「3日後に台風直撃確実」と予報が出たら~台風襲来までの“備えリスト”

2019年12月18日

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先週から気にしていた大型台風発生のニュース。
数日でぐんぐん日本列島に近づいてきていて、進路予想を見ると、2,3日後には我が家のある地域を直撃するのはまず間違いない……。

不安そうなママ

ここ数年、大きな台風や大雨の災害が立て続けに起こっていることを考えれば、不安にならないわけがありません。

一応、日頃から災害への備えはしていても、いざ数日後に台風直撃というとき、いったいどんな準備が必要でしょうか。

一般家庭に共通する準備のほかに、小さな子供を持つママだからこそ、必要な備えもあるはず。

今回は“非常に大型で強い台風が、3日後には直撃しそう~直撃前日”というタイミングで行うべき、備えについて考えていきましょう。

▼基本の対策や当日の避難などについては、こちらの記事でまとめています。

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【直前】台風直前の備えまとめ

台風襲来前の家の備えと点検

家と青空台風の暴風と激しい雨に備えて、家の備えと点検を行います。
具体的には以下のようなポイントをチェックしましょう。

屋根、壁、窓からの雨漏りがないかを確認

各部屋の壁や天井板をチェックして、雨漏りがないか点検します。

クローゼットや押し入れの天井板も忘れずにチェックしましょう。

実際に、水がしたたる「雨漏り」状態になっていなくても、天井板や壁に水による染みができている場合は、雨漏りの疑いがあります(結露による水染みの場合もありますが)。

雨漏り個所を見つけたら、修理業者が手配できる場合は急いで連絡。

notice

ただし雨漏り(天井の染み)は、屋根や壁が破損している場合のほかに、配管からの漏水、屋根裏に害獣が入ったことによる汚れ、結露などいろいろな原因が考えられるため、専門業者でも原因特定には時間がかかる場合が多いようです。

いきなり本格的な修理に入る業者は怪しいと考えたほうがよいのだとか。

修理業者には、ひとまずの応急処置(屋根にブルーシートをかける、天井板に水受けのシートを張る)などを頼み、本格修理は台風が去った後ということになりそうです。

自分で雨漏りを防ごうと、屋根に上ってブルーシートをかけるのは、素人には危険な作業なうえに、これから吹く台風の暴風で吹き飛ばないようにするのは至難の業なのでNGです。

自分でできる雨漏り対策は、雨漏りする箇所の下に広めにブルーシートなどを敷き、水が落ちてくる場所にバケツなどの水受けを置いておくこと。

もしも押し入れやクローゼットに雨漏りを見つけたら、入っていた物を別の場所に移動して、室内と同じようにシートを敷いて水受けをセットしましょう。

そして住んでいるのが賃貸住宅の場合は、速やかに管理会社や仲介の不動産会社、大家さんへ連絡し、対処をお願いしましょう。

窓ガラスにひび、欠けがないかチェック

ひびが入った窓ガラス住居用の窓に使われているガラスは、最近のものならかなり強度があり、ガラスに飛来物がぶつかるなどしない限りは、強風だけで割れてしまうことはめったにありません。

しかし、ガラスに欠けやひびがあると話は違います。

いつも以上に強い風が吹くと、小さな欠けやひびでもそこに力が加わって、一気にバリンと割れてしまう場合があります。

ガラスにひびや欠けを見つけたら、急いでガラス業者に交換を依頼(賃貸の場合は管理会社や大家、不動産会社などに修理を依頼)。

もしも交換が間に合わないときは、ホームセンターなどにある「ガラス用飛散防止フィルム」などを入手して、補強しましょう。

台風が直撃するまでに、業者に来てもらうこともガラス用飛散防止フィルムを張ることもできそうにない場合は、即席の応急処置として、ひび・欠けの部分にガムテープなどを貼り、窓全体を段ボールなどで、家の外側と室内側から窓ガラスを挟むように覆って周囲をテープでしっかりと固定。

