感染者数増加の波と減少傾向を繰り返しながら、終息していない新型コロナウイルス感染症。
今まで何とか乗り切ってきた「いつもしも」スタッフでしたが、災害級とも言われた2022年夏の第7波で、ついに家庭内感染と自宅療養を経験しました。
第7波を逃れた家族も、なんと第8波で感染…。第7波との違いなども追記しています。(2022年12月)
※新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行する前の記事です。移行後の変更ポイントについては、こちらを参照してください。(2023年6月)
「家庭内感染と自宅療養に対する備え」。
解説その他は、当事者として両方経験したえるふが担当します。
実際に自分が感染してわかったこと、必要だと思う情報を整理しながら、コロナ以外の感染症や災害時の在宅避難への備えにもつながるようにお伝えしていきます!
先に自宅療養の備えをざっくり確認したい方はこちら↓を見てくださいね。
この記事の目次
家庭内感染で困ったこと
我が家の家庭内感染の始まりは、小学生の娘でした。
夏休み中のある日。朝は検温しても平熱だったのが、お昼過ぎに娘の体が熱いことに気づき、恐る恐る熱を測ってみると38.3度!
世の中はまさに第7波のピークが始まった頃だったので、体温計を目にした瞬間にすべてを覚悟しました。
そこから嵐のような15日間がスタートします。
感染の経緯と主な症状
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コロナに感染すると、とにかく最初に症状が出た日=発症日がいつかということがとても重要になります。陽性者の自宅療養期間や濃厚接触者の待期期間など、全てこの発症日を起点として数えるからです。また、通常は発症した日を0日としてカウントするようです。東京都福祉保健局のサイトには、オミクロン株の療養期間・待機期間の目安算定ツール(※3)もあります。
ちなみに私の症状は娘よりも多くて、個人差が大きいと思うけど、やっぱり大人の方が比較的症状が重いような気がしたよ。
母と娘のコロナの症状
※日にちの経過によるそれぞれの症状です。実際は母は娘のday4に発症しました。
症状のピークは何日目?
39度の高熱が出ている娘を炎天下に連れていくのはしのびなかったよ。
とにかく全身が筋肉痛みたいに痛くて身の置き所がなくて、殆ど眠れずに半泣きでのたうち回ってました。
さらに、9月26日からは発生届の対象者が限定されて、今は65歳未満で妊娠していないなど発生届の対象外なら自分でオンライン申請するようになったね。(※4)
隔離期間はどれくらいなのか
発症している娘だけでなく、他の家族も一日3回くらい熱を測って、家庭内感染はどのくらいの時間差で発症するのか調べては、ビクビクして過ごしてたよ。次に誰か発症したらどう対応するかも話し合ってました。
いっそ家族全員が一度に罹った方が隔離も気にしなくていいし、ラクなんじゃないかって思ったくらい。看病は大変そうだけど。
調べたら、発症後7日くらいするとウイルスの排出が落ち着いてくるみたい(※5)。もちろん娘にもマスクさせて距離をとって、換気と消毒は何度もしてた。
notice
2022年9月、感染して症状がある場合の療養解除の目安は、「発症日を0日として7日間経過し、かつ症状軽快後24時間経過していること」もしくは「7日目で症状が軽快していない場合、症状軽快時から24時間経過していること」となりました。無症状の場合はまた目安が異なります。
新型コロナウイルスに関する対応は短期間でも変更点が多いので、自治体のHPなどで常に最新情報を確認するようにしましょう。
発熱外来につながらない
ただ、オンライン診療の枠も争奪戦。最初の登録に保険証の画像をアップロードする必要があって時間を取られていたら、もうその日の受診枠が終了しちゃって。結局、娘と同じ耳鼻科の発熱外来で検査してもらえたよ。
発熱外来だけじゃなくて、遠隔診療(電話診療、オンライン診療)や往診も調べておけばよかったな。
point
発熱外来と言っても、かかりつけ患者以外も対応可能かどうかや小児や妊婦が受診できるかどうか、検査方法なども医療機関によって異なります。
また、診療時間や受診枠に制限があり、希望通りにいかないことも多々あるので、普段のかかりつけ以外にも第2、第3の候補を予めピックアップして情報をまとめておきましょう。体調の悪い状態で調べたり、あちこちへ電話をかけるのは、かなりの負担になります。
コロナ以外の感染症や子どもの急な体調不良時にも、これらの情報が役に立ちます。
家庭内感染を予防するポイント3つ
我が家で感染リスクの分かれ目だったと思うことや、他の家庭のケースをいくつか聞いた結果から、家庭内感染対策を考えてみました!
