えの不十分さや避難の遅れの原因になります。

ひまり
もし災害が起きたとしても避難所に行けばいい、むしろ行かないといけないくらいの感覚だったなぁ。
避難所について、詳しい解説はこちらをご参照ください。
大きな災害のときはニュースでよく避難所の様子が映されるし、そういうものだと思うよね。

irrico

ひまり
在宅避難なんて発想はなかったな。同じように思ってる人、結構いるかも。
私は災害時は国や自治体が助けてくれると思ってて、「自助」って言葉すら知らなかったよ。

irrico
災害の被害を軽減するためには、「自助・共助・公助」が不可欠です。
「自助」は、一人ひとりが自ら取り組むこと
「共助」は、地域や身近にいる人どうしが一緒に取り組むこと
「公助」は、国や地方公共団体などが取り組むこと
内閣府防災情報「自宅で備える」より引用

ひまり
被災した人全員が学校の体育館に殺到したら、大変なことになりますよね。都会の密集地域なんかすごそう。
ほんとだよ。寝るところとか、食べ物とか絶対足りないよね…って、今なら思える。

irrico
最低限の備蓄すらない生活

続いて話題は自宅での備蓄や災害対策に。
当時の防災意識からなんとなーく想像できるかもしれませんが、そのとおりの状況でした。

ひまり
自宅の備蓄はほとんどなくて、飲料水くらい。それも防災用の長期保存水じゃなく、母がミネラルウォーターを買って置いてたから。
防災意識がないと、当然そうなるよね。うちも似たような状況だよ。
地震にビビって一応非常食セットを買ったけど、中身もろくに見ず収納したまま。

irrico

ひまり
うちは、それすらなかった…。
非常食を見たのは、学校でもらった長期保存用のリッツ、宿泊避難訓練で作って食べたアルファ米くらい。
東京の学校では泊まりで避難訓練やるんだ!?
たしかに、訓練でもないと非常食を食べる機会ってないよね。高価な非常食を普通の時に食べるって、もったいない気がするし。

irrico

ひまり
ローリングストックとか知ってました?私は知らなかった。
私も知らなかった!
子どもが小さいときは離乳食とかおむつを一応多めにストックしてたけど、大人の分は全然なかった。

irrico
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ひまり
うちライト系あったかなぁ?台風が来たときにラジオは買ったけど、開封すらせずそのまま。非常用トイレの備蓄はゼロ。

irrico

ひまり
社会人になって一人暮らししてたときも、備蓄は水くらい。忙しくてなかなか防災まで手がまわらなかったな。
私も一人暮らしのときは防災意識も備蓄もゼロ。地方から出てきて近所に知り合いもいないし、あの頃もし被災してたらどうしてたんだろう、私…。

irrico

ひまり
「いつもしも」に入ったきっかけ、実は…

そんな災害への危機感ゼロの2人が、なぜ防災サイト「いつもしも」でライターを志したのか。
当時の心境を思い出してみました。

ひまり
なんといっても、家から近いのとシフトの柔軟さが一番惹かれましたね!
私も〜!子どもがいるから、その2点は本当にありがたい。
仕事内容より、そっち重視っていう…。

irrico

ひまり
ライターをやってみたいとは思ってたけど、防災に関心があったわけではなかったなぁ。
私は正直、最初は「えっ、防災!?」って戸惑ったよ。
防災ってなんか面倒で難しそうなイメージじゃない?知識もないし不安だった。

irrico

ひまり
私は前の職場に防災士の人がいたから、防災自体に抵抗はなかったですね。
へぇ〜そうだったんだ!私、防災士って資格も「いつもしも」入るまで知らなかったからね。

irrico

ひまり
irricoさんは防災はあんまり…だったのに、どうして「いつもしも」に入ろうと思ったんですか?
「いつもしも」のサイトを最初見たときに「かわいい〜♡」ってなったんだよね。それまで私が持ってた防災のイメージと全然ちがってて、びっくりした。

irrico

ひまり
うんうん!記事もガチ防災ばっかりじゃなくて、身近なテーマも多いから親しみが持てますよね。
中学生男子の防災ポーチのマンガ見て、わかる〜っ!て思わず声に出たもん。

irrico

ひまり
私たちが「これならできそう」って感じた防災のはじめの一歩が、まさに「いつもしも」のコンセプトだったんだなぁ。(しみじみ)
防災初心者の目が覚めるまで

防災に関する知識も関心もなく、いつもしも編集部に加わった2人。
最初の記事を書くのに、かなり手こずりました。
初めての防災コンテンツにとまどう日々

irrico

ひまり
最初はしばらくSNS運用が中心だったんですよ。防災の知識がなくて子どももいないから、どんな記事を書けばいいのかわからなくて…。
たしかに。私たちが入った頃には、防災の基本的なテーマの記事はすでにあったしね。