万が一ガラスが割れても、室内にガラスの破片が飛び散ったり、雨が吹き込んでこないように対策します。

窓ガラスの補強

フィルムを貼った窓のイラスト窓ガラスにひびや欠けがない場合も、飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。

とくに、シャッターや雨戸などがない窓については、台風の強い風で飛んできた物が窓ガラスを直撃する場合があるので要注意。

「道に面していて飛来物が当たりやすそう」「雨戸のない大きな窓ガラスが、家族がいつもいるリビングにある」などの場合は、両側から段ボールや板などを貼ってしまうのも手です。

暴風によって貼った段ボールや板が簡単に外れて飛んだりしないよう、厳重に貼り付けることが重要です。

ノマリ
ノマリ
見た目や暗さが気になる場合は、半透明のプラダンもおすすめです。

プラダン

玄関ドアのすきまのチェック

玄関ドア(内側)の対策実際に、浸水被害があった方のうち「しっかり鍵をかけたのに、玄関から水が入ってきたことに驚いた」と話す人は少なくありません。

木製の玄関ドアなどの場合、窓ガラスほど気密性が高くない場合が多いのです。

とくにドアの下の部分にわずかなすきまがあることが多く、周囲が浸水するとここから家の中に水が流れ込んできます。

「冬になると、玄関から隙間風が吹き込む」と感じた方は特に注意が必要です。

経年劣化により、ドアが傾いてすきまができてしまっている場合は、ドアと家の壁をつなぐ蝶番のビスを締めるなどして調整することができます。

ただしドアの左右・上下の傾きを、いくつかのビスを締めたり緩めたりすることで調整するので、素人にはなかなか難しい作業です。

住宅を購入した際の施設の説明書の中に「ドアの調整方法」が書かれたマニュアルが入っている場合もあるので、確認してみましょう。

自分で調整するのが難しい場合は、工務店などに連絡を。

ドアの傾きを調整しても、水が入ってきそうなすきまがある場合は、ホームセンターで入手できる玄関ドア用のゴムパッキンや隙間テープなどを利用して、補修します。

一応の補修はしたものの、家が低地にある、住宅自体が古いなどドアからの浸水に不安がある場合は、台風が直撃する直前に、ドアの下部や横のすきまにタオル・新聞紙などを埋め込むようにしてガード。

ゴミ袋に水を入れた簡易水のうでも効果があります。

できれば玄関の外側も、土のうを積んだりシートで覆うなどして浸水を防ぎましょう。

家の外側・周囲に必要な台風直前の備え

庭家の内側の点検が終わったら、続いて屋外の備えに移ります。

ただし屋外の補修なども、屋内同様に補修材の買い足しが必要な場合や、業者の手配が必要なもの、パパの協力をお願いしたい力作業もあるので、できるだけ早めに取り掛かることが大切です。

雨どい、側溝、ベランダの排水口の詰まりがないか、点検する

落ち葉が乗った排水溝台風による浸水被害拡大の原因のひとつに「水を流すための施設に、ゴミなどが詰まっていて十分に機能しない」ことがあります。

自宅の雨どいやベランダの排水口に、落ち葉やゴミなどが溜まっていないか、チェックします。

高い所の点検や掃除は、はしごなどに登って行わなくてはならないので、安全確保のためにも2人以上で作業するようにしましょう。

また家の周りの側溝に土がたくさん溜まっていると、道路があっという間に浸水してしまいます。

本当は年に数回、定期的に掃除するのが理想ですが、側溝が浅くなるほど土が溜まっている場合は、スコップやシャベルで土をかきだして、スムーズな雨水の流れを確保しましょう。

屋根の瓦、トタン板などの破損がないかチェック

  • 屋根の瓦に欠けや浮きなどがないか
  • 倉庫・物置の屋根・壁のトタン板や金属板などに破損はないか
  • サビて劣化して穴が開き、風雨が吹き込みそうな箇所はないか

