簡単に作れてバリエーション豊富なパスタは、忙しいママにも大人気!
最近ではもしもの備えとしてパスタをローリングストックしている方も多いのではないでしょうか。
そんなパスタ好きさん必見!
今回はオーソドックスな乾燥パスタをひたすら非常食用に調理してみた結果から、本当におすすめできるパスタ調理法を5つ厳選して紹介します。
在宅避難時はもちろん、普段も使える調理法ばかりなので、気になったら今日からでもチャレンジしてみて下さい♪
今回使用するパスタ
【日清製粉】 マ・マー スパゲティ
1.6mm(1束100g)/ゆで時間7分
タイプ別で見るおすすめ調理法はこちら
この記事の目次
パスタ調理の基本、お鍋で茹でる方法
パスタの作り方は”お湯をたっぷり沸かす→表記通りの時間茹でる→好みの具材や味で仕上げる”という流れが基本ですが、非常時だと貴重な水や燃料をたくさん使うことになってしまいます。
そこで、
- 茹でる水を少なくする
- 加熱時間を短縮する
- パスタを半分に折って茹で時間を短くする
など、無駄を最小限に抑える工夫をしつつ、パスタを茹でる方法を2つ紹介しましょう。
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①沸騰したお湯に入れて更に1分沸騰「お湯放置パスタ」
初めに紹介するのは、カセットコンロでお湯を沸かしてパスタを入れ、1分沸騰後に火を消して放置する方法、名付けてお湯放置パスタです。
詳しいレシピ・分量はこちら
パッケージ表記では100gのパスタに対し茹で水1ℓですが、これだとすぐ水がなくなってしまいますよね。
そこで、どこまで水を減らせるか試してみたところ、約250mlまでは減らしても茹でられました。
500mlペットボトルの約半分が目安、と覚えておきましょう。
また、今回の検証で使用する鍋は直径16cmの片手鍋ですが、カセットコンロ推奨の鍋サイズや材質であればもう少し大きめでも大丈夫です。
(ちなみに23.5cmの鍋でも試したところ、同じ水分量でも問題なく茹でられました。)
鍋の水が沸騰したらパスタを入れ、更に1分間沸騰後火を止めます。
沸騰後はなるべく工程を減らすため、途中で混ぜる事もせずひたすら待機…。
7分後、茹で上がった麺はこの通り↓。
麺の固さもちょうど良く、普通に茹でた時と同じようなパスタが完成しました。
簡単にできるし、麺の食感も問題なし!
ちなみに、試作を繰り返す段階で何度か麺がくっついてしまう事がありましたが、ほぐせば問題なく食べられるレベルでした。
作りやすさを重視する為に塩を入れる・途中で混ぜる等の作業工程を省いたものの、こちらも特に問題なし!
慣れ親しんだこの調理法なら、もしもの時でも慌てずに作れそうです。
②水から入れて沸騰後放置「水からパスタ」
上記のお湯放置パスタを作っている最中、ひとつの疑問が浮かびました。
きっかけは、沸騰後ふたを開けた際に熱湯がボコボコ飛び散って熱かったことでした。
蓋を開けずに済めばお湯飛び散り問題が解消されるはず…。
ということで、水の状態からパスタを入れて茹でる水からパスタも試してみることにしました。
使用する鍋はお湯放置パスタと同じ直径16cmの片手鍋です。
詳しいレシピ・分量はこちら
火を止めてから7分後、出来上がった麺はこのようになりました↓。
見た目はお湯放置パスタとほぼ同じです。
食べてみても、
と、全く問題なし。
冷たい水の状態でパスタを入れるので、お湯跳ねもなく安全♪
この方法なら準備のお手伝いを子どもにお願いすることもできますね。
ただし、パスタが入ったまま加熱を続けると吹きこぼれてしまう為、加熱しすぎないように注意しましょう。
特に災害時は火災の危険性が増す為、必ずコンロから目を離さないようにして下さい。
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水漬けパスタで水とガスを節約
次は茹でない調理法、水漬けパスタの紹介です。
警視庁のTwitterでもおすすめしていた調理法なので、ご存じの方もいるかもしれませんね↓。
「水漬けパスタ」に挑戦です!市販のパスタを水に漬け、クタッとさせて調理する技。災害時など、ガス・電気・水の節約につながるイイ技です!今回はパスタを4時間水に漬けた後、茹でずに、薄切りしたハムとタマネギ、ケチャップで1分炒めてナポリタンに。歯応えよく、想像以上の美味しさでした(喜) pic.twitter.com/ALyQhLqpX0
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) January 17, 2017
果たして、非常食としてのポテンシャルはいかに…!?
