ママの「日常で備える」は大変!防災をラクにする座談会まとめ

考えるママたち
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子どもを守るため、防災を頑張りたい!でも、毎日の家事育児でそれどころじゃない…。
もどかしいけれど、あるあるですよね。

この防災サイト「いつもしも」のスタッフ達も、最初はできていないことだらけでした。

今の時代、少し調べれば正しい防災情報はすぐ手に入ります。
でも、いざ実践してみると、いまいち現実の暮らしに合わない気がする…。

そう思った私達は、「理想の防災vs現実の日常」を本音で話し合う座談会を開いてみることに。

同じように悩めるママに知ってほしい、防災がちょっとラクになるコツをトーク形式でお届けしていきます!

編集部メンバー

トコ
ひとり息子を育てながら、スーパーマーケット巡りするのが日課。いつもしもの食べ物担当。
ノマリ
静岡出身の2児の母。厳しい避難訓練を受けて育ったため、机の下にもぐる速さには自信アリ。
えるふ
一男一女の母。週末は必ず鍋かしゃぶしゃぶをするので、ガスコンロを使うのは得意。
みよし
防災備蓄収納2級プランナー。その割に面倒くさがりで、講座で学んだ「無理しない防災ワザ」に歓喜。

そもそも、最低限必要な防災ってなに?

前提として、最低限どんな防災をしておけば良いのかをおさらいしてみましょう。

家庭でしておきたい備え

こんな風にざっくり挙げると簡単そうに見えますが、実際にやってみると…

防災グッズを買っても、置く場所がない!
子どもの非常食って何がいいの?
ローリングストックの管理が面倒!

…などなど、いろいろと問題が出てきてしまうんですよね…。

でも、三人寄ればなんとやら。
防災備蓄の資格を取ったみよしも加わり、少しでもラクに続けられる防災を考えてみました!

防災グッズ編~日常使いや子どもの物でいっぱいで、収納する場所がない!

ラジオライトと防災グッズ

子どもがいると、どうしても物が増えちゃう。
防災グッズや備蓄を置く場所がないよ…。

あったとしても、圧迫感がスゴそう。常に見えてると微妙な気持ちになるし…。
でも、すぐ出せるようにしなきゃいけないんでしょ?

買うものはわかっていても、収納スペースや間取りは人それぞれ。

めったに使わない、むしろ使いたくないものである防災グッズは、購入の優先度が下がってしまっても仕方ないのかもしれません。

そんな愚痴を正直に語り合ってみると、こんなアイディアやアドバイスが集まりました!

物がいっぱいで増やしたくない!

  • 収納内を見直し、1年使っていないものは手放す!
  • メルカリでお小遣い稼ぎも兼ねて断捨離!
  • ふだん使っている中で災害時も兼用できるものを見つける!

収納スペースがない!

  • かさばらない防災グッズを見つける!
  • 収納方法の選択肢を増やす(全部見えるようにする必要はナシ!)

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片付けや断捨離は、それ自体が防災といえます。
まずはハードルを下げて、少しずつでも安全な暮らしを目指しましょう!

非常食編①~ローリングストックは日常で備えるから簡単…じゃない!?

大量の買い物

ローリングストックは簡単ってよく言われてるけど、結局できてない…。
栄養を考えていろいろストックしようとしたら、管理が追いつかなくなっちゃう。

防災以外にも普段やることが多すぎて…。
何とかもっと簡単にならないかな?(笑)

実際にやってみるとわかるのですが、ローリングストックもけっこう大変なんです。

収納場所の問題もそうですが、何を揃えればいいかわからなかったり、家族が勝手に食べてしまったり…。

気になるポイントを洗い出しつつ、ラクに備える方法を考えました!

ストックするべきものが多すぎる!

  • 特に便利な食材・切らしたくない食材に絞る!
  • 元々多めに買っているなら自然体でOK!一度シミュレーションしてみて

レトルトは使わないからローリングできない…

  • 定期的に「レトルトの日」を決め、献立作りの練習も兼ねてみる!
  • レトルト食にお楽しみ要素を取り入れて罪悪感を減らす!

賞味期限管理が大変!

  • 管理しきれる量だけローリングストックして、あとは非常食(長期保存食)にする!
  • アプリや定期購入を活用!

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被災時の栄養補給は大切ですが、普段の暮らしが圧迫されてしまうのは考えもの。
レトルトや長期保存食も上手に活用しましょう!

非常食編②~コロナで防災備蓄を見直し!非日常の生活で役立ったものは?

食事する親子

非常食っていろいろなリストが出てるけど、結局は自分で選んでいかなきゃいけないよね。年齢や好みもあるし…。

カップ麺とか乾パンとか、大人向けのメニューになってることが多いよね。
ママ達が実際に備えていてよかったものを聞いてみたいな。

そう思っていたところ、私達を襲った新型コロナウイルスの流行。

想定していた自然災害とは違う状況だったものの、前回を経てストックは充実してきていました。

そこでリモート座談会を開催し、実際にあって助かった備蓄おうち時間の過ごし方を聞いてみました!