などを目視で確認します。

不安なところを見つけたら、ホームセンターなどで補修材を買ってパパに修理してもらうか、急いで業者さんを呼んで応急処置を頼みましょう。

屋根の瓦が欠けている場合は、素人が屋根に上ると余計に瓦を傷めてしまうことが多いので、業者にお願いしたほうが安心です。

暑さ対策のすだれも要チェック

近年の猛暑対策に、窓に日除けのすだれなどを取り付けているご家庭も少なくありません。

台風シーズンには、まだ出していたり使用中の場合も多いのですが、すだれが風にあおられて飛んで、通行人や近隣の家、車などに当たったりして非常に危険です。

とくに高層マンションのベランダなどは、地上よりも強い風が直撃するため設置していたすだれが吹き上げられて飛ばされたり、巻き上げておいたすだれがほどけて窓ガラスを割る原因にもなるため、注意が必要。

point

立てかけ式のすだれの場合

巻いた状態のすだれを2~3か所しっかりひもで縛ってバラけないようにして、台風前日までに風の当たらない場所にしまいます。

窓の上部にフックなどでひっかけるタイプの場合

できるかぎり取り外してしまったほうが安全。

窓にしっかり固定してある場合は、すだれを固く巻き上げて2~3か所をひもや結束バンドなどを使って固定します。

プロパンガスのボンベがしっかり固定されている確認

家庭でプロパンガスを使用している場合は、暴風で屋外のボンベが倒れたり水に流されたりしないよう、チェーンや金具などでしっかり固定されているか必ず確認しましょう。

また周辺のものが、強風などで飛んでプロパンガスのボンベやバルブ、配管などに当たることがないように、飛びやすいものは片づけます。

見落としやすいのがクーラーの室外機の固定点検

室外機屋外にあるものといって忘れがちなのがエアコンの室外機です。

しかし大被害をもたらした千葉を直撃した台風15号の被害として、室外機が風で飛んだ、2階の壁に固定していた室外機が落下した、という被害情報が多数寄せられています。

台風直撃前に、室外機(とくに地面置きではない室外機)がしっかり固定されているかを点検して、心配なら業者などを手配して補修しましょう。

風で飛びやすいものの片付け

家の周りに置いてあるものは、基本的に家の中かガレージなどにしまいます。

マンションに住んでいる場合でも、ベランダや玄関前などに「ちょっと置き」しているものは意外にたくさんあります。

必ず自分の目で確かめて、家の外に飛散しやすいものがないかを確認して対策を行いましょう。

子供のおもちゃ三輪車ベビーカービニール傘などいつもは家の外に置いてあるものも、台風直撃が迫っている場合は、屋内や物置、ガレージの中などにしまいます。

玄関前に宅配便や生協などの受け取りボックスを置いている場合も、台風直撃の前日には家の中にしまいましょう。

ガーデニングを楽しんでいる人は、植木鉢は家の中に片づけ、植木はしっかりと固定。

スコップじょうろホースなども庭に放置せず、物置や家の中にしまいます。

取り付け式の郵便受けなどが風で飛ばないよう、固定金具に緩みや劣化によるがたつきがないかも確認して、不安なら補修します。

洗濯関連の外置き品をしまう

庭やベランダに洗濯物を干しているご家庭なら、洗濯ばさみやハンガーなどの洗濯小物を家の中に取り込みます。

物干し用ロープも可能なら1度取り外してしまったほうが安心です。
ロープに飛散物がひっかかって、切れてしまう危険があるからです。

庭先に置く物干し台などは、台風が来る前の最後の洗濯が終わったら、物干し竿を下ろし、物干し台自体も倒しておきます。

注意したいのは、屋外に洗濯機を置いている場合です。

強い台風は、車をひっくり返すほどの威力があるので、洗濯機が倒れたり風で吹き飛んだりする危険がないとはいえません。