実際に作って検証していきましょう。
警視庁おすすめ!4時間水漬けナポリタンにチャレンジ
まずは警視庁のツイートを参考にナポリタンを再現!
記載がなかった工程や分量は検証用にカスタムし、下記のレシピで調理してみました。
詳しいレシピ・分量はこちら
調理前にまず懸念されたのは、水漬け時間の長さです。
しかも、水分を含んだパスタは乾麺より傷みやすくなる上、特に気温の上がる夏場は食中毒のリスクも上がってしまいます。
でも、気になっていたレシピだし、試してみたい…。
悩んだ結果、冷蔵庫内で水漬けすることで衛生面に折り合いを付け、4時間水漬けパスタを作ってみることにしました。
実際に4時間水漬けした麺がこちら↓。
全体的に白く、クタっとしていますね。
この白い麺がフライパンで炒め始めるとこの通り↓。
火が通った部分がプリっと透き通ってきます。
麺に白い部分がなくなったら完成!
茹でパスタのようなツルっと感はないものの、美味しそうな見た目です。
試食してみると、
と、味と食感は大好評♪
しかも茹でパスタのように滑らない分フォークで巻きやすい為、子どもは水漬けパスタの方が食べやすいかもしれません。
確かに水漬けパスタの水漬け時間は悩みのタネ。
とはいえ、節水面からみても優秀な調理方法だし、完全に排除するのは捨てがたい…。
そこで、次は冷蔵庫を使わない常温環境、しかも水漬けを1時間に短縮したバージョンでも作ってみることにしました。
玉ねぎは基本的に常温保存が可能な野菜ですが、ハムは要冷蔵(レシピ内のほうれん草は冷凍)。
常温保存可能な魚肉ソーセージなどで代用するのがおすすめです。
③警視庁パスタをアレンジ「1時間水漬けパスタ」
この日の室温は27度。この環境で水漬け時間を1時間に短縮しても柔らかくなるのか、実際に作って確認していきましょう。
また、
- 洗い物を減らす為にフライパンで直接パスタを水漬け
- 具材は常温保存できて手軽なパスタソースで代用
以上の変更を加え、より非常時でも作りやすいいつもしも式レシピに改良しました。
詳しいレシピ・分量はこちら
まずは麺の状態からチェックしましょう。
先ほど冷蔵庫で水漬けしたパスタ麺は1時間だとポキっと折れる感覚があるぐらい固かったのに対し、常温の方はすでにクタっと柔らかくなっていました。
やはり温度が高い方が浸水スピードも速いようですね。
とはいえ、4時間浸けたものに比べると明らかに固め。
この点が仕上がりにどう影響するのでしょうか。
炒めてソースと絡め、完成した麺がこちらです↓。
麺の状態はというと、4時間水漬けパスタとさほど変わりないように見えます。
実際に食べてみると、
4時間浸けたものに比べると多少噛み応えのある硬め食感にはなったものの、十分おいしく仕上がりました。
でも、中には、
という意見もありました。
やはり浸水時間を短くすると硬さに影響が出る為、好みが分かれるかもしれません。
家族の口に合うかどうか、もしもに備えて一度作って食べてみてから判断するのが良いですね。
とはいえ、節水効果は抜群!