防災&休校対策おすすめ備蓄

  • パスタ&レトルトソース
    ママが料理できない「もしも」にも。
  • ホットケーキミックス
    非常時でも、少しの水で蒸しパンなどを作れます。
  • レトルトのお惣菜
    常温保存できるおかずが増えてきています!
  • 自然解凍の冷食
    停電時にも助かります。
  • 無洗米
    研がないことで節水に。
  • 常温で日持ちする野菜
    ローリングしやすい!災害時もポリ袋調理でおいしく。
  • 好きな生鮮食品
    乾燥、漬ける、冷凍などの一工夫で備蓄に変身。

やって良かったおうち遊び

  • ピタゴラ装置などの凝った工作
  • ごっこ遊びにつながる工作
  • 理想のおうちをお絵かき
  • 塗り絵を自作
  • ニンテンドースイッチ
  • テントでおうちアウトドア

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アナログなおうち遊びのレパートリーを増やしておけば、在宅避難のときにも役立ちますね!

感染症編~家庭内での「もしも」への備え

コロナ、なかなか収束しないね…。胃腸炎とかインフルとか、他の感染症も気になる季節になっちゃった。
もし家族で感染者が出たらどうすればいいんだろう?今から備えられるものってあるかな。

学校や園も再開し、新しい生活様式にも慣れつつある中、ついに感染症シーズンがやってきました。

今までどおりの予防はもちろんですが、ママや家族が体調不良になってしまったとき、どう対応するかも気になるところです。

不安に思っていることや、おすすめの備えをお互いに聞いてみました。

  • 小さい子がいる家庭で隔離は困難!無理しすぎないこと
  • 看病グッズを早めに点検しておく
  • 布団まわりにはあらかじめペットシーツなどの対策
  • ローリングストックに体調不良の人も食べられるものをプラス
  • いざというときは出前ネットスーパーを活用
  • かかりつけ医や夜間救急、タクシーなどの情報をまとめて共有(アナログもおすすめ!)

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普段から防災を意識して行動していると、災害時以外の「もしも」にも応用できます。

3.11編~これからの防災に活かせる経験を思い返してみた

桜と親子

防災といえば、関東在住の私達には、東日本大震災の経験がすごく印象深い。今同じような大地震が起こったら、あの頃よりも困ることが多いよね。

私達、当時いた場所も家族構成もバラバラなんだよね。どんなことが起きたか共有してみたら、これからの防災に活かせることがありそう。

一見ささいな経験でも、子どもがいる今だったら…と思うと、今から備えておこう!という気持ちになれますよね。

自分や身近な人に起こったことであれば危機感を持てますし、具体的な備え方も想像しやすいです。

いつもしもでは、こんな体験談と教訓が集まりました。

職場から帰れなくなった

  • 子どものお迎えについて、園や家族、ママ友と共有しておこう
  • 会社に泊まれる・歩いて帰れる備えをしよう

赤ちゃんとお出かけ中だった

  • 外で地震にあったときの身の守り方を覚えておこう
  • スマホに防災アプリを入れておこう

自宅で頭上に物が落ちてきた

  • 棚だけではなく中身も対策しよう
  • リラックスするときは、ものが落ちてこない場所にしよう

自粛や情報錯綜でストレス

  • 公的機関のSNSやアプリをチェックしておこう
  • アナログな娯楽(本、おもちゃ)を見つけよう

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東日本大震災から、もうすぐ9年。 改めて振り返ってみたら、やっぱり「あの時もっとこうだったら」っていうのはあるよね。 私達は直接大きな被害を受けたわけではないけど、生活への影響はかなりあったもんね。 ...

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適切な防災のためには、「自分ごと」として災害を考えるのが大切。
過去に困ったことは忘れず、今後の備えに活かしていきましょう。

日常編①〜離れて被災しても慌てない!家族との情報共有のススメ

ノートとToDoリスト

家族で毎日の予定を共有してると、バラバラに被災したときも大体の居場所がわかるよね。

ストックの見直し日とかも一緒に通知できたら、家族で防災意識を持てて良いかも。
みんながどうやって共有してるのか気になる!

ここからは、日常について気軽に話す「プチ座談会」としてはじまった、「いつもしもCafe」の記事をご紹介していきます!

いつも使っている予定共有アプリやリマインダーアプリは、もしものための備えにもなります。

いつもどんなアプリを使っていて、どんな備えになっているのかを聞いてみました。

  • スケジュール(カレンダーアプリ、ホワイトボード)
    →もしものときも、家族のだいたいの居場所がわかる
  • タスク(リマインダーアプリ、メモアプリ)
    →ふだんのストックの見直しや、被災後の各種申請などもリマインド
  • メモ(メモアプリ、アナログノート)
    →緊急連絡先や口座、保険などの情報がまとまっていると助かる
  • バックアップ(クラウドサービス、HDD)
    →思い出の写真なども残せる

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家族の予定管理、どうしてる?もしもの時も慌てない情報共有の仕方

「防災」と言うと、グッズや食料を備えることばかりに意識が向きがちですよね。 でも、実は家族で共通の認識を持つことも同じくらい大切なんです。 いざという時に、 この日この時間に家族は何をしているか こん ...