irrico

ひまり
そうそう。自分に身近なテーマを考えるっていうのが難しかったな。
私も最初は、「いつもしも」に入る前の"防災=難しい・面倒“のイメージの記事を書こうとしてた。
「生活の延長の防災」って意識に、なかなか切り替わらなかったな。

irrico

ひまり
テーマに悩んでたら、編集部内で話してるときに「防災ヘルメットって自転車用でもいいのかな?」って話題が出て、最初の記事のテーマが「ヘルメット」になったんです。
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そうだったんだ〜。なにげない雑談から、記事のネタが生まれることも多いよね。

irrico

ひまり
それはよくある!今自分が困ってることとか、「なんでだろう?」って思うこととか。
私の最初の記事は「見守り端末」がテーマだったんだけど、息子(当時小学5年生)が1人で遠出することが多くて心配って話からだったんだよね。

irrico
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ひまり
一度自分の身近なテーマで記事を書いてみると、「これも防災かも」って考えやすくなる気がする。

irrico
まるで別人!Before→After

ひまり
記事を書いたりSNSで投稿したりするうちに、今まで防災のことを考えずに生きてきたことを反省するようになりました。

irrico

ひまり
いつどこで何があるかわからないし、もしものときに他人や避難所に頼らなくても何とかなるようにしないといけないと思って。

irrico

ひまり
備蓄したり、家の中の対策を見直したりしなきゃって思いました。
具体的な行動まで起こせたのは、大きな変化だよね。私も、リアルに災害のことを考えるようになったよ。

irrico

ひまり
災害って、今まではめちゃくちゃになった町や避難所にいる大勢の人っていう、ニュースで見るような大雑把なイメージだった。でも「いつもしも」に入ってからは、自分の生活空間がどうなるのか、被災者の身にどんなことが起こるのかってことを考えるようになった。

irrico

ひまり
たしかに、私も避難所のイメージが変わったな。以前は行けば安心と思ってたけど…。学校の宿泊訓練とは違って十分な物資があるわけじゃないし、生活環境がいいとは言えない。危険もあるってことを知りました。
被災した人の体験談に触れることも増えて、子どもを連れて避難所でずっと過ごすのは、難しい面も多そうってわかった。だから被災してもなるべく自宅で避難できるように、備えないといけないんだよね。

irrico
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意識が変われば行動も変わる

自分たちがいかに無防備な状態で生きてきたか、自覚した2人。
仕事以外の生活でも、防災を意識した行動を取るようになりました。
日常の行動にも変化が

ひまり
「いつもしも」に入ってから防災情報に敏感になって、防災グッズをそろえるようになりましたね。
私も!必要なものがわかったのもあって、非常食以外のものも備蓄するようになった。ちゃんとライトも買ったよ!

irrico

ひまり
あと、スーパーで買い物するとき、賞味期限やそのまま食べられるかをチェックしちゃう。
ローリングストックを意識して買い物するようになるよね。

irrico

ひまり
前までレトルトおかゆやロングライフパンを買ったことなかったけど、買うようになったなぁ。
特殊なパッケージや食品加工により、通常より賞味期限が長く、常温保存できる。
ローリングストックに最適であり、食品ロスを減らす効果もある。
私もおかゆのレトルトって買ったことなかった!家ですぐ作れるものをわざわざ買わなくてもいいって思ってたけど、災害時はカンタンな調理もできなくなるんだよね。

irrico

ひまり
私は会社でもレトルトおかゆをストックしてて…お昼を買いそびれたときに、お世話になってます。
私も今は備蓄してるよ!コロナで寝込んだとき、おかゆのストックが本当にありがたかった。

irrico

ひまり
私も友達が体調を崩したときに、レトルトおかゆをおすすめしました。「そんな発想なかった」ってびっくりしてたけど、体調不良のときはあると助かりますよね。

ひまり
あと、無印やスリコに買い物に行くと、つい防災に役立つ物を探してしまう。
わかる〜!私も生協の注文やネットショッピングするときに、とりあえず「防災」のカテゴリを見るもん。

irrico

ひまり
職業病だね。まぁでもそれで自宅の備蓄に足りないものが見つかることもあるし、いい習慣だと思うよ!

irrico
備蓄もだんだんと充実
「いつもしも」に入ってから、自宅の備蓄に何か変化はあった?

