スマートフォンが普及し、災害時もSNSの影響力が大きくなってきています。
いつも何気なく使っているLINEやX(旧Twitter)、FacebookなどのSNSも、被災したときは心強い味方になってくれます。
情報収集や安否確認、心細いときなどはもちろんですが、災害時に便利な機能を知っておけば、さらに活用することができるかもしれません。
一方で、悪質なデマや中傷も度々問題になっています。
SNSでできることとできないこと、問題を避ける方法を知っておくのも防災のひとつといえます。
今回は、災害時に便利なSNSの使い方や、情報収集におすすめのアカウント、意外と知られていない便利な機能をご紹介します!
この記事の目次
SNSが災害時に強いと言われている理由
まず、災害時にSNSでできることを簡単にまとめます。
▼各SNSの活用法について知りたい方は、こちらのボタンから先の章にジャンプしてください。
安否確認が取りやすい
災害が起きたとき、一刻も早く大事な人の安否を確認したくなりますが、電話やキャリアメールは混雑しやすくなります。
SNS(インターネット回線)は、その中でも比較的つながりやすい傾向です。
まとめて連絡できる
停電や外出中でバッテリーを節約しなければいけないのに、心配の連絡が次々に来ると困りますよね。
SNSでは、以下の方法で複数人にまとめて連絡できます。
- 誰でも見られるように投稿する
- グループメッセージで送信する
- プロフィールやアイコンに追記する
- SNS独自の安否確認機能を使う
安否情報に加えて、節電していることも伝えておけば、返信が遅れてしまっても理解してもらえるでしょう。
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memo
いつもしもでは、アイコン画像を簡単に加工できる「無事です」アイコンかんたん作成ツールを公開しています。
↓このように日付と簡単なメッセージを入れられます!
信頼できる情報を集めやすい
現在、多くの自治体が災害情報の発信にSNSを利用しています。
内閣官房「災害対応におけるSNS活用ガイドブック」によると、2017年時点で以下のような事例があったようです。
- 災害への注意喚起
- 防災無線の文字起こし
- 被害状況(ライフライン、道路、公共交通機関なども含む)
- 避難所の開設・混雑情報
- 診療中の医療機関
- 支援の情報
- ゴミ収集の情報
テレビやラジオだけではなかなか手に入らない情報ですよね。
自治体の他にも、ライフライン関連企業や大手報道機関などが、手軽に読める形ですばやく情報発信をおこなっています。
以前は各自治体や会社のホームページを見て回らなければいけませんでしたが、SNSでは1つのアプリでまとめて読めるのが大きなメリットです。
ニュースにはならない情報も見つけられる
災害時は道路をひとつ渡るだけで被害状況が大きく変わることもあり、行政や報道機関が把握しきれないことはどうしても出てきます。
そんなとき、近くにいる人や地元の企業のSNS投稿が参考になるかもしれません。
正確性は劣りますが、被災者目線でリアルタイムの情報を手に入れることができます。
使い慣れている人が多い
災害時の連絡手段としてよく聞く「災害用伝言ダイヤル」ですが、使ってみたことはありますか?