洗濯機の転倒防止には、台風が直撃する前に洗濯槽に水を満タンにして、水をおもりの代わりにするとよいでしょう。

自転車は倒すかフェンスなどに固定

自転車台風直撃後に外を見ると、屋外にとめてあった自転車は、ほぼ倒れています。

非常に強い台風の場合は、吹き飛ばされて、ブレーキやハンドルが歪んでしまうこともあるほどです。

できる限り自転車も屋内にしまいましょう。

とくに電動アシスト自転車などは、物がぶつかったり倒れたりすると故障して動かなくなってしまうことが多いので、屋内避難がおすすめです。

どうしても屋外に置く場合は、できるだけ強風が直撃しない場所にとめて、フェンスや近くの木などに紐やロックワイヤーなどでしっかり固定。

もしスペースに余裕があるようなら、あらかじめ倒した状態にしてからフェンスなどに固定するとよいでしょう。

「せめて自転車カバーでも」と思いがちですが、強い風が吹く台風時には、カバーが風を受けて自転車が転倒したり、カバーがはずれて飛んで行ってしまう危険もあるため、あまりおすすめしません。

カバーをかけたい場合は、風に煽られないようバックルやバンドなどでしっかりと留めましょう。

ガレージ・自家用車にも備えが必要

自家用車+カーポート台風時に多い建造物の破損で非常に多いのは、屋根式ガレージ(カーポート)の屋根が飛んでしまった、というものです。

屋根がなくなるのが困るだけでなく、飛んだ屋根が近隣の住居や人などにぶつかると非常に危険なので、台風シーズン前には必ず劣化がないか確認しておきたいものです。

もちろん台風直撃前には、再度確認。
ガレージタイプの車庫も、シャッターやドアなどにゆがみやめくれ、破損個所がないかを確かめて、暴風で浮き上がってしまいそうな場合は急いで補修しましょう。

シャッターやドアは、完全に閉めてしっかり施錠します。

土地とシャッターの下部に隙間があってガレージ内への浸水が心配な場合は、土嚢を用意しておいて、最後に車を入れた後、外側から土嚢で防御します。

車を屋根や壁のない駐車スペースにとめておく場合は、飛散物によるキズやへこみの予防に車のカバーをかけておきたくなりますが、やはりこちらも風に煽られやすくなるリスクがあります。

どうしてもカバーをかけたいときは、付属のバックルやバンドなどでしっかり固定しましょう。

カバーの内側のフロントガラス部分に古毛布や段ボール、日除け用のサンシェードなどをセットしておけば、飛散物対策にもなります。

車の周辺に植木鉢やバケツなど風で飛びやすいものがあれば、速やかに片づけ、近くに風で当たりそうな植木がある場合は、枝をあらかじめ切ってしまうのもよいでしょう。

うっかり窓を閉め忘れて、車内が水浸しにならないよう、窓がしっかりしまっているかも要確認。

家の駐車スペースに、車庫やシャッターが無い場合は壁側にフロントガラスが向くように停めると、物が飛んできても被害を最小限にすることができます。

多少、車がへこんでもフロントガラスさえ無事なら、なんとか運転はできるので、まずはフロントガラスをできるだけ守れるように車の停め方を工夫しましょう。

買ったばかりの新車をどうしても台風被害から守りたい場合は、駐車料金がかかりますが、直撃前に近所の立体駐車場に車を入れておくのが一番です。

ただし、同じ考えの人で台風前は立体駐車場が混み合う傾向にありますし、車を駐車した後には徒歩や交通機関を利用して帰宅しなければならないことも考え、風雨が強くなる前に時間的余裕をもって対策することが大切です。

注意したいのは車を避難させる場合、地下駐車場は、大雨で水没する恐れがあるため、絶対に避けるということです。

マンションは、地下に駐車場があったり、タワー式で地下に車を収納するタイプのものがありますが、最近の台風でも地下タイプの駐車場に車を停めていたため水没被害に遭ったケースが出ています。