何より簡単に作れるお手軽調理法なので、食べ物が傷みやすい真夏以外にはおすすめです。
忙しい普段の食事でも活躍すること間違いなしですよ。
洗い物ゼロパスタにチャレンジ
ここまで紹介したパスタ調理法はどれも作りやすいものの、洗い物が出るという共通のデメリットが…。
そこで、直接鍋に麺を入れずに済む方法で洗い物ゼロパスタにもチャレンジしてみました。
④失敗例も紹介!非常食クッキングの基本「ポリ袋パスタ」
洗い物ゼロ調理で有名なのはポリ袋を使う方法です。
一度に何品も作れる時短調理や低温調理法など、普段使いする方も増えていますよね。
今回は色々検証してみて一番作りやすかった表記時間通りに茹でる方法を紹介するとともに、ポリ袋調理の注意点、作ってみて苦労した点についても紹介していきます。
使用する鍋はお湯放置パスタと同じ直径16cmの片手鍋です。
詳しいレシピ・分量はこちら
まずはポリ袋調理をする時の注意点を挙げておきましょう。
初めて作る方に必ず知っておいてほしいのは、
- ”調理用”と明記されたポリ袋を使う
- ポリ袋が鍋肌に付かないようお皿を敷く
- ポリ袋が膨らまないようしっかり空気を抜く
ということです。
これが出来ていないと袋が破損してしまう恐れが…。
せっかくの食料を台無しにしないよう、この3点は必ず覚えておきましょう。
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それでは本題に戻ります。
茹で上がりを袋から出した麺の状態はこの通り。やや固まっていたものの、箸を入れると簡単にほぐれました。
硬めとはいっても芯が残る程ではなく、十分食べられるパスタが完成!
そして、洗い物は、というと…もちろんゼロ。
ソースも袋の中に入れてしまえば、お皿も洗わずに済みますね。
ただし、ポリ袋パスタについては幾つか懸念材料が見つかりました。
一つ目は、調理する鍋やお皿によって水分量と仕上がりに差が出る事です。
直径16cmの片手鍋と比較をする為、23.5cmの鍋でも作ってみたところ、パスタが水に浸かるまで必要な水の量がおよそ2.5倍も必要なことがわかりました。
しかも仕上がった麺は硬いというよりはパサパサで、ソースと和えてもうまく馴染みませんでした。
この検証をしたことで、鍋やお皿のサイズによって最適な水分量や加熱時間が異なる事がわかりました。
つまり、普段使っている鍋とお皿で何度か試しておかないと、もしもの時に失敗してしまう可能性が高いと言えるでしょう。
もう一つのデメリットは、ポリ袋パスタは意外に水を使うという事です。
確かに洗い物はゼロなのですが、ポリ袋に入れる用と茹でる用両方の水が必要な為、使う水も大幅に増えてしまいます。
参考までに今回使用した水の量を調理法別で比較してみましょう。
調理法 | 使用する水量 |
茹でパスタ | 250ml |
水漬け炒めパスタ | 100ml |
ポリ袋パスタ(16cm鍋) | 450ml(袋内100ml、茹で用350ml) |
ポリ袋パスタ(23.5cm鍋) | 1ℓ(袋内100ml、茹で用900ml) |
確かに洗い物ゼロは利点ではあるものの、水を大量消費するのはもったいない…。
でも、ここで忘れてはいけないのが、茹でた後鍋に残ったお湯の存在です。
ポリ袋を使って調理したので、鍋に残ったお湯は濁りもなくキレイなまま。
つまり、茹でたお湯を再利用すれば、使った水も無駄にはならないわけです。
なかには「袋を入れた後のお湯を口にするのは抵抗がある…」という方もいるかもしれませんが、その場合は冬場に身体を拭くホットタオルにするなど、飲食以外の使い方をするのもおすすめです。
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⑤フライパン+アルミホイルで炒める「ホイルパスタ」
次は水漬けパスタの洗い物ゼロチャレンジ!
