世の中にあふれる防災グッズや備えに関する情報は、成人の大人が用意し、使うことを前提としています。
そこで、ママと子どもの防災サイト「いつもしも」では、「子どもには子どもに合わせた備えを!」ということで、以前に子どものための防災グッズリストを作成しました。
が、日頃の子どもの様子を見ていて、
と不安になるママもいるのではないでしょうか。
ましてや子どもは、1人1人のキャラクターや個性の差が大きいです。
いつもしもスタッフの子ども達も、年齢は近いものの、それぞれの性格や特性、できること・できないことは様々。
果たして、大人が考えて用意した「子どものための防災リュック」を、子どもは使えるのか?
子どものための防災グッズリストを見たい方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
避難するとき何持たせる?子どものための防災グッズリスト
防災グッズを揃えよう!と思った時、まず防災リュック(非常持出袋)を備える方が多いですよね。 おすすめ防災グッズリストや防災セットの情報はたくさん見かけますが、残念ながら、そのほとんどは大人1人分を想定 ...
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この記事の目次
子どもと一緒に防災リュックを作ってみる
子どもが防災グッズを使いこなせるか検証する前に、まずは避難する際に持ち出すリュックと中身を用意しましょう。
3歳ごろからリュックを持つことに徐々に慣れてもらいつつ、本格的な防災リュックを作り始めるのは、小学生からがおすすめです。
いつもしもスタッフのママ防災士・ノマリさん作成のリストを片手に、いざ子どもの防災リュック作りをスタート!
まずは防災リュックに入れるリストを熟読
以前、学校の授業で「あなたが防災リュックに入れたいものは?」という質問に「ぬいぐるみ100個!」と答えた空気の読めない娘。
この返事からも子ども1人で用意させることは難しいと判明したので、ママ(えるふ)と一緒に何を入れるか相談しながら作っていきます。
最近は旅行やお出かけのために自分で持ち物を準備することが好きなので(おそらくYouTubeの影響)、娘はノリノリでいつも使っているリュックを持ってこようとします。
防災グッズ[1次の備え]リスト
4年生の娘にはGPS機能の付いたキッズ携帯だけで、まだスマートフォンは持たせていません。
キッズ携帯はネットには繋がりませんが、あらかじめ登録してある連絡先なら通話やメールが出来てGPSやカメラ機能もあるので、避難する時も必ず持たせたいものです。
ですが、今まではコンセントから充電したことしかないので、そもそも「モバイルバッテリー」が何かを知りませんでした。
試しにリストにあるグッズをすべて娘に確認してもらいましたが、モバイルバッテリーのようにそもそも何を指すのかわからないものが結構ありました。
子ども防災リュックのリストの中で、娘が引っかかったのは以下の7つ。
- モバイルバッテリー
- 生理用品
- 常備薬(読めない&意味を知らない)
- 圧縮タオル(読めない&意味を知らない)
- エマージェンシーシート(カタカナでどういう意味かわからない)
- アナログおもちゃ(どういうおもちゃのことかわからない)
- ポータブルゲーム(どういうゲームのことかわからない)
後で検証するため、この時点ではそれぞれの使い方は割愛して、何を指すのか、どういう時に使うものかをざっと説明するに留めました。
何を入れるかは子どもの希望も取り入れて
リストの内容を把握したところで、改めて親子で入れたいものをすり合わせます。
さらに詳しく
まずはリストの内容を子どもに説明し、何を入れるかを考えるだけでも、結構な時間がかかりました。
さらに、実際に子どもと使い方を検証すると色々と想定外のことが。
防災リュックに入れるもののリストは必要とする根拠もあり、理想的な内容なのですが、やはり子どもに合わせたカスタマイズは必要になります。
避難時に持ち出す子どもリュックのおすすめは?