自宅が地下タイプの駐車場の場合は、屋外タイプでもいいので近くの有料駐車場などに車を避難させた方が安心です。

台風が来るとわかったら、食料の備えを補充・増強

スーパーで買い物日ごろから災害時に備えて備蓄している食料をあらためて点検し、さらに増強しておくと、安心です。
台風直撃で大きな被害が出て食料が手に入らない場合を想定し、必要なものを買い足しましょう。

食料・飲料水は最低3日分が必要

災害時のために、食糧や飲用水を備蓄しているご家庭は多いでしょう。

しかしいざ災害が起こってみると「量が全然足りない」「食べようとしたら消費期限切れだった」など、確かな備えになっていなかったという笑えない事例が少なくありません。

災害時の備えは「最低限、家族の3日分の食料・飲用水が必要」とされています。

これは被災後、建物に閉じ込められたり、交通などが遮断されたりしても、3日間自力で生き延びることができれば公的な救助が得られる可能性が高まるというということから言われている備蓄必要量です(ただし最近は、南海トラフなどの広範囲な超巨大地震などに備え、1週間分の備蓄を呼び掛けられるようになってきています)。

注意したいのは一般的な市販の非常用持ち出し袋(防災セット)に入っている備蓄食料や飲料水は、避難時に持ち運びしやすい最低限の量であり、被災した際の家族全員分の3日分の備蓄食料には全く足りていないということです。

「購入した非常用の持ち出し袋に食料が入ってるから、大丈夫」と安心してはダメ。改めて見直す必要があります。

今回は台風直撃の想定ですので、まずは自宅用に3日分の食料備蓄を準備しましょう。

飲用水は、大人1人につき1日3リットル程度が目安です。
一部は麦茶などに変えても良いでしょう。

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現在自宅で保存している食品を確認し、消費期限が切れていないかを確かめて、取り出しやすい場所に移動させておきます。

電気やガスがなくても食べられるものであれば、特別に非常用として用意している食品でなくてもOK。

memo

ペットボトルのミネラルウォーターは、賞味期限が切れていても安全に飲むことができます。
心配であれば、生活用水として確保しておきましょう。(詳しくは上記記事で解説しています)

そして、なるべく早いうちに、追加の備蓄食料や飲用水、必要であればカセットボンベを買い足します。

防災グッズ同様、食料も、台風が来る直前になるとスーパーやホームセンターにお客が殺到し、飲料水や非常食、缶詰などが品切れになる場合が多いので、台風シーズンに入ったら、いつもよりも多めに飲用水をストックする、食品や日用品をいつもより早めに補充するなどを心がけるとよいでしょう。

また、本サイトでも紹介している「ローリングストック」を日ごろから実践するのもお勧めです。

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台風直撃に備えて非常用グッズは点検後、すぐ使える場所にセット

ラジオとライト普段はひとまとめにしている防災対策の非常用グッズは、台風直前になったらすぐ使える場所にセットしておくと安心です。

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もちろんそれらのグッズが故障していないか、電池切れ・消費期限切れなどがないかを確認することも忘れずに。

懐中電灯&電池

停電に備え、懐中電灯やランタンなどを準備している場合は、夜間に突然、停電になってもすぐに使えるように目に付きやすい場所にセットしておきます。

リビング、キッチン、トイレ、寝室など、それぞれの部屋のすぐ手に取れる場所に1つずつ置いておくと安心です。

また懐中電灯が暗闇でもすぐ見つかるように、蓄光テープなどを貼っておくのもおすすめです。

電池類は、本体にセットしてあるものが電池切れになっていないかを確認するほか、それぞれ予備の電池を準備します。

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ラジオ&電池

停電時はテレビが使えないので、情報源はスマホやラジオからということになります。
電池式の携帯ラジオはぜひリビングに置いておきましょう。

こちらも電池切れ・故障などしていないかしっかり確認しておきます。

停電するとスマホの充電もできなくなりますので、ラジオと上手に役割分担することが大切です。

医薬品・軍手・カッパ・カイロ・カセットコンロなど

  • 台風被害でけがをした時用に応急処置を行う救急セット
  • 割れたガラスなどを片付けるための軍手
  • 避難などで屋外に出なければならない場合のカッパ・防水ズボン
  • 寒さをしのぐ使い捨てカイロ
  • ガスや電気が止まったときに調理に使うカセットコンロ