フライパンにアルミホイルをしき、その上で炒める方法を試してみました。
使ったのはこちら、フライパン調理専用のホイルです。
普通のアルミホイルと比べて焦げ付かない、強くて破れにくい、などの工夫がされているのが特徴です。
せっかく敷いているのに破けてしまったら意味がないですからね。
それでは実際に作ってみましょう。
基本的な材料やレシピは、先程紹介したいつもしも式水漬けパスタと同じです。
詳しいレシピ・分量はこちら
完成したのがこちら↓。
1時間水漬けパスタと全くレシピで作っているので、見た目も味も同じ。ホイルがフライパンの上で滑って少し炒めづらかったものの、トングでかき混ぜても破れることなく炒めることができました。
そして、盛り付けも超簡単!ホイルのままスライドするだけでOKです。
これならお皿も汚さずに使えますね。
肝心のフライパンは、というとこの通り↓。全く汚れがなく、きれいなままでした。
専用のホイルを用意する分コストがかかるものの、洗い物ゼロで手軽に作れる所はかなり優秀ですよね。
普段頻繁に使うにはホイル分のコストが気になる…という方は、臭いの付きやすい魚料理や疲れて洗い物を減らしたい日など、ピンポイントで使いながらローリングストックしていくのがおすすめです。
<番外編>インスタント方式はおすすめできません!
手軽でおいしい非常食パスタ調理を模索する過程では、様々な失敗作もありました。
中でも大失敗だったのは、カップ麺のようにお湯を入れて放置する、インスタント方式。
これができれば一番楽チン♪と思いましたが…さすがに無理があったようです。
ポリ袋にパスタと熱湯を入れ、保温性の高い鍋の中で放置する方法で作ってみたのですが、柔らかくなるまで30分もかかった挙句、麺の状態は生麵のごとく白っぽいまま…。
試食してみてもやはり生っぽく、とても食べられる状態ではありませんでした。
今回の方法が失敗に終わった原因は、加熱不足だと考えられます。
通常のパスタは製造段階で加熱されていない為、調理段階で熱をしっかり通す必要がありますが、お湯を入れる程度ではそれが不十分だったと考えられます。
実際、試食の残りをフライパンで炒めてみると生っぽさは解消!
先ほど紹介した水漬けナポリタンと同じような仕上がりになりました。
時短を極めるかわりに胃腸を壊しては元も子もありません。
もしもの時こそ元気でいられるよう、しっかり加熱して食べるようにしましょう。
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お湯はもちろん、水でも作れる非常食用のショートパスタです。
普通のパスタに比べると割高ですが、火が使えない災害直後はこういった非常食があると便利なので、好みに合わせていくつか備えておきましょう。
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【タイプ別】あなたに合うおすすめ調理法はコレ!
ここまで非常食用パスタ調理法を5つ紹介してきましたが、気になったレシピはありましたか?
という方の為に、実際に作ってわかったメリット・デメリットから、おすすめ調理法をタイプ別に分けて紹介していきましょう。
【普段通りに作りたい】なら ”お湯放置パスタ”
merit
- 普段から実践しやすく、もしもの時でも慌てず作れる
- 沸騰時はパスタが入っていない為、吹きこぼれの心配ナシ
- 多めの量にも対応しやすい
demerit
- 鍋を洗う必要がある
- 沸騰後蓋を開ける時熱いので、火傷に注意
お湯放置パスタ調理の一番のメリットは、オーソドックスな茹でパスタに一番近い事です。
普段からこの方法で作るようにしておけば、もしもの時でも慌てずに済みますね。
茹でる時に加熱せずに済む分、ガス代の節約にもなりますよ。
【手間を減らしたい】なら ”水からパスタ”
merit
- 途中で蓋を開ける必要がない為、火傷のリスクが少ない
- 材料を入れる→沸騰→火を消す、の3工程で作れる手軽さ
- 多めの量にも対応しやすい
demerit
- 鍋を洗う必要がある
- パスタを入れっぱなしにする分、吹きこぼれに注意
実はいつもしも編集部で一番好評だったのが水からパスタでした。
お湯放置パスタよりこちらを選んだ人に理由を聞いてみると、
鍋に入れて火にかける→消す
というシンプルな工程が支持されたようです。
確かに、災害時こそ簡単調理が望ましいというのは頷けますよね。
また、最も熱い沸騰時に蓋を開ける必要がない点も、地味にうれしいポイントです。
【とにかく節水したい】なら ”1時間水漬けパスタ"
merit
- 水を使う量が少ない分、節水になる
- 水漬け→炒める、の2工程でとにかく簡単!