irrico

ひまり
飲料水だけじゃなくて、生活用水も置いておくようになったかな。空になったペットボトルに水道水を入れてます。
たしかに、手洗いやトイレの水に飲料水使うのもったいないもんね。

irrico

ひまり
あと、家の備蓄とは別に、自分の部屋にも食料をストックするようにもなった!
備蓄の分散ね。一箇所に置いておくより何箇所かに分けたほうがいいもんね。

irrico
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ひまり
irricoさんは結構備蓄増えたんじゃないんですか?
うちは非常食セットだけだったのが、非常用トイレやヘルメットが加わったよ。

irrico

ひまり

ひまり
防災用のヘルメットまで準備するのは、なかなかだと思う!
うちマンションで狭いし、ヘルメットまでは無理だなって、最初は思ってたんだけどね。

irrico

ひまり
たしかにヘルメットは収納場所の問題がありますよね。
仕事でマンション防災のセミナーに参加したときに、マンションは地震で共用部の壁面が剥離することが多いって知ったんだ。ヘルメットがないと、マンションから出るのも危ないなと思って。

irrico

ひまり
そっか、マンションは玄関出たらすぐ外、じゃないですもんね。
それにしても、こんな仕事してなかったら防災のセミナーに参加するなんて、まずなかったと思う。
ほんとだよね〜。でもやっぱ防災のプロの話って、めちゃくちゃ参考になる!
そのセミナーでマンションの災害時のトイレ事情を聞いて、BOSの消臭袋も買ったよ。マンションにはマンションの備えがあるって知れてよかった。

irrico
出かけるときの持ち物の変化


ひまり
家の中の備蓄もだけど、出かける時の持ち物もかなり変わったな〜。
私も!そもそも「いつもしも」に入るまで、普段持ち歩く防災ポーチのことも全然知らなかった。

irrico
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ひまり
私は生理用品や鎮痛剤を常に持ち歩いてます!
前にコンビニも何もないところで生理になってしまって、ポーチに1個ナプキン入れとくだけでちがうなって、身をもって実感しました。
私もポーチに
コンパクトタイプのナプキンと
シンクロフィットを入れて持ち歩いてるよ。
シンクロフィットは、子どもが出先で鼻血出したとき止血に役立ったよ!本人は微妙な顔してたけど。

irrico

ひまり
シンクロフィットってそんな使い方あるんだ(笑)生理の備えは普段でも役立ちますね〜。
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あと、遠出するときはモバイルバッテリーも持って行くようになった。

irrico

ひまり
それ大事!今のところ経験したことないけど、電車が止まって帰宅難民になったときは絶対必要。
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防災意識の変化は周りにも

「いつもしも」のライターになり、防災に対する心を入れ替えた2人。
しかし、変わったのは本人達だけではありませんでした。
家族も防災に目覚めていく
家族もだんだん協力してくれるようになったな。
私が備蓄を色々そろえだした当初は、「大げさ」とか言ってたけど!

irrico

ひまり
irricoさんのお子さんは積極的にインスタにも出てくれてるし、かなり防災意識上がったんじゃないんですか?
子どもたちも、「いつもしも」に関わるようになって変わったと思う。
無印にハマってる息子が、お小遣いで防災セット買ってきたのはびっくりした。

irrico

ひまり
備蓄は飲料水とかなり昔に買ったラジオ1つで終わらせてたうちの母も、家族の連絡先をまとめた紙をリビングに置いたり、一緒に旅行に行くとネタになりそうなものを教えてくれたりするようになったなぁ。
それはある!家族が「これ『いつもしも』で載せられるんじゃない?」って防災情報を教えてくれるようになるよね。

irrico
友達にも広がれ!防災の輪

ひまり
家族以外にも、影響あるかも。この前、友達の誕生日におしゃれなホイッスルあげたら、喜んでくれました♪
あの可愛くてちょっとお高いあれね!プレゼントにいいよね。

irrico

ひまり
いつも使ってるバッグにつけてくれてて…。聞こえやすいように音にもこだわってる製品だから、エレベーターの閉じ込めとかでも役立つと思う。
ホイッスルって安いのもあるけど、音がスカスカだったりするもんね。

irrico

ひまり
私、映画『タイタニック』を観て、ホイッスルの重要性を心底感じました…。友達には、ちゃんとしたものを持っててほしいと思って。
あ〜、あの最後のシーンね…。たしかに、ホイッスルが命運を分けてた。

irrico

ひまり
車に乗ることが多い別の友達には、車載用の防災ポーチもプレゼントしたんですよ。そしてそれをすかさずネタにする私…。

ひまり
友達に防災を勧めたいけど、「これやったほうがいいよ!」って知識の押し付けだとウザがられるかも…と思って。防災グッズのプレゼントなら受け取ってもらえるから。
こういう防災のおすすめ方法っていいね!ひまりさんからお友達への「無事でいてほしい」って気持ちも伝わってると思うよ。