これらのグッズも、わかりやすい場所に準備します。

停電に備える、暑さ対策グッズ

台風が過ぎたあとも停電が続くことがあります。

充電式のミニ扇風機や冷風機、体を冷やせる冷却材冷えピタなども出してまとめておくとよいでしょう。

経口補水液などの熱中症対策グッズも、早めに買っておくと安心です。

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ブルーシート・大き目のゴミ袋は被災時に万能

台風被害にあった後、すぐ必要になるのがブルーシートです。

雨漏りや割れたガラスをふさぐほか、浸水被害にあったときは、電化製品や貴重品類を包んで防水するためにも使います。

被災後には自治体でも配布されるケースが多いですが、十分な数はありません。
非常用に大き目のブルーシートを数枚、常備しておくとよいでしょう。

ゴミ袋は、被災後の片付けになくてはならないものですし、未使用のものであれば生活用水を溜めたり、水のう代わりにできます。

穴をあけて衣類の上からかぶればカッパや防寒対策にもなります。

台風が近づいてきたら、普段使いのゴミ袋を意識的に多めにストックしておくとよいでしょう。

非常用持出袋

避難する可能性があるお家では、非常持出袋(防災リュック)の中身を改めて確認しておいてください。

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また、いまの自分が急いで持ち出せる重さなのかも、あわせて確認してみましょう。

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「情報」の整理と確認も重要な台風への備えのひとつ

スマホ台風が接近して、暴風域に入ったところであわてて情報収集しようとしても、なかなか検索しきれません。
ましてや停電になってから、スマホで情報を得ようとしたら、バッテリーの残量も気になります。

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欲しい情報をすぐにキャッチできるよう、前もって情報収集のためのツールを整理しておくことが重要です。

最寄りのラジオ局を確認

最近は、普段ラジオを聞く習慣がない人も多いはず。

災害情報を入手するなら、全国規模の情報をカバーしているNHKの周波数と地元の情報を詳しく伝えてくれる近隣局の周波数を確認して、非常用のラジオに周波数を書いたラベルなどを貼っておくと安心です。

川の様子が気になったらライブカメラで

豪雨のとき、河川を見に行かないのは鉄則。
とはいえ、近所の川の様子は気になりますよね。

そんなときのために、Yahoo!天気・災害が公開している「河川水位情報」をブックマークしておくと良いでしょう。

Yahoo!天気・災害の河川水位情報

全国の河川の警戒情報だけではなく、ライブカメラの映像をリアルタイムに確認できるので、実際に見に行く必要がなくなります。

公的機関のTwitterをフォローする

スマホでリアルタイムに情報を確認するならTwitterが便利です。
ただし個人からの発信に頼ると、誤情報に惑わされるケースもあるので、確認するのは公的機関の情報を。

おすすめの災害情報アカウント

■首相官邸(災害・危機管理情報) @Kantei_Saigai
■総務省消防庁 @FDMA_JAPAN
■気象庁防災情報 @JMA_bousai
■お住まいの地域の自治体の公式アカウント
■Twitterライフライン @TwitterLifeline
■特務機関NERV @UN_NERV *こちらは民間のアカウントですが、災害・気象情報をテレビ局同様、専用線を敷いて受信。独自の技術を利用して情報受信後、約1秒でツイートします。

いつもしものTwitterアカウント(@itumosimo)の、こちらのリストをフォローするだけで、上記のアカウントをまとめて確認できますよ!ぜひチェックしてみてください。
@itumosimo/おすすめ災害情報アカウント

非常時に強い公衆電話の使い方を再確認

公衆電話子供の多くが公衆電話を使ったことがない、と話題になっていますが、大人も公衆電話が停電時でも使えることや通信規制がかかってスマホからは電話がかかりにくくなっても公衆電話は優先的につながることを知っている人は、多くないのでは。