- お湯を沸かさない分燃料も節約できる
demerit
- フライパンを洗う必要がある
- 水漬けする分時間がかかる(温度が高い季節は食中毒に注意)
- 食感の好みが分かれることも
水漬けパスタ一番のおすすめポイントは何といっても節水面。
茹でない分、今回の調理法5つの中で一番水を使わずに作れました。
ただし、水漬け時間が短い分、少し固めの食感になるのが懸念材料でもあります。
いつもしも編集部内でも、水漬け麺の食感と固さに対して意見が分かれました。
水漬けパスタは調理も簡単なので、好みに合えばぜひおすすめしたい調理法です。
もしもに備えて1度家族で試食してみてはいかがでしょう。
【他の料理も一緒に作りたい】なら ”ポリ袋パスタ”
merit
- 同時に色々な調理ができる
- お湯も一緒に沸かせる
demerit
- 水と燃料を多く使う
- 手間が多く、コツも必要。作り慣れていないと失敗することも…。
- ポリ袋を用意する必要がある
実は、5つの中で一番検証に苦労したのがこのポリ袋パスタでした。
水の量、鍋のサイズ、加熱時間が少し変わると仕上がりに差が生まれやすく、初心者にはハードルの高い調理法だと感じました。
それでもおすすめ調理法の一つに入れた理由は、ポリ袋を使えばパスタ以外の調理も同時にできるからです。
以前ポリ袋に関する記事でも紹介した事がありますが、1つの鍋で数種類の料理を同時に作る事ができるのはポリ袋料理最大の利点だと言えます。
例えばパスタと同時に子どものおかゆを作ったり、レトルト食品を温めたりすることもできますし、湯せんしたお湯でスープやお茶を作ることもできます。
寒い冬なら特に温かいものが有難く、それが家族分一気に作れれば楽ですよね。
以上のメリット・デメリットを踏まえ、ポリ袋パスタをおすすめしたいのはこんな人です。
- ポリ袋調理経験者
- 他の料理も一緒に作りたい人
ただし、作り慣れている人であっても油断は禁物!
普段から災害時を想定し、家にあるもので問題なく作れるかどうか、一度試しておきましょう。
【後片付けを楽にしたい】なら ”ホイルパスタ”
merit
- 洗い物ゼロで後片付けがラク
- 水漬けパスタと同じく節水・省エネ・簡単調理
demerit
- 専用のアルミホイルが必要
- 水漬けする分時間がかかる(温度が高い季節は食中毒に注意)
- 食感の好みが分かれることも
ホイルパスタは水漬け1時間パスタと同じレシピですが、専用ホイルを敷いて炒める所がポイントです。
洗い物がゼロになる分、簡単に後片付けが終わるのでとってもラクチン♪
デメリットは、専用ホイルを用意しなければならない所です。
普通のアルミホイルに比べると高価な為、使用頻度が少ない人は買うのを躊躇するかもしれません。
とはいえ、ホイルパスタは一度使ってしまうと手放せない程便利な調理法です。
水漬けパスタが口に合う人が前提にはなりますが、普段から専用ホイルを使う事がある方には是非おすすめしたい方法です。
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非常食パスタで在宅避難に備えよう
今回は非常食パスタの調理法を5種類紹介しましたが、作ってみたいレシピはありましたか…?
家族構成や好みによっておすすめは変わりますが、5つとも普段の食事に取り入れやすいレシピばかりなので、試しに作ってみてはいかがでしょう。
もしもに備えて、一番自分に合った調理法でパスタ調理ができるよう準備しておきましょう。