家庭内感染を予防するポイント3つ
- 徹底した隔離・・・特に食事と睡眠は必ず分ける
- こまめな換気・・・窓を開け、“換気”と名の付くものは全て回す
- 常にマスク・・・これを我慢できるかが分かれ目かも!?
①徹底した隔離
「そんなの当たり前でしょ!」と思うかもしれませんが、やはりこれが一番確実な対策です。
我が家の場合は、一軒家ということもあり、感染した娘と私は2階の端にある寝室にこもってトイレも2階を使いました。感染しなかった家族は1階を使い、トイレに関しては完全に動線が分かれた状態でした。
お風呂は、熱がある間は娘も私も無理して入らず、ホットタオルで体を拭くなどして凌ぎました。解熱した後は、一番最後に入って換気を徹底。消毒は特にせず、通常の入浴の後と同じようにお湯を流してスキージーで水滴を拭き取りました。
発症して一週間はほぼ寝室にこもり、移動は目の前のトイレに行くだけ。食事はドアの前まで持ってきてもらい、ティッシュやゼリー飲料のパッケージ、ペットボトルなどのゴミはビニール袋にまとめて口を縛り、ゴミの日まで放置していました。(※食事の際の生ごみは家族が処理)
一週間が経過した後も、療養期間中はリビングやキッチンへ行くときはマスクに消毒はもちろん、他の家族とは距離を取って必要最低限の家事のみでした。
②こまめな換気
徹底した隔離の次に大事なのがコレかもしれません。真夏で猛暑が続く時期でしたが、エアコンをつけたまま1時間に1回は窓を開けてリビングを換気していました。
感染した娘と私がこもっていた寝室では、気休めかもしれませんが途中から空気清浄機もつけていました。
トイレやお風呂も、換気扇は常につけっぱなしの状態だったと思います。
ただ、夜は窓を閉めてエアコンをつけていたので、この時間が最もリスクが高かったのかもしれません。
娘が感染して寝室にこもってからも、夜は私も看病のために同じ寝室で寝ていました。空気清浄機は一番リスクの高い発症初期は忘れていて、つけていませんでした。
point
普段、同じ寝室で寝ていた夫は翌日からリビングに布団を敷いて寝ました。この布団セット、実はインフルエンザの経験から購入しましたが、備えていて助かったものの一つです。
2人分の療養期間が終わった後は、換気を徹底して寝具(シーツやタオルケット)を交換し、部屋の掃除や消毒をしてから元の生活に戻りました。
③常にマスク
マスクの感染防止効果は種類によっても賛否両論ありますが、やはり一定の効果はあると思います。
娘が罹患した頃は猛暑だったこともあって、不織布ではなく冷感マスクなどをつけていたのですが、発熱してすぐに他の家族は家の中でも不織布マスクに切り替えました。本人は受診の際を除いて、高熱で辛そうだったためた隔離した部屋の中ではつけさせませんでした。
発症した日の夜、大人は娘と同じ寝室で寝ましたが、マスクをしたままだった夫は感染を免れました。私はというと、マスクをしたまま寝るのは苦しくて途中で取ってしまいました。
同じく子どもがコロナに感染した医師のSNSでも、感染対策として1日中高規格マスクをつけているとあったので、特に感染者と同じ部屋で寝る場合はマスクが必須だと思います。
ようやく息子が寝ました。
僕は1日中高規格マスクをつけて、息子の世話に挑戦してみましたが...