台風などの災害による通信障害やバッテリー切れで、スマホなどが使えなくなったときのために、公衆電話の使い方をおさらいしておきましょう。

ちなみに災害時には、公衆電話はお金を入れなくても使うことができますが、念のために十円玉を非常持ち出し袋や各家族のお財布に常備しておくと、いざというとき役立ちます。

公衆電話の使い方や、災害伝言用ダイヤル(171番)の使い方は、NTT東日本公式サイトにある「初めての公衆電話キッズページ」が非常にわかりやすいのでおすすめです。

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もしものときに子どもが安心できる情報を集めた、いつもしもオリジナル「おたすけミニブック」もぜひご活用ください!

ミニブック表紙

停電時のスマホの設定を確認

台風で停電が発生したときや、充電器がないときに備えて、スマホのバッテリーを長持ちさせる方法を、事前に確認しておきましょう。

停電してからいきなり設定しようとすると、手間取ってしまいます。

台風襲来前に、家族と万が一の時の避難法などを話し合うついでに、それぞれのスマホを実際操作しながら「なるほど、こうやるんだ」と確認するのが最も効果的。

バッテリーを維持するための設定例

■ディスプレイを暗くする
設定→画面設定→明るさを低レベルに

■画面の自動オフ時間を短くする
設定→画面設定→自動オフ(スリープ)時間を短く設定

■低電力・省電力モードに
設定→バッテリー→緊急省電力モード・低電力モードに

おすすめ充電器の記事でも、節電方法を詳しく説明しています。

台風前日にやっておくべきこと・備えておくこと

長靴をはいた子ども“いよいよ明日は台風来襲”というタイミングで、やっておくべきことのうち「うっかり忘れてしまいがち」な項目をピックアップ。

充電式家電・スマホの充電

充電中のスマートフォンせっかくミニ扇風機やラジオ、照明を準備していたのに、充電するのを忘れていざというときに使えなかった、となったら泣くに泣けません。

家中の充電式家電は、前日からフル充電しておきましょう。

また、重要なライフラインとなるスマホはもちろん、予備のバッテリーのほか、普段はあまり使っていないノートパソコン、タブレットなども、いざというときの情報収集に役立つので充電しておくのを忘れずに。