実は、2020年時点での認知率は64%。10代では50%を切ります。(※1)
情報収集手段として定番のラジオも使い慣れていない方が多いですし、「自分が知りたいことを調べる」という使い方ができません。
SNSならふだんから使っていて、連絡や調べ物の方法をよく知っている人も多いでしょう。
もしものときしかしないことを練習しておくのももちろんですが、いつも使っているものの応用方法を知っておくのも防災のコツです。
災害時にSNSを使うときの注意点
SNSならではのデメリットと、その対策方法も知っておきましょう。
デマが拡散されやすい
個人で簡単に情報発信できるため、中には嘘や勘違い、古い情報も紛れてきます。
さらに、災害時は「助けになりたい」という善意もはたらくため、拡散されやすい状況に。
デマや詐欺に惑わされないネットリテラシーを身に着けておくことも防災です。
日頃から各省庁や自治体、大手報道機関などの信頼できるアカウントを知っておきましょう。
X(旧Twitter)であれば、日常のタイムラインには流れない設定▼もできます。
個人が発信した情報は、まずGoogleやそのSNS内で検索をかけ、他の視点からの情報も確認してみましょう。
中にはデマを情報源としたフェイクニュースサイトや、デマを信じてしまった人の意見もヒットするので、発信源にも要注意です。
個人情報の特定につながりやすい
「電車が動かない」「停電してる」などの被害状況を投稿することで、現在いる地域がおおむね伝わります。
被害の範囲が狭かったり、過去の投稿内容や写真に手がかりがあったりすると、自宅までわかってしまうこともありえます。
身元を明かして助けを求めたり、積極的に情報発信したい場合は別ですが、そうでなく不特定多数が見られる状態のアカウントでは、何気ない発言にも気を配る必要が出てきます。
notice
大事な人と連絡が取れない、助けてくれた人にお礼をしたいなど、人探しもつい協力したくなります。
ですが残念ながら、ストーカーやDV・虐待の加害者が災害に乗じて投稿している可能性も。
どうしても協力したい場合は、最低限、連絡先が実在する警察署の電話番号になっていることを確認してください。
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必要以上に見てしまう
SNSはどんどん新しい情報が流れてくるので、つい見入ってしまいますよね。
特に災害時は心配事が増え、少しでも役立つ情報はないかと必要以上に釘付けになってしまうこともあります。
当然、電池を消耗しますし、見たくない情報を目にしてしまう機会も多くなるでしょう。
節電とメンタルのためにSNSはある程度時間を決め、ニュースアプリやラジオなどと使い分けるのがおすすめです。
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知りたくない・ムダな情報も流れてくる
SNSは誰でも自由に投稿できるため、役立つことや励まされることばかりではありません。
避けているつもりでも、心ない言葉やショッキングなニュースが目に入ってしまうこともあります。
情報量が多い分、本当に必要なものを見つけることが難しくなっているのです。
ここでも、SNSとの距離感と、他の情報収集手段との使い分けが大事になってきます。
後に紹介する、マイナス検索▼が活用できるケースもあるかもしれませんね。
【X(旧Twitter)】膨大な情報を絞り込むコツは?
ここからは、各SNSの活用方法についてご紹介していきます。
まずは、災害に強いSNSとして有名なX(旧Twitter)。
東日本大震災直後は1日のツイート数が1.8倍にも増え、情報共有や助け合いに積極的に活用されていました。(※2)
目の前の出来事をすぐに投稿できることと、リポスト(リツイート)機能によって有益な情報が拡散されやすくなっていることが特長です。
総務省が実施した熊本地震の被災者へのアンケートでは、接続の安定性や情報の希少性(他にはない情報が見つかること)も評価されています。(※3)
2023年11月現在、Xでは各所の仕様変更が相次いでいます。最新の情報はX社の公式アカウント(@XCorpJP)や、各自治体の公式アカウント等をご確認ください。なお、同年2月にAPI有料化の告知がなされましたが、公的機関からの災害情報に関しては無償利用可能とされています。
おすすめの災害情報アカウント
Xは誰でも気軽に発信できる分、嘘や勘違い、中傷、スパムなどのノイズも混ざりやすくなっています。
まずは災害時に参考にできる、信頼度の高いアカウントをご紹介しましょう。
気象庁防災情報