「何故家の中なのにマスクをつけるのか?」と尤もな反論を喰らい、部屋中で咳をするわ、公園に行きたいと騒ぐわ、てんてこ舞い💦
昼間下がっていた熱も夜になってぶり返し、戦いは長引きそうだと嘆息😅 pic.twitter.com/foHc8FZrlT— 田代和馬@訪問診療医(ひなた在宅クリニック山王) (@homecare_hinata) July 31, 2022
宿泊療養施設という選択肢も
宿泊療養を検討する例
- 持病があり、自宅での療養に不安がある
- 自宅に基礎疾患のある家族や妊婦、高齢者がいる
- 住宅事情などで家庭内の感染対策や隔離が難しい
注意
宿泊療養施設への申し込みは、陽性判定が出てからになります。そうすると、まず発症して発熱外来にかかる、もしくは検査キットで判定して陽性者登録するまでに時間がかかってしまうと、施設へ移るのも遅くなってしまいます。
また、第7波では感染者数の増大により宿泊療養希望者が殺到し、申し込んでも入所できない場合もあったようです。
我が家は第8波で夫が宿泊療養を経験しましたが、とても有難いシステムでした。(2022年12月追記)
療養期間10日間は意外と長い
インフルエンザの出席停止は「発症後5日間かつ解熱した後2日を経過するまで」だし、濃厚接触者なんて概念はなかったものね。
症状が回復してくるとひまになる
週末に発熱して療養中の娘。少しずつ元気になってきたのは喜ばしいのですが、今度は「ひま~!」と叫ぶように😅
そんなときに役立つのが、8/1にスタートした #いつもしもwithKids🎈
早速、スマホで #ドリル をやってもらいました👍
「アルファ米ってなに?」そんな子どもの質問にはQ&Aで対応できます。 pic.twitter.com/Kw22cZdG3J— いつもしも◇ママと子どもの防災 (@itumosimo) August 4, 2022
療養中の食事はどうなる?
第8波で何が変わった? 2度目の家庭内感染
(※以下の第8波についての記述は、2022年12月時点の追記です)
2022年夏の第7波では感染を免れた家族が、第8波でコロナに罹ってしまいました。
今回は、最初に発覚したのは中学生の息子でした。
朝、起こしに行くと既に「熱があるかも…」と自覚症状があり、測ってみると38.3度の発熱。後に学校でクラスターが発生していたことがわかり、学級閉鎖となりました。
息子の発症の2日後には夫が朝から異様に寒がっていると思ったら、発熱。
2度目の家庭内感染と自宅療養を通じてわかった第7波との違い、特に大きく変わった手続きのフローと追加で備えたほうがいいものをレポートします。
発生届の対象外なら検査は不要?
新型コロナウイルスに感染した場合、2022年9月25日までは医療機関を通じて保健所に発生届が提出されていましたが、現在ではこの発生届の対象者は以下のように決められています。
発生届の対象者
- 65歳以上の方
- 入院を要する方
- 重症化リスクがあり、かつ新型コロナウイルス感染症治療薬の投与が必要な方、または、重症化リスクがあり、かつ、新型コロナウイルス感染症罹患により新た酸素投与が必要な方
- 妊娠されている方
つまり、発熱して感染を疑った時点で夫も息子も発生届の対象外でした。
とはいえ、周囲への影響等や症状が悪化する可能性を考えると、コロナかどうかを検査する必要があります。
夏の第7波では、一定の年代以外はコロナの検査のために発熱外来を受診する必要がありましたが、第8波では医療用の抗原検査キットを用いてセルフチェックすることも可能になりました。
notice
新型コロナウイルスの抗原検査キットは、医療用医薬品、または一般用医薬品として国の承認を受けたものが必要です。国が承認した抗原検査キットは【体外診断用医薬品】または【第1類医薬品】と表示されています。
薬局やドラッグストアで購入する場合は、購入先の薬剤師に相談しましょう。(※7)
東京都では、症状がある人や濃厚接触者になった人は専用サイトから抗原検査キットを申し込むと無料で配布してくれたので、早速申し込みました。
第7波のときは届くのに数日かかりましたが、今回は翌日には送られてきて、とても助かりました。
往診や抗原検査キットを活用する
第7波で何が大変だったかというと、
症状がつらいときに発熱外来を探して電話をかけて受診し、PCR検査を受け、陽性の結果が出たら陽性者登録する
という一連のフローが所々で引っかかり、スムーズに進まなかったことです。
その経験から、第8波では息子はすぐに往診を申し込んで診察とPCR検査を受け、夫は抗原検査キットでセルフチェックしました。息子は検査翌日に陽性という結果が出ましたが、もう症状が落ち着いていたので療養支援は必要ないと判断して陽性者登録はしませんでした。