生活水の確保

断水に備えて、水を溜めます。
小さな子供がいる家庭は、汚れ物も出やすいので一般家庭以上にたくさんの生活水を確保すべき。

備蓄水

空のペットボトルなどにためた水は調理用にも使えます。

大きなバケツがないときは、段ボールの内側に大きなゴミ袋を入れて水をため、口を縛っておけばかなりの量の水が確保できます。

浴槽に水をためておけば、トイレを流す水などに使えますが、注意したいのは、台風前日には家族全員、入浴しておくことです(その後に体が汚れたらシャワーで対応)。

入浴後に浴槽をきれいに洗って、水を溜めます。

小さなお子さんのいるご家庭では、施錠やフタなどの事故防止を厳重におこないましょう。

台風通過後、断水の被害がなければ、確保した生活水は洗濯や水やりなどに有効に使用しましょう。

車のガソリンを満タンに

自家用車自家用車をお持ちの場合はガソリンを満タンに、暖房に灯油を使用している場合は灯油のストックも増やしておきます。

ありったけの保冷剤を凍らせる

台風被害で停電が起きると、エアコンや扇風機は当然使えません。

夏場、暑さをしのぐために、凍った保冷剤が非常に役に立ちます。

また、夏場ではなくても、電気が切れた冷蔵庫内の温度上昇を防ぐために、冷凍庫の保冷剤を冷蔵庫部分に移して冷やすこともできます。

家に保冷剤がなく、冷凍スペースに余裕がある場合は、ペットボトルに水を入れたものを凍らせても、保冷剤同様の働きをしてくれます。

ノマリ
ノマリ
冷凍庫をいっぱいにしておくと、停電してもお互いを冷やし合うので温度が上がりにくくなります。

memo

お湯も、停電する前に沸かして保温しておくと何かと便利ですよ。

トイレに水のうを置いて逆流対策

前日というよりは雨風が強くなってきてからの備えになりますが、水の逆流対策も必要です。

急激な水位の上昇により、1階のトイレやお風呂から下水が吹き出すことがあります。

トイレから「ポコポコ」「ブクブク」と水の音が聞こえてきたら、逆流の前兆。

便座を上げ、水のうなどを置いて塞いでおきましょう。ゴミ袋に水をためた簡易的なもので十分です。

空のゴミ袋を敷いてから水のうを置くようにすると、便器に接した方の袋を別に捨てられるので、後片付けがしやすいです。

もちろんその間に用を足すことはできませんので、非常用トイレは十分に備えておく必要があります。

同様に、1階のお風呂の排水溝や洗濯機にも水のうを置いておきましょう。

先ほどもご紹介しましたが、浴槽に水をためておくことも逆流対策になります。

小さな子供を持つママだからこそ必要な台風前の備え~先輩ママのアドバイス

赤ちゃん台風前の準備のなかには、小さな子供がいるからこそやっておくべき備えもあります。

大きな台風災害を経験した先輩ママのアドバイスをもとに「ママの備えリスト」をご紹介します。

オムツ・ミルクなどケアグッズのストック増

家が狭いのでいつもはおむつやおしりふきなどのストックを少なめにしていましたが、台風前に先輩ママからアドバイスを受けて、普段の倍以上を買っておきました。
またいつもは母乳ですが、いざというときに備えてミルクも2缶。

被災後はドラッグストアなども通常営業するまで日数がかかるし、多くの人が購入に走って品切れも起きがちなので、多めにストックしておいて本当によかったです。

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かかりつけ医に受診

子どもにアトピーがあるので1か月に1度程度、通院しています。

台風が来る2週間前に受診しましたが、ちょっと心配だったので台風襲来の2日前に、念のためかかりつけ医に行き、アトピー用の塗り薬や飲み薬のほか、念のために年に数回出る喘息用の薬(飲み薬と気管拡張用のシール薬)もいただきました。

台風直後に子供が体調を崩して喘息が出たので、お薬をもらっておいて助かりました。

小さなお子さんで持病がある場合は、台風前の念のための受診、おすすめします。

まとめ できるかぎり早く始めることこそ台風への備えの必勝法

てるてる坊主台風が接近していると知ってもつい「ひょっとしたら進路がそれるのでは」「予想ほど大きな被害は出ないのでは」と思いたくなってしまいがちですが、その楽天的な判断で備えが遅れると、大変なことになります。

台風の進路がそれたり、予想外に小さな台風だったとしても、万が一のときのための備えは決して無駄にはなりません。

家の補修や片づけ、備蓄の確認と増強、防災に対する心構えなどを再確認しておけば、この先に来るかもしれない大災害への大きな防御になるからです。

とくに災害弱者と呼ばれる小さな子供がいる家庭では、周囲に「そんなに心配しなくても」「大げさ」などといわれても、毅然として準備を進めるべきです。

今回の記事を参考に「我が家流・台風前にやることリスト」を作って、台風予報を聞いたら、ひとつずつ実行できるよう心掛けてみませんか。

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万一のときのために確認しておきましょう。

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【~数日前】

【直前】台風直前の備えまとめ

イラスト:クリハラマリ

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odaao

女性誌・子育て誌・医療情報誌などでフリーライターとして執筆する40代ワーキングマザー。東日本大震災時の激しい揺れとその後の恐怖がいまだぬぐえず、今も地震の非常警報音に毎度飛び上がり、心臓バクバク。絶賛反抗期中の中学生の息子が震度4程度の地震では目を覚まさない図太さを、少々うらやましく感じる今日この頃。

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