【気象庁HPの冬支度】今年も、気象庁HPの雪に関するコンテンツをはじめました。大雪・暴風雪に関する最新の情報をご活用ください。#いのちとくらしをまもる防災減災
あなたの街の防災情報(大雨・大雪)⇒https://t.co/0cyuRHdvyB
大雪・暴風雪に関する最新の防災気象情報⇒ https://t.co/Qjzd0RR64w pic.twitter.com/DmJwY7eZyN— 気象庁防災情報 (@JMA_bousai) November 6, 2023
台風・大雨の予報や注意喚起、大きな地震が起きたときの速報などを主に発信しています。
ときおり、クイズなどの豆知識コンテンツも投稿されるので、ためになりますよ。
有事の際は、災害の知識や備え方についても解説しています。
特務機関NERV
【緊急地震速報 第1報 2023年11月15日】
10時27分頃、静岡県伊豆地方を震源とする地震がありました。今後の情報に注意してください。— 特務機関NERV (@UN_NERV) November 15, 2023
一般企業のアカウントですが、気象庁から専用回線を引いていて、緊急地震速報や、各地の気象警報を即座にツイートしています。
NHK生活・防災
北陸や西日本ではきょうは天候の急変に注意を
上空の寒気の影響で北陸では今夜遅くにかけて、西日本ではきょう夕方にかけて不安定な天気の見込みで、
気象庁は土砂災害や浸水、川の増水、それに落雷や竜巻など激しい突風、ひょうなどに注意を呼びかけていますhttps://t.co/Gm1AVJG2nB #nhk_news— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) November 12, 2023
生活にまつわる通常のニュースが多いですが、災害時は避難情報や必要な対策をツイートしています。
公的機関のアカウントよりも、言葉遣いが平易で読みやすくなっているのがポイントです。
みんなで考える防災
❄️ 雪道での転倒に気をつけて 🌨️
降り始めは雪道に慣れた方も、
特にお年寄りは要注意です!https://t.co/f3b4TpKAyY歩き方
✅滑り止めの付いた靴を履く
✅歩幅を小さく
✅靴の裏全体を地面につけて歩く
✅リュックサックを利用し両手を自由に
✅転ぶときはお尻から横断歩道の白線も注意⬇️ pic.twitter.com/9UFyzl0Fb0
— みんなで考える防災 (@nhk_ikiruskill) November 12, 2023
こちらもNHKのアカウントですが、日頃の備えや災害時の対処法など、防災知識をまとめたツイートが中心。
大雨のときには避難の注意点、雨が止んだあとは浸水した家の片付け方法など、状況に合ったアドバイスがイラストつきでわかりやすく解説されています。
住んでいる都道府県や市町村のアカウント
全てではありませんが、災害時の情報発信にXを活用している自治体もあります。
自治体の広報用アカウントとは別に、防災情報専用のアカウントを運営している場合もあるので探してみてください。
ライフライン関係の公式アカウント
こちらも発信の頻度や内容はまちまちですが、使っている電力会社やガス会社、地域の水道局などをフォローしておくのもおすすめです。
memo
電力・ガス自由化で小売会社を利用している場合、停電などに関しては提供元の大手電力会社・都市ガス会社の情報を参照します。
災害時に見たいアカウントは「リスト」へ
災害情報アカウントをフォローしていても、他の人のポストでタイムラインが埋まり、必要な情報が見つけにくくなってしまうことがあります。
逆に、何もないときに災害関連情報ばかりのタイムラインになってしまうのもモヤモヤしますよね。
そんなときは、リスト機能を使ってみましょう。
簡単にいうと、メインとは別のタイムラインを新しく作れるイメージです。
災害情報アカウントだけをまとめたリストを作っておけば、非常時に必要なアカウントだけをピックアップして見ることができます。
リストはいくつでも作れるので、防災以外でもいろいろと分けてみると便利ですよ。
リストの作り方と小技
まずはメニューから「リスト」を選択し、リストを作成しておきましょう。
ここで関連性の高いアカウントがおすすめされますが、それ以外のアカウントももちろんリストに入れられます。
リストに入れたいアカウントを見つけたら、プロフィール画面のメニューから「リストに追加」をすればOK。
作るのが面倒!誰を入れればいいかわからない!という方は、他の人が公開しているリストをフォローするのがおすすめです。
フォローしたリストも、自作のリストと同じように扱うことができます。