入れるものが決まったら、次はどんなリュックにするかです。
子育て中の家庭には、いくつかお古のリュックがあると思いますが、成長に伴って買い替えたのであれば、以前使っていたリュックは機能や容量的に持ち出し用には適さないことも。
我が家には娘のリュックとして、
- 幼稚園時代に使っていたもの
- 小学校低学年で使っていたキャラクターもの
- 現在、主に使っている通塾用リュック
の3つがあります。
このうち、①は容量はそこそこあるのですが、カラビナなどを引っ掛けるリングやポケットがなく、子どもが成長するにつれ使いにくくなってきたのでNG。
③は普段から週2のペースで使っているので、非常時の持ち出し用にするには不向き。
そこで今回は、消去法ですが②を防災リュックにすることに。
もらい物なので容量などは不明ですが、見た感じでは14~15Lくらい。
小さめではあるものの、9歳の子が背負って避難するには、これくらいのサイズでも良さそうです。
今回は、お古になりつつある手持ちのリュックを活用しますが、もし防災用に新たに買うのであれば、撥水性のある生地でカラビナ等を引っ掛けられるリング、反射材やチェストベルトが付いているリュックがおすすめです。
【徹底検証】子どもは防災グッズを正しく使える?
リュックとリストにある防災グッズを用意したところで、いよいよ子どもが使いこなせるのか、実際に試していきます。
今回は、我が子の性格や日頃の様子から特に不安を感じるグッズの使い方をチェックすることにしましたが、子どものための防災グッズリストの記事では、備える前のチェックポイントも載せています。
こちらを参考に、子どもの「できること」「できないこと」を確認してみてくださいね。
情報グッズ
- モバイルバッテリー
- 充電用ケーブル
- 自分・家族の情報 →持ち歩きミニブック
- 家族・ペットの写真 →おととしの年賀状
- 油性ペン
- メモ帳
- 何が入っているかメモ(防災グッズリスト)
まずは、すんなりケーブルをモバイルバッテリーのOutputに差し込むことができました。
続いて、もう片方のケーブルのコネクタもモバイルバッテリーのInputに差し込もうとする娘(!)
普段から自分で充電しているからか、キッズ携帯に差し込むことは問題なさそうでしたが、モバイルバッテリー自体も充電する必要があることを教えると、「そうなの!?」と驚いていました。
子どもがモバイルバッテリー自体の充電をすることはあまりないかもしれませんが、モバイルバッテリー自体の電池残量も意識できると良いですね。
衛生用品
- ジッパー付きバッグ
- ビニール袋:持ち手つき
- トイレットペーパー →水に流せるティッシュペーパーで代用
- 簡易トイレ
- 目隠しポンチョ
- 生理用品
- 生理用品ポーチ
- 防臭袋
- 歯ブラシ
- ガム:虫歯予防効果 →ガムが食べられないので歯磨きシート
- マスク
- 除菌ジェル →除菌シート
- からだふきシート(※「大人の」とありますが、小学生はOKとのこと)
- 常備薬 →特になし
- 救急ばんそうこう
- 高機能ばんそうこう
- 圧縮タオル
- タオル
次は衛生用品。
圧縮タオル
まずは、子どもが面白がりそうな圧縮タオルから検証していきます。
今回用意したのは、100円ショップで売られているラージサイズの圧縮タオル。
notice
今回用意したラージサイズはかなり大きいので誤飲の心配は少ないのですが、スモールサイズはタブレット菓子などと似ているため、誤飲する事故も起きています。子どものリュックに備えるなら、実用性の面からも大きいサイズがおすすめです。
圧縮タオルなるものを使うのは初めて。まず、戻し方もわかりません。
パッケージの裏に戻し方の説明書きがあるのですが、親が促さないと子どもは読もうとしないことも。
タオルを戻すのに必要な水の量を調べるため、小さじを使って少量ずつ水をかけてみました。
今回のラージサイズは、片面に2杯分、全部で20mlの水で戻りました。
簡易トイレ
続いて、簡易トイレのセッティングです。
嫌がるかなと思いきや、なぜか興味津々の様子。聞くと、以前に学校で簡易トイレを配られたので、どんなものか見てみたかったとのこと。
ただ、そのとき配布されたものは自宅の洋式トイレに設置するタイプ。
避難の際の持ち出しリュックに入れるのは、組み立て式の台座がセットになっているものや、置いて使えるタイプがおすすめです。
今回組み立てたのは、「座れる携帯トイレ トロン」。
1〜6歳用ですが、体重25kgまでOKとのことで、娘は何とかいけそうです。
組み立て方はとっても簡単。子どもでも適当に広げるだけで組み立てられました。
トロンは1回分の使い捨て簡易トイレですが、1回ごとに別の簡易トイレの袋をかけて吸収剤を入れ、台座として使えば何度か使用できるかもしれません。(※公式の推奨ではありません)