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日常編②〜デマに惑わされない、ネットリテラシーの身につけ方

スマホを持つ手

最近、誹謗中傷とかデマ拡散とか、SNS関連の事件が増えてるね。これからスマホを持つ子どもに、どう教えていったらいいんだろう?

ネットリテラシーってよく聞くけど、正しく説明してって言われると難しいかも…。

日常でのトラブル防止はもちろん、災害時のデマや誤情報に惑わされないためにも、ネットリテラシーが必要です。

まずはママ自身が、インターネットやメディア、各SNSの仕組みを理解して、起こりうるトラブルを知っておきましょう。

  • 誹謗中傷:いざというとき相談できる場所を知っておく
  • デマ:「善意の拡散」に加担しないよう意識
  • 情報流出:個人情報やパスワードは厳重に管理
  • 友人関係:子どもと話し合ってルールを設ける
  • 課金トラブル:お金がかかる感覚を持ってもらう

▼詳しい対策法はこちらの記事へ!▼

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非常時にこそ問われる「ネットリテラシー」を子どもと身につけよう

2020年、新型コロナウイルスの流行で、家庭とインターネットとの関わり方は大きく変化しました。 テレワークの急速な普及によって、慌てて自宅のネット環境を整えたパパやママも多いことでしょう。 また、学校 ...

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元IT系・ノマリがわかりやすく解説します!ぜひ親子で考えてみてください。

日常編③〜「いつも」のグッズこそスッキリ!学用品の整理収納

ランドセルと教科書

今年子どもが小学校に入ったんだけど、学用品ってめちゃくちゃ多いよね!?どう収納するのがいいんだろう?

高学年になっても増え続けるよ〜(苦笑)防災的にも、散らからないようにしておきたいよね。

防災のために部屋を片付けたり、備蓄スペースを作ったりしたい!と思うと立ちはだる、大量の学用品。

減らすのは無理でも、せめてすっきり収納したいですよね。

ママのお悩み

  • とにかく散らかる!
    →使いやすさを優先した仕組みづくりが大事
  • プリントが無限に増える!
    →データ化&ファイリングで断捨離
  • 子どもの作品が捨てられない…
    →親子で納得できる保管or処分方法を見つける

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どんどん増える学用品の整理&収納アイデアが知りたい!

春は入園・入学、進級の季節。新しい生活が始まった家庭も多いことでしょう。 気持ちも新たに家の中もスッキリ整えたい一方で、年度が切り替わる前の春休みにママが頭を悩ませるもの。 それは子どもが家に持ち帰っ ...

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解説は小学生2人のママ・えるふが担当します!何かと物が持ち込まれる長期休みにおすすめの記事です。

日常編④〜他人事じゃない、生理の貧困

生理用品

2021年3月から、「生理の貧困」が話題になってるね。経済的なことに限らず、生理で困った経験がある女性は少なくないはず。

生理中に災害が起きたら大変だろうな…。新しい技術もいろいろ出てきてるし、これを機に知識をアップデートしておきたいな。

「生理の貧困」は、さまざまな理由で生理用品が買えない人のことだけではなく、生理への無理解や、女性だけが負担を強いられるといった問題も含んでいます。

生理をとりまく「いま」と「これから」の状況について知っておくことで、災害時のことも含めた女性特有の生きづらさを解消するヒントになるかもしれません。

たとえばこんなこと

  • 生理について話しづらい
  • 金銭的な負担が気になる
  • キラキラ感の押し付けにモヤっとする
  • 新しい生理グッズも気になるけど、よくわからない

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生理の貧困とは?女性必見!「いま」と「これから」の生理の話

2021年3月、日本における「生理の貧困」が話題になりました。 #みんなの生理が行ったアンケートによると、5人に1人の若者が「金銭的理由で生理用品を買うのに苦労した」と回答したそうです。 報道を受けて ...

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解説担当は、生理の苦労が多かったノマリです。ママの防災と密接に関わってくる生理の話は、今後シリーズ化していきます!

ちょいラクしながら防災を日常に!

調べただけではピンとこなかったことも、ママ同士で話し合ってみると現実的な対策が少しずつ見えてきました。

ただ、備え方を取捨選択するときは、災害時をリアルに想像できる知識も大切です。

しっかり調べる時間がないママのために、いつもしもではわかりやすい防災情報を厳選して発信していきます。

「私でもできそう」と思ってもらえたら嬉しいです!

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みよし

編集部所属。防災士、防災備蓄収納2級プランナー。面倒くさがり&災害に向き合う怖さから防災を遠ざけていましたが、知識をつけてちょっとずつ進歩中。「しんどくならない防災」をマジメに考えていきます!

2020年6月10日