見るときは通常、メニューから「リスト」を選択して開きますが、ピン留めをしておくと、いつものタイムラインからすぐ行き来できるようになります。
やり方は、「自分のリスト」でピンのマークをタップするだけです。
知っておくと便利な小技
災害時に役立つ、ツイッターの設定や検索のコツをご紹介します。
通知
特定のアカウントがポストしたとき、プッシュ通知を受け取れる機能があります。
通知して欲しいアカウントのプロフィール画面で、ベルのマークを押せば設定完了です。
SNSを見ないようにしたいけれど、重要なポストは見逃したくない…というときに便利です。
memo
災害時、節電のためにと通知全体をオフにしてしまうと、ポストの通知も当然来なくなります。
Xアプリ内の「設定とプライバシー」で、通知の内容ごとにオン・オフできますよ。
高度な検索
Xは情報量が多いぶん、目的の情報を探しにくいデメリットがあります。
少しでも絞り込むためには、「高度な検索」機能が便利です。
除外するキーワードや最低リツイート・いいね数など、細かい条件を設定して検索できます。
パソコンの場合は一度検索結果を表示し、画面右側の「高度な検索」をクリックして条件を追加していきます。
スマホアプリではこの機能がなくなってしまいましたが、キーワード欄にコマンドを入力すれば同じことができます。
すべての機能を紹介すると長くなってしまうため、ここではよく使う短いコマンドをピックアップしてご紹介します。
マイナス検索
-(半角ハイフン)をつけて除外したいキーワードを入力します。
例:近くの地震被害について、心配や伝聞の投稿を除いて調べたいとき
「○○市 地震 -大丈夫 -らしい -みたい」
完全一致検索
キーワードが勝手に分割されたり、微妙に違うキーワードも含められてしまう場合は、" "(半角ダブルクオート)で囲みます。
例:「台風の影響」と調べたいのに、「台風+の+影響」で検索されてしまうとき
「"台風の影響"」
memo
マイナス検索と完全一致検索は、Googleなどでも使えます。
アカウントを指定して検索
「from:アカウントID」を追加します。
例:いつもしも公式アカウントの、ローリングストックに関する投稿を見返したいとき
「ローリングストック from:itumosimo」
Yahoo!リアルタイム検索も使える!
こちらは外部サイトになりますが、Yahoo!リアルタイム検索は、独自の仕組みでX内のポストを検索できます。
- Xに登録・ログインせずにポストを検索
- スパムなど、問題があるポストを自動的に除外
- 話題順に並び替え
- キーワードがユーザー名に含まれる場合を除外
以上の機能を使いたいときは、Yahoo!リアルタイム検索が簡単です。
Yahooへの登録は不要なので、Twitter内でうまく検索できないときは気軽に試してみてください。
memo
ユーザー名の除外は、Twitter内でも「キーワード OR @i」と検索すれば可能です(公式のものではないため、後に使えなくなる可能性もあります)。
覚えにくいコマンドは、スマホの辞書に登録しておくと便利です。
救助要請はまず119へ、ハッシュタグはあくまで補助的に
Xでは、ハッシュタグ「#救助」で救援要請をおこなうこともできます。
ですが、実際は無関係な投稿に埋もれてしまったり、具体的な居場所を公表するリスクも。
自治体や消防庁が確認してくれていることもありますが(※4)、やはりまず考えるべきなのは、電話で根気強く110や119にかけることです。
やむを得ずXで救助要請をおこなう場合は、可能な範囲で下記のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 救援してほしい事柄を具体的に書くこと
- 住所を具体的に書くこと
- わからない場合は位置情報を添付すること
- 写真を添付すること
(2021年、旧公式アカウント「Twitterライフライン(@TwitterLifeline)」を参考に作成。2023年現在、該当アカウントは閲覧不可能)
メンタルのためにミュート機能を使う
ナーバスになりがちな災害時、仲が良い人や防災関係の投稿でも、この話題はいま目にしたくないな…ということもあるかもしれません。
そんなときは、「ミュートするキーワード」を登録しておきましょう。
ミュートしたキーワードが含まれるポストは、たとえフォローしている人のものでもタイムラインに流れなくなります。
アプリ版では、「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」→「ミュートするキーワード」で設定できます。
非常時だけではなく、日常の備えにも!