この時はたまたまチュニックのような丈の長いトップスを着ていましたが、個室での使用が難しい場合は目隠しポンチョも必要です。
歯みがきシート
最後に、歯みがきシート。
リストには虫歯予防効果のあるガムとなっていますが、ガムを食べたことがない娘は、歯みがきシートをトライしてみることに。
普段から歯みがき粉を嫌がるので、こちらもスースーして違和感があるかと思いきや、意外にも
とのことでした。
今日(1月17日)で #阪神淡路大震災 から29年。当時、避難所で誤嚥性肺炎が多発した背景として、歯みがきが十分にできない環境だったことが挙げられています。
断水などで水が不足しがちな状況では、歯みがきなどの口腔ケアが難しいことも。水がなくても口の中のケアができるグッズがあると安心ですね。 pic.twitter.com/8ksPlDxSVk— いつもしも◇ママと子どもの防災 (@itumosimo) January 17, 2024
矯正中のマウスピースも忘れずに
娘は歯科矯正中で、夜はマウスピースをはめて寝ています。
一晩でも装着しないでいると矯正期間が長引くので、可能な限り避難の際も持って行く必要があります。
マウスピースは作るのに手間と時間とお金がかかるので、スペアを作ってリュックに入れておくというわけにもいきません。
やむを得ず、家を出る前にマウスピースをリュックに入れることにしました。
また、口の中の衛生状態の悪化は、風邪やインフルエンザなど呼吸器の感染症が起こりやすくなるリスクがあります。
一般社団法人日本口腔ケア学会|災害時の口腔ケア・歯科治療 「平易なQ&A」
災害時で水が不足していても口腔ケアができるようなグッズを、子どものリュックにも入れておきましょう。
マウスピース自体も着脱する都度洗う必要があるので、多めの水や洗浄剤があると安心ですね。
歯磨きガムが食べられない場合は、ラムネやタブレットタイプもありますよ。
災害時の衛生グッズをもっと詳しく
身体を守るグッズ
- 肌着
- 靴下
- 下着
- クッション材:エアベッド/エアー枕
- レジャーシート
- エマージェンシーシート
- ブランケット
続いて、身体を保護するためのグッズです。
肌着や靴下などの身に着けるものは検証するまでもありませんが、子どもにとっての難敵はエアベッドとエマージェンシーシート。
エアベッドはふくらませるのが難しく、エマージェンシーシートはガサガサした手触りや音を苦手に感じることが多いです。
ですが、子どもへの教育的にもやってみる前から諦めてはいけません。
まずは、簡単そうな(?)エアー枕からチャレンジ!
が…。
このエアー枕はしっかりとした硬めの生地で、ただでさえ吹く力が弱い娘には難しく、全くふくらみませんでした。
実を言うと、自分でも挑戦してみたものの、やはりピクリともせず。(←肺年齢はシニア並という肺活量の弱さが露呈)
というわけで、エアベッドにもチャレンジ!
エアベッドの場合、まず袋から出して広げ、空気弁のような吹き込み口にストローを差し込まなければなりません。
素材のせいかストローの効果か、先ほどのエアー枕に比べると少しはふくらみましたが、5分でふくらんだのは28個の空気が入る部分のうち、たったの4,5個。
しかも、明らかに吹いたときの唾液が混じってしまっています(汗)
恐る恐る私が試してみると、少しはふくらみましたが、やはり時間はかかりそうでした。
避難所などに指定されることの多い体育館などは、床が硬くて冷たいのでエアベッドは身体を守るために必要なのですが、思うようにふくらまないとストレスになりそうです。
代わりに緩衝材を折り畳んだものを試してみたところ、良さそうだったので、こちらを入れておくことにしました。
肺活量のある別の親子のレポ
#防災リュック に入れているエアベッドを子どもと一緒に試してみました!まずは空気を入れて寝てみるまでをご紹介✨いつものことですが、いろいろ調べて購入しても実際に試してみると意外なことが判明💦でも「じゃあどうしよう?」と相談できるのは事前に試すからこそですよね👍 #いつもしも pic.twitter.com/dqxAAO4Dma
— いつもしも◇ママと子どもの防災 (@itumosimo) May 29, 2023
続いて、エマージェンシーシート。
こちらは子どもが自分で袋から出して広げ、くるまることができました。
子どもの体全体がすっぽりくるまるほど大きくて、むしろ扱いにくそうな気もしましたが、そこは気にならないとのことでした。
ただ、一度広げてくるまっただけでも端の方が破れてしまいました。
意外にも、使った後のエマージェンシーシートを畳むのが大変でした。
開封した後だと、薄いシートでも何度も折り畳むうちにどうしても空気を含んでしまい、かさばってしまいます。
安全に過ごすためのお守り
- ライト:ランタン
- ホイッスル
- 防犯ブザー