夫は発症当日は抗原検査キットで陰性でしたが、翌日の朝には陽性。すぐに陽性者登録センターへ申請して、そのまま宿泊療養の申し込みへとすんなり進めたので、第7波との違いを実感しました。
発生届と陽性者登録の違い
発生届とは、新型コロナウイルスの検査で陽性だった場合、発生届の対象かどうかを診察した医師と患者で確認を行い、該当する場合に医療機関から保健所へ提出する届け出のことです。対象に該当しない場合は、届け出は行われません。
医療機関や抗原検査キットで陽性の結果が出たものの発生届の対象外となった場合は、患者である本人が市区町村の指針に沿って対応する必要があります。
自治体による療養支援(宿泊療養や支援物資など)を希望する場合は、自治体の陽性者登録センターにオンラインで申請します。これが陽性者登録です。
実録!宿泊療養体験レポ
我が家では、大人が最初にコロナに感染した場合は家庭内感染を防ぐために宿泊療養を申請しようと話していました。
結果的には2度とも子どもが学校などで感染して大人にうつったのですが、第7波では発熱外来を受診するまでに時間がかかり、陽性者登録する頃には6日も経っていたので宿泊療養は諦めました。
今回は夫が感染し、これ以上の家庭内感染を避けるために申し込んでみました。
療養中は毎日、専用のアプリに健康状態を自分でチェックして入力し、必要であれば看護師さんに体調の相談もできます。
宿泊療養の持ち物
宿泊療養が決まったら、持っていくものを準備します。自治体のサイトや体験談なども参考にしながら決めましたが、実際には必要なかったものも。
特に食事に関するものは、療養先によってかなり事情が変わるかもしれません。夫の療養先ではインスタントの味噌汁やスープ、コーヒー、紅茶なども自由に飲めたため、結果的には不要でした。
宿泊療養に持って行ったもの
- ナイトウエア
- Tシャツ
- 下着
- 靴下
- メガネとメガネケース
- タオル(大×1、中×2、小×2)
- 体温計
- 解熱鎮痛剤
- 財布(帰りの交通費)
- 保険証
- 仕事用のPC&充電器
- スマートフォン&充電ケーブル等
- リモートワーク用のクッション(持参して大正解だったそう)
- ピンセット(なぜ…)
- ヘアワックス
- 化粧水
- ふりかけ、ごはんのお供
- 粉末のインスタントコーヒー、お茶、ドリップコーヒーなど
- タンブラー
意外と充実!? 宿泊療養中の食事
夫が驚いていたのが、宿泊療養中の食事でした。
療養施設に入った当初はまだ体調が悪くて残してしまったものの、色々なおかずが入ったお弁当が日替わりで出てきて、弁当嫌いの夫でも飽きなかったと言っていました。
お弁当と一緒に提供されるペットボトルの水やお茶の他にも、インスタントの味噌汁やスープ、コーヒーや紅茶もお弁当の置き場所に用意されていて、自由に取ることが出来たそうです。
発症して間もない頃が感染力も強いので、家庭内感染をしっかり防ぐ必要がありますが…
着替えなどの差し入れはできる?
夫が入所したホテルは家族や友人からの差し入れは可能でしたが、受付可能な時間帯が決められていて、直接持参する必要がありました。
差し入れの可否や方法については施設ごとに異なるので、宿泊療養が決まったら予め確認しておきましょう。療養先が決まると、滞在中の流れや持ち物、備品等についての説明書が送られてきました。
また、大抵の療養施設は洗濯できない(ランドリーはない)ので、着替えの差し入れを検討する家族もいるかもしれません。我が家は療養期間に必要な枚数の下着を持参し、その他の衣類は着回したので差し入れはしませんでした。(帰宅してからの洗濯が大変ですが…)
入所先が自宅から遠い可能性もあるので、基本的に差し入れがない前提で準備をした方がいいかもしれません。
コロナだけじゃない!感染症シーズンへの対策
今回の家庭内感染と自宅療養の経験を踏まえて、次にやってくるかもしれない流行の波と感染症シーズンへの対策を考えてみました。
自宅療養で本当に必要なもの
check!
自宅療養に「あって良かった備え」は、家族構成や子どもの年齢、家庭内の感染状況によっても異なってきます。
いつもしものママ防災士リサさんの体験談も参考にしてくださいね。
ママ防災士 リサの【いつもしも】~家族全員コロナ感染!自宅療養を救う備蓄品
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ママこそローリングストックするべき理由
『もともと備えていたので助かりました~』と、ややマウントな発言をしてみましたが、もともと私はストックが大の苦手!