防災は継続が大切。気軽に読めるXの投稿は、「もしも」のときだけではなく、「いつも」少しずつ防災を意識するのにぴったりです。
たとえば警視庁警備部災害対策課は、身近な防災を発信していることから人気があります。
以前、私が寝ていた時、側を走り回っていた息子が、私の愛用しているメガネを踏んだため、歪んで壊れてしまいました(泣)。その時、急遽、代用したのが非常用持ち出し袋に入れていたメガネです!身近で使用しているけど、代用品が見つけにくいものをチェックして、事前に備えておくのも必要ですね!
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) November 12, 2023
いつもしも公式アカウントでも、ママの日常の中のちょっとした備えを発信していますので、フォローしていただけたら嬉しいです!
子どもの送迎の際はスマホだけ持って出るというママも多いのではないでしょうか。 先日、子どもを駅まで送ったスタッフ。近所だしスマホがあれば事足りるだろうと油断していたら、思わぬハプニングに😅どこに行くにも最低限の #現金の備え はあるに越したことはないと悟りました。#いつもしも pic.twitter.com/YWDxQkxbAn
— いつもしも◇ママと子どもの防災 (@itumosimo) November 9, 2023
【LINE】いつものトーク画面が災害時も役立つ
実は東日本大震災をきっかけに開発されたLINE。(※5)
何かと問題になりがちな既読機能ですが、もともとは災害時に返信しなくても安否がわかるようにと実装されたものでした。
バッテリーを節約しなければならない状況で、最低限の反応で済むのはありがたいですよね。
その後に熊本地震が起きた際には、安否確認や配給、お店の状況など、おもに知人同士や近所の情報を得るのに活躍していました。(※3)
現在、友だちと簡単に安否を共有できる「LINE安否確認」、次にご紹介する「LINEスマート通知」、自治体との連携など、防災に関するさまざまな取り組みがおこなわれています。
おすすめのLINE公式アカウント
LINE公式アカウント「LINEスマート通知」を友だち登録し、地域を設定しておくと、警戒すべき情報が出たときに通知を送ってくれます。
Yahoo!天気・災害と連携していて、1タップで地図や詳細も確認できるのでとても便利です。
また、内閣府防災のアカウントでは、トーク機能を使って避難すべきかどうかの診断ができます。
親子で大地震に遭遇したら~避難する?在宅避難?5つの判断ポイント
大地震が起こったとき、家には子供とママだけというシチュエーションでは、ママひとりの決断が親子の命を左右します。 「発災直後の10分間行動マニュアル」については別ページに詳しくまとめましたが、その後の避 ...