irrico

ひまり
私も母の日に、実の母に非常食セット贈ったよ。いつもはなにか贈っても「こんなことにお金使わなくていい」ってあんまり喜んでくれないんだけど、非常食は「これは本当に必要なものやね!」ってめっちゃ喜んでた。

irrico

ひまり
防災の仕事してると、本人だけじゃなく周りにも影響ありますよね。こうやってどんどん防災の輪が広がってくれたら嬉しい!
以前の自分に対して思うこと

「いつもしも」のライターになって数年間、防災についての情報発信をしてきた2人。
防災に無関心だったころの自分に対して、今どう感じるかを話し合いました。

ひまり
正直、ニュースなんかで東日本大震災を目の当たりにしたのに、防災の「ぼ」の字も意識しないでよく暮らしてたな…ってちょっと呆れる気持ちもあります。
それは私も同感。でも「いつもしも」で仕事してなかったら、大きな災害のニュースを見たとしてもどこか他人事で、今も非常用トイレの備蓄ゼロで暮らしてたと思う。

irrico

ひまり
今も備えは万全!ってわけじゃないけど、意識は完全に変わったと思います。
以前は、防災を難しく考えすぎてたと思う。大変そうで面倒だから、やらなきゃとは思っても後回しにしちゃってた。

irrico

ひまり
それはあるかも。「いつもしも」に入って、防災ってこれでいいんだって思いました。
カンタンなことでいいから、なにかやってみるって大事だよね。出かけるときは飲み物を持参する、いつものポーチに生理用品を1つ入れてみるのも立派な防災。「備えといてよかった!」って経験が、防災意識につながるんだと思う。

irrico

ひまり
そうそう。いっぺんにやろうとすると大変だし続かないから、できるときにできることを、ですね。
あの日の自分に「防災」を伝えるために

「いつもしも」で防災の知識も多少は増えて、意識も行動も変わった2人。
今後のアクションについて語りました。
防災に触れるきっかけは多いほどいい

ひまり
私たちが「いつもしも」に入ってから知った防災の現状を、たくさんの人に知ってもらいたいな。
国や自治体からの支援や避難所の環境は、私たちも現実を知ってショックだったもんね…。

irrico

ひまり
自分や家族の命に直接関わることだから、知れば考え方が変わると思う。考え方が変われば、行動を起こすきっかけにもなるし。
調査データで見たんだけど、
災害に備えて備蓄してる人は全体の6割くらい(
※1)なんだって。

irrico

ひまり
コロナのときにお店から物がなくなるっていうのを経験したばかりなのに、そんなもんかぁ…。
みんながそれぞれ備蓄しておけば、災害時に全体の負担は確実に減るよね。著名人が被災した経験を発信したり、防災アンバサダーになって呼びかけたりするのを最近よく見るけど、考えるきっかけになっていいと思う。

irrico

ひまり
「いつもしも」でも、被災経験のある著名な方や、防災に関わるお仕事をされている方にインタビューしてますよね。
学校で、防災の発信をしてくれるのもいいよね。宿題で「おうちの備蓄を調べましょう」とか。

irrico

ひまり
「いつもしもwith Kids」のアイデアを、実際に使ってくれてる学校もありますよね。これからも「これならできそう」な防災情報の発信を、続けていきたい!
「推し」と一緒に備えよう!

ひまり
「いつもしも」をよく見てくれてる人は防災に関心があると思うけど、防災にまったく関心のない人にも、なんとか情報を届けたいな。
本当にそう!かつての私たちみたいな、備蓄ゼロって人に気づいてほしい。

irrico

ひまり
インスタでちいかわ防災ポーチの投稿をしたとき、けっこう好評だったんですよ!好きなものと一緒に防災するっていうのもいいかも。
あのアイディアよかったよね〜!防災も楽しみながらできるのが一番だよ。

irrico

ひまり
今は推し活とかも熱いから、推しと一緒に防災!みたいなのも取り入れていきたいですね。

irrico

ひまり
防災を口実に!?まぁアクションにつながるんだったら、結果的にいいってことにしよう(笑)
はじめの一歩で0を1に
「いつもしも」に入って、防災について情報発信をするようになった2人。
今でこそ意識が変わって備えをするようになりましたが、一昔前は防災にまで気が回らず備蓄ゼロの状態でした。
その頃の自分を思い出すと、目の前のことに精一杯で防災は後回し…になる気持ちもわかります。
だからこそ、かつての自分に「難しく考えないで、小さいことでもいいからとにかくやってみよう!」と声を大にして伝えたい。
はじめの一歩が踏み出せれば、「これだけじゃ足りなくない?」「あれもあった方がいいかも」への可能性が開けるかもしれません。
そんな0を1にするきっかけになれるよう、「いつもしも」はこれからも初心を忘れず「これならできそう」と思える防災情報の発信を続けていきます!