普段から子どものランドセルや防災ポーチにも入れている安全に過ごすためのグッズですが、意外と実際に使ったことはないもの。
ホイッスルや防犯ブザーは、いざというときに子どもが 迷いなく鳴らせるように練習しておきましょう。
今回は3種類のホイッスルを試しましたが、娘のお気に入りは可愛らしいパンダの形のもの。
と、テンション爆上がりだったのですが、いざ吹こうとすると吹き口がわからず。
これまた私も吹き口を勘違いしてました(汗)
非常食
- 開けてすぐ食べられるもの
- 食べ慣れたお菓子
- 水
- 主食:アルファ米など
- 使い捨てスプーン/箸
非常食はすぐに食べられるものを入れているため、一見大丈夫そうですが、問題はアルファ米。
避難した時にはすぐにお湯が使えるとは限らないため、今回は練習も兼ねて水でアルファ米を作ってみました。
アルファ米の作り方【いつもしも with Kids】
1人でお湯を使うのはまだ心配な娘。今回は水で作りましたが、水であっても飲用とは別に調理用の水も防災リュックに入れておく必要があります。
と正直な気持ちを教えてくれたので、リュックにはすぐに食べられるものや食べ慣れた好きなお菓子を入れることにします。
check!
意外と難しかったのが、お菓子選びです。防災リュックに入れておくので以下のポイントを重視しましたが、すべて満たすものがなかなか見つからず。
- 子どもが食べ慣れていて好きなもの
- 賞味期限が長いこと(理想は1年)
- 常温で保存できるもの(夏場に溶けやすいチョコなどは不可)
加えて、リュックの中で押し潰されて粉々になってしまわないようなものを選びたいですよね。
大きめのスーパーで小1時間も探した結果、賞味期限は10ヶ月程度、コーティングや個包装で比較的溶けにくそうなチョコもOKにするなど、かなり妥協して選びましたが、まだ検討の余地がありそうです。
貴重品
- 現金:小銭含む
娘にお小遣いを渡すようになったのは、4年生から。
この記事を書いている頃には、お金の扱いにも慣れてきていましたが、今でも100円ショップなどに行って、親が見守りながら自分で買い物する練習をしています。
災害時も含めて通信障害などで電子マネーが使えない場合もあるので、ある程度の現金を備えておくことをおすすめします。
一方で、現金だけだと子どもが失くしたりするリスクもあるため、保険として日頃から持ち歩いている交通系ICカードに多めにチャージしています。(ICカードで買い物できることは、まだ伝えていませんが…)
お金の使い方と同様に、貴重品をどのように管理するかも子どもと話しておきましょう。
夏袋・冬袋
いつもしもでは、1次の備えの防災リュックと合わせて、季節に応じて必要なものを分けて用意する「季節袋」という備え方を提案しています。
ママの場合は必要に応じて追加しますが、子どもが非常時に要否を判断するのは難しいため、あらかじめ量を減らした季節袋をリュックに入れておきましょう。
夏袋
- 汗拭きシート
- 塩分補給用の飴/ラムネ →飴が苦手なのでタブレット
- ペットボトル用コップ
- 虫よけシート/ジェル
- かゆみ止め
ペットボトル用コップを使う前に、子どもはペットボトルのキャップを開け閉めするのが難しい場合もあります。
ペットボトルコップは直接口をつけないので衛生的ですが、他にも、直接飲む用のペットボトルキャップやたためるシリコンのコップなどもあります。
虫よけやかゆみ止めなども、子どもの好みや日頃の習慣などを考慮して選びましょう。
冬袋
- 厚手の靴下
- 使い捨てカイロ(貼らないタイプ)
冬袋の中身は、どちらも普段から使い慣れているので検証はしませんでした。
娯楽・癒し
- 本/マンガ
- アナログおもちゃ(トランプ)
- 勉強道具:参考書/ノートなど
- 筆記用具:鉛筆/鉛筆削りなど
- 【追加】ぬいぐるみ
ラストは、娘にとって大切な娯楽・癒しグッズ。
特に検証するものがなかったため、最後はさらりと終わりました。
ミニバッグもあると便利
持ち出し用リュックとは別に、貴重品はミニショルダーバッグに入れて常に身に着けられるようにしましょう。
ミニバッグに入れる物の一例
- 現金
- キッズ携帯(避難する時に入れる)
- 交通系ICカード(避難する時に入れる)
- ホイッスル
- 防犯ブザー
- ライト
- ハンカチ
- ティッシュ
実際に避難するときにはミニショルダーを掛けたうえでリュックを背負ってもいいですし、入るようならとりあえずリュックに入れておいて、避難所で身に着けてもいいですね。
防災グッズを子どものリュックに詰めてみた
検証が終わったところで、用意した防災グッズをリュックに詰めていきます。
娘のリュックにリストのグッズを全部入れるのは難しいような気もしますが、使い方を検証したことで割愛したものもあります。
子どものリュックには入りきらない?