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まだ少ないですが、都道府県や市区町村でもLINEを活用していることがあるので、ぜひ一度探してみてください。
2019年の台風15号・19号直撃時は、被害の大きかった地域で被災者支援のためのアカウントが臨時開設された例もあります。(※6)
memo
日常でも使える便利な機能
気づくといろいろな機能が増えているLINE。災害時や日々の備えに使えそうな機能をまとめました。
LINE安否確認
2022年2月に実装された新機能です。
それまでの安否確認機能はタイムライン(現:VOOM)に投稿される形でしたが、アップデートにより友だちリストから一覧で安否状況を確認できるようになりました。
また、「詳細を見る」では、その災害に関するニュースや公的機関の発表、発災後に役立つ知識がまとめられています。
ステータスメッセージ
友だち一覧やプロフィールで表示される文章です。
被災時は自分たちの状況を書いておくことで、安否確認のやりとりを減らしたり、支援を求めることができます。
アナウンス
トーク内の吹き出しを長押しして「アナウンス」を選択すると、そのメッセージをトーク画面上部に固定できます。
大事なメッセージを見失うことがなくなるのでとても便利です。
memo
登録できるメッセージは最大5つ、常に表示されるのは最新の1つだけになります。
ノート
常に表示させたいわけではないけれど、長期的に残しておきたい情報はノートに残しておきましょう。
トークとは別に、文章や写真などを保存しておける機能です。
普段の備えとして、家族で共有しておきたい約束事や緊急時のタスクを書いておいてもいいですね。
ただし、トークと違って電波がないと見返せないので、あくまでサブ的なメモにするのが良さそうです。
家族の予定管理、どうしてる?もしもの時も慌てない情報共有の仕方
「防災」と言うと、グッズや食料を備えることばかりに意識が向きがちですよね。 でも、実は家族で共通の認識を持つことも同じくらい大切なんです。 いざという時に、 この日この時間に家族は何をしているか こん ...
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位置情報
外出中、なじみのない場所で被災してしまったときでも簡単に居場所を伝えられます。
オープンチャット
地域のオープンチャットに参加することで、近くの情報を入手できます。
匿名でだれでも参加できるため、情報の信頼性には注意が必要です。
寄付や送金
災害が起きてLINE公式の寄付ページが開設されたときは、1円から簡単に寄付することができます。
LINEポイントも1ポイント1円として使えますよ。
また、個人的な送金をしたいときには、LINE Payも活用できます。
相手のLINE Pay残高だけではなく、銀行口座に直接送金することも可能です。
【Facebook】地元の人や支援者とつながりやすい
Facebookも災害対応に力を入れているSNSです。
実名制のため、安否確認や近隣の情報収集がしやすいのがメリット。
また、多くの自治体が利用していることも特徴です。
東日本大震災をきっかけに誕生した災害支援ハブ
Facebookには、「災害支援ハブ」として、災害時に被災者を支援する機能を提供しています。
セーフティチェック
簡単に安否確認ができる機能です。
災害で影響を受けた地域にいると、セーフティチェックの通知が届きます。
「自分の無事を報告」ボタンを押すだけで、友達全員に無事を知らせることができます。
災害支援ハブで各災害のページにアクセスすると、無事が報告された友達のリストも確認できます。
募金キャンペーン
Facebookの募金キャンペーンでは、登録している非営利団体が自ら寄付を募れるのが特徴。
自分が特に支援したい地域や活動を選ぶことができます。
コミュニティヘルプ
コミュニティヘルプは、支援を求めている人と支援をしたい人のマッチングができる機能です。
特定の地域に対して、支援を募集(申し出)する投稿を公開できます。
グループもローカルな情報収集に活用できる
普段から使われているグループ機能も、災害時に役立ちます。
もともとある地域の情報交換用グループはもちろん、災害時には被災者支援のためのグループが有志で立ち上げられます。
被災者支援グループでは、物資を受け取れる場所や困りごとの相談先、ボランティアの情報などが支援者から発信されています。
まとめ:災害時も、SNSと上手に付き合おう
今回ご紹介したSNSの特徴をまとめます。
X(旧Twitter)
- 情報が早い・多い
- 短文なのでまとめてチェックしやすい
LINE
- 安否確認に便利
- 身近な人との情報共有がしやすい
- 多くの自治体が利用
- 安否確認に便利
- 近所の人や支援者とつながりやすい
いくら災害時にSNSが役立つといっても、日常生活さえままならないときに、各アプリの細かい機能やルールまで確認する余裕はないと思います。
自治体や公的機関のアカウントを登録しておく、役立ちそうな機能は一度試しに使ってみるなど、今できる備えは早めにしておきましょう!