常にギリギリを攻め、スマホも電動自転車も充電は1桁まで粘る私がローリングストックを始めたのは、2年前の冬、コロナが世界的に流行し始める直前にインフルエンザに罹ったことがきっかけでした。
当時、マスクの買い置きを迷っているうちにあっという間に店頭から消えて後悔したことをよく覚えています。
災害と同じように、感染症もある日突然、罹患します。コロナの場合は即自宅待機となりますし、コロナでなくても子どもや自分が感染症にかかると、いつもの生活にも支障が出てきます。
体調が悪い子どもを連れて買い物には行けないですし、短時間でも家で留守番させるのは心配。ましてや自分が辛いときに家事(特に料理)をするのはしんどいもの。ネットで買い物するという手もありますが、欲しいものが手に入らなかったり意外と日数がかかったり。
そんなママこそ、ローリングストックするべきです。
実際に使ったローリングストック(食品)
- 500mlのペットボトル水
- ゼリー飲料
- パスタ&パスタソース
- レトルトカレー
- パックご飯
- カップ麺
- 冷凍食品(餃子、チャーハン)
- シリアル
特に我が家のように夫が料理できない場合でも何とかなる調理が不要なもの、もしくは簡単に済むものを用意しておきましょう。
やっぱり向いてない!?我が家のローリングストック実践例
「いつ起こるかわからない災害に備えて、普段からローリングストックしよう!」 防災関係でよく見かけるフレーズです。 「いつもしも」でも、ローリングストックの必要性を記事にしてきました。 でも、我が家がロ ...
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自治体からの支援物資の中身
市区町村のサポートは知らなかったのですが、家庭内でいつ誰が発症するかわからない状態で、食料品の配送はとても有難かったです。
我が家も食料品や一部の日用品はローリングストックしていますが、実際に支援物資で数日間過ごしてみると、改めて気づくことが沢山ありました。
point
- 脱水にならないためにも飲料水は必ず!
- 症状がつらい時に口にできるもの(レトルトのおかゆやゼリー飲料など)を備える
- 子どもが好きな食べ物があると食欲が落ちたときに役に立つ
- 支援物資は申し込んでから数日かかるので、最初の3日を乗り切る備えは常にストックするべき
- ネット注文はスマホを操作するのも辛いほど体調が悪いと厳しい
- 身内に買い物を頼むと思い通りにならないことも(※下記参照)
今回の気づきをもとに改めて自宅のローリングストックを見直すと、在宅避難など2次の備えの参考になりました!
実は大事な『情報』の備え
今回コロナに感染して改めて実感したのは、いざというときにアクセスする「情報」をリストにしておくことが大事ということです。
コロナ禍が始まって2年半の間、子どもの発熱は何度かあったので、コロナの場合に備えて発熱外来のある病院や相談センターの連絡先はチェックしていました。
が、それは自分のスマホのブックマークだけで完結してしまい、見える形にして共有するということはしていませんでした。
もし先に私が感染し、他の家族に次々とうつっていたら、体調が悪い中で必要な情報を伝えることはできなかったかもしれません。
また、最寄りのかかりつけ医が臨時休業中だったことで、調べ直す必要もありました。第2、第3の候補や夜間・休日診療の病院はリストにまとめておくことをおすすめします。
往診やオンライン診療も対応エリアの範囲や初期登録が必要な場合があるので、念のため確認しておけば良かったと思いました。
まとめておくと役に立つ情報リスト
- 自宅から近い発熱外来のある病院リスト(近い順に複数ピックアップ)
- 往診・オンライン診療のアプリ
- 地域の保健所の連絡先
- 夜間・休日診療の病院リスト
- 子どもの学校や職場などの連絡先
情報の備えをもっと詳しく
まとめ
ここ数年、私たちの生活に大きな影響を与えてきた新型コロナウイルスも、パンデミック(世界的大流行)の終焉が視野に入ってきたと言われました。
最終的には完全にゼロになることはなく、エンデミック(一定期間で繰り返される流行)として「よくある感染症」の一つに収まっていくと考えられています。
幸い私も娘も今のところ後遺症らしき症状はありませんが、できれば感染したくなかったというのが本音です。
でも、罹ってしまったことを悔やんでも仕方のないこと。
むしろこの経験や教訓を、これからのいつもの生活や「もしも」の備えに活かしていきたいと思っています。
ローリングストックや必要な情報をまとめておくことは、防災にもつながります。
ちょっとした備えを意識することで、「もしも」のときも落ち着いて対処できるようにしておきましょう。