ミニショルダーバッグにキッズ携帯やメモ帳、ペン、貴重品(現金)などを入れていきます。
すぐに取り出せるようにホイッスルや防犯ブザーなどもこちらへ。
リュックには入れる場所が3ヶ所あるので、どこに何を入れるか考える必要があります。
が、そんなことを考える様子もなく、とりあえず小さいものから次々と詰めていく娘。
口出ししたいところをグッとこらえて見守ります。
point
何種類かあるウエットシートや絆創膏などの細々したものは、ジッパー付きの袋にまとめます。こうするとリュックの中のグッズを用途ごとに分けることもでき、防水仕様にもなりますね。
特にかさばるブランケットとクッション代わりの緩衝材は、辛うじて入ったものの、ファスナーが閉められません。
その後の試行錯誤の末、
- 大きなからだ拭きシートは、汗拭きシート+デリケートゾーン用のシートで代用
- 緩衝材は小さくたたみ直す
ことで、何とかブランケット以外を入れることができました。
防寒着はどうしてもかさばりがちなので、可能なら身に着けることで荷物を減らすことができます。
完成版・子どもの防災リュックの重さ
こうして出来上がった防災リュック、早速背負ってもらいました。
防災リュックの重さは約3kg。参考までに、普段背負っているランドセルは1kgほど重い約3.9kgでした。
避難するときも不安やストレスでいつもより重く感じられる可能性もあるので、子どもにとって無理のない重さを調整してみましょう。
防災グッズを使ってみたリアルな感想
【検証後】子どもの防災リュックの中身
防災リュックの中身を使いこなせるか、実際に子どもと検証してみてわかったことがいくつかありました。
リストを参考に揃えたグッズの中には、子どもが使いこなせなかったり、子どもの好みに合わせて変更したものも。
カスタマイズ後の我が家のリスト
- モバイルバッテリー
- 充電用ケーブル
- 自分・家族の情報(持ち歩きミニブック)
- 家族の写真(古い年賀状)
- 油性ペン
- メモ用紙
- 何が入っているかメモ
- ジッパー付きバッグ
- 持ち手つきビニール袋
- 水に流せるティッシュペーパー
- 簡易トイレ
- 目隠しポンチョ
- 生理用品
- 生理用品ポーチ
- 防臭袋
- 歯ブラシ
- 歯みがきシート
- マスク
- 除菌シート
- デリケートゾーン用シート
- 救急ばんそうこう
- 高機能ばんそうこう
- 圧縮タオル
- タオル
- 肌着
- 靴下
- 下着
- クッション材(緩衝材)
- レジャーシート
- エマージェンシーシート
- ライト
- ホイッスル
- 防犯ブザー
- 開けてすぐ食べられるもの
- 食べ慣れたお菓子
- 水
- 使い捨てスプーン/箸
- 現金
- 本/マンガ
- アナログおもちゃ(トランプ)
- 勉強道具
- 筆記用具
- ぬいぐるみ
せっかく持ち出し用リュックに入れていても、子どもが自分で使えなければ意味がありません。
持ち出し用のリュックの中身は「理想」ではなく、現時点での「現実」を踏まえて用意した方が良さそうです。
ただ、子どもは日々成長します。
昨日できなかったことが、今日はできるようになることもあります。
今回の検証のように、親と一緒に使ってみることで子どもの経験となり、使い方を新たに学ぶこともあります。
ぜひ、年に一度のペースでも良いので、お子さんと一緒に見直してみてくださいね。